8月25日 くもり 29℃
ハノイから戻ってきた週末は団地の夏祭り。
当日、用事のため何度か団地の前を車で通ったがとても静かなので、お祭りときいていたけど違うのかな…と思っていたが、夜、友達からやっているという電話に、自転車に乗ってでかけてみた。
というのも所属しているテニスクラブが焼き鳥やさんをやるので、部員も少ないしお手伝いが必要だろうと心配していたこともあるから。
いってみると、焼き鳥やさんは完売で早々に店じまい、高齢化と人手不足のため明日はお店はやらないという。
この夏祭りは団地に入居がはじまった30年前、子育て世代の親達が子供の思い出づくりにと、手作りではじめた。
会場は児童公園、遊具の上にやぐらを組み、お神輿も有志による手作りの作品である、いまも酷使されながらも健在なのは、大事に保存されているからなのだろう。
焼き鳥さんがはねた後の打ち上げに顔をだすと、ここにも懐かしいテニスラケットの刺繍をみつけた。
私がまだ団地に住んでいる頃だからずいぶん昔、女性部員が前が汚れるからと作ってくれたエプロンが、まだ現役で使われている。
その時、翌日のお神輿の水当番をやってとたのまれ、昼からでかけた。
水当番とは、お神輿の担ぎ手さんが休憩する時に飲むものを台車で運びながらお神輿について廻るお仕事、毎年暑くて大変だが、今年は雨模様で、気温が20℃前半という涼しさに恵まれたので、担ぐ人たちは大変だけど、水当番は楽。
団地をでたお神輿は、道路を渡り駅前の広場まで遠征し、通行人の興をかう、信号待ちをしないといけないのは少し笑えるが…
お祭りをつくった世代はおじいちゃん、おばあちゃんになってもまだ元気で、孫をお神輿に乗せて頑張る。
お祭りスタイルでベビーカーでお出ましの友達の孫は生後3ヶ月。
30年前、地方の出身者が家庭を持ち家を求めてここに入居し、であった仲間達と子供たちのふるさとをつくろうとはじめた夏祭りが実を結び、子供たちはその子供を連れて集ってくる。
親世代の作ったものを引継ぎ、新しく家庭をもち、次の世代を育てているのをみて、いいなあと思った。