2016-17 シーズン総括 選手寸評[4] FW編 + 新加入選手情報!!

2017-08-08 18:33:25 | ほぼ週刊サンプ通信 '16-'17

まず、メルカートで嬉しいニュース!

DFジャンマルコ・フェラーリ、MFガストン・ラミレス獲得決定!

前号でお伝えした2人の獲得が正式に決定した。まずはクロトーネのセンターバックジャンマルコ・フェラーリをレンタルで獲得。保有元のサッスオーロから150万ユーロでレンタル、買い取り義務オプション1350万ユーロ、サッスオーロがやっぱり手放さない場合は1600万ユーロ払うと言う方向で話がまとまった模様。昨季は出場停止の1試合を除いて37試合に全時間フル出場。脆弱なクロトーネDFを何とか引っ張り、奇跡の残留に貢献した。左利きのCBで長身を生かしてヘッドは得意。スピードもそこそこで、左SBでもプレー可能。まだ若いし、まさに我々が求めていたセンターバックだ。代表にも今年の4月9日に初招集され、5月31日のサンマリノとの練習試合では嬉しい初ゴールを早速あげている。本人も「サンプで更なるレベルアップを図り、個人的な目標は来年のW杯に出る事だ」と語っているように、今季にかけるモチベーションは十分だ。背番号は空いてるから昨季つけていた13番になるのかな?レギュラーCBとして期待しよう!

 

 ↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

GianMarco Ferrari ?ジャンマルコ・フェラーリ

  • ポジション:DF
  • 1992年5月15日生まれ(25歳)
  • イタリア パルマ出身
  • 189cm 82kg
  • 昨季:クロトーネ 37試合3得点
  • イタリア代表

次はプレミアリーグのミドルズブラからガストン・ラミレスを完全移籍で獲得。結局900万ユーロ+200万ユーロボーナス。左利きでトップ下本職でウィングも出来る攻撃的MF。テクニックとスピードを兼備する。2010年から2年間セリエAのボローニャでプレー経験有り。その当時は27試合7得点、33試合8得点と十分な実績を残した。その後サウザンプトンに引き抜かれてプレミアリーグヘ。2年間プレーした後に、ハルシティとミドルズブラにレンタル移籍。昨季はミドルズブラに完全に移籍してプレーした。前回のセリエAデビューの時はわずか19歳だった為に、まだ若いが経験は十分だ。サンプのロメイ弁護士は、「密かに2年間ずっと追いかけていて、今夏のメルカートも本命のトップ下は最初から彼だった」と言う通り、相当彼には執着していた模様。背番号は10番が与えられるのかな?トップ下のレギュラーとして期待したい。

 

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

左からプラデSD、ラミレス、フェレーロ会長、会長の右腕ロメイ弁護士

 Gastón Exequiel Ramírez ? ガストン・エセキエル・ラミレス 

  • ポジション:MF
  • 1990年12月2日生まれ(26歳)
  • ウルグアイFray Bentos出身
  • 183cm 78kg
  • 昨季:ミドルズブラ(プレミア) 26試合2得点
  • ウルグアイ代表:42試合0得点

 これである程度陣容は固まってきた。あとはFWのシックがどうなるかで、FWの補強が有るかどうか。ジャンパオロは「望んでいた2人を獲得してくれて本当にうれしい。欲を言えばセンターバック。シミッチとレヴェルベの2人はまだ未熟なので、もう一人ぐらいすぐ使える選手が欲しい」と。

 ------------------------------------------

さて、昨シーズン振り返りの最後は16-17シーズンFW陣。ジャンパオロ監督は2トップ+トップ下の形を1年中採用。基本的にレギュラーはクアリアレッラ、ムリエル+トップ下(ブルーノかリッキー)。そんな中、徐々にシックが本領を発揮し始める。途中出場からだけで6つものゴールを決め、スーパーサブとして欠かせない存在になってくる。そしてムリエルが代表戦で怪我した第30節のインテル戦からはスタメンをゲット。その後シーズン最後までずっとスタメンを務めた。FWの4番手がブディミル。高さはあったので、負けてて時間が無い時のパワープレーで使われたりしたが、ほとんど結果を残すことが出来なかった。夏のキャンプには帯同していたカッサーノは、開幕前にジャンパオロの構想から外れ、結果的に1年間ずっと飼い殺しで、トップチームの練習にも参加させてもらえずに終わった。

