ほぼ週刊SAMP通信 第24節 SAMPDORIA 1-1 Merda 第110回DERBY 勝てた、いや勝ちたかった引き分け

2015-02-24 23:00:00 | Derby Della Lanterna
SERIE A 第24節 2/24(火)  @ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)

 サンプドリア 1-1 うんこジェノア

              (前半1-1)  

         主審:ロッキ氏(Firenza出身)

  延期になったDERBY。DERBYらしい白熱した試合は、両者譲らず勝点1ずつ。DERBYらしくない、結構スペクタクルな試合でもあった。前節ターンオーバーを敷いて敗戦。そして今節では3人がイエローを貰い次節出場停止に。だから余計勝ちたかったが、勝ち切れずに引き分け。最低限の結果か・・・

サンプ 1得点   
+1 決定機オカカ 無人のゴールへ外す
+1 決定機オビアング ペリンとの1対1

ジェノア 1得点
+0.5 完璧な崩しの得点
+0.5 ロンカリア1人のミスからの失点
+0.5 終了間際、セットプレーの混戦、ヴィヴィアーノのスーパーセーブにあう。

こんな感じの総括 ボクシング風の判定で言うと
サンプ 3 対 ジェノア 2.5 で勝ちだったかな

サンプのMVPは、アクアーじゃないか?

Marcatori
(前半17分) ジェノア[1] ファルケ:左から右へ展開して、リンコンがニアングにスルーパス。右サイト抜け出したニアングが、GKも出られないゴール前に絶妙なグラウンダーのクロス。中央は合わせられないが、ボールはファーまで流れ、詰めてきたフリーのファルケが決めて先制許す・・・
 
(前半19分) サンプドリア エデル:左サイド、ジェノアDFのロンカリアがボールの処理を誤る。そのボールをかっさらったエデルが、そのままペナ内に侵入。GKペリンとの1対1を、落ち着いて右隅に流し込み、すぐさま同点
 
★土曜ナイター予定が豪雨で延期になり、平日火曜の18時に行われたデルビー。↑↑GRADINATA SUDのコレオグラフィア
一応ジェノア側
 
SAMPDORIA <4-3-1ー2> 監督シニサ・ミハイロビッチ
 
    エデル    オカカ 
    (84分エトオ)     
       
       ソリアーノ
       (72分ムリエル)
 オビアング      アクアー 
  
      パロンボ(Cap)
       (66分ダンカン)        
 
レジーニ        デ・シルヴェストリ 
 
   ロマニョーリ  シルヴェストレ
             
      ヴィヴィアーノ 
      

ベンチ:GKロメロ

DFメスバー、コーダ

MFコレア、リッツォ、マルキオンニ

FWベルヘッシオ、ジョルジェビッチ、ゾレック
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Genoa (4-3-3): Perin; Roncaglia, Burdisso, De Maio; Rincón, Bertolacci, Kucka, Edenílson (30' s.t. Bergdich); Iago Falque (43' s.t. Izzo), Perotti, Niang (36' s.t. Borriello).
A disposizione: Lamanna, Sommariva, També, Lestienne, Pavoletti, Mandragora, Laxalt.
Allenatore: Gian Piero Gasperini.

Note: ammoniti al 17' p.t. Viviano per comportamento non regolamentare, al 26' p.t. Roncaglia, al 40' p.t. Soriano, al 28' s.t. Eder, al 31' s.t. Obiang per gioco scorretto; recupero 0' p.t. e 4' s.t.; abbonati 14.924 (rateo gara 135.903 euro), paganti 15.671 (incasso netto 395.812 euro); terreno di gioco in non perfette condizioni.
 
 もう説明不要のDERBY。6位と言う比較的高い順位、しかも同勝点での対戦とあって試合前から注目度は非常に高かった「ヨーロッパの香りがするDERBY」。ただ3日間延期になった事が、両チームにどう影響するか。この日も雨は少しパラついていて、開催が心配されたが無事開催。しかしマラッシでは今度は強い風が吹いており、選手にとっては厳しいコンディションは変わらなかった。一度土曜日に、スタジアムに足を運んでしまい、用意していたコレオグラフィー等を行ってしまったため、応援合戦はややさみしい内容に。さすがに少し空席も発生した。
 *
 
  ジェノアはガスペリーニ監督の3-4-3。冬のメルカートで、キャプテンのアントネッリやストゥーラロ、チーム内得点王のマトリ等を放出した。しかし代わりにニアングやボリエッロ等が加入している。ニアングはミラン時代は不遇を囲っていたが、ジェノアに来て芽が出そう。前節、自身セリエA初ゴールを含めていきなり2ゴール。そのニアングとペロッティとヤゴ・ファルケの3トップ。ジェノアは選手は大量に変わるが、ガスペリーニ政権は延べ年数で言うと長い。彼は一貫して3-4-3を採用して、どんな選手であろうがそのシステムに当てはめていく。攻撃のメカニズムはかなり徹底されており、そのシステムに合った選手が揃った時は強い。ディフェンスの中心は今やキャプテンでもある、元アルゼンチン代表のブルディッソ。
 
