ヘンリー・グライムス『Solo』(ILK Music、2008年)を聴く。
Henry Grimes (b, vln)
なんとソロでみっちり2枚組。
ヴァイオリンも弾いてはいるが、やはり白眉はコントラバスのピチカートである(特に、1枚目)。もう、恐竜が歩くときの地響きなのだ。これを聴いている部屋もびりびりと震え、携帯の着信のヴァイブもなんもわかったものではない。これぞヘンリー・グライムス。
これが録音された前年の2007年に、「KAIBUTSU LIVEs!」と銘打たれたライヴにおいてグライムスを観たときも、低音が脳を直撃した。このときの演奏の音源はしっかり残されているそうであり、ぜひCDとして出してほしいと思う。
●ヘンリー・グライムス
「KAIBUTSU LIVEs!」をエルマリート90mmで撮る(2007年)
US FREE 『Fish Stories』(2006年)
ヘンリー・グライムス『Live at the Kerava Jazz Festival』(2004年)
マーク・リボーとジョルジォ・ガスリーニのアルバート・アイラー集(1990、2004年)
スティーヴ・レイシー『School Days』(1960/63年)