ジャンパオロのレギュラー、4-3-1-2

   クアリアッレ  ムリエル

  (ブディミル)   (シック)

     フェルナンデス

     (アルヴァレス) 

 それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

 

 

 

FW 9 ルイス・ムリエル 6

序盤は比較的順調にゴールを積み重ねる。相変わらず個人技からのムリエルjならではのゴールも多かったが、クアリアレッラとのコンビもなかなか合っていた。特にDERBY2試合共に得点を決めたので、ティフォージにかなり好印象を与えた。ムリエル個人の応援歌も出来たほどだ。自己記録のシーズン11ゴールは余裕かと思われていたが、好事魔多し。3月のDERBY後の代表の試合で怪我。そこから閉幕直前まで欠場を余儀なくされ、結果的に自己記録タイの11ゴールで終わった。来季はセヴィージャに2000万ユーロで完全移籍。サンプでの2年半は、完璧に開花したとは言い難いが1100万ユーロで買ってそれ以上で売れているし、そこそこ貢献もしたのでトータル的にはプラスであろう。守備厳しいセリエより、リーガエスパニョーラの方が結果を残せるような気がする。コロンビア代表(31試合25先発/11ゴール/5アシスト)

 

 

FW 27 ファビオ・クアリアレッラ 6.5 欠場したのはわずか1試合だけ。FW陣での出場は一番多かった。さすがに年齢的に独力だけで何とかは出来なくなったが、ポストプレーや他のFWを生かす動きやパス、自らも相変わらず点で合わせるシュートは得意であった。11月のサッスオーロ戦ではセリエA通算100得点を達成した。ただ、年齢的にもうこれ以上伸びしろが無いのが来季以降は厳しいかもしれない。サンプが強くなるには彼がスーパーサブにいる陣容にならなければ。元イタリア代表(37試合35先発/12ゴール/4アシスト)

FW 14 パトリック・シック 6.5 今年のサンプで最終的に一番話題となった選手。FWの3番手だったが、徐々にセリエの水に慣れてくると途中出場から得点を決め続け、スーパーサブとして存在価値を強烈にアピール。段々先発の機会を増やし、ムリエルが怪我した終盤戦は完全にレギュラーとなった。大柄だが足元に優れた左利きのテクニシャン。ドリブルも得意で、将来は何でもできるファンバステンやイブラヒモビッチの様なスケールの大きいストライカーになる可能性が高い。得点はカットインからの左足の強烈なミドルが多かった。いち早く目を付けられたユーヴェに、3050万ユーロと言う破格で移籍が決まった・・・・・・はずだったが、そこからメディカルチェックで問題が見つかり(と言う事になっている)、いったん破談。今まさに移籍騒動の最中だ。これが本人のキャリアとサンプに悪い影響を及ぼさなければ良いが。チェコ代表。(32試合14先発/11ゴール/3アシスト)

FW 47 アンテ・ブディミル 4.5 一昨年のベルヘッシオ、昨年のロドリゲスの再来みたいになってしまった選手。FW4番手と言う序列で、先発はわずか2試合。ヘッドとポストプレーだけは一番強かったが、いかんせんスピードが無く残念ながら他の3人に比べるとテクニックと決定力も劣った。セリエBでは得点を量産していたが、さすがにAの壁は厚かったと言う事か。来季は古巣のクロトーネに戻って、再出発を図る。クロアチア人。(11試合2先発/0ゴール/0アシスト)

