2013-14 シーズン選手寸評② DF編

2014-06-17 20:18:31 | ほぼ週刊サンプ通信 '13-'14

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次はディフェンダー編。メルカートの動きを含め、各選手の去就にも注目しながら今シーズンのディフェンス陣を振り返っていきたいと思う。ちなみにガッローネ会長は、ミハイロビッチ監督を残留させ、「目標は残留では無く7位」と言った。それに向けての補強も楽しみだ。

・・・・・・・て書いていたところに、青天の霹靂のクラブ売却!!新会長は「マッシモ・フェッレーロ」その詳細は次号で^_^

そして、我らがセンターバック「シュコドラン・ムスタフィ」がW杯デビュー!!サンプから唯一のブラジルW杯に行ってる選手。

FORZA SHKODORAN!!

右SB 29 ロレンツォ・デ シルヴェストリ 7 背番号が19→29に変更。しかしプレースタイルは変わらず、むしろ進化したよう。ロッシ監督の3-5-2の右ウィングハーフ、監督がシニサに代わって4バックの右サイドバック。どちらにも適応し、豊富な運動量を生かして効果的なオーバーラップを繰り返した。今シーズンはイタリア代表にも度々選出。W杯に行けなかったのは残念だったが・・・。技術的にはまだまだ改良の余地、そしてまだまだ伸びしろが有ると思う。まだ一応フィオレンティーナからレンタルでは有るが,さすがに買い取るであろう。愛称は”ロロ”(35試合/2ゴール/3アシスト)

CB 8 シュコドラン・ムスタフィ 7.5 今シーズン一番成長した選手ではないか?シーズン当初のロッシ監督の3バックでは控え予想だったが、数試合でスタメンに名を連ねるようになり、シニサになってからは完璧なレギュラー。機動力も生かした屈強なディフェンス。そして何より、ビルドアップの面でかなりの成長を見せた。センターバックが主戦場ながら、右SBもこなす。その活躍が認められて、ドイツA代表にも選出。補欠繰上げ合格ではあったがW杯にも選ばれて、サンプから唯一ブラジルに向かった。さすがに夏の移籍市場でも注目の的になってしまい、ブンデスのチーム中心に引き抜かれる可能性が高い・・・もう1年はサンプでやった方が本人の為にもいいと思うのだが・・・(33試合/1ゴール/1アシスト)

CB 28 ダニエレ・ガスタルデッロ 7 今シーズンもキャプテンとして、チームをそしてディフェンスをまとめる。良い意味でも悪い意味でもあまり印象的なシーンは今年は無かったが、逆に言うと一番安定していたという事にしよう。3バックでも4バックでも難なく対応。元々1対1よりカバーリングに長けており、ムスタフィとのコンビも補完性があった。歳は重なってきたが、まだまだDF陣のリーダーとして頑張って欲しい。若い選手が多いサンプの中では貴重な存在だ。アズーリは年齢的にもうさすがに無理か・・・(32試合/2ゴール)

左SB&CB 19 ヴァスコ・レジーニ 7 レンタル先のエンポリで名を挙げて、サンプに帰還。シーズン当初はロッシ監督の3-5-2の左サイドハーフをやらされ、慣れないポジションに苦戦。なかなか活躍できなかったが、シニサが監督になり4バックの左SBになってから開花。完全にコスタとのレギュラー争いを制した。CBも出来る守備力に加えて、何気に時折見せる長い距離のドリブルが得意。左サイドを切り裂いて、上げたクロスから5アシストを計上。これはエデルに次いでチーム2位。共同保有だったエンポリから完全に買い戻して、来季からは晴れて念願の100%サンプのプレーヤー。細かいテクニックの向上を含めて、まだまだ成長できるはず!(29試合/0ゴール/5アシスト)

