2015-16 SERIE A 第17節 SAMPDORIA 2-0 Palermo 2ヶ月ぶり勝利!メリー・サンプ!!

2015-12-24 23:24:38 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第17節 12/20(日) 18:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)

 サンプドリア 20 パレルモ(前半0-0)

 主審:ファブリ氏(Ravenna出身)

 ついにモンテッラ監督、初勝利!2015年最後の試合を良い形で締めくくり、56日ぶり勝利でメリークリスマス!

Marcatori 

  • (後半8分)サンプ ソリアーノ
  • (後半31分)サンプ イヴァン 

[試合前情報]

 さぁ2015年最後の試合。相手は前節フロジノーネに勝って勝点でサンプを1上回ったパレルモ。我らが同志のイアキーニ監督は、すでに解任されていない・・・現在の監督は出戻りのバッラルディーニ。サンプはホームで2008年からパレルモに勝っていない・・・昨季は開幕戦で当たり、ブレイク寸前のディヴァラにメッシみたいなゴールを決められて引き分けた。

 サンプには元パレルモ勢がたくさんいる。シルヴェストレ、カッサーニそしてGKヴィヴィアーノ。ヴィヴィアーノは今年パレルモから買い取るのに苦労した。さらに何と言っても昨シーズンまでキャプテンだったバッレート。もうサンプのユニの方が似合っていると思うが。

↑↑昨季、パレルモ時代のバッレート。懐かしのオビアングとの攻防

 コパイタリアから中2日での試合。しかしモンテッラはかなりのメンバーを連続で起用した。FWは前節と同じカッサーノのワントップ。そしてその下を両ウィング含めて4人で支える4-1-4-1のフォーメーション。ズカノヴィッチが出場停止。エデル、シルヴェストレ、メスバーが怪我。そこでCBには本来左SBのレジーニ。左SBは本来右のカッサーニ。中盤両サイドハーフにはカルボネーロとイヴァン。

 一方のパレルモは元代表のジラルディーノのワントップ。その下を現代表のヴァスケスとトライコフスキが支える4-3-2-1=通称クリスマスツリー・フォーメーション。元サンプ勢には控えに右SBのリスポリがいる。

↑↑カッサーノとジラルディーノの抱擁。元イタリア代表の2人だ↑↑

★先週と同じく日曜日の18時と言う中途半端な時間に行われた試合

SAMPDORIA <4-1-4ー1> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

       カッサーノ(71分ムリエル)

カルボネーロ       イヴァン

  バッレート   ソリアーノ(Cap)

(78分クリストドゥロプーロス) (87分コーダ)

       フェルナンド

カッサーニ         デ・シルヴェストリ
 
   レジーニ  モイサンデル 
             
      ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFペレイラ、シルヴェストレ

MFコレア、パロンボ、ロッカ FWロドリゲス、ボナッツォーリ

 

Palermo (4-3-2-1): Sorrentino; Struna (35′ s.t. Rispoli), Goldaniga, G. González, Lazaar; Hiljemark, Jajalo, Chochev (12′ s.t. Quaison); Vázquez, Trajkovski; Gilardino (19′ s.t. Djurdjevic).
A disposizione: Alastra, Colombi, Andelkovic, Bolzoni, Brugman, La Gumina, Toscano, Morganella, Pezzella.

備考:警告:前半43分Vázquez,後半12分Struna,18分Fernando,20分Ivan,45分G. González;47分Djurdjevic;シーズンチケット保有者数19.114人(1試合平均152.366 euro),有料入場者数 1.195人 (22.675 euro);芝状態そこそこ

<あらすじ>

   前半 4分 いきなりチャンス!カルボネーロのスルーパスからカッサーノがペナ内へ。マイナスのクロスをグラウンダーで送り、詰めてきたソリアーノがダイレクトでシュート・・・・・・・・しかしこのボールを宇宙開発してしまう

      25分 ソリアーノがボールをインターセプトしてカッサーノへ。カッサーノは強烈なミドルを放つが、ゴールわずか上

      43分 フェルナンドを倒したヴァスケスにイエロー

      44分 このファールで得たFKを蹴るのはフェルナンド。壁の上を巻いた良いシュートだったが、GKソレンティーノがファインセーブ

      ロスタイム2分。そのまま終了。

前半は0-0。最初のチャンス後の15分間位は、トロイコフスキとヴァスケス中心に何度がチャンスを作られるが、その後は前半からなかなか良い出来。カッサーノがワントップながら、色々な位置に顔を出してボールを引き出す。そこにバッレートやイヴァンを中心としたMF陣が良く絡み、チャンスを作る。後は得点が欲しい・・・

 

後半8分 ソリアーノGoooooooooooL!! 1-0:

 

→カッサーニのインターセプトから、すぐさま縦のカッサーノへの長いスルーパス。カッサーノがペナ内までボールを持ち込み、切り返しでDFを振り切る。そこからマイナスのグラウンダークロス。前半最初のチャンスと似たような形だったが、詰めてきたソリアーノが今度は完璧なシュート!左足ダイレクトで豪快に決めて先制!!

後半10分 カッサーノがDFへのしつこいチェイシングからボールを奪い、GKが少し前に出ていると見るや、すぐさま超ロングシュート。惜しくも枠は外れたが、観客は大拍手

   13分 チョチェフに代わってクアイゾン。パレルモは4-2-4の攻撃的布陣へ

   14分 フェルナンド、入ったばかりのクアイゾンを倒してイエロー

   18分 ジラルディーノに代わってジュルジェビッチ

   19分 ヴァスケスを倒したイヴァンにイエロー

   26分 カッサーノに代わってムリエル投入。カッサーノへはスタンディングオベーション

後半31分 イヴァンGoooooooooooL!! 2-0:

→左サイドライン際のムリエルから、長いサイドチェンジのボール。これがそのままアーリークロスとなり、ボールはペナライン付近のイヴァンへ。イヴァンはGKソレンティーノが猛烈な飛び出しをしてくる中、ダイレクトでループシュート。Gkをあざ笑うかのように、きれいにボールはゴールへ吸い込まれる!イヴァンの嬉しいセリエA初ゴールは、週刊ベストゴールに選ばれるであろうビューティフルゴールとなった!貴重な追加点

↑↑サンプ初ゴールを決めて、すぐSUDの下に向かう弱冠20歳のイヴァン。サンプの希望の星だ!!

