5月2日 くもり 28℃ 2013
4月30日と5月1日は、数少ないベトナムの祝日、しかも連休。
30日夜半から朝方までの雷と豪雨が上がると、さわやかな風と青空が広がった。
あまりの美しさに外にでてみると、 祝日は国旗を掲揚する家が多く、街が赤く染まってみえる。
朝ご飯は、フォーチンで、フォーボー(牛肉のフォー)を食べることに決定。
この店の並びのカフェには、ここのフォーが出前されていて、いつも満員なのは散歩で見かけていた。
人気店とは知っていたが、店の入口が調理場にもなっているので、立ち上る湯気と喧騒におもわず腰が引けてしまい、引き返したくなるほど。
入り口に続く部屋のテーブルにはぎっしり人の人が座っている。
尻込みしてしまった私が「帰ってまた出直そうよ」というと、オットは「嫌だ」と席の空くのを待つ。
この国は順番を守るという秩序はないので、お行儀が悪いけど、空いた席にわれさきに座る。
なにもいわなくてもすぐにでてきた、フォーボー 50000ドン(250円)
煮込んだ牛のかたまり肉を薄切りにしたものとねぎがたっぷりのっていて、こってりスープは、「味の素」の味を感じさせないおいしさ。
ホーチミンで食べるフォーのスープは甘い、しかしその甘みのためか、そんなに「味の素」味は感じない。
ハノイのフォーのスープのあっさりした塩味がどちらかというと好きでおいしいと感じるが、あっさり味だからこそ、店によっては「味の素」を感じてしまう。
Pho Thinのフォーはこってりからくるのか、隠し味的にしか使われていないのか、味の素さを感じなかったぶんだけおいしいと思ったのでは…
お腹もいっぱいになり、やっと落ち着いてお店の全容をながめると、火力は石炭、扇風機でブンブンと風を送って火力を保っている。
かまどの上では、スリッパのお兄さんがで大鍋のスープをかき混ぜている。
午後店の前をとおると、この場所で空になった大鍋をえっさかと洗っている姿をみかけることがあるが、スープがなくなると店じまいということになるらしい。
牛肉たっぷりだけあってお腹のもちもよく、満足のフォーだったかな。