セリエA 第25節 @ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)
サンプドリア 0- 2 ミラン
審判の疑惑の判定にも振り回され、異様な雰囲気の荒れた試合。結果は後味も悪い負け
☆第25節、晴れのデーゲーム。
Marcatori
(前半12分)ミラン① ターラブト:右サイドのラミからのクロス。どフリーになっていたファーサイドのターラブトが強烈なヘッド。ダ・コスタが一度は弾くが、そのボールに再びターラブトが詰めて押し込む。先制。
(後半13分)ミラン② ラミ:右からのターラブトのクロス。突っ込んできたパッツォとGKダ・コスタが交錯。キーパーチャージかと思われたが流され、もつれてる間に後ろにいたラミにヘッドで決められる
SAMPDORIA <4-2-3-1> 監督シニサ・ミハイロビッチ
エデル
ゾレック クルスティチッチ ガッビアディーニ
(46分ソリアーノ) (81分レナン)
パロンボ(Cap) オビアング
(56分マクシ・ロペス■73分)
コスタ フォルナジエール
レジーニ ムスタフィ
ダ・コスタ
ベンチ:GKフィオリッロ、
DFサラモン、M・ロドリゲス、ベラルディ、
MFビャルナソン、セストゥ
FWオカカ、サンソーネ
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Milan (4-2-3-1): Amelia; Abate, Zaccardo, Rami, Constant (31' s.t. Emanuelson); Montolivo, Muntari (19' s.t. Essien); Honda, Saponara (12' s.t. Poli), Taarabt; Pazzini.
A disposizione: Coppola, Gabriel, Mexes, Kakà, De Jong, Petagna.
Allenatore: Clarence Seedorf.
Arbitro: Doveri di Roma 2.
Assistenti: Barbirati di Ferrara e Stallone di Foggia.
Quarto ufficiale: Petrella di Termoli.
Arbitri addizionali: Tommasi di Bassano del Grappa e Aureliano di Bologna.
Note: espulso al 28' s.t. Maxi López per doppia ammonizione; ammoniti al 24' p.t. Constant, al 32' p.t. Mustafi, al 42' p.t. Palombo, al 18' s.t. Muntari, al 29' s.t. Gabbiadini per gioco scorretto, al 13' s.t. Costa e al 28' s.t. Maxi López per proteste, al 32' s.t. Honda per comportamento non regolamentare; recupero 0' p.t. e 3' s.t.; abbonati 19.108 (rateo gara 156.124 euro), paganti 4.210 (incasso netto 90.614 euro); terreno di gioco in non perfette condizioni.
《試合後大討論=3大エピソード》審判:ローマ出身のドヴェーリ(Doveri)
この試合のポイントはとにかくこの3点に絞られる。この3ポイントを、様々な視点から検証してみよう。
①ミランの2点目の際、パッツォのキーパーチャージが取られなかった。
②エデルが抜け出してGKアメリアと1対1。アメリアがエデルをペナ内で倒して防いだがPKはとられず。
③マクシ・ロペスが抗議によって、30秒の間に2枚のイエローを貰って退場。
<大多数のイタリア人ドリアーノの見解>
