2017-18 SERIE A 第38節(最終節) SPAL 3-1 SAMPDORIA 完敗・・・

2018-06-27 18:56:47 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

SERIE A 第38節 5/20(日) 20:45@パオロ・マンツァ(フェラーラ)  主審:ディベッロ氏(Brindisi出身)

サンプドリア 1 - 3 スパル(前半0-1)

・前半(4分)スパル[1] アンテヌッチ(PK)

・後半(5分)スパル[2] グラッシ

・   (7分)スパル[3] アンテヌッチ

・  (21分)サンプドリア[1] コフナツキ

↑↑©Foxsportより

SPALの残留に一役買う!

別人の様に弱くなる課題のアウェイ、しかもモチベ無し。退場者も出して最終戦は完敗・・・

[試合前情報]

  早いものでいよいよ2017-18シーズン最終戦。ELの望みも完璧に消えたサンプは特に何もかかっていないが、有終の美は飾りたい。一方のSPALにとっては逆に物凄く重要な一戦。降格がかかっており、他チームの結果次第だが負けるとかなり危ない。SPALの会長曰く「この試合はここ50年で一番重要な試合」。ちなみにSPALは50年前にセリエAにいて、そこで降格してから今シーズンまでずっとA復帰を果たせなかった。ちなみに来シーズンはパルマのセリエA復帰が決定しており、B落ちしてしまったエラス・ヴェローナとサンプの同盟国は明暗が分かれてしまった。

 ちなみに前回の対戦はクアリアレッラの2ゴールでホームで2-0で勝利。ただ、後半ロスタイムに入ってからの2点と言う事で決して楽勝では無かった。そしてそのクアリアレッラは怪我でベンチスタート。また、この試合の前にフェレーロはトレイラの売却を公言。その影響もあってかトレイラはベンチ。そしてSPALにはサンプがそのトレイラの後釜に狙っていると言われているヴィヴィアーニがいる。

https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/2f84da8083d1a38aecc57048e0b59e40

  さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。まずGKは前節に引き続いてベレッツがスタメン。そしてFW陣が緊急事態のサンプはクアリアレッラがベンチには戻ってきたが、逆にサパタが怪我でベンチ外。再びカプラーリコフナツキの若手2トップとなった。一方MF陣は先程述べたとおり、トレイラがベンチ。代わりにカペッツィがスタメン。後はベストメンバー。バッレートは怪我で不在。DF陣は絶賛育成中のアンデルセンが5試合連続で先発。そしてレギュラーCB2人を休ませて何とレジーニが先発。左SBには久々ムッルーが怪我から戻ってきた。元スパル勢はいない。

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 

 カプラーリ■33分コフナツキ

      ラミレス(46分クアリアレッラ)

リネッティ  プラート

     カペッツィ(80分ヴェッレ)

ムッルー    ベレシンスキ

 レジーニ(cap)アンデルセン

      ベレッツ

ベンチ:GKクラピカス、トッツォ DFフェラーリ、ストリニッチ、シルヴェストレ

MFアルヴァレス、トレイラ FW -

ーーーーーーーーーーーーーー

 一方のスパルはセンプリチ監督の3-5-2。センプリチはレガプロから2年連続でスパルを昇格させた実力派監督である。GKはセネガル代表のゴミス。細身長身でバネが有るタイプで私好みだ。今回のW杯も控えGKではあるだろうが選出されている。DFは190cmと長身のヴィカーリをセンターに、サンプからレンタル中のシミッチが右、そして長くセリエAでも活躍してきたベテランのフェリペ含む3バック。アンカーがサンプも狙っているヴィヴィアーニ。そして元サンプのリッツォと交換のような形でアタランタから入ってきたセルビア人のクルティッチと左利きのグラッシが脇を固め、サイドは右にラッツァーリ、左にマティエッロ。FW2トップはかつてミランで若い頃デビューしながら流浪のストライカーのパロスキと、ゲームキャプテンを務めるアンテヌッチ。控えには元サンプのボナッツォーリがいる。ごらんの通りスパルには元サンプ勢が多い。現在レンタル中でサンプが保有権を持つボナッツォーリ、同じくDFシミッチ。出場停止でこの日は不在のDFのサラモンはリネッティの同胞の先輩。ジェノヴァの2チーム両方に所属したFWボリエッロ。ボリエッロは怪我でこの試合は招集外。

SPAL(3-5-2) 監督:レオナルド・センプリチ 

   パロスキ アンテヌッチ(cap) 

 グラッシ        クルティッチ

マッティエッロ     ラッツァーリ(58分コスタ) 