FW 99 アントニオ・カッサーノ ND サンプとカッサーノの2度目の結婚は、2度目の離婚で終わった。キャンプには招集されたが、最終的にリーグ戦の登録から外れる。昨年のDERBY敗戦後のロッカールームでのロメイ(フェレーロの右腕)との大喧嘩、そこから始まったフェレーロとの溝、さらに若手を重用するジャンパオロからも構想外とされた結果だ。しかしカッサーノが何とかサンプで出場したいと言う事で移籍を望ます、飼い殺しの状態となる。シーズン当初はプリマヴェーラへの練習参加が許されていたが、冬のメルカート後にはそれも許されなくなり、サンプカッサーノは終わった。来季に向けては、再びヴェローナとひと悶着を起こしているのは、このblogでも書いている通りだ。絶滅危惧種のファンタジスタは、ついに絶滅してしまうのか。元イタリア代表(0試合0分/0ゴール/0アシスト)

↓↓↓↓↓↓

 以上のメンツから、来季への動向を見てみる。私個人的に来季への願望。まず私的に来季に向けて必要な選手、そうでない選手

残留 = クアリアレッラ 未定 = シック

加入決定 = カプラーリ(←ペスカラ)、コフナツキ(←レフ・ポズナン)、ボナッツォーリ(←ブレッシャ)

放出決定 = ムリエル(⇒セヴィージャ)、ブディミル(⇒クロトーネ)

 来季に向けて、今のところ残留しているのがクアリアレッラだけ。シックは個人的な予想では結局出るんじゃないかなー?8月7日に再びメディカルチェックがサンプ側で行われ、それ次第で噂になっているインテルと一応まだ興味を持っているユーヴェとの話が再燃するだろう。

 新加入組のカプラーリはレギュラーとして期待大。コフナツキは将来を見据えて、去年のシックみたいに予想以上に早い段階で化ければ儲けもの。ボナッツォーリも似た状況だが、シック残留かもしくは誰かFW獲ったらレンタルに出される可能性が高い。

↓↓それらを踏まえて、現時点でレギュラーはこんな感じか? 

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 

 カプラーリ  クアリアレッラ(シック?) 

       ラミレス(プラート) 

リネッティ(ヴェッレ)バッレート(ジュリチッチ)

      トレイラ(カペッツィ) 

ムッルー      サーラ(ベレシンスキ)

 フェラーリ(レジーニ)シルヴェストレ

     ヴィヴィアーノ(プッジョーニ) 

---------------------------------------------

さて、ここでこれまでのメルカート情報のまとめ

IN

  • FWジャンルカ・カプラーリ(23)⇒ペスカラより完全移籍。DFシュクリニアールを放出して、1800万ユーロ+カプラーリを得た。
  • FWダヴィド・コフナツキ(20)⇒ポーランドのレフ・ポズナンから500万ユーロの完全移籍。 
  • FWフェデリコ・ボナッツォーリ(20)⇒ブレッシャ(セリエB)からレンタルバック
  • MFガストン・ラミレス(26)⇒イングランドのミドルズブラから900万ユーロ+ボーナス200万ユーロで完全移籍
  • MFヴァレリオ・ヴェッレ(23)⇒ペスカーラより完全移籍。昨冬の時点で獲得が決まっていた
  • MFレオナルド・カペッツィ(22)⇒クロトーネから完全移籍。こちらも昨冬の時点で獲得が決まっていた
  • DFジャンマルコ・フェラーリ(25)⇒クロトーネから150万ユーロでレンタル移籍。1350万ユーロの買い取りオプション付き
  • DFニコラ・ムッルー(22)⇒カリアリから完全移籍。MFチガリーニ放出+700万ユーロで獲得。 

OUT

  • FWルイス・ムリエル⇒2000万ユーロでセヴィージャは完全移籍。
  • FWアンテ・ブディミル⇒元々在籍していたクロトーネに買い取りオプション付きレンタルで戻った。
  • FWジャコモ・ヴリオーニ⇒レンタルでピストイエーゼに
  • FWアンドレス・ポンセ⇒レンタルでリヴォルノに
  • MFブルーノ・フェルナンデス⇒ 1000万ユーロで故郷ポルトガルのスポルティング・リスボンに完全移籍。
  • MFルカ・チガリーニ⇒カリアリに彼+700万ユーロを払ってDFムッルーを獲得。
  • MFアンジェロ・パロンボ⇒ 引退。サンプトップチームのコーチに就任。
  • DFミラン・シュクリニアール⇒ FWカプラーリ+1800万ユーロでインテル入りに完全移籍