左SB&CB 3 アンドレア・コスタ 5.5 前半戦は3バックのレギュラー。左のセンターバック。しかしミハイロビッチ監督に代わってからは、レジーニとのレギュラー争いに敗れてポジションを失った。左利きで左SBとCBとマルチに使える貴重な選手ではあるが、今シーズンはファウル、しかもPKや失点に直結するファウルが多かった。熱くなる過ぎるのが玉にキズで、彼の後半戦の見せ場はインテル戦、ありえない振る舞いをしたイカルディに対して、サンプの選手を代表して罵りまくり、ベンチにいながらイエローカードをもらう。これだけだったとはかなりさみしい。まだ28歳なので、他のクラブではまだやれるとは思うが、これから上を目指すとしたらサンプは放出しなければいけない選手なのかもしれない。(20試合/0ゴール/1アシスト)

CB&右SB 44 ミケーレ・フォルナジエール 6 マンUから来た弱冠20歳の若武者。正直、将来へ向けての投資の選手だと思っていたので、今シーズン出場する姿を観られるとは思っていなかった。しかし最後はCBの控え1番手に結果としてなっていた。ムスタフィの2年前ぐらいを見ているような感じ。顔や体格、プレーも似てるし、ムスタフィのようになれるか!?(10試合/0ゴール)

右SB 13 ガエターノ・ベラルディ 5 

 左右のサイドバック(ウィングバック)の3番手と言う感じで、今シーズンはほとんど出場機会が無かったが、出たときはレギュラーに遜色ない働きを見せた。守備はアグレッシブすぎてファウルが多い、攻撃はちょっとセンスに欠ける。若いしスピードもあるから売り込み先はあると思うので、売り時か・・・(5試合/0ゴール)

右SB 6 マティアス・ロドリゲス ND 加入当初は期待されていた”マティ・クラック”。しかし複雑なセリエAの戦術・守備にとまどい、今シーズンもわずか2試合4分間の出場にとどまる。シーズン終了と共にブラジルのグレミオへの移籍が決定。Facebookではかなり良い奴っぷりを発揮していたので(試合出られなくてヒマだっただけか!?)、新天地で頑張って欲しい。(2試合/0ゴール)

CB&ボランチ 4 バストシュ・サラモン ND ポーリと引き換えにミランから加入した期待の若手。何気にポーランド代表。一昨年のブレッシア(セリエB)ではリベロとして活躍して、ミランに引き抜かれたが、今季はその片鱗は見れず。ミハイロビッチが本職のMFに戻したことからもわかるとおり、セリエでDFとしてやるには線が細すぎる。ただ将来は期待されており、シーズン終了後、ポーリをミランに完全に売り渡す代わりに全保有権を獲得。白いライカールトになってくれれば!チームメイトのゾレックと共に現役ポーランド代表。(2試合/0ゴール)

左SB 7 パオロ・カステッリーニ ND(→リヴォルノ) 元々パルマやヴァレンシアなどで活躍してきた、サンプ一のベテラン。昨シーズンからすでに構想外だったが買い手があらわれず。しかし冬のメルカートで遂に移籍。38歳となったが、そのプロ精神は若手の模範となったはず。2年前にサンプをAに上げた立役者の一人でもある。移籍先のリヴォルノではレギュラーを獲得。拍手を送りたい!(1試合/0ゴール)

というわけでDF陣は監督交代と共に3バックから4バックへシステムが変更。

ロッシ時代

 レジーニ(ガヴァッツィ)          デ・シルヴェストリ

      コスタ(ムスタフィ)     ガスタルデッロ

             パロンボ

               ↓↓↓

ミハイロビッチ監督

 レジーニ(コスタ)              デ・シルヴェストリ

        ガスタルデッロ  ムスタフィ

 そしてシニサは我らがバンディエラ「アンジェロ・パロンボ」をDFから本来のMFに戻した。1年を通してずっと出ていたのはキャプテン「ガスタルデッロ」とデ・シルヴェストリ。来シーズンもこの2人とレジーニ中心にDF陣は組み立てられるのだろう。ムスタフィが移籍する可能性はかなりあるので、CBは一人良い選手を補強したいものだ!!