     ヴィヴィアーニ(78分スキアッタレッラ) 

  フェリペ     シミッチ

      ヴィカーリ

       ゴミス(91分マルケジャーニ) 

GKポリッツィ DFヴァイサネン、スキアヴォン

MFベッレーモ、スキアヴォン、ヴィターレ FWボナッツォーリ、フロッカリ、エスポジト、ルッソ

備考:退場:前半33分カプラーリ;警告:前半2分カプラーリ、45分リネッティ、後半29分クアリアレッラ、31分ヴィヴィアーニ;芝状態良好

★日曜18:00から行われたポスティチポ。大学都市フェラーラの穏やかな日曜夕方。さすがにSPALのティフォージは横断幕を用意したり気合が入っていて、スタジアムはなかなか良い雰囲気


<あらすじ>

ハイライト動画https://www.youtube.com/watch?v=uNaHLrKODME

前半は0-1。ポゼッションはスパル8分25秒:サンプ14分05秒。試合はいきなり動く。3分にヴィヴィアーニがペナ外で切り返して左足シュート。これがカプラーリの手に当たり、ハンドを取られてPK,そしてカプラーリにはイエロー

前半4分 アンテヌッチ(PK)Goal:0-1

→このPKをキャプテンのアンテヌッチが左下に決める。コースはやや甘かったので、PKストッパーのヴィヴィアーノだったら止めてたかも・・・アンテヌッチは自身10得点目

サンプも反撃を見せて、18分にはリネッティがペナ内でドリブル突破⇒カプラーリのシュート⇒GKゴミスがパンチング⇒こぼれをどフリーのプラートが外す。そうこうしてる内に32分にカプラーリが2枚目のイエローで退場。足裏見せたタックルと言う事らしいが、これはかなり厳しい判定■

 

↑↑©panorama.itより

早々と1点取ったSPALは全体的に引いて守備を固めてカウンターに作戦を変更。しかし数的有利になった事で、それでもかなりチャンスを作るようになう。サンプは全然ファールを取らない審判と、SPALの激しい当たりに苦しんで、前半はこれ以上反撃できず

後半は頭からラミレスに代えてクアリアレッラを投入。4-3-2のような形にして反撃を試みる。しかし

後半5分 グラッシGoal:0-2 

→ヴィヴィアーニの右後方からのクロスにグラッシがヘッドで合わせて、貴重な追加点・・・

↑↑©panorama.itより

後半7分 アンテヌッチGoal:0-3 

→ヴィヴィアーニが中央から持ち上がり、左のアンテヌッチにラストパス⇒アンテヌッチがDFを1人かわして右足でゴール。ダメ押し・・・

と後半早々に立て続けに得点を許して、ほぼ試合は決定

後半21分 コフナツキGoooooL:1-3
→後方からカペッツィがヘッドで前方にパス⇒コフナツキがこの後ろから来るボールを、ペナ内わずかに入ったあたりでダイレクトボレー⇒この無駄なビューティフルゴールで、一矢報いる

↑↑©U.C.Sampdoria.itより

その後、後半ロスタイムにSPALは交代でGKガブリエレ・マルケジャーニをセリエAデビューさせる。最終戦っぽい雰囲気だ。彼は往年の名GKルカ・マルケジャーニ(ラツィオで主に活躍した、イタリア代表ではずっとパリュウカのサブだったGK)の息子である。その直後にSPALは更にチャンスを作り、裏に抜け出したアンテヌッチが胸トラップからシュート⇒こぼれをパロスキが決めてゴール。1-4。

かと思いきや、VARでオフサイドが取られてこのゴールは取り消される。ここでVARがプラスに働いても全く嬉しくない。

ロスタイム3分。そのまま試合終了。1-3・・・・ 

(ポイント
・ポゼッションはスパル19分25秒:サンプ24分43秒

・シュート数はスパル13本(枠内6本):サンプ10本(枠内4本)

・退場の判定は厳しかったが、モチベの差、アウェイの弱さが全て

・サンプの選手ではプラートだけやる気が見えた。

カプラーリはサンプに残るかわからないが、来季の開幕戦は出場停止

コフナツキは昨季のシックとまではいかなかったが、21歳のセリエA初挑戦のFWとして5ゴールはまずまずか。DFアンデルセンと共に来季楽しみな存在。

・SPALのヴィヴィアーニは良い選手だし獲得できるならしたいが、そう簡単にいくかな。そしてトレイラは偉大過ぎるし、タイプも少し違うので彼のそのまま代役は難しいと思うが