①に関しては間違いなく、ほぼ全てのドリアーノが怒り狂っているだろう。おそらく、ミラニスタでもあれがGKチャージをとられても、ある程度の人は納得するであろう。②もサンプファンのイタリア人から見ればPK。相変わらず審判はビッグクラブばかり贔屓して、となる。③のマクシ退場に関しては、もう笑っちゃうな、と言う感じ。ダメ押しのダメ押し。「ドヴェーリ、てめえ生きて帰れると思うなよ」と言うのが血気盛んなドリアーノの気持ちだっただろう。
<ミハイロビッチ監督の見解>
シニーサは現役時代かなり、熱いファイターだった。審判に抗議も結構していたし、悪質なファールも含め退場も少ない方では無いという印象。そのミハイロビッチが監督になって、かなり大人で素晴らしいコメントを随所で出している。個人的には素晴らしいと思うし、かなりのサプライズだ。①・②に関しては、「審判の判定に関しては、こちらに良く運ぶ時もあるし、悪く運ぶこともあるし、議論してもしょうがない。受け入れるべきだ」と言うコメント。③のマクシに関しては「私は試合内容以上にマクシに激怒している。火曜日、(反省を促すよう)彼と直接話すつもりだ」と
<私個人的な見解>
①は明らかにキーパーチャージだったと思う。確かにパッツォとダ・コスタの競り合いはほぼ互角であったが、ルール上GKはかなり守られており、あれより軽い接触でもキーパーチャージは良く取られている。サンプ贔屓目に見なくても、あれはノーゴールだと私は思う。
②に関してはどちらでもおかしくは無いが、PKを取られなくてもおかしくは無いと思う。ただ、エデルがすぐ転ぶ、と言うのは試合前の審判団の予習においておそらくかなり研究されており、その影響もあったのではないか?アメリアはボールと足、結果的には両方を刈り取っていた。いつもエデルがPKを要求するダイブよりは、本当にPKっぽかったと思うが・・・。まぁ私が生で観戦していたとしたら、間違いなく怒り狂ってると思うが^_^;
③に関しては、まず「マクシばかやろー」と言う気持ち。シニーザに説教してもらわなければ。せっかく足の怪我を押して、強引に出場して、プレー内容は良かった。やはりマクシがいると大分違うなーと思い始めていたころの出来事。それだけに勿体無い。猛省して、ちょうど次節出場停止中にしっかり足を治して戻ってきて欲しい。まぁ30秒で2枚、しかも抗議だけで退場と言うのはちょっと記憶にないが・・・
《さあ試合》
前節のローマ戦の負け払拭したいサンプ。ミランには元サンプがうじゃうじゃいる。パッツォ、ポーリは当然の事、冬までいたペターニャ、さらにアバーテもそうだ。何と言っても監督のセードルフ。凱旋したパッツォとポーリには温かい拍手が送られた。
☆サンプの4-2-3-1は出場停止などで大分メンバーが入れ替わる。ガスタルデッロとデ・シルヴェストリの出場停止により、若いフォルナジエールが右サイドバック。レジーニがセンターバックに入ってムスタフィと組み、左にはミラン戦に相性の良いコスタ。中盤より前はオビアングがスタメンに戻り、トップはエデルのワントップ。左にはゾレックが前節に続き使われた。マクシが驚きのベンチ入り。キャプテンはガスタ欠場により、パロンボ。
★ミランも4-2-3-1。ただ週中のCLの影響もありカカを温存。そしてバロテッリとデ・シーリオが怪我。パッツォワントップを若いサポナーラと本田、新加入のモロッコ代表ターラブトが支える格好。キャプテンはモントリーヴォ。
- 前半6分 本田のパスからパッツォが抜け出して、飛び出してきたGKの上を越すループシュート。しかしこれは戻ったムスタフィがヘッドでクリア。
12分 ターラブト、先制ゴール・・・
- 24分 ガッビアディーニを後ろから倒したコンスタンがこの試合初のイエローカード
- 31分 パッツォのカウンターを止めたムスタフィにイエロー
- 39分 コンスタンの左からのクロスを、サポナーラの左足ボレー。ジャストミートしたが、ゴールのやや上に外れる。
- 42分 パロンボが敵のカウンターを止めてイエローカード。次節出場停止。
前半は0-1で終了。前半はチャンスゼロ。エデルのワントップは、やはり屈強なセンターバック相手では厳しくて、ボールが収まらず。ガッビアディーニも左足をかなり読まれており、なかなかチャンスが作れない。逆サイドのゾレックは全く消えていた。サンプも良くなかったが、ミランもパッツォはかなり孤立しており、怖かったのはターラブトだけ。パッツォも頑張ってはいたが、独力でどうにかできるタイプではない。本田もほとんどボールに絡めず。