   32分 バッレートに代わってクリストドゥロプーロス

   35分 ストルーナに代わって、元サンプのリスポリ。入ってくるリスポリには、サンプファンから盛大な拍手が。彼は3年前のA昇格の時に貢献した選手だ

   37分 CKの崩れから左サイドでボールを貰ったカルボネーロ。ゴールに向かうクロス気味のシュートは、GKソレンティーノがパンチングでCKに逃れる

   41分 トライコフスキがワントラップで抜け出して、ペナ内に侵入。しかしこの1対1は、飛び出したGKヴィヴィアーノがセーブ

   42分 ソリアーノに代わって、守備固めでコーダ。キャプテンマークは”ロロ”で・シルヴェストリの元へ。また久々マラッシ登場のコーダには温かい拍手が

   44分 FKからカルボネーロのクロスを、フリーのデ・シルヴェストリがドンピシャヘッドで合わせるが、GKが足でファインセーブ

   48分 ラザールの強烈なミドル。ヴィヴィアーノがファインセーブ

ロスタイム4分。そのまま2-0で終了

(ポイント)

・ついに、ついに、10/25以来の勝利!

・内容的にも快勝

・MVPはイヴァンかなー これで線が太くなれば素晴らしい選手に

・どんな相手にも通用するカッサーノをスタメン、そして疲れてる時に驚異のスピードを誇るムリエル、これは理にかなっているのかもしれない

・久々、意気揚々のティフォージ、後半終了間際にはDERBYに向けてジェノアをバカにする歌が歌われ始めた

・前半戦は勝点20で終了

 さて、ここ最近のネガティブな空気を払しょくする快勝。これで気分良く2週間の冬休みに突入でき、さらに年明けの初戦はいよいよ”DERBY DELLA LANTERNA”

 とりあえず、いよいよ始まる冬のメルカートとDERBY情報は次号に回すとして、サンプファンの皆様

 Buon Natale Cerchiato di Blu!!

  次節:セリエA第18節 2016年 1/5(火) ”第111回 ジェノヴァダービー” 

 現地20:45Kick Off(日本時間深夜4:45)

’15-’16 SERIE A 
17試合 5勝5分7敗 勝点20 得点 24 失点 26 得失点差 -2 現在14
 
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今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”

numero8:

 In realta' nel tempo libero mi piace tradurre dal greco.

Infatti,ai tempi della Roma,quando Dellas aveva un dubbio chiamava me.

格言8:

 実は、ヒマな時間ギリシャ語を訳すのが俺の趣味だ。

実際、ローマにいた時、デラス(元ギリシャ代表の選手)が何かわからない事があった時、いっつも俺の事を呼んでいた。


2015-16 コパイタリア ベスト16 Sampdoria 0-2 Milan 試合は作るが敗退・・・

2015-12-23 21:23:09 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

TIM CUP Best 16 12/17(木) 18:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)

 サンプドリア 02 ミラン (前半0-0)

 主審:チェーリ氏(Bari出身)

 3週間前のミラン戦からは見違える出来。しかし不要な退場者を出してリベンジならず。去年と同様に、コパイタリアはベスト16より上には進めず・・・

Marcatori 

  • (後半5分)   ミラン[1] ニアング
  • (後半48分) ミラン[2] バッカ

[試合前情報]

 11/28のリーグ戦での対戦↓↓

http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/4c6ca988d5bbb38f3b8b20f0c5cea2bd

からわずか19日ぶりの対戦。コパイタリアでは昨年7位のサンプは第1シード。このベスト16からの登場で、勝ち上がってきたミランをホームで迎え撃つ形だ。組み合わせでは、サンプの方のトーナメントの山は、宿敵ジェノアがこのベスト16の対戦でなんとリーガプロ(セリエC1)のアレッサンドリアに延長戦の末に敗北!他にもカルピ(フィオレンティーナを倒す)、スペッツィア(ローマを倒す)と全て下から勝ち上がってきた方のチームが下剋上を起こしている。このサンプ-ミランはどうなるか?

↑↑ミハイロビッチは久々のマラッシ凱旋↑↑

 モンテッラ就任以降、未だ勝利が無いサンプ。ただ3日前のラツィオ戦は内容は悪くなかった。1週間で3試合と言う過密日程と言う事で、ターンオーバーを敷いてくる事が予想されたが、モンテッラはコパイタリアも本気で勝ちに来ており、はっきりした温存はほぼ無し。エデル、シルベストレ、バッレートが怪我で出場できず。クルスティチッチが昨年のコパイタリアでの退場で出場停止。純粋に休ませたのは右サイドバックのデ・シルヴェストリぐらいか・・・FWでは若いボナッツォーリがうれしいスタメンデビュー。

 一方のミランも全く主力を休ませることなく、本気で勝ちに来た。ニアング&バッカの前回活躍した2トップを軸に、前回の対戦からフィールダーで変わったスタメンは3人だけ。DFアレックスとアントネッリに代わってメクセスとデ・シーリオ。MFモントリーヴォに代わってベルトラッチ。GKだけは16歳ドンナルンマを休ませてベテランのアッビアーティ。そして彼がキャプテンマークを巻く。

★木曜日の21時という遅い時間に行われたナイター

SAMPDORIA <4-3-1ー2> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

   ムリエル  ボナッツォーリ

 (76分カッサーノ) (59分クリストドゥロプーロス)

        ソリアーノ(Cap)

カルボネーロ         イヴァン
(67分メスバー)  
        フェルナンド
             
レジーニ           カッサーニ
            
 ズカノヴィッチ■64分 モイサンデル
             
      ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFコーダ、ペレイラ、デ・シルヴェストリ

MFコレア、パロンボ、ロッカ FWロドリゲス

Milan (4-4-2): Abbiati; Abate, Mexes, Romagnoli, De Sciglio; Cerci (26′ s.t. Honda), Kucka, Bertolacci (37′ s.t. J. Mauri), Bonaventura (32′ s.t. Poli); Bacca, Niang.
A disposizione: Livieri, Donnarumma, L. Adriano, C. Zapata, Montolivo, Simic, Antonelli, De Jong, Calabria.
Allenatore: Sinisa Mihajlovic.