 スパルはこの結果、来季の残留を自ら勝ち取った。やはりサッカーはメンタルスポーツ。残留に賭けるパワーは強い。大して関係は無いが、サンプはこの日の敗戦でずっと下にいたトリノにも勝点で並ばれて、最終的に10位で終わった。結果2016-17と同じ順位だが、勝点は上回ってるしその中身は大分違うが。

 ジャンパオロサッカー2年目。良い所と悪い所両方色濃く出てきた1年だったと思う。幸いジャンパオロの残留はほぼ決定的で、来季も成熟路線が辿れる。次の号から今季を振り返っていこうとは思うが、今季はストリニッチがいなくなってから調子を崩したのは間違いない。来季はさすがにジャンパオロも勝負の年となるので、トレイラ売却など不安な面はあるが、彼の要求がある程度満たされる補強をしてジャンパオロサッカーが結果として花開くのを期待しよう

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

’17-’18 SERIE A最終成績

38試合 16勝6分16敗 勝点54 得点56 失点60 得失点差-4 10位


2017-18 SERIE A 第37節 SAMPDORIA 0-2 Napoli ホーム最終戦飾れず

2018-06-16 19:41:49 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

SERIE A 第37節 5/13(日) 20:45@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)  主審:ガヴィルッチ氏(Latina出身)

サンプドリア 0 - 2 ナポリ(前半0-0)

・後半(27分)ナポリ[1] ミリク

・   (36分)ナポリ[2] アルビオル

↑↑©TuttoCalcioNewsより

ナポリ人に対する差別チャントを唄って試合を中断させたサンプウルトラをなだめにかかるフェレーロ

”うるせー、フェレーロ!”

0.0001%のスクデットの望みを残すナポリにホームで敗戦。サンプの0.06%残っていたヨーロッパリーグの望みも消える

[試合前情報]

  さて、残すところわずか2試合。前節でELの望みもほぼ消えてしまったがホーム最終戦、しかも憎敵ナポリと言う事で是が非でも勝って終わりたい。一方のナポリもずっとスクデットを争っていたが前節でその可能性もほぼ消滅。残り2試合に連勝してかつ首位ユーヴェが連敗。さらに20以上の得失点差をひっくり返さないといけないと言う事で、このセリエAではほぼ不可能と言えよう。ナポリはここ2試合1分け1敗だが、最近2年間なんと3試合連続勝ち星無しが無い。

ナポリはジャンPの先輩格とも言えるサッリ監督の元、昨季からあまり変わらないメンツだが前線の4人を中心に抜群の攻撃力を誇る。サッリはナポリで77勝13敗22分けと言う素晴らしい成績を残している。一方のジャンパオロはサンプで28勝28敗18分け。ナポリはご存じの通り憎敵チェノアとジェメラッジョ(友好同盟関係)を結んでいる。敵の味方は敵と言う事で、当然サンプとナポリも仲が悪い。最近はナポリが強豪の仲間入りをしているが昔から順位的にも同じような位置で争っている事が多く、非常に負けたくない相手だ。

https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/1ef2bbb62ea689b19ad17b543c24bf09

  さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。まずGKヴィヴィアーノが試合前のアップで負傷しベレッツがサンプ移籍後初出場。そしてFW陣が緊急事態のサンプはクアリアレッラが怪我でベンチ外、サパタも怪我でベンチスタート、代わりにカプラーリとコフナツキの若手2トップとなった。一方MF陣はベストメンバーが復活。バッレートだけ怪我でいないが。DF陣は絶賛育成中のアンデルセンが4試合連続で先発。この日のお目付け役はシルヴェストレでは無くフェラーリ。左はサーラが失格の烙印を押されてレジーニが先発。レジーニはかなり久々にキャプテンマークを巻く。元ナポリ勢はサパタストリニッチクアリアレッラ、一瞬しか在籍しなかったが一応レジーニ

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 

 カプラーリ コフナツキ

(70分サパタ) (87分アルヴァレス)

      ラミレス

リネッティ  プラート

     トレイラ

レジーニ(cap)(81分ストリニッチ)ベレシンスキ

  フェラーリ アンデルセン

     ベレッツ

ベンチ:GKトッツォ DFサーラ、シルヴェストレ

MFヴェッレ、カペッツィ FWスティエポヴィッチ

ーーーーーーーーーーーーーー

 一方のナポリはサッリ監督の4-3-3。GKは昨季サンプ戦でアカデミー賞ものの演技を見せたレイナ。DFは右が攻撃力抜群のアルバニア代表ヒサイー、中央がスペイン代表アルビオルと屈強なセネガル代表のクリバリ。左はグラムが怪我で不在の為マリオ・ルイ。中盤はこの日ハムシクがベンチスタートで、ジョルジーニョをアンカーにアランが右のジエリンスキが左。そして前線の強力3トップ、メルテンスの偽センターフォワード+その両サイドをインシーニェカジェホンのドリブルが得意なスピード溢れる2人が固める。ほぼレギュラー勢揃いの面子で挑んで来た。ナポリにはジエリンスキミリクと言う2人のポーランド代表がおり、サンプの3人と併せてこの対戦からW杯に5人のポーランド戦士が日本と戦いそうだ。ちなみに元サンプはベテランDFマッジョ