*その他のサンプトピックス

  1. 昨季サンプ・プリマヴェーラの監督だったフランチェスコ・ペドーネがユーヴェのU-17監督に引き抜かれた
  2. 昨季スイスのルガーノにレンタルされていた20歳のヴェネズエラ人FWアンドレス・ポンセがリヴォルノにレンタル移籍

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

今日のカッサーノのアフォリズム(格言)  

numero170:

Io e mio cugino in due

abbiamo avuto 703 donne.

Forse....

格言170:

俺と俺のいとこで、合計703人は女と姦っただろう

多分....


2016-17 シーズン総括 選手寸評[3] MF編 + サンプvsマンU結果!!

2017-08-03 19:21:02 | ほぼ週刊サンプ通信 '16-'17

続いては16-17シーズンのMF陣。

MF陣は昨年と一番陣容が変わったセクションで、パロンボがほぼDFだった事で昨年もプレーしていた選手はバッレートとリッキーのみ。後は全て新加入の選手だった。ジャンパオロは一貫して4-3-1-2を使用。かなりテクニカルな選手が多く、アンカーのトレイラを中心に細かいショートパスを多用するポゼッションサッカーの肝となるセクションだった。幸い怪我人も少なく、MF陣は冬に移籍した選手はほぼいなかった。

4-3-1-2のレギュラーは

         フェルナンデス

         (アルヴァレス)

 リネッティ    トレイラ    バッレート

 (プラート)  (チガリーニ)  (ジュリチッチ)

 まずは1年中レギュラーを張り続けたトレイラ。当初チガリーニの方がアンカーのレギュラーで獲得されたと思われていたが、21歳の彼があれよあれよと言う間にジャンパオロの信頼を勝ち取る。右はモンテッラの元では不遇を囲ったが、大復活を遂げたバッレート。左は攻守にハイレベルなプレーを見せるリネッティ。左右MFの控えには、トップ下も出来てより攻撃力が有るプラートが控える。トップ下は開幕当初はアルヴァレスがレギュラーだったが満足いくプレーが見られず、徐々に調子を上げてきて途中出場から結果を残したブルーノ・フェルナンデスのスタメンの方が増えてきた。ただ、ブルーノはなぜか途中出場の方が結果を残す傾向にあり、あえてベンチからスタートする試合もあった。ジュリチッチは開幕当初は全く出番が無かったが、セリエに慣れてくると共に、途中出場で流れを変える存在として徐々に重用されてきて、結果ペレイラの放出と引き換えに冬のメルカートで完全移籍を果たした。チガリーニはトレイラのブレイクで残念ながらほとんど出番が無く、完全なコパイタリア要員。ある程度充実した陣容だったので、冬の途中加入は無し。唯一出番がほぼ無かったエラモが完全移籍でベネベントに放出された。

トレイラ、バッレート、リネッティの3人は運動量豊富に守備でも機能し、ボールを奪ったらショートパス中心にポゼッションを高める。ただそんなに直接攻撃力が有る3人では無いので、攻撃はトップ下のブルーノのファンタジーに対する依存も大きかった。トップ下が機能しないと、2トップはかなり孤立して、トレイラのロングパス1発にかけるような結果となった。

それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

レジスタ 37 ルーカス・トレイラ 7.5 公称168㎝だが、どんどんガタイが良くなっているヨーロッパのプロサッカー選手に囲まれていると極端に小さく見える。おそらく本当は165㎝有るか無いかでは無いかな?そんな彼が守備も求められるボランチだと言うからシーズン当初は不安だったが、その不安は即座に一触された。小柄ながら非常に球際・競り合いに強く、フィルターの役割も十分に果たす。ボールを持つと抜群の視野とテクニックを生かして、長短のパスを織り交ぜながら攻撃を展開。さらにミドルシュートも強烈だった。さすがにヘディングは厳しかったが。それを感じさせないアンカーでの存在感だった。年間通して安定した活躍を見せ、ローマを中心としたビッグクラブに執拗に狙われていて、移籍は濃厚かと思っていたが意外や残留しそうだ。7月30日に、2022年6月30日まで契約延長した事が発表された。ジャンパオロのサッカーには欠かせない選手なので、何とか長く留まって欲しい。そして近々ウルグアイ代表でも見られるようになるのではないか?(35試合35先発/0ゴール/0アシスト)