  サンプは4-3-1-2を継続。前節ターンオーバーを敷いたので、今節はレギュラーが戻ってきた。注目のFWはエデルとオカカの2トップ。土曜の時点ではベンチ入りすらしていなかったエトオ(太ももの痛みと言われている・・・)が、ベンチには入った。中盤はダンカンで無く、新加入のアクアーが先発。左SBはメスバーとの争いを制してレジーニが先発。この試合の出場停止選手はおらず、けが人はDFのカッチャトーレとムニョスだけ。ベンチは、いつも2人置いているGKをロメロ1人にして、フィールドプレイヤーにめいいっぱい枠を割いた。なお、この試合で右サイドバックのデ・シルヴェストリが、通算200試合出場を飾った。  

(あらすじ)

  • 前半  2分 いきなり大ピンチ。ニアングのクロスから、ベルトラッチがGK至近距離からヘッド。しかし上に外してくれた
  •      7分 ロマニョーリ!左サイドのFKから、ソリアーノのゴール方向に向かうクロスをどんぴしゃでヘッド。やや距離が遠く、左に外れる

半17分 ファルケGoal 0-1

  •     18分 ジェノアのゴールに抗議したGKヴィヴィアーノにイエローサンプファンの聖地、Gradinata SUDの下で喜ぼうとしたジェノア選手たちを止めようとしてのもの。Emiliano UNO DI NOI!!

半19分 エデルGoooooooooooooooL!! 1-1

 

  •    26分 オビアングに邪悪なスライディングを見舞ったロンカリアにイエロー。ロンカリアは、失点の原因となったミスを取り返そうと必死だが、空回り
  •    27分 オカカ、決定機外す!アクアーが右サイドを縦に突破して、インステップで弾丸クロス。ここしか通らないという絶妙なクロスがオカカの元に。しかしゴールまで1mだったが、オカカがこれをバーの遥か上に宇宙開発
  •    37分 ペロッティのパスからニアングがゴール右からフリーでシュート。しかしヴィヴィアーノのファインセーブ!
  •    40分 エデニルソンへのファールで、ソリアーノにイエロー。次節出場停止
  •    ロスタイム無しで、そのまま終了   

前半は1-1。球際は激しいが、両チーム共にボールを回して、結構良いサッカーをしていた。特に前半はジェノアの方が良かった。ベルトラッチ、ペロッティを中心に細かいパスで左右に展開させ、サイドからチャンスをつくる。サンプは、トップ下のソリアーノへのマークが厳しく、なかなかチャンスを作れない。ただ失点した直後に相手のミスで同点に追いつけたのが、非常に大きかった。これで息を吹き返したサンプは、27分には逆転の決定的なチャンス!オカカ~~頼むよ!しかしエデルもオカカも、物凄い勢いで守備にも走ってた事は確か。ジェノアも良く走っており、後半このペースが最後までは続かないだろう。

    • 後半 5分 珍しく攻め上がってきたDFのシルヴェストレ。30mのロングシュート。バーのわずかに上で、意外と惜しかった。
    •     6分 右サイドから切り返しで切れ込んだソリアーノ。ラストパスを狙うかと思いきや、左足でミドル。高過ぎ・・・
    •    17分 右サイドからペナ内に侵入したアクアー。クロスを狙いそうだったが、意表をついてペリンのニアを狙ってシュート。しかしペリンが落ち着いてセーブ
    •    21分 キャプテン・パロンボに代わって、ダンカン投入。オビアングがパロンボのポジションに入り、そのままキャプテン
    •    27分 ソリアーノに代わっていよいよFWムリエル投入。4-3-3にシフトチェンジ。勝ちに行く
    •    28分 ジェノアのカウンター、エデニルソンをファールで止めたエデルにイエロー。次節出場停止
    •    31分 またもやエデニルソンにファールを見舞ったオビアングにもイエロー。3人目の次節出場停止
    •    36分 ニアングに代わって、FWボリエッロ投入
    •    39分 疲れの見えたエデルに代わって、エトオ登場。そのまま左FWへ
    •    41分 オビアング、最大の決定機!!中央のごちゃごちゃから、敵のクツカとのワンツーのような形で、抜け出したオビアング。あとはGKペリンとの1対1だったが、思いのほかペリンの飛び出しが早く、オビアングはシュートを上に吹かしてしまう。ちょっとチップキックで浮かすだけでも良かったのに・・・・
    •    42分 イッツォがファルケに代わって投入。ロスタイムは4分
    •    49分 最後にして、最大のピンチ!無駄なファールでFKを与えてしまったサンプ。ゴール前に放り込まれたボールを、まずクツカがヘッドでバーに当てる。その跳ね返りをベルトラッチが押し込もうとするが、すぐ起き上がったGKヴィヴィアーノのミラクルセーブ!!さらにその跳ね返りはDFが懸命に体を張り、クツカのシュートは遥か上・・・ふぅ~

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(ポイント)

    • 前半、特に序盤はジェノアペース
    • 後半はややサンプペース
    • 試合終了直後、シニサはレジーニに激怒
    • 次節3人出場停止(ソリアーノ、オビアング、エデル)
    • ジェノアとは勝点で並んだまま6位タイ
    • 今後は共にヨーロッパのカップ戦を狙う

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DERBY記念と言うことで、珍しく選手ごとに評価してみよう。全くの私の独断

