SERIE A 第6節 9/24(日) 12:30@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:ヴァレーリ氏(Roma出身)
サンプドリア - ミラン
↑↑©i.eurosport.comより
昨年の9月以来約1年ぶりのマラッシでのミラン戦。前回は内容では上回ったが、一つのミスからバッカのゴールに沈んだ
⇒http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/e93bdf444c2795755568a1a061dd37a7
【試合前情報】
さて明日はいよいよサンプvsサンプ。ヴェローナ戦から中3日での試合。ミランは中国人資本の元、大量補強で話題をさらって開幕2連勝。しかしラツィオに4失点で完敗を喫すると、その次の試合でモンテッラ監督は4バックから3バックにフォーメーションを変更。そして2連勝と、徐々にチームになってきている。結果4勝1敗で勝点12。1試合少ないが、無敗のサンプより勝点で4上回っている。サンプのホームでの対ミラン戦績はサンプ12勝、ミラン25勝、19引分けと意外と分が悪い。最後にマラッシでミランに勝ったのは2010年4月18日。サンプがCL出場権を勝ち取ったシーズンだ。先制を許すがパッツォとカッサーノのゴールで2-1と逆転勝利を収めた。直近5試合は1勝1分3敗。ただ昨季のアウェイでのミラン戦はムリエルのゴールで1-0で勝利!そして昨年、一昨年と0-1で連敗した時のスコアラーのバッカはもういない。以下が直近5試合↓↓
- 2017/02/05 MILAN 0-1 SAMPDORIA
25'(2°T) L. MURIEL - 2016/09/16 SAMPDORIA 0-1 MILAN
40'(2°T) C. BACCA - 2016/04/17 SAMPDORIA 0-1 MILAN
26'(2°T) C. BACCA - 2015/11/28 MILAN 4-1 SAMPDORIA
16'(1°T) G. BONAVENTURA, 38'(1°T) M. NIANG, 4'(2°T) M.NIANG, 34'(2°T) L. ADRIANO
42'(2°T) EDER - 2015/04/12 MILAN 1-1 SAMPDORIA
29'(2°T) N. DE JONG 13'(2°T) R. SORIANO
言わずと知れたビッグクラブのACミランであるが、実はその栄光はすでに過去の物。この4年は8位-10位-7位-6位と大した成績は上げていなく、ヨーロッパリーグすら逃している年も有る。まぁ極端に言えばサンプとあまり変わらない成績。理由はイタリア経済の凋落、サッカークラブのずさんな経営により、ほぼベルルスコーニ元会長のポケットマネーで成り立っていたミランは欧州列強の財力に到底かなわなくなってきたのだ。そこで今年の4月に遂にヨンソン・リー会長への身売りが決定。1990年台の世界一に君臨していたミランを知る身としては、彼らが中国人のチームに買われてしまうなんて信じられない現象だ。しかし現実はすでに進んでおり、ファッソーネ率いるフロント陣は2億ユーロ(約260億円)をメルカートに投じて、レギュラークラス10人を大量補強。今年は新体制になってここ数年間の凋落を取り戻そうと必死だ。まぁそんなに甘くいかないのがカルチョの世界だと言うところを見せたいが・・・
【予想スタメン】
さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。水曜日に休ませた選手を復帰させて、現時点でのベストメンバーで臨むだろう。招集外はGKヴィヴィアーノと怪我のDFドドとMFイヴァン。退団を匂わせたジュリチッチはとりあえず召集メンバーに復帰。予想スタメン。GKは引き続きプッジョーニ。DFは右が微妙だが、私はサーラよりベレシンスキーを押す。そして不動のシルヴェストレとまたレジーニだろう。左SBはストリニッチ。MFはサンプの心臓トレイラに前節先発外されたバッレートは使われるはず。そしてガストンとプラート。FWはサパタとクアリアレッラのトリノ戦のペアか。ちなみに元ミラン勢はシルヴェストレ。
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
クアリアレッラ サパタ
ラミレス
プラート バッレート
トレイラ
ストリニッチ ベレシンスキ
レジーニ シルヴェストレ
プッジョーニ
ベンチ:GKトッツォ、フットヴァグナー DFアンデルセン、サーラ、フェラーリ、ムッルー
MFアルヴァレス、リネッティ、ヴェッレ、カペッツィ FWカプラーリ、コフナツキ
《ジャンパオロ・試合前公式会見》
- 我々は開幕戦のベネヴェント戦から何も変わっていない。ただそこからずっとアウェイに出ていたので、マラッシに帰ってきた事が我々にとって大きな満足だ
- ミランはまだ建設中のチームではあるが、すでにナポリに次いでセリエA2位のポゼッションを誇る。我々は勝つために100%以上の力を出す必要がある。
- 我々はミラン対ラツィオを見て、ミランがどんなチームかある程度わかっている。3バックに変えてから彼らは良くなっており、私もその方が良いと思う。彼らはGKのパスからすでにポゼッションを始める。
- ヴェローナ戦は勝ちたかった。後半の戦い方を最初からすれば勝てたかもしれない。勝利に対する執念が我々には足りなかった。
- ミラン戦までの準備期間はものすごく少なかった。我々はビデオ中心にミラン対策を練った
- フェレーロがELの可能性が有ると言った?もし我々がEL出場権を勝ちとったらそれはフェレーロの手柄だろう。もし出来なかったらその時は私が間違えたという事だろう
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一方のミランはモンテッラ監督の3-5-2。モンテッラもサンプが今セリエAでも他のチームより先行して組織されているチームと言う事はわかっており、来週行われるヨーロッパリーグよりこのサンプ戦に重きを置いてくるだろう。つまりここにレギュラーを起用してELで逆にターンオーバーを敷くと。相手にとって不足無し!