備考:退場 後半19分Zukanovic;警告 前半4分Bertolacci,16分Mexes,34分Abate,後半19分Zukanovic,16分De Sciglio & Christodoulopoulos;シーズンチケット保有者19.114人 (1試合平均 152.366 euro),有料入場者数1.105人 (33.995 euro);芝状態そこそこ

<あらすじ>   

前半 4分 カウンターに入ったソリアーノをファールで止めて、ベルトラッチにいきなりイエロー

   16分 ムリエルを倒したメクセスにイエロー

   27分 CKの崩れからデ・シーリオのミドルシュート。ニアングが至近距離でヘッドでコースを変えるが、逆にGK正面

   40分 チャンス!カルボネーロのスルーパスからムリエルの左足シュート。GKアッビアーティがCKに逃れる

   43分 カルボネーロ、左サイドからカットインしてミドル。Gkの手前でワンバウンドさせる良いシュートだったが、アッビアーティは何とかCKに逃れる

ロスタイム0分。そのまま終了。

 

前半は0-0。前回に比べたら全然戦えてる。ほぼムリエルのワントップのような形で、右ボナッツォーリ、左カルボネーロ。ムリエルの下をソリアーノとイヴァンが自由に動き回るような形。良い展開は作るが、超決定機までは至らず

後半 5分 ニアングGoal 0-1:

 →ベルトラッチが中盤でボールを奪いショートカウンター。バッカにボールが渡り、バッカからニアングへスルーパス。ニアングは飛び出してくるGKの対角線に決める。先制を許す・・・・

    8分 決定機!イヴァンがDFからボールを奪ってペナ内のムリエルにパス。フリーのムリエルはブロックに来たメクセスは切り返しでかわすが、シュートまで時間がかかりアバーテのブロックにあう

   14分 ボナッツォーリに代わってクリストドゥロプーロス。役割は一緒か

   19分 メクセスへのファールを取られ、ズカノヴィッチにその判定に怒ったズカノが審判に抗議して、続けざまのイエローで2枚目退場

 

   

ファールに納得いかないズカノヴィッチが必死に抗議して

結果退場・・・

   22分 カルボネーロに代わってメスバー。レジーニをCBに移して再び4バックへ。4-4-1のような形に

   25分 チェルチに代わって本田投入。本田はトップ下での起用となり、ミランは数的有利を生かすべく4-3-1-2へ

   31分 サンプ:ムリエルに代わってカッサーノ

      ミラン:ボナヴェントゥーラに代わって、元サンプのポーリ

 

後半 48分 バッカGoal 0-2:

 →ロスタイムに入り、数的不利の中必死に攻めるサンプ自陣はスカスカ。カウンターを食らい、左サイドの本田のからのグラウンダーのラストパスを中央で受けたバッカが、必死に対応したモイサンデルを切り返しでかわし、なんなくゴールに蹴りこむ。試合は決まった

ロスタイム4分。そのまま0-2で終了

(ポイント)

・良いサッカーを見せていただけに残念。

・ポゼッションはサンプ27分08秒、ミラン27分33秒。数的不利の時間が有りながらほぼ互角

・流れ良かったが先制されてしまう。そしてその後の退場で全てが決まった

・ズカノの退場は少し厳しかったが、退場になってしまう審判への抗議はズカノにも責任はある。

・ちなみにズカノヴィッチは、コパイタリア3試合出場停止の処分

・ラツィオ戦の最後での同点劇、そしてこの試合の前半。良くはなってる

・あとはそろそろ結果が欲しい 

この写真を見てわかる通り、モンテッラもこの日の内容には満足。選手をねぎらった。戦犯はズカノヴィッチ。彼はここまでのシーズン、良い意味でも悪い意味でも目立っている。私も好きな選手だけに、この日の反省を生かしてさらにレベルアップして欲しい。今シーズン、すでにCLが難しくなってきてるので、コパイタリアは狙いたいタイトルだった。それだけに、この敗退は非常に残念。あとは切り替えてリーグ戦に集中するしかない。

 シニサは昨年サンプを率いていた時は、同じタイミングでインテルとのコパイタリアの試合でターンオーバーを敷いた。その結果、なすすべくもなくあっさり敗戦。そして今年はサンプ相手に、ミランでベストメンバーで挑んでくるって、どういうこっちゃね!?サンプもミランに下克上されてしまった…

 さて切り替えて。次はホームでパレルモ戦。年内最後の試合となる。サンプは我々にメリークリスマスを送ってくれるのか?

 Fooooooorza  Saaaaaaaaamp!! 

 次節:セリエA第17節 2015年 12/20(日) 対パレルモ@ジェノヴァ 現地18:00Kick Off(日本時間深夜2:00)

’15-’16 SERIE A 
16試合 4勝5分7敗 勝点17 得点 22 失点 26 得失点差 -4 現在16
 
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今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”

numero7:

 A scuola,c'era una professoressa veramente bona.

Pensate che,pur di continuare a vederla,ho fatto finta di andare male e mi sono fatto bocciare sei volte...

格言7:

 学校にマジでかわいい女教師がいた。俺は彼女を長く見続けるために、よく体調が悪いふりをしてさぼったりして、6回俺の事を落第させた。


2015-16 SERIE A 第16節 Lazio 1-1 SAMPDORIA 後半ロスタイムで追いつき、何とかドロー

2015-12-15 07:00:00 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第16節 12/14(月) 20:45@オリンピコ(ローマ)

 サンプドリア 11 ラツィオ (前半0-0)

 主審:カルヴァレーゼ氏(Teramo出身)

 モンテッラ監督、初勝点。内容はお寒い試合だったし、ラツィオの自滅に助けられた感があったが、一応最後まであきらめなかった結果か。

Marcatori 

  • (後半33分)  ラツィオ[1] マトリ
  • (後半48分)サンプ ズカノヴィッチ 

[試合前情報]