PAGELLE(選手個別採点)ガゼッタ式

  • GKヴィヴィアーノ 7 失点に全く責任は無く、終了間際のミラクルセーブでチームを救った。その他も危なげなく、安定感抜群。サンプ愛も感じた!
  • DFデ・シルヴェストリ 5.5 ジェノアの左サイドに手を焼き、いつもほどは攻め上がれず。別に悪くは無かったが、失点の際ややボールウォッチャーになってしまい、追いつくのは難しかっただろうがマークを外してしまう
  • DFシルヴェストレ 6 DFの中では一番安定。後半には意外なミドルも放つ
  • DFロマニョーリ 5.5 普段ほどは守備で輝けず。FKから惜しいヘッドはあったが
  • DFレジーニ 4 失点の際、ニアングのクロスに対してはせめてスライしろよ!終了間際にシニサが激怒した通り、無駄なファールをしてしまう。やや雰囲気に飲まれてしまったか
  • MFパロンボ 5 ややキレが悪く、守備はともかく、攻撃の際にがっかりさせるパスを出す
  • MFダンカン 5.5) パロンボよりは動いていたが、あまりボールに絡めず
  • MFアクアー 7 新発見!この試合のマンオブザマッチだろう。効果的なインターセプトを繰り返すだけでなく、1対1で抜く技術がある事も証明。今後が楽しみだ
  • MFオビアング 5.5 必死に戦っていた。悪くは無かったが、終盤の決定機を外したのがマイナス0.5点
  • MFソリアーノ 5.5 執拗なマークにあい、効果的なパスは出せず。
  • FWムリエル 4.5) まだ本調子には程遠い。ガッビアディーニを懐かしませるプレーに終始
  • FWエデル 6.5 貴重な得点は、ディフェンスも含めて、終始走り回っているエデルならでは。この試合も試合を通し精力的な動きを見せた。そして抜群の決定力。その他で、あまり効果的な攻撃が作れなかったのが残念
  • FWエトオ --) わずか10分。評価不能。最後のFKで壁になっていたのだけ覚えてる
  • FWオカカ 5.5 ポストプレー、そしてディフェンス面と言うあまりFWとしての評価でない部分での貢献は大。しかしあの決定機は、元サンプで言えば「モンテーラ」「パッツィーニ」「キエーザ」なら決めていただろう。他チームなら「インザーギ」「ロマーリオ」は絶対に外さない。その点でマイナス0.5点。ディフェンスとかも頑張るのがオカカの良さでは有るが、FWとして求められるものを磨かないと今後は厳しい。アメフトなら間違い無く、評価が高いプレーをしているが、これはサッカーだ。ただ、他の選手には持ってない身体を持っているのだから、私はオカカを諦めたくはない!
  • 監督ミハイロビッチ 6 エトオ加入以来、その起用法を巡ってティフォージの間でもややシニサに対する評価が分かれ始めている。しかし私は一貫して支持派だ。特にこの試合は、使える持ち駒を考えれば、やれる事は全てやっていたと思う。試合後にレジーニに激怒した姿、まさにシニサらしい。最初何に怒ってるのかわからなかった。審判に抗議に行ったのかと思ったが、全く違った。勝利至上主義であり、こと責任転嫁する監督が多いイタリア。その中で、内容から反省する事を忘れず、規律を重んじて人のせいにしない。やや厳しすぎる面があるかもしれないが、彼のような監督はなかなかいない
  • ジェノアDFロンカリア 8 サンプの得点は間違いなく彼のおかげ!ボボを思い出させてくれる、素晴らしい選手だ。”GRAZIE Facundo!! 

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 先ほども触れたが、シニサは試合終了のホイッスルを聞くや否やベンチから飛び出してレジーニを叱責し、ユニフォームをつかむことまでした。ミハイロビッチ監督を怒らせたのは、レジーニがアディショナルタイムに犯した軽率なミスだ。サイドラインぎりぎりで相手選手がゴールに背を向けていたのに、レジーニはボールを奪いにいってファウルを犯した。

 このプレーから、サンプはユライ・クツカにクロスバー直撃のシュートを許し、さらにこぼれ球をアンドレア・ベルトラッチに押し込まれそうになり、GKヴィヴィアーノがミラクルセーブを見せなければいけなかった。失点せずに済んだサンプドリアだが、大きなピンチだった。ミハイロビッチはこのきっかけをつくったレジーニを許さなかったのだ。試合後、同監督は『Sky』で次のように話している。

「ダービーだったからじゃない。我々はすでにこういう失点をしてきたんだ。相手選手がゴールに背を向けているときに、こういったファウルをしてはいけない。とても激しいダービーで、両チームが勝利を目指した。そういったダービーを、そんな形で落としていたら、悔しかっただろう」

「我々は(ステファノ・)オカカと(ペドロ・)オビアングにチャンスがあったが、ミスしてしまった。だが、ゴールやパスをミスしたからといって、怒ることはできない。だが、ああいう形では失点するのも当然なんだ。ヴィヴィアーノが素晴らしいセーブをしてくれてよかったよ」

 一方で、ミハイロビッチ監督はチームに拍手も送っている。

「ジェノアは我々よりも調子が良かった。そのジェノアを相手に見せたチームのパフォーマンスには満足している。我々は1カ月前からポテンシャルを発揮できていなかったんだ。だが、今回はそれができたね」

*最近何かと騒がれるエトオとの確執については


「エトーはベンチ入りを拒んでいない。ただ、土曜は試合前の調整中に太ももの痛みを感じたんだ。我々は検査をしたが、深刻なことはなかった。それから彼がドクターにプレーする用意ができていないと言ったんだ。そうであれば、ベンチに入れても仕方がない。それでスタンドに行くことになった。だが、彼はベンチに入ることを拒んだのではない」

  

 