Napoli(4-3-3) 監督:マウリツィオ・サッリ 

      メルテンス(71分ミリク

インシーニェ(cap) カジェホン(67分ハムシク 

 ジエリンスキ アラン(81分ログ)

      ジョルジーニョ

マリオ・ルイ    ヒサイー

  クリバリ  アルビオル

      レイナ

GKラファエル、セペ DFマッジョ、トネッリ、グラム

MFディアワラ FWレアンドリーニョ、ミリク

備考:警告:後半28分ミリク,41分ラミレス,ハムシク,45分リネッティ;年間チケット保有者数16.635(1試合平均168.477euro),有料入場者数2.615(38.805euro);芝状態あまり良くない

★日曜20:45から行われたポスティチポ。湿度が物凄い高い中始まった試合だったが、途中から雨も降ってきた。そしてSUDにはこの日試合が無い現ベネヴェントGKプッジョーニの姿が!サンプ愛!

↑©TuttoSportより


<あらすじ>

 

ハイライト動画https://www.youtube.com/watch?v=pCv0JkIMCz0

 

前半は0-0。ポゼッションはサンプ9分23秒:ナポリ17分58秒。さすがに良くボールが回るナポリだが、ホーム最終戦の気合かサンプも必死に前からプレスに行く。普通の相手ならある程度ボールが奪えるのだろうが、ナポリはぎりぎりの所でいなしてワンタッチでボールをつないでいく。前半6分にはいきなりヘッドで落としたボールをメルテンスが押し込んで先制・・・・・かと思いきやこれはオフサイドでノーゴール。VARでも確認されたから間違いない。サンプも反撃を試みて、前半唯一のCKのチャンスでフェラーリがヘッドで合わせるが、これは惜しくもバー。相変わらず中盤でアラン、DFのクリバリの身体の強さが目立ちかなり効いていた。また、左サイドからカットインして右足インフロントで巻いて狙うインシーニェ、これは彼の十八番でインシーニェゾーンになってきた。いわゆる昔のデルピエロゾーンだ。

 

後半も何とか耐えていたサンプだが、ハムシク&ミリクを投入してきたナポリの攻撃に耐えられなかった。

 

後半27分 ミリクGoal:0-1

 

→中盤でボールを奪ったアランからパスを貰ったミリク。中に切れ込んで左足で強烈なミドル。ここまで良いセーブを見せていたGKベレッツも届かない良いシュートだった。ミリクは喜び過ぎてユニを脱いでイエロー

 

このゴール後のパフォーマンスでサンプティフォージを挑発するようなミリクに対して、SUDが怒る。以前も問題になったナポリ人を差別するようなチャントを後半32分ごろから開始。それを聞いた主審が試合を中断。フェレーロがトリブーナからピッチに降りてきてSUDの下まで行き、落ち着くように説得を開始。しかしこれは藪蛇だった。この試合はその後しばらくして一旦SUDもチャントを止めたが、試合後にこのティフォージの行動を批判したフェレーロ会長との関係は悪くなる一方。ついに6月12日にはサンプ本社の下でフェレーロへ抗議のデモまで行われる次第となった。

その後、試合は再開されたが、集中力が切れたか・・・

 

後半36分 アルビオルGoal:0-2 

 

→左からのCK・アルビオルがドンピシャヘッドで合わせて追加点

↑©monitorenapoletanoより

 

ロスタイム6分。そのまま試合終了。0-2・・・・ 

(ポイント
・ポゼッションはサンプ21分14秒:ナポリ31分56秒

・シュート数はサンプ11本(枠内5本):ナポリ15本(枠内11本)