 お互い絶不調のチーム同士の対戦。4連敗中、モンテッラ就任後未だ全敗のサンプ。一方ラツィオもここ6試合で1分け5敗。ティフォージの反感もすごく、ピオリ監督の去就も取りざたされている。そんな状況下で、7万5千人収容のスタディオ・オリンピコはわずか1万人ぐらいしか埋まらなかった。冬、平日月曜ナイター、絶不調同士・・・・本来なら好カードとなるはずの対戦はまことにお寒い内容に・・・ちなみにオリンピコでの両者の対戦は、ラツィオ29勝-サンプ8勝-12引分けとラツィオに分があり、今回が50試合目。ちなみにラツィオホームのサンプ戦は、大体ラツィオが水色のホームユニを使用して、サンプがその年の3rdユニを使用する。黒ユニでの対戦のイメージが強いが、今年は黄色ユニでの登場となった。

   連敗中のサンプは、ミニ合宿の後にまたフォーメーションを変更で4-3-3。ま、実際はより守備に重点をおいた4-5-1っぽかったが。そして試合直前にけが人が続出。メスバーに続いてシルヴェストレ、さらにエデルまで前日練習のけがでベンチ入りすら出来ず。フェレーロ会長と仲良くスタンド観戦する事となった。そこでトップにはムリエルでは無く、再びカッサーノが起用される。両ウィング(サイドハーフ)にはカルボネーロとクリストドゥロプーロス。ここに本来はエデルだったのだろう。4バックは2人の怪我の影響で、必然的にモイサンデルがセンター、レジーニが左SBとなる。ここ2試合の不調でフェルナンドがパロンボにとって変わられるのでは無いか?と言われていたが元気にスタメン。あと、ベンチには怪我が癒えて約半年ぶりにDFコーダ、そしてMFコレアも帰ってきた。

 一方のラツィオもけが人は多い。デ・フライ、オナジ、ルリッチなどは怪我。マウリシオが出場停止。フォーメーションはピオリ監督がここ何試合か試してる4-3-1-2。クローゼ、ジョルジェビッチの2トップの下をカンドレーヴァが自由に動き回る(ほとんど右サイドだが)。救いは、昨年この対戦で完璧にやられたフェリペ・アンデルソンがスタメンにいない事か。

 

★月曜のナイター、20時45分に行われたポスティチポ。平日夜に、ローマまで駆けつけたサンプティフォージ↑↑

SAMPDORIA <4-3-3> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

       カッサーノ(70分ムリエル)

クリストドゥロプーロス  カルボネーロ 

(84分ボナッツォーリ)

バッレート        ソリアーノ(Cap)
(66分イヴァン)      
         フェルナンド
               
レジーニ         デ・シルヴェストリ
            
   ズカノヴィッチ モイサンデル
             
      ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFカッサーニ、コーダ、ペレイラ

MFコレア、パロンボ、ロッカ FWロドリゲス


Lazio (4-3-1-2): Marchetti (37′ s.t. Berisha); Konko, Hoedt, Gentiletti, Radu; Cataldi (1′ s.t. F. Anderson), Biglia, Parolo; Candreva; Djordjevic, Klose (21′ s.t. Matri).
A disposizione: Guerrieri, Gabarron, Braafheid, Mauri, Morrison, Milinkovic, Onazi, Prce, Oikonomidis.
Allenatore: Stefano Pioli.

備考:警告:前半24分Zukanovic,30分Gentiletti,後半16Soriano, 31分Carbonero,47分Berisha、23分Cassano;芝状態良好 

<あらすじ>

   前半24分 カンドレーヴァを倒したズカノヴィッチにこの試合初のイエロー。次節出場停止

      26分 この試合初のまともなシュート。ズカノヴィッチのミスからフリーになったカンドレーヴァのシュート。しかしGKヴィヴィアーノの正面

      28分 決定機!カルボネーロとのワンツーで右サイドを突破したデ・シルヴェストリ。中央にグラウンダーで折り返して、詰めてきたクリストドゥロプーロスのシュート。これはGKに阻まれるが、跳ね返りをバッレートがダイレクトでシュート。しかしわずかに左に外れる・・・

      30分 マジカルトラップを見せたカッサーノを、たまらず後ろから倒したジェンティレッティにイエロー

      ロスタイム0分。そのまま終了。

前半は0-0。ポゼッションはラツィオ15分31秒:サンプ10分16秒。4-3-3という発表のフォーメーションだったが、やはり現実的にはクリストドゥロプーロスとカルボネーロはかなり守備に意識を割いており、実質的にはカッサーノ1トップの4-5-1。まぁその2人は元々MFだし。ただ、ここ3試合よりはスペースを消して、かなり集中してしっかり組織的に守っていた印象。はっきり言ってここまで凡戦だが、良く言えばお互いがしっかり研究して、相手の攻めの長所を消している試合。30分頃には、中盤で細かいワンタッチのパスが繋がりそこからチャンスが生まれて、モンテッラがこういうサッカーをやりたいんだなと言うのが一瞬だけ見られた気がする。さて後半

  後半1分 カタルディに代わってフェリペ・アンデルソン登場。嫌なやつが出てきた・・・

    16分 ファールしたソリアーノが審判に抗議してイエロー

    21分 サンプ:バッレートに代わってイヴァン

        ラツィオ:クローゼに代わってマトリ

    25分 カッサーノに代わってムリエル

    28分 ムリエルがスピードを生かしたドリブルで、ハーフラインあたりから一人でDF2人をぶっちぎる。ペナ内まで来てシュートまで持ち込むが、シュートはわずかに左に外れる・・・

後半 33分 マトリ 0-1:

 

 →フェリペ・アンデルソンがタッチライン割りそうなボールを粘って残す。このボールをモイサンデルがクリアしきれず、拾ったラドゥが左サイドからクロス。中央でマトリがヘディングで合わせ、ボールはポストを叩きながらゴールへ。先制を許す・・・

 

    37分 GKマルケッティが何と、マトリのゴールに喜び過ぎてダッシュした際に筋肉系の負傷。GKマルケッティに代わってベリシャ

    43分 デ・シルヴェストリのアーリークロスを、GKが飛び出してきてパンチング。あまり遠くに飛ばず、そのこぼれをカルボネーロが無人のゴールにボレーで狙うが、力み過ぎて的外れなシュートへ・・・

    47分 一発のロビングのパスで裏へ抜け出そうとするムリエル。これに対して、GKベリシャがペナ外まで飛び出してきて、ムリエルを倒す。一発退場かと思われたがイエロー

後半48分 ズカノヴィッチGoooooooooooL!! 1-1:

→これで得たFK。狙うのはズカノヴィッチ。集中して左足で狙ったボールは、低い早いボール。ラツィオのフェリペ・アンデルソンが懸命にヘディングでクリアしようとして、コースが少し変わってそのままゴーーール!ズカノヴィッチ、2試合連続後半ロスタイム弾!貴重な同点弾!!

