Sightsong

自縄自縛日記

メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ@Candy、スーパーデラックス

2017-05-21 07:49:58 | アヴァンギャルド・ジャズ

メテ・ラスムセン待望の初来日。これも、日本・デンマーク外交150年を記念した「OPPOSITE」イベントがあってのことである。

■ Candy(2017/5/16)

Mette Rasmussen (as)
Chris Corsano (ds)

クリス・コルサーノは溜息をもらしてしまうほどのスピードをいかんなく発揮した。メテ・ラスムセンはさまざまに音風景を変えながら、身体のダイナミックな動きをフル活用した表現をみせた。実は冗談抜きで素晴らしかったのである。詳細後日。

■ スーパーデラックス(2017/5/20)

Mette Rasmussen (as)
Chris Corsano (ds)
Jim O'Rourke (g)
Akira Sakata 坂田明 (as, cl, vo)

Candyでのデュオにおいては、ふたりとも実に大きなポテンシャルをさまざまな表現の形で垣間見せてくれた。しかしこの日は様子が異なった。

何しろメテさんの横には坂田さんがいて、いつもの調子で飛ばしまくる。メテさんは最初は様子を探る感じで吹いていたのだが、マウスピースをラバーからメタルに取り換えてから明らかに潮目が変わった。とにかく振り落とされず演奏を前へ前へと主導しなければならぬ、そのためのパワープレイだった。貫通する轟音、多彩な音、ダイナミックな動き、それはやはり圧倒的なのだった。

クリス・コルサーノもここではまるでフリージャズのドラマー。繊細な表現手段を開陳するフィールドではなく、やはりパワープレイ。後半なんてほとんどエルヴィン・ジョーンズかというくらいの叩きっぷりであり、後頭部が熱くなった。

それでも、全部4人でやるよりは、当初予定通りにデュオの部をいれたほうが良かった。素晴らしくても「全部があの感じ」になってしまうから。

●メテ・ラスムセン
ドレ・ホチェヴァー『Transcendental Within the Sphere of Indivisible Remainder』(JazzTokyo)(2016年)
シルヴァ+ラスムセン+ソルベルグ『Free Electric Band』(2014年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ『All the Ghosts at Once』(JazzTokyo)
(2013年)

●クリス・コルサーノ
クリス・コルサーノ、石橋英子+ダーリン・グレイ@Lady Jane(2015年)
コルサーノ+クルボアジェ+ウーリー『Salt Talk』(2015年)
アイスピック『Amaranth』(2014年)
エヴァン・パーカー+ジョン・エドワーズ+クリス・コルサーノ『The Hurrah』(2014年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ『All the Ghosts at Once』(2013年)
ネイト・ウーリー『Seven Storey Mountain III and IV』(2011、13年)
ネイト・ウーリー+ウーゴ・アントゥネス+ジョルジュ・ケイジョ+マリオ・コスタ+クリス・コルサーノ『Purple Patio』(2012年)
ロドリゴ・アマド『This Is Our Language』(2012年)


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