実に久々のLady Jane。下北沢は駅の風景が一変していた。
演奏前にクリス・コルサーノさんと少し話をしていて、メテ・ラスムセンとのデュオCDのレビューのことになると、それならGoogle Translatorを使って読んだと涼しい顔。今更ながらおそろしい時代である。
■ 1st Set
Chris Corsano (ds)
最初のセットはコルサーノのソロ。ノイズとエフェクターに重ねていくブラシの音があまりにも繊細で、驚いてしまう。プレイは次第に激しさを増していったが、線の細い音を出す繊細さは最後まで失われなかった。聴いていて、誰もが身体をぴくぴくと動かしていた。
Fuji X-E2、60mmF2.4
■ 2nd Set
石橋英子 (fl, p)
Darin Gray (b)
石橋英子のフルートと、ダーリン・グレイのベース(というより、コントラバスをステージとしたギミック)。ふっとエフェクターの音を止め、ピアノとベースとが演奏すると、空が開けるようなドラマチックな印象を覚えた。
ところで、店内の壁には、六本木にかつてあった姉妹店ロマーニッシェス・カフェからはがしてきた黒田征太郎のタイル画が、まだ沢山あった。いつか1枚ほしいものだと思い続けて早何年。
●参照
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ『All the Ghosts at Once』(2013年)
勝井祐二+ユザーン、灰野敬二+石橋英子@スーパーデラックス(2015年)