GKは年棒6億円のドンナルンマ。18歳で6億稼ぐ青年の気持は一度味わってみたいものだ。3バックは移籍早々キャプテンのボヌッチと、サンプが育てた未来のアズーリを担うロマニョーリ。そして期待されて移籍してきたムサッキオ。この3バックはかなりバランスが良いと思う。右サイドはカラブリアとコンティが共に怪我で召集外となったのでアバーテか。左はスイス代表のロドリゲス。MFはアンカーのビリアの前をケッシエとボナヴェントゥーラか本田の後の10番チャルハノール。FWはカリニッチの相棒を、サンプ戦に強いスソかクリロナが自分の後継者と呼んでいるA・シウヴァ。まぁさすがに強力な布陣だが、スタメンの半数以上は今季新加入。そこに付け入る隙が有ると見る。元サンプ勢は多く、まず言わずと知れたモンテッラ監督。そしてストラーリ、アバーテ、ロマニョーリ。サンプは3試合連続、元サンプ選手の監督と戦う事になる
Milan(3-5-2) 監督:ヴィンチェンツォ・モンテッラ
カリニッチ スソ(A・シウヴァ)
ケッシエ ボナヴェントゥーラ(チャルハノール)
ロドリゲス アバーテ
ビリア
ロマニョーリ ムサッキオ
ボヌッチ
G・ドンナルンマ
ベンチ:GK A・ドンナルンマ、ストラーリ DF パレッタ、サパタ
MF チャルハノール、ロカテッリ、マウリ FW ボリーニ、クトローネ、A・シウヴァ
《モンテッラ・試合前公式会見》
- ジェノヴァに帰るのはいつも楽しみだ。サンプは戦術的にとても優れている。我々には速さとオーガナイズが必要だ
- 新しい選手が多い中で今の成績には満足している。3日おきに試合があるここ数週の試合日程で、いつも全ての選手が万全にいる可能性はほぼ無い。しかし間違い無くその時点での裁量のフォーメーションで挑む
- もしサパタが出場したら、対サパタは面白い戦いになるだろう
- 前半に得点が多いと言う現在の結果はポジティヴな物だ。このままシーズン最後までいければ良いね
- カリニッチ、スソ、シウヴァは素晴らしいアタッカー達だ。シーズンが進めば3人同時に出場する機会も出てくるだろう。現時点ではカリニッチには経験と言うアドバンテージが有る。シウヴァは大きな投資であり、将来性は抜群だがまだ21歳。慣れるのには時間がかかる。
- スソは昨シーズン素晴らしい働きを見せた。しかしチャンピオンズリーグを目指すにはもっとゴールが必要だ。今年はさらにゴールに近いポジションでプレーする事になるので、彼はすぐにそのポジションに慣れてより点を決めるようになるだろう
- 数字だけでサッカーは計れないが、ナポリに次ぐ2番目のポゼッション、そしてシュート数第1位、作られた決定機が一番少ないと言う数字はグランデミランの復活を予見させる。しかも我々のチームは若い。多分スタメンの平均年齢はセリエAでも一番若いんじゃないか?
と言うわけで日曜日19:30と言う、我々日本に住むファンとしては比較的観戦しやすい時間帯のゲームだ。中国人資本が入り、ミランやインテルが中国人向けにこの時間帯の試合を増やすだろう恩恵に感謝するべきか。まぁ選手は大変になるだろうから、喜べるのは日本で観られる時間に関してだけだが。我々サンプドリアクラブも日曜は久々に集まって、日本から声援を送ります!!
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA 第6節 2017年 9/24(日) 対ミラン@ジェノヴァ 現地12:30Kick Off(日本時間19:30)
’17-’18 SERIE A
4試合 2勝2分0敗 勝点8 得点6 失点4 得失点差+2 現在 8位(1試合不足)
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