右MF 8 エドガー・バッレート 7 昨季後半戦はモンテッラにあまり認められずにサブに降格していたが、そこから大復活を遂げた。南米版ガットゥーゾっぽく、テクニカルなサンプ中盤の中では異彩を放って守備で貢献。また攻撃でも、若手の細かいパス回しに意外と溶け込んでおり、今季はサンプで初ゴール含む2ゴールを上げた。また大幅に入れ替わったMF陣のまとめ役としても貢献。トレイラは彼の事を兄貴と慕っているようだ。来季も残留するであろう彼は33歳となる。あと1,2年トップレベルでやって欲しいものだ。元パラグアイ代表キャプテン。(32試合32先発/2ゴール/0アシスト)

左MF 16 カロル・リネッティ 7 彼も今シーズンの新発見。ポーランドの名も無きクラブからやってきた彼は、すんなりとセリエAに順応した。テクニックとスタミナを兼備して、攻守両面で貢献。あまり目立たないが中盤でほとんどのプレーに彼は絡んでいた。タックル成功数がセリエAリーグトップの105回と言う数字がそれを証明している。後はもう少し攻撃絡んで、ゴールチャンスが増えればさらにすごいプレーヤーになる。ちなみに今年のチームで個人的に一番好きな選手。ポーランド代表。(35試合27先発/1ゴール/4アシスト)

トップ下 10 ブルーノ・フェルナンデス 6.5 開幕当初は控えだったが、途中出場から重要なゴールを決め続けてやや物足りない出来のリッキーに代わってスタメンを張るようになる。ファンタジー溢れるプレーとパスセンスでトップ下で違いを生み出す。ただ調子が良い時は素晴らしいプレーで、同じポルトガルのルイ・コスタを彷彿とさせるプレー。しかしフィジカルがやや弱く、プレーにムラは有った。試合によってはほぼ消えてる事も。スタミナもあまり無いので、シーズン通して途中出場の時の方が決定的な仕事が多かった。まだ若いのでセリエAでのこれからの成長が楽しみではあったが、一番は家族の理由で母国ポルトガルに帰る事を選択。来季はスポルティング・リスボンに完全移籍する。ポルトガルU-21代表。(33試合22先発/5ゴール/2アシスト)

左右&トップ下 18 デニス・プラート 6 今シーズン、チーム最高額の移籍金で加入した選手。それを考えると今季に限ってはやや物足りないか。トップ下で起用されると思っていたが、ブルーノ、リッキーなどトップ下の選手が飽和状態だったのもあってサイドMFでの起用が多かった。ヨーロッパタイプの10番と言う感じで、去年までいたコレアより想像力やドリブルは劣るが、より実践的なプレーをする。将来的にはスナイデルみたいなプレーヤーになる気がする。チームにフィットしてきた後半戦は先発機会も増加し、来季に期待を抱かせる。と言うかブルーノも移籍した来季はやってもらわないと困る。ベルギー代表。(32試合19先発/1ゴール/1アシスト)

左右&トップ下 23 フィリップ・ジュリチッチ 5.5 彼もトップ下が本職の選手だが、前述の通りトップ下が飽和状態にあった為、開幕からしばらくはなかなか出番が得られなかった。ただ数少ないチャンスだったコパイタリアで結果を出して、ジャンパオロに認められて徐々に出番を増やす。そして冬のメルカートではDFペレイラと言う有望株を売ってまで、保有権の全買い取りをすると言う決断をクラブにさせた。起用方法は主にサイドのMF。スピードを生かしたドリブル力があるので、途中交代で敵が疲れている時にカウンターからのドリブルでチームに貢献した。ただ年齢的にはもう勝負の歳で、来季レギュラー争い出来ないと未来は無いだろう。トップ下としてはキープ力と継続性、サイドMFとしては守備力と確実性がより求められる。セルビア代表。(19試合3先発/0ゴール/1アシスト)