- 後半3分 消えていたゾレックに代わり後半頭からソリアーノを投入。少しはリズムが良くなり、オープニングシュートはパロンボのロングシュート。
- 5分 ソリアーノと本田のぶつかり合いは、フィジカルでソリアーノの勝ち(^。^)そこで奪ったカウンターからクルスティチッチのスルーパス。これはオフサイド。
- 11分 オビアングに代えてマクシ・ロペス。驚きの復活。ミランは元サンプのポーリが全く良いところが無いサポナーラに代わって出てきた。
後半13分 ラミのゴール。0-2。かなり疑惑の判定。キーパーチャージを求めて、スタジアムは大ブーイング。抗議したコスタにイエローで次節出場停止。
- 17分 シュート態勢に入ったガッビアを後ろから倒して、ムンタリにイエロー。ムンタリはそのまま逃げるようにエッシェンと交代。
後半22分 マクシ・ロペスのスルーパスに抜け出したエデル。飛び出してきたGKと1対1になり、アメリアがボールにスライしてエデルを倒してPK・・・・・かに見えたが、ノーホイッスル。これも微妙な判定でティフォージの怒りは最高潮へ
後半27分 ファールを取ってもらえなかったマクシ・ロペスが審判に文句でイエロー。さらにカードを出された後も、怒りが冷めやらないマクシは、文句をやめなかったという事で立て続けにもう1枚。レッドカードで退場。
- 31分 コンスタンとエマヌエルソン交代。
- 32分 本田が報復行為でイエロー。
- 36分 レナンを投入。ペナ内で巧みなドリブルからソリアーノが入ったばかりのレナンへ。レナンのシュートクロスがドンピシャでエデルに。決まったかに思われたが、アメリアのミラクルセーブに阻まれる。
- ガッローネ会長が、試合終了を待たずに審判への抗議の意をこめて家族と共にスタジアムを立ち去る。
- 46分 ロスタイムは3分。最後のチャンスは、ソリアーノの落としから、エデルが切り返しで一人外してミドルシュート。しかしアメリアにパンチングでCKに逃れられる。そのまま0-2で終了。スタジアムは審判に対するブーイングの嵐。
ミランは正直ローマほどは強くなかった。今年のミランはビッグクラブと呼ぶには値しない。そのミラン相手に0-2と言うのは、審判の判定うんぬんよりこの試合はサンプの自滅であろう。不可解な判定から、闘志が空回りし始めたサンプを、そこはさすがに名門、ミランは上手くいなした。確かに試合は審判のせいで荒れてしまたっが、どちらにしろ今日のサンプの出来では、どちらにせよサンプは勝てていなかっただろう。ゾレックは終始消えており、エデルは一番チャンスを作っていたが、前半のワントップはやはりきつい。
この日のサンプは、出場停止の影響も有り1990年代生まれの若手がなんと7人。つまりMAX24歳以下が7人。このメンバーでミランと対決しているというのは結構すごい事であり、ある意味将来は楽しみだが。ただその若手を落ち着かせて統率しなければならないベテランたち。パロンボとコスタがイエローで出場停止、マクシに至ってはプレー時間わずか17分で退場というのは笑えるが^^;。
もう切り替えて次のトリノ戦に挑むしかない。試合後さらに悪いエピソードが。サンプの2大サポータークラブ、{Ultras Tito Cucchiaroni}と{Fedelissimi}の面々、60人ぐらいが考え方の違いを巡って衝突。警官隊がかなり早く出動して、大参事には至らなかったが今後に不安を残す。この試合だけの事では無く、事の発端はDERBYが日曜ランチタイムに最初に決まった時に、応援をボイコットするかしないかで意見が別れた。そこから遺恨が発生した。
連敗でも12位と順位は変わらなかったのは幸い。ただ、次もコスタ、パロンボ、マクシと3人出場停止。ただこの試合の2人よりは痛手は少ないか・・・トリノもミランよりも現在の順位は上。全く侮れないが、ここからリヴォルノ、アタランタ、エラス・ヴェローナ、サッスオーロと続く。ここは結果が求められる
次節:セリエA第26節 3/2(日) 対トリノ @トリノ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)
Fooooooooooooooooorza Saaaaaaaaaaaaaaaaaamp
’13-’14 SERIE A
勝点28 25試合 7勝7分11敗 得点 27 失点 37 得失点差 -10 12位