 ↑↑これが24節終わっての順位表。(パルマーウディネーゼは未開催で1試合少ない)。ごらんのとおり3位ナポリとはかなり離されたが、4位ラツィオから11位パレルモまでは勝点7差の中にひしめき合う大混戦。ここ5試合サンプは3分2敗。サンプにとって今シーズン最も厳しい時期を過ごしているのは間違い無い。ガッビアがいなくなって、メルカートで選手がだいぶ動いた。ムリエルとエトオがまだ未知数の状態。

 しかし、この停滞が許されるのはあと2試合。次のアタランタ、そしてカリアリまで。その後はローマ、インテル、フィオレンティーナ、ミランと強豪との4連戦がある。ヨーロッパを狙うに当たって、やはりじわじわ勝点を積んできたミラノの2チーム。ミランとインテル、特にマンチョ率いるインテルは怖い。元々地力(金)はある。何とかその前のこの2試合で勝点を奪いつつ、エトオとムリエルをチームに組み入れる。彼らが戦力となり、そして今日のDERBYでのスピリットを毎試合体現できれば・・・・・直接対決で一気に順位を上げる事も出来る。逆にエトオが不満分子化し、ムリエルが全く見通し立たないで一気にチームが空中分解する可能性も無くは無い。

 幸いアクアーが使えると言う事で、中盤はかなり盤石になった。下手すればパロンボもスタメン落ちの可能性だってある。次のアタランタ戦は3人出場停止。またエトオ、コレア、ムリエル、ダンカン、リッツォあたりにチャンスは巡ってくるだろう。勝点40が目安とされている、残留ラインはもうほぼ間違いないだろう。シニサの開幕前の目標は「順位表の左側」。しかし10位になったから得することは何もないので、やはり最低EL(ヨーロッパリーグ)は目指して欲しい。来シーズンの補強は着々と進んでおり、今のまま行けばヨーロッパリーグとのターンオーバーも十分出来る陣容になるのだ!その為にもゼヒ!!

Fooooooooooooorza Saaaaaaaaaaaaaamp

次節:セリエA第25節 2015年 3/1(日) 対アタランタ @ベルガモ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)

   ’14-’15 SERIE A   

勝点36 24試合 8勝12分4敗 得点 30 失点 27 得失点差 +3 6位タイ


再びDERBY直前情報!!今日2月24日(火)18時半キックオフ(日本時間深夜2時半)!!

2015-02-24 13:49:39 | Derby Della Lanterna

まさか再びDERBY直前情報を書くとは思わなかった

私自身も、一度あげたテンションを3日間維持するのは大変。選手達もさぞかし大変であろう。

そして、イタリアらしい政治的な決定で,代替え日は3日おいた今日、2/24(火)の夜18:30開始と比較的早い段階で決定した。

ちなみにこの火曜の現地ジェノヴァの天気予報は、またまた雨そして平日の、しかもこの時間の開催と言う決定は、両ティフォージから共に非難轟々だ。もちろん様々な職種で全然違うが、イタリア人の仕事時間でかなり多いのが以下のパターン。8時9時ぐらいから12時1時ぐらいまで午前の部。そして昼休みをたっぷり2~3時間とって(イタリア版シエスタ)、3,4時から7,8時ぐらいまでと言うパターンが多い。まぁ要は休むか早退しないと無理っていう事だ。

 それでもこの日にしなければならなかったのには、当然様々な理由がある。まず、晴れていた翌日の日曜開催は、ハナから候補に無かった。これはジェノヴァ市の行事・警備等の問題。まぁこれは元から今回のDERBYが、日曜では無く土曜開催であった事から考えてもしょうがない。そして3/4,11と言う候補が当初予想されたが、ここにきてセリエAではパルマの問題も出てきてしまった。完璧な破たんで、DERBYとは全く違う理由で今節の試合が延期になっているパルマ。この問題はかなり長引きそうで、LEGA CALCIOはあまり先の延期試合を作りたくなかったと想像する。

 そこで、本来次節(25節)のアタランターサンプは、2/28の土曜の18時開始予定だった。この試合を3/1(日)15時開始に一日後倒し(DERBYを火曜にやると、日程が詰まってしまう為)してまで、DERBYをここにもってきた。しかし同じ火曜日には、20時45分からユーヴェ対ドルトムントのチャンピオンズリーグがある。イタリア版スカパーである”SKY”の放映権の問題から、このCLの試合と同時刻に開催できないため、DERBYは無理矢理18:30にもってこられた。こんなところだ

まぁ、延期になった土曜日、なぜビニールシートでピッチを覆わなかったという議論には、ジェノヴァ市側も様々な言い訳をしていた。

  • ジェノア・サンプ両チームが、日ごろからルイジ・フェラリスのレンタル料を滞納している
  • 天気予報では試合開始時刻には止んでるはずだった
  • 本格的に雨が降り始めたのが遅く、ビニールシート撤去に3時間(ホントかよ!?)かかる為、すでに手遅れだった
  • ちなみにルイジ・フェラリスの芝の張替えには、70万ユーロ(約9,450万円)かかると言っている

などなど。

まぁピッチ外のどたばたも、誠にイタリアらしくて面白い。もうそんな事はどうでもいいや。延期ばかり話題になってるが、そろそろちゃんと試合に集中しないと負けてしまう

ティフォージの中には、この延期決定や代替えの日程の不手際に抗議して、スタジアムに行かないなんて言うグループも出てきている。しかしそんな事している場合ではない。ジェノアに勝つためには、ティフォージの力は絶対必要で、今こそ再び力を合わせてサンプを支えなければ

