2017-18 SERIE A 第38節(最終節) SPAL 3-1 SAMPDORIA 完敗・・・

2018-06-27 18:56:47 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

SERIE A 第38節 5/20(日) 20:45@パオロ・マンツァ(フェラーラ)  主審:ディベッロ氏(Brindisi出身)

サンプドリア 1 - 3 スパル(前半0-1)

・前半(4分)スパル[1] アンテヌッチ(PK)

・後半(5分)スパル[2] グラッシ

・   (7分)スパル[3] アンテヌッチ

・  (21分)サンプドリア[1] コフナツキ

↑↑©Foxsportより

SPALの残留に一役買う!

別人の様に弱くなる課題のアウェイ、しかもモチベ無し。退場者も出して最終戦は完敗・・・

[試合前情報]

  早いものでいよいよ2017-18シーズン最終戦。ELの望みも完璧に消えたサンプは特に何もかかっていないが、有終の美は飾りたい。一方のSPALにとっては逆に物凄く重要な一戦。降格がかかっており、他チームの結果次第だが負けるとかなり危ない。SPALの会長曰く「この試合はここ50年で一番重要な試合」。ちなみにSPALは50年前にセリエAにいて、そこで降格してから今シーズンまでずっとA復帰を果たせなかった。ちなみに来シーズンはパルマのセリエA復帰が決定しており、B落ちしてしまったエラス・ヴェローナとサンプの同盟国は明暗が分かれてしまった。

 ちなみに前回の対戦はクアリアレッラの2ゴールでホームで2-0で勝利。ただ、後半ロスタイムに入ってからの2点と言う事で決して楽勝では無かった。そしてそのクアリアレッラは怪我でベンチスタート。また、この試合の前にフェレーロはトレイラの売却を公言。その影響もあってかトレイラはベンチ。そしてSPALにはサンプがそのトレイラの後釜に狙っていると言われているヴィヴィアーニがいる。

https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/2f84da8083d1a38aecc57048e0b59e40

  さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。まずGKは前節に引き続いてベレッツがスタメン。そしてFW陣が緊急事態のサンプはクアリアレッラがベンチには戻ってきたが、逆にサパタが怪我でベンチ外。再びカプラーリコフナツキの若手2トップとなった。一方MF陣は先程述べたとおり、トレイラがベンチ。代わりにカペッツィがスタメン。後はベストメンバー。バッレートは怪我で不在。DF陣は絶賛育成中のアンデルセンが5試合連続で先発。そしてレギュラーCB2人を休ませて何とレジーニが先発。左SBには久々ムッルーが怪我から戻ってきた。元スパル勢はいない。

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 

 カプラーリ■33分コフナツキ

      ラミレス(46分クアリアレッラ)

リネッティ  プラート

     カペッツィ(80分ヴェッレ)

ムッルー    ベレシンスキ

 レジーニ(cap)アンデルセン

      ベレッツ

ベンチ:GKクラピカス、トッツォ DFフェラーリ、ストリニッチ、シルヴェストレ

MFアルヴァレス、トレイラ FW -

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 一方のスパルはセンプリチ監督の3-5-2。センプリチはレガプロから2年連続でスパルを昇格させた実力派監督である。GKはセネガル代表のゴミス。細身長身でバネが有るタイプで私好みだ。今回のW杯も控えGKではあるだろうが選出されている。DFは190cmと長身のヴィカーリをセンターに、サンプからレンタル中のシミッチが右、そして長くセリエAでも活躍してきたベテランのフェリペ含む3バック。アンカーがサンプも狙っているヴィヴィアーニ。そして元サンプのリッツォと交換のような形でアタランタから入ってきたセルビア人のクルティッチと左利きのグラッシが脇を固め、サイドは右にラッツァーリ、左にマティエッロ。FW2トップはかつてミランで若い頃デビューしながら流浪のストライカーのパロスキと、ゲームキャプテンを務めるアンテヌッチ。控えには元サンプのボナッツォーリがいる。ごらんの通りスパルには元サンプ勢が多い。現在レンタル中でサンプが保有権を持つボナッツォーリ、同じくDFシミッチ。出場停止でこの日は不在のDFのサラモンはリネッティの同胞の先輩。ジェノヴァの2チーム両方に所属したFWボリエッロ。ボリエッロは怪我でこの試合は招集外。

SPAL(3-5-2) 監督:レオナルド・センプリチ 

   パロスキ アンテヌッチ(cap) 

 グラッシ        クルティッチ

マッティエッロ     ラッツァーリ(58分コスタ) 

     ヴィヴィアーニ(78分スキアッタレッラ) 

  フェリペ     シミッチ

      ヴィカーリ

       ゴミス(91分マルケジャーニ) 

GKポリッツィ DFヴァイサネン、スキアヴォン

MFベッレーモ、スキアヴォン、ヴィターレ FWボナッツォーリ、フロッカリ、エスポジト、ルッソ

備考:退場:前半33分カプラーリ;警告:前半2分カプラーリ、45分リネッティ、後半29分クアリアレッラ、31分ヴィヴィアーニ;芝状態良好

★日曜18:00から行われたポスティチポ。大学都市フェラーラの穏やかな日曜夕方。さすがにSPALのティフォージは横断幕を用意したり気合が入っていて、スタジアムはなかなか良い雰囲気