ロスタイム4分。そのまま1-1で終了

(ポイント)

・ズカノヴィッチのFKは、蹴る前から入る予感がプンプンした

・モンテッラ初勝点

・ボール支配はラツィオ27分34秒、サンプ19分58秒

・75分までの非常に均衡した手堅い展開。そして最後の15分で一気に試合が動いた

・GKマルケッティの交代が、一つ流れを変えた

・非常に大きな引き分けだが、同じく不調のラツィオの自滅に助けられた感が強い

・ムリエルは途中出場でインパクトを残した。モンテッラも彼には「1試合通じた集中力活躍」を期待している

・この勝点1が、ターニングポイントになる事を祈る

 次は木曜ナイターでコパイタリアでミランとのリベンジ戦。コパイタリアでは嬉しいニュースも。宿敵ジェノアがこのベスト16の対戦で、なんどリーガプロ(セリエC1)のアレッサンドリアに延長戦の末に敗北!サンプのブロックは全て番狂わせ。カルピ(フィオレンティーナを倒す)、スペッツィア(ローマを倒す)そしてアレッサンドリア(ジェノアを粉砕)とこのサンプ-ミランの勝者。つまり、ミランさえ倒せば、決勝までは一気に行けるチャンスだ。

 エデルとシルヴェストレは、年明けまで怪我が回復しなそう。しかも中2日のこのコパイタリアの後、すぐまた中2日でリーグ戦のパレルモ戦。よってターンオーバーを敷く可能性がかなり高い。個人的には、この間完璧にやられたミランへのリベンジはかなりしたいが、サブのメンバーも見てみたい気もする。おそらくDFは次節出場停止のズカノヴィッチとコーダ、ペレイラ、カッサーニあたり。MFはパロンボ、イヴァン+カルボネーロ、クリストドゥロプーロス、コレアの内の2人か。FWはロドリゲス+ボナッツォーリになる気がする。ミランはベストメンバーを敷いてくる模様で・・・相手にとっては不足は無い!

Fooooooorza  Saaaaaaaaamp!! 

 次節:TIMカップ ベスト16 2015年 12/17(木) 対ミラン@ジェノヴァ 現地21:00Kick Off(日本時間深夜5:00)

’15-’16 SERIE A 
16試合 4勝5分7敗 勝点17 得点 22 失点 26 得失点差 -4 現在16
 
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今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”

numero6:

 Il mio primo allenatore mi diede la maglia numero 10,dicendo solo:

"Fai quello vuoi"

Un genio della panchina.

格言6:

 俺のサッカーチームでの初めての監督は、俺に背番号10のユニフォームを与えて一つだけ俺に言った

「お前がやりたい事をやりなさい」

ベンチでの天才だ


2015-16 SERIE A 第15節 SAMPDORIA 1-3 Sassuolo 泥沼4連敗・・・

2015-12-07 04:00:00 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第15節 12/6(日) 18:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)

 サンプドリア 13 サッスオーロ (前半0-3)

 主審:マリアーニ氏(Aprilia出身)

 モンテッラ監督、ホーム初試合も難敵サッスオーロの前に完敗。フォーメーションの変更も実らず、迷い込んだトンネルから抜け出せず

Marcatori 

  • (前半8分)  サッスオーロ[1] アチェルビ
  • (前半27分) サッスオーロ[2] フロッカリ
  • (前半39分) サッスオーロ[3] ペッレグリーニ
  • (後半45分)サンプ ズカノヴィッチ 

[試合前情報]

 今シーズン好調で現在7位のサッスオーロとの一戦。評価を上げているディ・フランチェスコ監督モンテッラはローマ時代に共にプレーしたチームメイト。モンテッラにとっては2戦連続、旧友との対決となる。また新監督にとっては、ルイジ・フェラリスでは初の試合となる。SUDは久しぶりに帰ってきた”アエロプラニーノ”に対して、3連敗中ではあるが大声援と応援歌で温かく迎えた。

↑↑アウェイの2試合ではサンプ色が目立たないスーツだったが、ホーム初戦はサンプジャージ姿で登場。家に帰ってきた感じか?↑↑

 連敗中のサンプは、まずフォーメーションをいじってくる。守備の時は4バックっぽかったが、ベースは3-4-2-1。カッサーニ-シルヴェストレ-そして怪我明けのモイサンデルの3バック。右ウイングバックはミラン戦良くなかったデ・シルヴェストリでは無く、意外なクリストドゥロプーロスが起用される。左はメスバーとの比較の結果、レジーニが先発。中盤センターはバッレートとフェルナンド。1トップにムリエルでは無くカッサーノがついに先発起用され、その下をエデルとソリアーノ・キャプテンが動き回る。モンテッラは前節悪かった選手に代え、まだ起用したこと無い選手も幅広く試している感じだ。

↑↑さぁカッサーノがついに先発↑↑

 一方のサッスオーロは一貫して使っている4-3-3。FWベラルディが出場停止の為、3トップはポリターノとサンソーネ、そしてこの日はデフレルでは無くベテランのフロッカリ。サッスオーロの強さは、CBカンナヴァーロ弟と代表にも返り咲いたアチェルビ、センターMFにミッシローリと真ん中がしっかりしており、その周りと3トップで若手が躍動してる感じだ。ちなみにサッスオーロの元サンプ勢には去年と言うか夏のキャンプの途中までいたダンカン。そして一応フローロ・フローレス。

↑↑ダンカンは好きだったのになぁ 帰ってこないかなぁ↑↑

★日曜日の18時と言う中途半端な時間に行われた試合

SAMPDORIA <3-4-2ー1> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

       カッサーノ

     エデル   ソリアーノ(Cap)

レジーニ        クリストドゥロプーロス
(81分ズカノヴィッチ)       (60分カルボネーロ)
     バッレート フェルナンド
              (55分パロンボ) 
 モイサンデル    カッサーニ
            
      シルヴェストレ
             
      ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFメスバー、ペレイラ、デ・シルヴェストリ

MFイヴァン FWロドリゲス、ボナッツォーリ、ムリエル

Sassuolo (4-3-3): Consigli; Vrsaljko, Cannavaro, Acerbi, Peluso (23′ s.t. Longhi); Laribi, Missiroli, Pellegrini; Politano (26′ s.t. Biondini), Floccari (31′ s.t. Defrel), N. Sansone.
A disposizione: Pomini, Pegolo, Antei, Falcinelli, Ariaudo, Fontanesi, Duncan, Floro Flores.
Allenatore: Eusebio Di Francesco.