・最近苦手なナポリにまたも勝てず。ただ前節より内容は良かったが。このFW陣だとさすがに厳しい。

・GKベレッツはなかなか頑張っていた。反応はすごく良さそうで、あとはハイボールの処理と安定感か。2ndキーパーとしては十分

・CBのアンデルセンは日に日に成長してるようだ

・負けはしたが、ホーム最終戦と言う事でSUDの下に挨拶に来た選手達には”GRAZIE RAGAZZI”のコールだった

 この結果、サンプのELは完璧に終わった。一方ナポリは勝ちはしたものの、ユーヴェがローマと引き分けた為にユーヴェの7連覇が確定した。一つのチームに7連覇されると言うのは、同じリーグに所属しているチームとしてとても恥ずかしい物だ。サンプファンがシーズン前に「目標は優勝」なんて言うのを聞いた事が無いが(コアなファンであればあるほど)、同じ人間が一つの丸い球を追いかける単純なスポーツに於いて、絶対こうなるなんて言う結果は無いはずだ。現在のビジネス性が物凄く強まって、ある程度お金で勝ちが拾えるようになったヨーロッパのサッカー界ではあるが、やっぱりやる以上は毎年優勝を目指してやって欲しいし、現実的にもう少し可能性を感じさせてくれるメンバーを見てみたい。

 ナポリも結果は2位だったが、今年は現実的に優勝の可能性もあった。そんなナポリも6,7年前までは大してサンプと変わらないメンツで、同じような順位で凌ぎを削っていた。来年は今年ジャンパオロが巻いた種が花開く事を強く願う。その為にはまず大前提のジャンパオロ留任と、もう1ランクアップしたメルカートを期待する。

さて、次節はいよいよ今シーズン最終戦。スパルは残留がかかって必至だろうから、サンプはまたアウェイに弱い無様な姿をさらけ出すんだろうな・・・とりあえず

 

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

 

次節:セリエA 第38節(最終節) 2018年 5/20(日) 対SPAL@フェラーラ 現地18:00Kick Off(日本時間深夜1:00

’17-’18 SERIE A

 37試合 16勝6分15敗 勝点54 得点55 失点57 得失点差-2 現在 9位


2017-18 SERIE A 第36節 Sassuolo 1-0 SAMPDORIA いきなりほぼ終戦…

2018-06-08 22:29:03 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

SERIE A 第36節 5/6(日) 18:00@マペイ・スタジアム(レッジョ・エミリア)  主審:ラ・ペンナ氏(Roma1出身)

サンプドリア 0 - 1 サッスオーロ(前半0-0)

・後半(23分)サッスオーロ[1] ポリターノ

↑↑©calciowebより

右サイドからクロスを上げるポーランド代表ベレシンスキ

アウェイで痛恨の敗戦。2試合残してほぼヨーロッパリーグの望みが消える・・

[試合前情報]

 サンプは前節ホームでカリアリに快勝。その勢いでサッスオーロに乗りこんで来た。一方のサッスオーロはそれほど危険では無いものの、まだA残留が確定していない状況。元サンプのイアキーニが途中で監督に就任してからは21試合で6勝8分け7敗。悪くない数字だ。一刻も早く残留を決定させたいだろう。

 前半戦、ホームでのサッスオーロ戦は後半45分に決勝点を取られて敗戦。サッスオーロ戦はあんまり良い思い出が無い。特に終了間際に得点を取られる事が多い気がする・・・。あのスイカみたいなユニフォームがトラウマにならないように・・・https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/ff31a256b52a5c4188d90071521b25fa

 さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。この1週間の間にカプラーリが怪我から復帰してきたが、ジャンパオロは前節カリアリに快勝したメンバーと全く同じスタメンを起用してきた。相変わらずの怪我でムッルー、リッキー、サパタは不在。引き続き左SBはストリニッチでは無くて本職右のサーラを左に起用。CBは、将来のサンプを背負って立つ可能性も有るアンデルセンがこれで3試合連続先発。ムスタフィシュクリニアールがデビューした当時と同じ臭いを感じるな。教え役のベテランのシルヴェストレとコンビを組む。中盤はラミレスが控えで再びプラートがトップ下で先発。リネッティバッレートの左右に、レジスタは鉄板のトレイラ。2トップはサパタが不在の為、クアリアレッラコフナツキ元サッスオーロ勢は特にいない

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ

コフナツキ クアリアレッラ(cap)(66分カプラーリ)

    プラート(85分スティエポヴィッチィ)

リネッティ  バッレート(46分ラミレス)

     トレイラ

サーラ     ベレシンスキ

アンデルセン シルヴェストレ

   ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKベレッツ、トッツォ DFフェラーリ、ストリニッチ、レジーニ