昔のサンプ国歌(Noi dei Sampdoria Club)にもあったフレーズ。

Sempre e Ovunque saremo insieme a VOI

(いつも、どこででも、我々はお前たちと一緒!!)と言うことだ

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↓↓これが土曜日に一旦発表されたスタメン。おそらくここから変更は無いだろう。もう少し先に延びれば、エトオムリエルのコンディションが復活して、サンプにとって恵みの雨になるところだったが・・・エトオは土曜日の時点ではベンチ入りすら出来なかった。再びシニサとの確執も、メディアの間では噂になっているが、現実は軽いケガをしている可能性が高い。前日の練習も、全体練習の参加は早々に切り上げてジムに向かった。少なくともスタメンは難しいだろう。

移籍トッピクス
 
そんなDERBY週の真っ最中にも来季への補強は進んでおり、アヤックスのセンターバック・しかもキャプテン・フィンランド代表「ニクラス・モイサンデル」の来季からの獲得がほぼ決定した。本来はDERBY後の月曜日(つまり昨日)にボリアスコに来て、契約サインまでいく予定だったが、DERBY延期によりこちらも延期。これは嬉しいニュースで、早く100%決定させてほしい!
Niklas Moisander
 
※フィンランド・トゥルク出身の同国代表のサッカー選手。双子のヘンリク・モイサンデルもフィンランド代表でプレーしている。

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さあ、あらためてジェノアへの憎しみを増幅させなければやっぱり、結局、キープレーヤーはオカカだと私は思う。後はこの3日間でムリエルのコンディションが上がれば、切り札になる可能性も有る。さぁ 

サンプに歌え~ 

OH Genoano

   Sei Figlio di TROIA

   Pezzo di MERDA sei TU

   Sei ROSSOBLU Sei ROSSOBLU!!!!

  GENOVA E’ SOLO BLUCERHIATA!!

  Fooooooooooooooooorza Saaaaaaaaaaaaaaaaaamp


DERBY延期😱強雨により、長年課題になってるピッチは田んぼ……

2015-02-22 06:40:08 | Derby Della Lanterna

と言うわけで、DERBYは悪天候により延期になりました。2000年、2010年に続いて3度目だそうで…思い起こせば、2000年の時は現地で観戦してました。その時は8時45分開始の試合で、5時ぐらいには中止が決定していたのでまだマシだったのかなと……でも、当時私はイタリアに住んでいたので良かったですが、この試合の為にわざわざ日本から来ていた先輩は泣く泣く帰るしかなく、非常に申し訳ない思いをしました。サンプは人生を変える力も持ってますね。今となってはお互い良いお思い出(なはず)です。

今回みたいに3万人近くスタジアムに集まって、試合開始時刻後に中止が決定するのはさすがに可哀想。しかしちょっと冷静に考えると、エトオも怪我でベンチ入りすらできず、チームも4試合勝ちなしの現在の状況。延期試合が先に延びれば、チーム的には良かったとポジティブに捉える事にしましょう。ちなみに発表されていたこの試合のスタメンは、両チーム共に昨日のblog通りでした。さぁこれが、代替え試合となるとどうなるか

注目の延期日は、2月24日(火)18時半キックオフ(日本時間深夜2時半)そしてその次のアタランターサンプが土曜2月28日ナイターから、日曜3月1日デイゲーム(15時KICK OFF)にシフトされる模様です。まだblogでアップします。

Sempre e Ovunque saremo insieme a VOI


DERBY直前情報!! GENOA MERDA!!!!!!!!

2015-02-21 02:36:31 | Derby Della Lanterna

さあいよいよ今日2/21(土)のナイター、現地20:45(日本時間深夜4:45)Kick Offで行われる 

第110回”DERBY della LANTERNA”

近年稀にみる高い順位同士、しかも同勝ち点と言うのは記憶に無い。

決戦直前、我々もテンションを高めていこう!!

 

 

↑↑↑直前に共にボローニャに移籍した、キャプテン「ガスタルデッロ」、未来のキャプテンと言われていた「クルスティチッチ」

彼らは彼らの試合と練習がある為、ボローニャのバーでウルトラとして、サンプを応援すると言っていた

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ミハイロビッチ監督の言葉 ~公式会見より要約~ 

 同じ勝点で迎える灯台ダービー。これは決勝戦と一緒だ。灯台は片方のチームしか照らさない。それは我らがサンプドリアだ。私は監督になってからDERBYを2回戦って2回とも勝っている。古くからの諺通り「2度ある事は3度ある」事を願う。

   明日は我々は我々だけでは無い。私たちの背中には68年のサンプドリアの歴史が後押ししている。ブリゲンティからヴィアッリリッピからヴィエルコウッドマンチーニから最新のチャンピオン「エトオ」まで。全てのサンプドリアが後押しするだろう。ユリウス・カエサルは言った「恐れを抱く必要は無い。恐れを抱く事が恐れなのだから。」

「Il nostro simbolo è il marinaio, e domani vorrei vedere in campo undici marinai che affrontano la tempesta. Io sarò l'ultimo a scendere dalla nave」

我々サンプのシンボルは水兵だ。明日はピッチ上に、嵐に立ち向かう勇敢な11人の水兵を見たい。私は船から降りる最後の1人となるだろう」と

 格言好きなシニサらしい会見だった。

そして注目の両チームの予想フォーメーションはこちら。

SAMPDORIA <4-3-1-2> 監督シニサ・ミハイロビッチ

       エデル    オカカ 

             (エトオ)(ムリエル)          