備考:警告:前半17分Acerbi,29分Vrsaljko,43分Pellegrini,後半39分Silvestre,48分Cassani;シーズンチケット保有者19.114人(1試合平均152.366euro),有料入場者数1.467人(29.530 euro);芝状態そこそこ

<あらすじ>

   前半 6分 ポスト!いきなりピンチ。左からの折り返しを、滞空時間が長いジャンプでレジーニに競り勝ったラリビのヘッド。ポスト直撃。

前半 8分 アチェルビ 0-1:

 →ショートコーナーからペッレグリーノがブリサリコとワンツーでボールの位置をずらす。そして左足でゴールに向かうクロス。アチェルビがDFシルヴェストレより一歩早く足を出して、ダイレクトボレー。昨年に引き続きサンプ戦でゴール。先制を許す・・・・

前半27分 フロッカリ 0-2:

 →右サイドのブリサリコのグラウンダーのクロス。真ん中でサンプとサッスオーロの選手が一人ずつ潰れ、ボールはフリーのフロッカリへ。フロッカリはワントラップして間髪入れずにシュート。シルヴェストレが懸命にスライでブロックに行くが、ボールはシルヴェストレに当たってコースが変わり、逆にゴール。

      35分 フロッカリがスルーパスで2人のCBの間を抜け出して、GKと1対1に。ここはヴィヴィアーノのスーパーセーブで3点目を許さず

前半39分 ペッレグリーニ 0-3:

 →ペナ外から、10番ラリビとワンツーでペナ内に侵入したペッレグリーニ。GKと1対1になって、一度はヴィヴィアーノがファインセーブで止めるも、跳ね返りがまたもやペッレグリーニの元へ戻って、今度は外さず。弱冠19歳のペッレグリーニは嬉しいセリエA初ゴール。

      40分 カッサーノが個人技で一人を外して、絶妙なスルーパス。エデルが抜け出してGKと1対1からシュートを放つが、わずかに左に外れる・・・

      44分 またもやカッサーノのパスから、ペナ内に侵入したレジーニ。ゴール前にシュートクロスを放つが、サンプの選手は誰も追いつけず・・・

      ロスタイム0分。そのまま終了。

前半は0-3。何が起こったんだろう・・・内容的にも圧倒される。モンテッラが言っていた通り、開始6分のヘッドでポストを叩かれてから完璧に浮足立ったか。DF陣は脆く、中盤はミスを多発。唯一カッサーノだけが違いを作り出し、前半終了間際には何度かチャンスを作った。ヴィヴィアーノがいなかったらもう1,2点取られていてもおかしくなかった。それにしてもひどい・・・

後半10分 この日も悪かったフェルナンドに代わって、パロンボ投入。モンテッラはゼンガよりはパロンボを買っているようだ

   15分 クリストドゥロプーロスに代わってカルボネーロ

   36分 レジーニに代わって、この日先発かと思われていたズカノヴィッチ投入

   39分 ミッシローリへのファールでシルヴェストレにイエロー

後半45分 ズカノヴィッチGoooooooooooL!! 1-3:

→カルボネーロが右サイドからアーリー気味のクロス。DFがヘッドでクリアするが、短めとなり、そのボールに突っ込んできたズカノヴィッチが長めのヘディングシュート。ボールはGKの頭上を越えて、ゴールに吸い込まれる。まぁ焼石に水

”GOL della BANDIERA

このような9回表に大差で負けている状況で打つ、清原のホームランみたいなゴールをイタリア語ではこう呼ぶ。「ゴール デッラ バンディエラ」

クラブの名誉を守る為のゴールと言った意味合い。

   47分 カウンターを後ろからのスライディングタックルで止めたカッサーニにイエロー

ロスタイム5分。そのまま1-3で終了

(ポイント)

・完敗。4連敗。モンテッラ3連敗。

・確かにサッスオーロは良いチームだった。しかし原因はサンプ自身だろう

・ジェノアも負けて仲良く14位タイ。昨年好調だったジェノヴァ勢は揃って不調

・新システムも機能せず・・・・

・フォーメーションだけのせいでは無いが、モンテッラのサッカーの浸透には時間がかかる

・カッサーノは初のフル出場。フィールダーの中では一番良かった

 

 この落胆するイレブンの写真が象徴するように、最悪の出来。私もショックでBlog更新する気にもなれなかった。誰が特別いなくなったわけでもない。本当にわけがわからないトンネルに迷い込んでしまった感がある。でも、「やっぱりゼンガの方が良かったんじゃないか?」と言う声は不思議なほど全く上がってこない。私も、モンテッラは今様々な事を試していて、ベストメンバー、ベストフォーメーション、ベストな戦い方を見つけ出していくと信じている。しかしもうこれ以上負けが込むと、本当に残留以外の目標が持てなくなる。冬のメルカートを待って、そこで改革を期待してでは遅すぎるのだ。

 次はアウェイでラツィオ戦。ラツィオも調子を落としているとはいえ、当然かなりの難敵だ。そして結局12/17(木)21:00からのいコパイタリアは再びミランとの戦いとなる。そして今年最後の試合はホームでパレルモ戦。この3試合まではまだ大目に見れる。しかし新年一発目の試合は、絶対負けは許されない。なぜなら2016年の初戦の相手は憎敵ジェノア。そう、いきなり”DERBY DELLA LANTERNA”なのだ!

 Fooooooorza  Saaaaaaaaamp!! 

 次節:セリエA第16節 2015年 12/14(月) 対ラツィオ@ローマ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜4:45)

’15-’16 SERIE A 
15試合 4勝4分7敗 勝点16 得点 21 失点 25 得失点差 -4 現在14位タイ
 
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今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”

numero3:

 Sono l'unico che e' riuscito a mettere d'accordo Lippi e Mourinho:

 Nessuno dei due mi vuole.