MFヴェッレ、カペッツィ FW -

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方のサッスオーロはイアキーニ監督の3-5-2。GKは若手期待のコンシーリ。DFはセンターにキャプテンのアチェルビを中心に、デルオルコと冬に加入したウルグアイのレモスが固める。右は私好みの黒人のアジャポン。彼はイタリアU-21代表にも入ってる。左はブラジルU-20 代表のロジェリオ。中盤は若手アンカーのセンシを真ん中に左を元サンプの左の大砲ダンカン、右を運動量抜群のミッシローリが固める。2トップはこれから代表に定着しそうなドリブラーのポリターノ。そして逆に代表から遠ざかりつつあるベラルディ。若手スピード重視コンビだ。全体的に若い選手が多いスタメンだ。元サンプ勢はMFのダンカン、あとはイアキーニ監督

Sassuolo(3-5-2) 監督:ジュゼッペ・イアキーニ 

  ポリターノ ベラルディ

(74分ババカル)  (87分ラグーサ)    

  ダンカン  ミッシローリ

ロジェリオ      アジャポン

      センシ

デルオルコ(20分ペルーゾ)レモス

    アチェルビ(cap) 

    コンシーリ

GKペゴーロ DFレッツヘルト

MFマンニャネッリ、マッツィテッリ、ビオンディーニ、フラッテージ、カッサータ FWマトリ、ピエリーニ

備考:警告:後半9分ペルーゾ,45分ラミレス; 芝状態良好

★日曜18:00から行われたポスティチポ。ジェノヴァからも大量のファンが押しかけて、片側のゴール裏を占拠


<あらすじ>

ハイライト動画https://www.youtube.com/watch?v=bMyvimHeANI

前半は0-0。ポゼッションはサンプ15分34秒:サッスオーロ11分30秒。ボール支配率58%・・・この数字は時に全くアテにならない物だ。ボールはただ回させられてるだけ。中盤より前にはなかなかボールを運べず、苦し紛れに低い位置からやたらダイレクトに相手のDFラインの裏にボールを放り込みたがった。サッスオーロは前半20分にデルオルコを怪我で失い、ペルーゾを早々に投入。しかし大勢に影響は無かった。前半、サンプは枠内シュート0。ヴィヴィアーノがベラルディの左足シュートを1本好セーブで止めた。

後半はバッレートに代えてラミレスを投入。プラートを右MFに下げて攻撃的にする。アウェイとは言えサンプももはや勝つしかない。21分にはやはり怪我の影響か本調子じゃなさそうなクアリアレッラに代えてカプラーリを投入。しかしその直後に先制を許す

後半23分 ポリターノGoal:0-1

→トレイラが中盤やや自陣よりでボールを奪われショートカウンター。ベラルディがダンカンにつなぎ、ダンカンからペナ内左側にスルーパス⇒ポリターノが抜け出して、角度が無い所からGKヴィヴィアーノのニアを左足でぶち抜く・・・ボールはポストに当たりながら入り、先制を許す

↑↑©calcionews365より

勝ちが必要なサンプだが、得点の臭いすら感じられない。クアリアが退いてサパタも不在のFW陣。後半40分に投入したFWはなんとユースのスティエポヴィッチ。これがセリエAデビュー戦と言う選手をこの試合に投入しないといけないスカッドの厳しさ・・・この日は最後の最後まで全く攻めの糸口をつかめず、無様な敗戦でした。こんな出来では正直EL出場権を得る権利は無いな・・・

↑↑©fantamagazineより

ロスタイム2分。そのまま試合終了。0-1・・・・ 

(ポイント

・ポゼッションはサッスオーロ21分06秒:サンプ28分52秒 

・シュート数はサッスオーロ15本(枠内10本):サンプ2本(枠内0本)

・とてもホームでユーヴェを倒したのと同じチームとは思えない

・最後の最後までホームとアウェイのプレーの差が著しい

・CBのアンデルセンが3試合連続先発。来季に向けて唯一の光明か

------------------

                      37節        38節

6位Milan 60          (A)アタランタ   (H)フィオレンティーナ 

7位Atalanta 59        (H)ミラン     (A)カリアリ

8位Fiorentina 57       (H)カリアリ    (A)ミラン

9位SAMPDORIA 54     (H)ナポリ     (A)スパル

この痛すぎる敗戦の結果、サンプのELは事実上終わったと言えよう。サンプが絶対条件の残り2戦を連勝したとしても6位は数字的に不可能。ミランが両方負ける=アタランタがサンプより上に行ってるからだ。唯一の可能性が、ミランが連勝でサンプも連勝。その上でアタランタとフィオレンティーナが共にカリアリに引分けか負けと言う条件。勝ち負け引き分けがそれぞれ1/3の確率だとしたら、合ってるかわからないが多分6561分の4の確率だ・・・

