Sightsong

自縄自縛日記

元ちとせ『元唄』

2018-12-04 00:42:08 | ポップス

元ちとせ『元唄』(Augusta Records、-2018年)を聴く。

元ちとせ(唄、三味線、お囃子)
中孝介(唄、三味線、お囃子)(track 1, 2, 5, 6)
民謡クルセイダーズ(track 7):
田中克海 (g)
DADDY U (b)
Moe (key)
Sono (timbales)
Mutsumi Kobayashi (bongos)
Irochi (congas)
山内ステファン (tp)
大沢広一郎 (sax)
meg、田中克海、Daddy U、Moe、大沢広一郎、山内ステファン (cho)

奄美の島唄を集めたミニアルバム。

もちろん中孝介の中性的な声は良いのだが、元ちとせは口蓋と喉を広げて鼻から抜く、彼女の次第に強くなってきたスタイル。声量のことは置いておいて、これが元ちとせなのだと思えばよいのだ、何年もぶつぶつ言っていないで。とは言え、「行きゅんにゃ加那節」なんて彼女のCDデビュー盤『故郷・美ら・思い』(1996年)での同曲の歌唱のほうがやはり真っすぐで力があって好きなのだが、何度も聴いているうちに、元ちとせだったら何でもいいやと思えてくる不思議。

白眉は、民謡クルセイダーズが参加した「豊年節」(『Echoes of Japan』も良かった)。こうも賑々しく別音楽の介入によって盛り上げられると元ちとせの魅力が増すようだ。登川誠仁『Spiritual Unity』における中川敬らの参加、また、大島保克『今どぅ別り』におけるオルケスタ・ボレの参加が、かれらの声に活力を与えたように。

●元ちとせ
元ちとせ『平和元年』(2015年)
元ちとせ『Orient』(2010年)
元ちとせ『カッシーニ』(2008年)
元ちとせ『Music Lovers』(2008年)
元ちとせ『蛍星』(2008年)
『ミヨリの森』(2007年)(主題歌)
元ちとせ『ハイヌミカゼ』(2002年)
元ちとせ×あがた森魚
『日本地図から消えた島 奄美 無血の復帰から60年』(ナレーターとして参加)
『ウミガメが教えてくれること』(出演)


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