トップ下 11 リカルド・アルヴァレス 5 サンプ2年目の今年、開幕当初はトップ下のファーストチョイスだった。ただ相変わらず左足一本でボールを操り、確かにボールは取られないが決定的な仕事は少ない。ドリブルも含め、どうもリズム的にも我々ファンをがっかりさせるプレーが多いのだ。トップ下のサブの選手としては良いかもしれないが、彼はある程度高年棒なのでそれなら売っ払いたい。ただ現状は買い手も見つからず、逆にトップ下で良い選手を獲得も出来ていない状況なので、来季も残留する可能性も有るが・・・。元アルゼンチン代表(21試合11先発/2ゴール/2アシスト)

レジスタ 21 ルカ・チガリーニ ND アタランタから推定350万ユーロ、完全移籍で獲得。当初はボランチのレギュラー候補での獲得だったが、怪我で出遅れたのが響きブレイクしたトレイラに完全にレギュラーを獲られてしまった。長短のパスを自在に操るレジスタ。だが守備での貢献と運動量、細かいテクニックでトレイラより劣った。よって出場はコパイタリアとリーグ戦数試合に留まった。30歳の彼は、まだここで終わる選手では無い。来季はムッルーと引き換えにカリアリに移籍する事になった。出番は有ると言うかレギュラーも取れるのではないか?サンプからパレルモに行ったマレスカをちょっと思い出させるような移籍だ。元イタリア代表。(4試合3先発/0ゴール/0アシスト)

***冬放出選手***

左右MF 6 ミルコ・エラモ 5.5 冬のメルカートで、セリエBのベネベントに放出。ユースから長い間サンプが保有権を保持し続けで、レンタルで出たり入ったり繰り返していたエラモだったが、ついにサンプで一花咲かすことは出来なかった。新天地でも頑張って!(1試合0先発/0ゴール/0アシスト)

 

 

 

以上のメンツから、私個人的に来季への願望。まずは私的に来季に向けて必要な選手、そうでない選手

いる = トレイラ、リネッティ、プラート

どちらでも = バッレート、ジュリチッチ

いらない = アルヴァレス

放出決定 = フェルナンデス(スポルティング・リスボン)、チガリーニ(カリアリ)

ここにすでにサイドMF候補のヴェッレとボランチも出来そうなカペッツィが加わる事が決定している。全体的な成熟も有りかなり楽しみな陣容だ。あとはブルーノが移籍してしまったトップ下に1人欲しい。そうでないとプラートが今のところトップ下で再度試されており、リッキーと争う感じになるか。トレイラが何とか残留しそうなレジスタの控えには、本来もう少し上がり目のMFであるカペッツィをコンバートで試している。サイドMFはすでに激しいポジション争い。新加入のヴェッレは実力者なので、バッレート、リネッティ、ジュリチッチとの争いが楽しみだ。このような面子なので、本来今年加入予定だったパルンボイヴァンは再レンタルに出される。 

さて、お次はマンチェスター・Uとの練習試合の結果↓↓

 8/2(水) 19:45

マンチェスター・ユナイテッド vs サンプドリア @アヴィヴァ・スタジアム(ダブリン=アイルランド)

Manchester United 2
Sampdoria              1
得点者:前半9分 ムヒタリアン;後半18分プラート,36分マタ


SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 

 カプラーリ  クアリアレッラ

(85分コフナツキ) (75分ボナッツォーリ) 

       プラート(75分ヴェッレ) 

 リネッティ   バッレート

(65分アルヴァレス)(75分ジュリチッチ) 

      トレイラ(86分カペッツィ) 