一方のサッスオーロはこの勝利で数字上のセリエA残留を正式に決めた。我らの同士、エラス・ヴェローナはBに落ちてしまったが・・・サッスオーロもイアキーニ体制になる前は結構危なかったので、”ベッペ”は良い仕事をしたと言えよう。相変わらず途中就任から力を発揮する監督だ。サンプの時もアッツォーリ解任を受けて途中から就任して、サンプを見事セリエA昇格に導いた。我らの同志であるベッペにおめでとうの言葉を送りたい

 ↑↑©parlandodisport.itより

さて、次節はいよいよ今シーズンホーム最終戦。ナポリをホームに迎え撃つ。敵はわずかながらスクデットの可能性が残されているが、返り討ちにしてホーム最終戦を飾って欲しい!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

次節:セリエA 第37節 2018年 5/13(日) 対ナポリ@ジェノヴァ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜3:45

’17-’18 SERIE A

 36試合 16勝6分14敗 勝点54 得点55 失点55 得失点差+0 現在 9位


2017-18 SERIE A 第35節 SAMPDORIA 4-1 Cagliari 久々快勝!!

2018-06-01 21:20:30 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

SERIE A 第35節 4/29(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)  主審:アビッソ氏(Palermo出身)

サンプドリア 4 - 1 カリアリ(前半3-0)

・前半(7分)サンプドリア[1] プラート

・  (26分)サンプドリア[2] クアリアレッラ

・  (49分)サンプドリア[3] コフナツキ

・後半(4分)カリアリ[1] パヴォレッティ

・  (42分)サンプドリア[4] ラミレス

↑↑©Sampnews24より

日本もW杯で対戦するポーランド代表トリオ

ホームでしっかり勝点3を積み上げ、まだEL出場権争いは続く!ただ、ライバル達も全チーム勝利・・・

[試合前情報]

 サンプはラツィオに完敗したが、まだEL出場権の可能性は有るのでホームで巻き返しを図る。一方のカリアリは降格の危険性がかなりあるので、必死に来るだろう。ラステッリ監督でスタートしたカリアリだったが、途中で解任されてロペス監督になっている。

 前半戦、アウェイでのカリアリ戦は2点先制しながら2-2に追いつかれた。ただ、この時はヴィヴィアーノの痛恨のミスがあったので内容としては悪くなかった。https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/79e02f974c225fdb4724a715244fd983

 さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。1週間しっかり空いての試合だが、怪我人が増えている。ムッルー、リッキー、カプラーリ、サパタが不在。まず左SBはストリニッチは前節の緩慢なマークがまたジャンパオロの逆鱗に触れたのか、何と右のサーラを左に持ってきた。またラツィオ戦で失点につながるミスパスをしたフェラーリがベンチスタートで、アンデルセンが2試合連続先発。ベテランのシルヴェストレとコンビを組む。中盤はラミレスが控えでプラートがトップ下を務める。リネッティバッレートが共に先発。2トップはサパタカプラーリが不在の為、必然的にベストコンディションでは無いクアリアレッラコフナツキが2トップ。元カリアリ勢はケガで不在だがムッルーだけ

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ

コフナツキ クアリアレッラ(cap)(46分ラミレス)

    プラート

リネッティ バッレート(80分ヴェッレ)

     トレイラ(88分カペッツィ)

サーラ     ベレシンスキ

アンデルセン シルヴェストレ

   ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKクラピカス、ベレッツ DFフェラーリ、ストリニッチ、レジーニ

MF - FWスティェポヴィッチ

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 一方のカリアリはロペス監督の3-5-2。GKは前回のサンプ戦で活躍したクラーニョ。3バックは右からピザカーネ、中央はチェッピテッリ、そして左に元サンプのカスタン。中盤は右にファラゴー、左にパドイン。中央は元サンプのアンカー”チガリーニ”を中心に若手有望株のバレッライオニータ。FWは元ジェノアのパヴォレッティとベテランでキャプテンマークを巻くサウの2トップ。10番のジョアン・ペドロや元サンプのデッセーナ等が怪我で不在。元サンプ勢はDFカスタンとMFのチガリーニ、デッセーナ

Cagliari(3-5-2) 監督:ディエゴ・ロペス 

  パヴォレッティ サウ(cap) 

パドイン          ファラゴー

イオニータ(80分デイオラ)バレッラ

     チガリーニ78分

 カスタン    ピザカーネ

(46分アンドレオッリ)(33分ファリアス)