2013-14 シーズン総括 選手寸評① 監督&GK編

2014-06-07 17:27:56 | ほぼ週刊サンプ通信 '13-'14

↓サンプの守り神!?@マザー牧場↓

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さて、CL決勝も終わり、長かった2013-14シーズンも終焉を迎えた。ロッシからミハイロビッチへの監督交代も有り、前半戦と後半戦全く別チームのようになった今シーズン。夏のメルカートがスタートする前にポジション別にそれぞれの選手を振り返っていきたい。ちなみにもうすぐ始まるW杯。ムスタフィ(ドイツ代表)が最後の最後まで候補に残っていたが、残念ながら落選したことによりサンプからの出場選手は0になってしまった。

(その後、ロイスの怪我によりムスタフィW杯行き決定!(^O^))

 サンプゆかりの選手はアルゼンチン代表の正GKロメロ。そして個人的にはアズーリの10番となったカッサーノを応援していきたい。

監督 デリオ・ロッシ 4 残念ながら2年目は結果を出す事が出来なかった。昨年のフォーメーション3-5-2を継続させたが、結果から言うとイカルディ、ポーリ、エスティガリビア、ロメロの昨年のレギュラー4人。彼らが抜けて代わりに入った選手たちに、ロッシの3-5-2は最適では無かったのであろう。そして彼はイタリアの古い監督の典型で、非常に守備に関する戦術が細かい。一人で点を取れる人がいないと、彼のスタイルはなかなか難しかったという事か。ただ昨年の功績や、若手の登用などもちろん貢献は0では無い。

監督 シニサ・ミハイロビッチ 7 去年と同じ言葉を使う。壊滅まではいかないが、闇の中をさまよいもがいていたサンプに、一筋の道を与える。今年のサンプのメンバーに最適な4-5-1と言うフォーメーションを見出して、とにかく選手達に魂を注入。正直ここまでやっているサッカーが変わるとは思わなかった。「点は取られてもいいから、とにかく攻撃的に」という明確なコンセプトを打ち出したのも、若い選手たちにとっては良かったのだろう。さらに、オスティとの協力で開幕前は膨れ上がっていた人員の整理にも成功。9人を上手くレンタルや完全移籍で他クラブに行かせて、オカカとマクシ・ロペスという効果的なピンポイントの補強。加えてDFになりつつあったバンディエラ「パロンボ」を本来のMFとして甦らせた。2転3転あったが、2年間の契約延長に成功。久しぶりの生え抜き監督。長期政権を見てみたいが・・・

GK1アンジェロ・ダ・コスタ 5.5 今年は、開幕直前に昨年の正GKロメロがモナコに移籍。開幕戦から急遽レギュラーとなった。大きなミスは無かったものの、やはり一流のGKと呼ぶには実力不足。安定感はあるものの、ミラクルセーブはあまり見られず、サンプの今までの正GKの系譜を考えると寂しい。性格的にも、プロフェッショナリズムという観点から見ても最高の第2GKと言えるだろう。ただ、監督がミハイロビッチに代わり、GKからも短いパスでつなぐサッカーとなった時に、足技の上手さを発揮した。来季は移籍してしまう可能性が高い。(33試合/0ゴール)

GK30ヴィンチェンツォ・フィオリッロ 6 以前からドリアーニの期待を多大に受けていた「オレジーナの鷲」。ついに、開花の兆しを見せた。きっかけはコパ・イタリアのローマ戦。この試合で0-1と負けはしたものの、ミラクルセーブを連発すると、終盤の消化試合でレギュラーの座に昇格。そこでも反応の速さとバネをいかんなく発揮。来季はいよいよ生え抜きの正GKが誕生する可能性が高い。(5試合/0ゴール)

 
  • 来シーズンのGK陣の焦点はフィオリッロが正GKになるか否か。ダ・コスタは移籍の可能性が高く、フィオリッロにゴールを任せない場合、噂されているのは今のところ「ブルキッチ」(ウディネーゼ)、「ヴィヴィアーニ」(アーセナル)、「バルディ」(リヴォルノ)。さらにはロメロの帰還も可能性は無くは無い。