       
       ソリアーノ
         
 オビアング          アクアー 
              (ダンカン)
       パロンボ(Cap)
                
 
レジーニ         デ・シルヴェストリ 
 (メスバー)
   ロマニョーリ  シルヴェストレ
             
      ヴィヴィアーノ 
      

ベンチ:GKフリゾン、マッソーロ

DFコーダ

MFコレア、マルキオンニ、ルリッチ、イヴァン

FWベルヘッシオ、ジョルジェビッチ、ゾレック

☆GK,DFラインは左SBのレジーニとメスバーの争い以外はほぼ間違い無い。後は4-3-3か4-3-1-2か。とりわけFWの選択はかなり興味深い。エトオ、ムリエルが100%だったら3トップもあるだろうが、現実的にはシニサはソリアーノをトップ下に置いた4-3-1-2を採用する気がする。コンディション面に対する起用法はかなりシビアだからだ。そしてエトオ、ムリエルは途中からの投入、特に万が一リードされている展開になればベルヘッシオも含めて3トップ、4トップという選択肢も残してと言うことになるのでは無いか?金曜日の練習で、エトオが開始20分でピッチを後にしたため、また不仲説再燃か?とざわついたが、実際はややケガで別メニューだった模様だ。ただ逆にケガの具合が気になる。それもあって、エトオのスタメンはまず無いと思われる。

 中盤ではキャプテンのパロンボの起用が注目されている。私は前節のパロンボのパフォーマンスが特に悪かったとは思わないが、若くて威勢の良い若手(ダンカン、アクアー)が台頭してきた為、アンジェロの様々な面での遅さがティフォージの槍玉に上がっている。その場合4-3-1-2ならダンカン-オビアング-アクアー、4-3-3ならアクアー-オビアング-ソリアーノの中盤と言うことになるのだろうが。

 状況はヴォルピの晩年に似ていると思う。ヴォルピもキャプテンで中盤の核だったが、やはりプレーを遅くさせると言うことで、パロンボに引導を渡された形であった。いずれはそういう時期も来るだろうし、来なければいけないのだろうが、このDERBYのタイミングでパロンボを外すのはいささか疑問だ。前キャプテンのガスタルデッロがいなくなったばかりで、パロンボまで外すとチームが分解する可能性すらある。この大一番に、ベテランの経験は必要だと思うのだが。

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Genoa(3-4-3)監督ジャンピエロ・ガスペリーニ 

 ニアング   ペロッティ  ファルケ

エデニルソン          リンコン(ベルゲディッチ)          

    クツカ   ベルトラッチ

デ・マイオ ブルディッソ ロンカリア

        (イッツォ)

         ペリン

☆ジェノアは正直よく知りましぇーん。マトリとピニージャ、さらにはキャプテンだったアントネッリが移籍したりして相変わらず入れ替わりの激しい冬のメルカートをおくっている。てっきり弱くなったかと思いきや、意外とここ2試合連勝中。前節は我らが同盟国エラスに5対2で快勝。ニアングが爆発してるようだ。ニアングは夏から私も欲しかった選手だが・・・と言うわけで侮ることは出来ない。

その他トピックス

 

↑↑まず、もう試合デビューしたがガーナ代表のアクアーの入団発表。背番号30で、早速シニサの信頼も勝ち取り、DERBYもダンカンを差し置いてスタメンが予想されている。

↑↑以前も触れた、エトオが連れてきた18歳FW「Fabrice Olinga」(ファブリチェ・オリンガ)はルーマニアのViitorul Costanzaと今年の6月まで契約を結ぶ。なんと監督はあのルーマニアの英雄ハジ。そして来シーズンからサンプと3年契約を結ぶという事で合意した模様。

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サンプの練習場には、ウルトラスによってこの横断幕が掲げられた。これがSUDにそのまま使われるのかな?

"Certe notti c'è da soffrire bisogna lottare come sai fare tu.. noi non ti lasceremo mai sola"ULTRAS TITO

=

「苦しみに耐えなければいけない夜も有る、その時はお前がやっているように戦わなければならない・・・・・・我々はお前を絶対1人にはしない」 ULTRAS TITO

世界でも最も美しいDERBYの一つ。試合前のコレオグラフィーも楽しみだ!!たかが1試合だがされど1試合。この試合の内容・結果が残りのシーズンを大きく左右するのは間違い無い。私は鍵はオカカだと思う。オカカが前半戦の序盤の輝きを見せられれば・・・

我々サンプドリアクラブ東京は、目黒のSeamus O'hara というアイリッシュパブで応援します!!共に観戦したい方は是非!!

DERBY DELLA LANTERNA

セリエA第24節 2015年 2/21(土) サンプドリア対ジェノアMERDA 

現地20:45Kick Off(日本時間深夜4:45)

 サンプに歌え~ 

OH Genoano

   Sei Figlio di TROIA

   Pezzo di MERDA sei TU

   Sei ROSSOBLU Sei ROSSOBLU!!!!

  GENOVA E’ SOLO BLUCERHIATA!!