     チェッピテッリ

     クラーニョ

GKラファエル、クロスタ DFリコジャニス

MFコッス、カリガーラ FWジャンネッティ、ハン

備考:退場:後半33分チガリーニ,警告:前半19分チガリーニ,31分ピザカーネ,37分アリアス,39分リネッティ,後半11分イオニータ,36分パドイン,46分カスタン;年間チケット保有者数16.635 (1試合平均168.477 euro),有料入場者数3.554(34.947 euro); 芝状態良好

★日曜15:00から行われたレギュラータイムの試合。


<あらすじ>

ハイライト動画https://www.youtube.com/watch?v=I-BkBPgaVZg

前半は3-0。ポゼッションはサンプ14分57秒:カリアリ9分37秒。前半早々の先制点でサンプは波に乗る

前半7分 プラートGoooooL:1-0
→後方からシルヴェストレのフィードをクアリアレッラがお尻で絶妙の落とし⇒走りこんだプラートがDFを背負いながら上手く反転してかわし、GKと1対1から左下に叩き込んで先制!プラートは意外にも自身今季初ゴール!!

↑↑©Cagliari Calcioより

その後も攻め立ててクアリアレッラがGKと1対1を迎える。これは防がれるが、そのすぐ後に追加点

前半26分 クアリアレッラGoooooL:2-0
→バッレートのスルーパス⇒ペナ内左サイドからリネッティのクロス⇒詰めてきたクアリアレッラが押し込んで追加点!クアリアレッラはセリエA通算126点目

↑↑©eurosportより

 さらに攻撃の手を緩めないサンプに対して、カリアリは1枚イエローを貰ったDFピザカーネを33分に早々と諦めてFWファリアスを投入。4バックにして4-3-3、より攻撃的にシフトチェンジ。そのファリアスがダイレクトボレーで良いシュートを放つが、そこはGKヴィヴィアーノがセーブ。逆に41分にはペナ内に侵入したトレイラをバレッラが倒してPK!

↑↑©Sampnews24より

前半42分 クアリアレッラPK失敗! 

→そのPKをクアリアレッラが思いっきり蹴るが、左のポストに当たって外す。20ゴール目ならず。そしてこれがクアリアレッラ個人には後々響く事になる・・・

ロスタイム4分

 

前半49分 コフナツキGoooooL:3-0
→ベレシンスキの右サイドからのクロスに、走りこんで来たコフナツキがニアでショートバウンドで合わせてゴール!ポーランドホットライン!!

と言う事で前半は3-0で終了。PKを外して少し嫌な感じがした後のロスタイムに点が取れたのは大きい。これでかなり楽になった。プラートのトップ下はなかなか良い。リネッティやコフナツキと共に機動力を生かした攻めを繰り広げられた。

後半は怪我をおして出場のクアリアレッラに代えてガストンを投入。コフナツキの1トップの形か。しかしいきなり得点を許す

後半4分 パヴォレッティGoal:3-1 

→右サイドからのシュートクロス⇒ファーでパヴォレッティが押し込む

 1点返されたがずるずる行く事はなく、プラートの強烈なミドルやラミレスのスルーパスからリネッティがペナ内でシュートを放ったりするが点は取れない。そんな最中、元サンプのチガリーニがヘッドでの競り合いの際に肘打ちして、2枚目のイエローで退場。数的優位に立つ。そして後半42分にはダメ押しに成功!

後半42分 ラミレスGoooooL:4-1
→ラミレスの絶妙なスルーパスから抜け出したリネッティ⇒飛び出したGKの肩越しにシュート⇒GKは抜いたがバーに弾かれる⇒詰めてきたラミレスが豪快な左足ボレーでゴールに突き刺す!!

ロスタイム3分。そのまま試合終了。4-1!!!! 

(ポイント

・ポゼッションはサンプ31分58秒:カリアリ20分30秒 

・シュート数はサンプ14本(枠内10本):カリアリ4本(枠内3本)

・サンプが強いのか相手が弱かったのか微妙だが、とりあえず快勝

・相変わらずの内弁慶。なぜこれがアウェイで出来ない!?

・CBのアンデルセンが様になってきた

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6位Atalanta 58

7位Milan 57

8位Sampdoria 54

9位Fiorentina 54

 

この日はEL争ってる4チームが何と全チーム勝ち。せっかく良い勝ち方をしたが、差は変わっていない。残り3試合。もうホームやアウェイも関係無い。ナポリ戦が残ってるので、アウェイのサッスオーロとスパルを絶対に勝たなければ! 

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

次節:セリエA 第36節 2018年 5/6(日) 対サッスオーロ@サッスオーロ 現地18:00Kick Off(日本時間深夜1:00

’17-’18 SERIE A

35試合 16勝6分13敗 勝点54 得点55 失点54 得失点差+1 現在 8位