パヴロヴィッチ   サーラ

(65分ムッルー)    (75分ベレシンスキ) 

 レジーニ(Cap)シルヴェストレ

      プッジョーニ(86分トッツォ) 

 

ベンチ:DFシミッチ、ドド、レヴェルベ

Manchester United (3-5-1-1):

GK デ ヘア (76′ J.ペレイラ);

DF リンデロフ (76′ ジョーンズ), スモーリング 77′ バイリー), ブリント (60′ マーシャル);

MF ヴァレンシア, A.ペレイラ (46′ エレーラ), マティッチ (46′ キャリック), ポグバ (46′ フェライニ), ダルミアン (77′ トランゼベ);

FW ムヒタリアン (46′ マタ); ルカク (60′ ラシュフォード).
ベンチ: Fosu-Mensah, McTominay.
監督:モウリーニョ

↑↑©il secolo XIXよ

2010年、モウリーニョ:インテル、ジャンパオロ:シエナ時代以来の再会。ジャンパオロはモウリーニョの事を監督として、リーダーとして尊敬しており、この対戦を心待ちにしていたようだ。


練習試合5,6試合目はアイルランド遠征。ここでマンチェスターUとスウォンジーと対戦する。親善試合とは言えアヴィヴァ・スタジアムは50000人の大観衆。マンUの人気はスゴイ。イングランドでもサンプは、バルサとウェンブリーで戦ったCL決勝の試合で覚えてるサッカーファンも多い。何より独特のユニフォームはサッカーの母国でも美しいユニとして認知されている。また、サンプにもトレヴァー・フランシスグラハム・スーネスとかデス・ウォーカーデビット・プラット等、過去イギリス系の選手は多数在籍した。現在のマンUには元サンプのGKセルヒオ・ロメロがいる。

サンプは初お披露目となるアウェイユニで登場。白-白-白。今年の白ユニは脇を閉めると、ブルチェルキアーティのラインが胸から腕までつながるように伸びた、斬新なデザインだ。

<あらすじ>

前半7分 ブリントのバックパスミスがあわやオウンゴールに。GKデ・ヘアが必死に手でかきだすが、間接FKとなる

   8分 クアリアレッラが”ちょんどん”で狙うが、壁に跳ね返される

↑↑©foxsportsよ

前半9分 ムヒタリアンGoal:0-1

→上のFKの跳ね返りのボールからマンUが大カウンター。ヴァレンシアが右サイド長い距離を持ち上がり、そこから左に展開して左からダルミアンがクロス。突っ込んで来たムヒタリアンが合わせて先制を許す・・

   21分 右からヴァレンシアのクロス。またもやムヒタリアンがヘッドで合わせるが、今度はプッジョーニがスーパーセーブ

スタイム0分。そのまま終了

前半は サンプ0-1マンU

 

後半18分 プラートGoooooooL:1-1

 

→テンポの良いダイレクトパスのつなぎからパヴロヴィッチのスルーパス。左サイドで抜け出したリネッティが折り返す。ペナ内中央でカプラーリと敵DFが潰れる⇒そのこぼれ球を走りこんで来たプラートがミドルで突き刺す!同点!!

↑↑©tuttosportよ

後半36分 マタGoal:1-2

 

→ジュリチッチのミスからボールを奪われてショートカウンターを許す。ペナ内左サイドからマーシャルのクロス。マタが左足ダイレクトで合わせてゴール。再び勝ち越しを許す・・

  41分 左CKからサインプレー。ペナ外へ上がったクロスをエレーラがダイレクトボレー。素晴らしいボレーだったが、交代出場したばかりのGKトッツォがファインセーブ

ロスタイム3分。このまま終了。1-2。

(ポイント)