<あらすじ>

ハイライト動画https://www.youtube.com/watch?v=uNaHLrKODME

前半は0-1。ポゼッションはスパル8分25秒:サンプ14分05秒。試合はいきなり動く。3分にヴィヴィアーニがペナ外で切り返して左足シュート。これがカプラーリの手に当たり、ハンドを取られてPK,そしてカプラーリにはイエロー

前半4分 アンテヌッチ(PK)Goal:0-1

→このPKをキャプテンのアンテヌッチが左下に決める。コースはやや甘かったので、PKストッパーのヴィヴィアーノだったら止めてたかも・・・アンテヌッチは自身10得点目

サンプも反撃を見せて、18分にはリネッティがペナ内でドリブル突破⇒カプラーリのシュート⇒GKゴミスがパンチング⇒こぼれをどフリーのプラートが外す。そうこうしてる内に32分にカプラーリが2枚目のイエローで退場。足裏見せたタックルと言う事らしいが、これはかなり厳しい判定■

 

↑↑©panorama.itより

早々と1点取ったSPALは全体的に引いて守備を固めてカウンターに作戦を変更。しかし数的有利になった事で、それでもかなりチャンスを作るようになう。サンプは全然ファールを取らない審判と、SPALの激しい当たりに苦しんで、前半はこれ以上反撃できず

後半は頭からラミレスに代えてクアリアレッラを投入。4-3-2のような形にして反撃を試みる。しかし

後半5分 グラッシGoal:0-2 

→ヴィヴィアーニの右後方からのクロスにグラッシがヘッドで合わせて、貴重な追加点・・・

↑↑©panorama.itより

後半7分 アンテヌッチGoal:0-3 

→ヴィヴィアーニが中央から持ち上がり、左のアンテヌッチにラストパス⇒アンテヌッチがDFを1人かわして右足でゴール。ダメ押し・・・

と後半早々に立て続けに得点を許して、ほぼ試合は決定

後半21分 コフナツキGoooooL:1-3
→後方からカペッツィがヘッドで前方にパス⇒コフナツキがこの後ろから来るボールを、ペナ内わずかに入ったあたりでダイレクトボレー⇒この無駄なビューティフルゴールで、一矢報いる

↑↑©U.C.Sampdoria.itより

その後、後半ロスタイムにSPALは交代でGKガブリエレ・マルケジャーニをセリエAデビューさせる。最終戦っぽい雰囲気だ。彼は往年の名GKルカ・マルケジャーニ(ラツィオで主に活躍した、イタリア代表ではずっとパリュウカのサブだったGK)の息子である。その直後にSPALは更にチャンスを作り、裏に抜け出したアンテヌッチが胸トラップからシュート⇒こぼれをパロスキが決めてゴール。1-4。

かと思いきや、VARでオフサイドが取られてこのゴールは取り消される。ここでVARがプラスに働いても全く嬉しくない。

ロスタイム3分。そのまま試合終了。1-3・・・・ 

(ポイント
・ポゼッションはスパル19分25秒:サンプ24分43秒

・シュート数はスパル13本(枠内6本):サンプ10本(枠内4本)

・退場の判定は厳しかったが、モチベの差、アウェイの弱さが全て

・サンプの選手ではプラートだけやる気が見えた。

カプラーリはサンプに残るかわからないが、来季の開幕戦は出場停止

コフナツキは昨季のシックとまではいかなかったが、21歳のセリエA初挑戦のFWとして5ゴールはまずまずか。DFアンデルセンと共に来季楽しみな存在。

・SPALのヴィヴィアーニは良い選手だし獲得できるならしたいが、そう簡単にいくかな。そしてトレイラは偉大過ぎるし、タイプも少し違うので彼のそのまま代役は難しいと思うが

 スパルはこの結果、来季の残留を自ら勝ち取った。やはりサッカーはメンタルスポーツ。残留に賭けるパワーは強い。大して関係は無いが、サンプはこの日の敗戦でずっと下にいたトリノにも勝点で並ばれて、最終的に10位で終わった。結果2016-17と同じ順位だが、勝点は上回ってるしその中身は大分違うが。

 ジャンパオロサッカー2年目。良い所と悪い所両方色濃く出てきた1年だったと思う。幸いジャンパオロの残留はほぼ決定的で、来季も成熟路線が辿れる。次の号から今季を振り返っていこうとは思うが、今季はストリニッチがいなくなってから調子を崩したのは間違いない。来季はさすがにジャンパオロも勝負の年となるので、トレイラ売却など不安な面はあるが、彼の要求がある程度満たされる補強をしてジャンパオロサッカーが結果として花開くのを期待しよう

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

’17-’18 SERIE A最終成績

38試合 16勝6分16敗 勝点54 得点56 失点60 得失点差-4 10位



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