格言3:

 俺は、(いつも意見が異なる)リッピとモウリーニョを唯一同じ意見にさせた男だ。2人とも俺の事はチームに欲しがらなかった。 


2015-16 SERIE A 第14節 Milan 4-1 SAMPDORIA ”恥ずかしい試合”

2015-12-01 17:30:15 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第14節 11/28(土) 20:45@ジュゼッペ・メアッツァ(ミラン)

 サンプドリア 14 ミラン (前半0-2)

 主審:ドヴェーリ氏(Roma1出身)

 ミハイロビッチ元監督のミランに圧倒され、今季ワーストの3連敗。アウェイ、そしてモンテッラ監督は未だ未勝利・・・

Marcatori 

  • (前半16分) ミラン[1] ボナヴェントゥーラ
  • (前半38分) ミラン[2] ニアング(PK)
  • (後半5分)  ミラン[3] ニアング
  • (後半34分) ミラン[4] ルイス・アドリアーノ
  • (後半42分)サンプ エデル(PK) 

[試合前情報]

 やはり一番の注目は、ミハイロビッチ元監督との因縁の対決。さらにサンプの新監督のモンテッラとシニサは1996-1998まで共にサンプでプレーした旧友。またミランともあまり良くない形の終焉を迎えて、ライバルのインテルに移籍したカッサーノにとっても当然因縁の対決となる。さらにサンプにはミランでは控えで全く出場機会が無かったDFシルヴェストレ。一方ミランの元サンプ勢には、シニサが連れて行ったDFロマニョーリと、元祖サンプのアイドルことMFポーリ、さらに若い頃一瞬サンプに在籍したDFアバーテがいる。などなど、様々な局面で人間模様が絡み合う注目のカードだ。去年はいずれもサンプが押してた試合だったが、ホーム&アウェイ共に引き分けだった。

 サンプはまずズカノヴィッチが出場停止。そして金曜日の練習の時点で怪我が治らなかったモイサンデルも招集外。ディフェンス陣が非常事態。結果、左SBメスバーのCBにレジーニと言う布陣となった。またモンテッラはソリアーノをトップ下に置いて2トップにエデル&ムリエルの、ゼンガ時代の4-3-1-2をこの試合で試す。3人のMFは、バッレートとフェルナンドの不動のレギュラーに加えて、カルボネーロでは無くイヴァンが先発で起用された。

 一方のミランはこの試合から中盤が台形の4-4-2を採用。両サイドハーフにチェルチとボナヴェントゥーラを高い位置に置き、シニサ曰く実質4-2-4の攻撃的な布陣だ。2トップはバッカと、昨年は憎敵ジェノアに貸し出されていたニアング。本田はこの布陣が継続されるようだと、どんどん出場機会が厳しくなるだろう。シニサはウィングタイプの動きを両サイドハーフに求めているから。そしてGKは最近売り出し中の16歳ドンナルンマ。サンプに17歳のペレイラが出てきてすごい!と思っていたら、上を行く奴がすぐ出てきた・・・お手並み拝見と行こう。

★土曜ナイターのアンティチポ。サンプはAILと言う「イタリア白血病・リンパ腫・骨髄腫協会」のキャンペーンに賛同して、この特別ユニを着て試合に臨んだ。今節はAILのTシャツをセリエA各試合で着られたりしてた。ジェノヴァはサンマルティーノ 大学病院など、その手の研究が盛んだな街で、昨シーズンも似たようなチャリティーをやった事があった。

(右記参照)http://blog.goo.ne.jp/shussissi/m/201505

SAMPDORIA <4-3-1ー2> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ

     エデル  ムリエル(63分ボナッツォーリ)

 

       ソリアーノ(Cap)

バッレート       イヴァン 
                  (74分パロンボ)
         フェルナンド
 
メスバー        デ・シルヴェストリ 
                (64分ペレイラ)            
    レジーニ  シルヴェストレ
             
       ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFカッサーニ

MFクリストドゥロプーロス、カルボネーロ、ロッカ、FWロドリゲス、カッサーノ

Milan (4-4-2): G. Donnarumma; Abate, Alex, Romagnoli, Antonelli; Cerci (35′ s.t. Honda), Kucka (8′ s.t. Poli), Montolivo, Bonaventura; Bacca, Niang (29′ s.t. L. Adriano).
A disposizione: Abbiati, De Sciglio, J. Mauri, Mexes, Suso, R. Ely, C. Zapata, Nocerino, Calabria.
Allenatore: Sinisa Mihajlovic.

備考:警告:前半37分De Silvestri,39分Kucka,46分Soriano;年間チケット19.397人,有料入場者数12.971人;芝状態良好

<あらすじ>

前半 1分 決定機!16歳GKドンナルンマがバックパスの処理をミスって、とりあえず蹴っ飛ばしたボールがソリアーノへ。ソリアーノはこのボールを胸トラップからすぐさまボレーでロングシュート。枠に飛んだが、必死で戻ったドンナルンマが汚名挽回のパンチングで何とかセーブ。後から考えると、開始30秒のこのチャンスが、サンプにとって一番のチャンスだった・・・

  

   8分 バッカがドリブルからペナ内に侵入して、DFを一人外してシュート。GKヴィヴィアーノが左手1本で何とかセーブ。こぼれ球を突っ込んできたチェルチに決められるが、これは明らかなオフサイド

前半16分 ボナヴェントゥーラ 0-1:

 →チェルチからペナ内のニアングにつけパス。ニアングがフェイントでレジーニの逆を取り縦に突破。ファーポスト付近にGKも飛び出せない絶妙なシュートクロスを思いっきり放つ。詰めてきたボナヴェントゥーラがダイレクトで合わせて先制・・・・フットサルのファー詰めのようなゴール

   17分 立て続けにミランのチャンス。ペナ内で前を向いたニアングがまたもやファーにシュート。これはわずか15cm左に外れて命拾い

   37分 アバーテの右からのクロスを中央でニアングが後ろにヘッドですらす。そのボールに抜け出そうとしたボナヴェントゥーラを、デ・シルヴェストリが引っ張って倒してPK。デ・シルヴェストリにはイエロー 

前半38分 ニアング(PK) 0-2:

 