  Fooooooooooooooooorza Saaaaaaaaaaaaaaaaaamp


ほぼ週刊SAMP通信 第23節 Chievo 2-1 SAMPDORIA ターンオーバーを敷いて、必然の敗戦

2015-02-16 08:45:01 | ほぼ週刊サンプ通信 '14-'15
SERIE A 第23節 2/15(日)  @ベンテゴーディ(ヴェローナ)

 サンプドリア 1-2 キエーヴォ

              (前半0-2)  

         主審:ペルッツォ氏(Schio出身)

  DERBYを次節に控えたキエーヴォ戦。DIFFIDATI=ディフィダーティ(イエローあと一枚で出場停止になる選手)が5人もいた為、主力を休ませて臨んだ。しかし自らのミスで敗戦。アウェイで連敗、今季4敗目で6位タイに後退・・・

Marcatori
(前半2分) キエーヴォ[1] イツコ:ペナ内やや右側から、右足で強烈なシュート。ファーを狙った入らなそうなシュートだったが、ブロックにいったロマニョーリに当たってコースが変わったため、ヴィヴィアーノの届かないニアへの絶好なシュートとなってしまった。前節同様、開始早々先制を許す・・・
(前半39分) キエーヴォ[2] メッジョリーニ:サンプのCKからのこぼれ球。高く上がったボールを、DFラインの最後の一人だったゾレックが処理をミス。突っ込んできたメッジョリーニにボールをかっさらわれて、60mのドリブルを許す。ミスしたゾレックも必死に追いかけるがあと1歩追いつかず。メッジョリーニは飛び出したGKヴィヴィアーノの下を落ち着いて破る
(後半46分) サンプドリア ムリエル:中央からダンカンのパスを、ムリエルがダイレクトでエトオとワンツーへ。エトオはこのボールをトラップして、浮き球でDFラインの背後へ。突っ込んだムリエルは、飛び出してきたGKより1歩先に突っついてゴール!サンプデビュー戦のムリエルは、嬉しい今シーズン初ゴール
 
 
★日曜18時に行われたPOSTICIPO。↑↑復活ゴールのムリエル。
 
SAMPDORIA <4-3-1ー2> 監督シニサ・ミハイロビッチ
 
      エトオ    ベルヘッシオ 
           
        コレア
       (46分ムリエル)
  ダンカン       アクアー
  
      パロンボ(Cap)
 
メスバー         ゾレック 
 
   ロマニョーリ  シルヴェストレ
             
      ヴィヴィアーノ 
      

ベンチ:GKフリゾン、マッソーロ

DFレジーニ、コーダ、デ・シルヴェストリ

MFオビアング、ソリアーノ、マルキオンニ、イヴァン

FWエデル、ジョルジェビッチ
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ChievoVerona (4-4-1-1): Bizzarri; Frey (32' s.t. Gamberini), Dainelli, Cesar, Zukanovic; Birsa, Izco, Hetemaj, Schelotto (22' s.t. Mattiello); Botta; Meggiorini (15' s.t. Paloschi).
A disposizione: Bardi, Seculin, Pozzi, Christiansen, Cofie, Fetfatzidis, Sardo, Pellissier, Biraghi.
Allenatore: Rolando Maran.
Note: ammoniti al 10' s.t. Mesbah, al 21' s.t. Acquah, al 37' s.t. Hetemaj, al 49' s.t. Romagnoli per gioco scorretto, al 47' s.t. Bizzarri, al 48' s.t. Botta per comportamento non regolamentare; recupero 1' p.t. e 4' s.t.; terreno di gioco in discrete condizioni.
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 後半戦に入って未だ勝ち星が無いサンプ。キエーヴォは決して調子が良いチームでは無く、順位も残留争いに巻き込まれている下位。DERBY前に弾みをつけたい所だったが。この試合は、フェッレーロ会長が初めてアウェイに帯同しなかった。ロスに本業の映画ビジネスの為の出張。なんでもエトオの映画を作るためだったとか!?
 *
 
  キエーヴォはマラン監督の4-4-1-1。ミラン時代にサンプから点を取った事もあるビルサ、一時はアズーリに選出されて当時絶好調のインテルにまで登りつめたスケロット、この2人を両翼に置く。ワントップは流浪人ストライカー、メッジョリーニ。DFは名GKフレイの弟やダイネッリ等ベテランが揃う。正直メンツ的にはそんなに強くは無い。ちなみにカッサーノと同じような理由で、パルマを放棄した”DINDON”ポッツィが、キエーヴォにやってきている。この日はベンチ。
 
  サンプは4-3-1-2を継続。エデル、ソリアーノ、デ・シルヴェストリ、オビアング、ダンカンの超主力5人がディフィダーティ。シニサはDERBYを万全に迎えるため、ターンオーバーを採用する事を決断。よって5人中出場させたのはダンカンだけ。さらにレジーニも休ませ、オカカは出場停止。その結果FWではエトオがスタメンデビュー。ベルヘッシオとコンビを組む。中盤ではいよいよ期待の新星コレアと、加入したばかりでまだ入団会見すら済んでいないアクアーがサンプデビュー。左右のSBも左メスバー、右ゾレックが久々の先発。GKヴィヴィアーノ、CBロマニョーリ&シルヴェストレ(出場停止から復帰)、ボランチ・パロンボのセンターラインだけは、次のDERBYも先発しそうなメンバーだ。このターンオーバーは賛否両論ある
 
  • DERBYもキエーヴォ戦も勝点は一緒
  • 日程が詰まっているわけでは無い
  • ただ確かに、エトオや未知数コレア等試したい選手がいたのは事実
  • 右SBゾレック以外は、サブとは言えレギュラーにもなり得るメンバー
  • 結果、その不安なゾレックのミスで負けてしまったが・・・

  

(あらすじ)