 →ニアングがこのPKを左に決めて追加点

   39分 イヴァンを倒したクツカにイエロー

   46分 ボナヴェントゥーラの突破を進路妨害で止めたソリアーノにイエロー

ロスタイム1分。そのまま終了。

前半は0-2。ポゼッションはミラン17分41秒、サンプ9分04秒。入りは良かったサンプだが、最初のチャンスを逃すとすぐに劣勢に。全体的に動きが悪く、特にボールへの寄せが甘い。ムリエルは孤立して、ボールを貰っても失うばかり。今シーズン、ここまで最高の働きを見せていたフェルナンドも、この日は初めてと言うぐらい悪い出来だった。インターセプトをミスり、ボールをさばけず、後方へのパスミスも目立ち、ミランを躍動させる一因となった。またサンプの右サイドのボナヴェントゥーラ対デ・シルヴェストリのマッチアップで圧敗。まぁボナヴェントゥーラの動きが特に良かったのもあるが・・・復帰した”ロロ”にとっては辛い戦いとなってしまった。彼とこの試合”スーパー”だったニアングの2人に主にやられる・・・

後半4分 左サイドからチェルチのFK。左足で巻いたボールを、ニアングがニアでヒールでボレー。ミートして枠に飛ぶが、ヴィヴィアーノがパンチングでセーブ

 

後半5分 ニアング 0-3:

 

 →ヴィヴィアーノのあり得ないゴールキックミス。インサイドでフェルナンドに出したパスを、あっさり近くにいたニアングにかっさらわれ、すぐさまGKとの1対1から決められる・・・後半の巻き返しの機運をそぐ痛すぎる失点

   8分 元ジェノアのクツカから元サンプのポーリへ交代

  18分 ムリエルに代わってボナッツォーリを投入。勝利は難しくなり、若い力を試す采配だろう

  19分 デ・シルヴェストリに代わってペレイラ投入。やられまくっていた右サイド。モンテッラが戻って来た”ロロ”をねぎらっていたのが救い

  29分 最後のカードは、イヴァンに代わってやや意外なパロンボ投入。しかしさすがベテラン。おそらくモンテッラに言われていたのだろう。自分の役割をしっかりわかっており、交代早々、やや強引な仕掛けからミドルシュート

 

後半34分 ルイス・アドリアーノ 0-4:

 

 →チェルチの右サイドから左足でのクロス。DF2人の間でフリーとなったルイス・アドリアーノが、完璧な胸トラップからボレーシュート。ストライカーのお手本のようなゴールでダメ押し・・・

  35分 お役御免のチェルチに代わって、本田登場

  40分 0-5は防ぐ。本田のインターセプトから、バッカへ完璧なラストパス。しかしバッカとヴィヴィアーノの1対1は、3点目の責任を感じているであろうヴィヴィアーノが何とかセーブ

後半42分 エデル(PK)GoooooooooooL!! 1-4:

 

→エデルがペナ内からドリブルで突っかけ、ポーリのファールを誘いPKゲット。このPKを右下に決めて、自身今季早くも10点目。まぁ焼石に水

ロスタイム3分。そのまま1-4で終了

(ポイント)

・最終的にポゼッションはミラン30分59秒、サンプ22分48秒

・この日のMVPはニアング。私も彼がジェノアに行かなかったら、好きになってたタイプの選手だ

・この日はセリエA通算、シルヴェストレ200試合・ソリアーノ100試合・ニアング50試合出場ゲーム。明暗がくっきり分かれた

・サンプはセリエAでアウェイ通算199勝。そこから今年ずっと足踏みで未勝利

・サン・シーロの静かさが気になる。観客も3万人ぐらいだろう

・元から過激さと言う面では大した事無いミランウルトラだが、こんな惨敗で言うのもなんだがとにかく静かだ

・ミランも復権には時間がかかるだろうが、イタリアの為にはドンナルンマ、ロマニョーリ、デ・シーリオ等は育て上げる義務がある

・さてそんな敵の心配より、連敗スタートのモンテッラ・・・

 まぁアウェイ2連戦でいきなり結果が出るとは私も思っていなかったけど……ただ私も思ってて、イタリアのSKYの解説でアダーニも言ってたけど、普通新監督が来たらアピールするために選手のモチベーションは相当あるはずなのに、特にこの試合はそれが全く感じられなかった。それが心配……
 今回の監督交代は選手や結果よりも(EL敗退の罪はでかいが・・・)ティフォージの為って言う側面が多かったように感じる。実は選手は結構ゼンガについていってて、モンテッラが厳しくてやる気ダウンしてると言う憶測をしてしまったり・・・さすがにそれは無いと思うが、そう思えてしまうほど、この日のミラン戦の出来は良くなかった。もう今のミランに名前負けするような事は無いだろうし、去年も2戦とも互角以上に戦ってただけに残念だ。 もうモンテッラ信じて待つしかない。この2試合で今後への課題を見つけてくれたと思えば。

  ちなみに運命のいたずらか、コパイタリアでミランがクロトーネとの試合に勝つと、次の相手は再びサンプ。サンプの方が去年は順位が上だったのでシードされてるのだ。リベンジのチャンスは意外とすぐ来るかもしれない。そして、次はモンテッラ監督が初めてホーム・マラッシでの采配。ただサッスオーロは、今季かなり強いので全く侮れない相手だ。1ヶ月ぶりの勝利を!!

 Fooooooorza  Saaaaaaaaamp!! 

 次節:セリエA第15節 2015年 12/6(日) 対サッスオーロ@ジェノヴァ 現地18:00Kick Off(日本時間深夜2:00)

’15-’16 SERIE A 
14試合 4勝4分6敗 勝点16 得点 20 失点 22 得失点差 -2 現在13位タイ
 
***************************** 
今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”

numero105:

 Se avessi la testa di Palombo

sarei secondo soltanto a Messi.

格言:105

 もし俺にパロンボの頭の良さがあったら、メッシの次に世界で2番目にすごい選手になっていただろう。

※なぜかメッシに対するリスペクトがすごいカサ坊。復活したアフォリズムではとりあえず3連発でメッシ関連載っけてみました。ちなみにカッサーノは2人目の子供に”リオネル”と名付けるほど、本当のメッシファン。いつかサンプでカッサーノ-メッシ-クリロナの3トップが組めると良いですね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無いか