半2分 イツコGoal 0-1
  • 前半  7分 右サイド、エトオの絶妙なスルーパスでペナ内に侵入したゾレック。GKと1対1になったが、GKの飛び出しがわずかに早く、シュートは防がれる
  •     16分 サンプ初のCK。から3本連続でCK。2本目のダンカンのGKに向かうボールは惜しかった。GKビザーリがパンチングでセーブ。

半39分 メッジョリーニGoal 0-2

↑↑この日ついに初先発のエトオも、ショッキングなゴールにがっくり・・・

  • ロスタイムは1分。そのまま終了   

前半は0-2。前節と同じ、開始2分での失点。これはゲームプランも狂うだろう。ポゼッションはサンプ70%:キエーヴォ30%。しかし、最近のサンプより格下と思われるクラブとの対戦でいつも同じ事を書いている気がするが、サッカーはボール保持率を競うゲームでは無い。この前半も、さすがに圧倒的なポゼッションで、ピンチは殆ど無かった。しかし、ただ回している感が強くチャンスも中々作れない。そして致命的なミスをつかれて、狙われていたカウンターから2失点。

  やっとコレアは見れたが、まだ輝きは放てない。片鱗は見えない。オカカの代わりのベルヘッシオはボールをキープすら出来ずダメ。エトオも少し良くなってきたが、独力の突破力は無い。唯一アクアーは、合流したばかりとは思えなかった。中盤でよくボールに絡むがチャンスは作れず。シニサは後半頭から動く

  • 後半 1分 コレアに代わって、いよいよムリエルがデビュー。ムリエル-ベルヘッシオ-エトオの3トップ(4-3-3)にシステムも変更
  •     9分 カウンターをファールで止めたメスバーにイエロー
  •    14分 この日得点を挙げているメッジョリーニに代わって、パロスキ投入
  •    20分 アクアー、敵との競り合いでヘテマイを殴ってしまいイエロー
  •    24分 後半最初の決定機!右サイドで2回切り返しを見せ、右足でクロスを上げたゾレック。クロスはDFに当たって少し高くコースが変わり、ファーサイドでフリーのメスバーの元に。メスバーは走りこんで、やや難しい態勢でボレーを放つが、枠の外。
  •    31分 キャプテンのフレイ弟、背中の痛みで交代。入ったのはベテランCBガンベリーニ
  •    36分 ムリエルを倒したヘテマイにイエロー
  •    42分 エトオのペナ外からのミドルシュート。ジャストミートした良いシュートだったが、わずかにバーの上。ロスタイムは4分

半46分 ムリエルGoooooooooooooooL!! 1-2

  •    47分 ペナ内に侵入したエトオ。右足インフロントで巻いてファーを狙うが、わずかに上に外れる・・・
  •    48分 カウンターをファールで止めたロマニョーリにイエローそのまま終了   

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(ポイント)

    • 妥当な負け 反撃が遅すぎ
    • 前半早々の失点で、相手に完璧に引いて守られる
    • 後半戦2敗2分け 未だ勝星無し
    • コレアが消えていた前半
    • それに比べると、後半3トップにしてからの方がまだ良かった
    • 特に後半途中、パロンボをリベロに下げ、両SBを上げた3-4-3にしてから
    • 結果的にターンオーバー失敗
    • ゾレックの右SBはやめてくれ
    • まだ左SBの方が良いんじゃないか?
    • 収穫はエトオのやや復調と、ムリエルの復活ゴール
    • ジェノアについに勝点で並ばれ6位タイ
    • 同勝点で迎えるDERBYは記憶に無い。正に雌雄を決める決戦

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DERBYに向けて

 結果論はシニサのターンオーバー失敗。やはり実際のスタメンのレベルと言う事より、キエーヴォ側にも「なめられた」と言う反骨精神が生まれたであろう。いきなりの先制は両チームのメンタルの差だと思う。やはりサッカーはメンタルスポーツだ。私が監督だったらキエーヴォ戦もDERBYも勝点は一緒という事で、ここまで露骨に選手を休ませなかっただろう。ただ、この決断は結果論だけで否定は出来ない。それだけミハイロビッチがサブの選手も信頼している+選手層レベルが上がった+メルカートで選手がかなり変動したので試したかった、と言う複合要素が絡み合っての決断ではあろう。そして「DERBYでもし勝てば、その勝利はただの勝点3以上のものを残りのシーズンにもたらす」とシニサは考えているのかもしれない。

 

 ただこのちょっと上向きにはなってきたエトオ含め、DERBYは現時点でのベストメンバーで戦える。オカカも帰ってきて、ムリエルも一応プレーは出来る。シニサにとって前線の選択は嬉しい悩みであろう。しかも両チーム高い順位で、同勝点。これほど盛り上がるDERBYは近年に無いだろう。詳しくは、週中にDERBY直前情報をまた書きたいと思う。

 なあに大丈夫。DERBY勝ちさえすれば、このキエーヴォ戦のターンオーバーは逆に評価されるまであるのだ。正直冬のメルカートで調子を崩したサンプ、逆にニアングの加入等で調子を上げているジェノア。しかしDERBYに於いて、その年の順位・その時点での調子、一切関係無い。

Fooooooooooooorza Saaaaaaaaaaaaaamp

次節:セリエA第24節 2015年 2/21(土) 対ジェノアMERDA @ジェノヴァ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜4:45)

   ’14-’15 SERIE A   

勝点35 23試合 8勝11分4敗 得点 30 失点 26 得失点差 +4 6