・試合終盤に1点取られて敗れたが、相手の方がコンディション調整も早い事を考えると(プレミアの方が開幕が早い)、十分な出来だった

・強豪相手にも臆する事無く、細かいパスをつなぐ自分達のサッカーが出来ていた。

・左右のSBとジュリチッチはあまり良くなかった。ムッルーのコンディションアップが待たれる。

・トレイラのゲームメイクはさすが。プラートもトップ下でもやれるはやれそう

***********************

 サンプトピックス

さて、移籍情報でやっとこさっとこ嬉しい情報が。懸案のセンターバックとトップ下に、ほぼ獲得決定の2選手が現れた。

  • ジャンマルコ・フェラーリ(25歳) センターバック 189㎝82kg <クロトーネ>

フェラーリは去年37試合に出場したクロトーネ残留の立役者。長身の左利きセンターバック。イタリア代表にも初招集されて、これからが期待される選手だ。保有元のサッスオーロと150万ユーロでレンタル、買い取り義務オプション1350万ユーロ、サッスオーロがやっぱり手放さない場合は1600万ユーロ払うと言う方向で話が進んでいる。これは是非まとめて欲しい交渉だ。左側のセンターバックと言う事でシルヴェストレとの相性も良いだろうし、フィードも結構上手かった。

  • ガストン・ラミレス(26歳) トップ下/ウィング 183㎝78kg <ミドルスブラ=プレミアリーグ>
一方のガストン・ラミレスはウルグアイ代表の名手。5年前にはボローニャで2シーズン、セリエAで戦って結構活躍した。その後プレミアに渡り、サンダーランド、ハルシティ、そして現在のミドルズブラなど転々と。左利きでウィングやトップ下を務める攻撃的なMF。スピードも有るし、FKも蹴れる。今のところ900万ユーロ+ボーナス200万ユーロで交渉が進んでいる。
 
この2人は是非このまま獲得して欲しい。年齢的にもプレースタイル的にもちょうど今まさに欲しい2人だ。次号で吉報がお届けできることを祈る。 その他のニュースとしては、すったもんだのシックがとりあえずボリアスコの練習場に現れて、トレーニングを開始した。今後どうなるか不透明。残留の可能性も有るが、このタイミングだといずれにせよ開幕にトップコンディションで間に合うのは難しいのではないか?ただ、シックの去就のせいでFW獲得に踏み切れないのは事実。どちらにせよ早く結論を出して欲しい。
 
 さて次は、アイルランド遠征第2試戦目。
8/5(土) 17:15 スウォンジー vs サンプドリア
 
その後は8月11日~13日のどこかでコパイタリア3回戦、ヴィチェンツァとフォッジャの勝者と当たる。ここからはもう公式戦で、8月20日にはシーズン開幕。さぁいよいよだ!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

今日のカッサーノのアフォリズム(格言)  

numero166:

Il latte macchiato girato col dito al posto del cucchiaio

ha un sapore davvero speciale.

格言166:

ラッテマッキアート(牛乳にエスプレッソコーヒーを少し垂らした飲み物)を

スプーンじゃなくて指でかき混ぜた物は、本当にスペシャルな味がする


2016-17 シーズン総括 選手寸評[2] DF編  + 練習試合開幕!

2017-07-31 19:10:52 | ほぼ週刊サンプ通信 '16-'17

 さてシーズン総括、次はディフェンダー編。メルカートの動きを含め、各選手の去就にも注目しながら今シーズンのディフェンス陣を振り返っていきたいと思う。

 

 

 

 

 DF陣は2015-16シーズンに比べればマシになった。昨季の61失点から数字的に見れば55失点と大して向上していない。ただ7失点を喫したラツィオ戦とユーヴェ戦、ナポリ戦の3試合だけで15失点喫しており、それ以外で考えると一気に平均失点数は低くなる。序盤での失点が多く、先制されて追いかける展開が多かった。また相手のコーナーキックからの失点が多かったのが課題。

 シーズン通して4バック、そして一貫して4-3-1-2を使用した事は選手にとってやりやすかったのではないか。DFラインの前のトレイラ、リネッティ、バッレートの3人がかなり守備でもフィルターの役割を果たしていたので、あまり個々の守備力が強くない両SBをカバーしてくれていた。CBはシュクリニアールの目覚ましい成長と、それにつられるように一昨季並みに復活したシルヴェストレの2人で安定した。一年中ヴィヴィアーノがゴールマウスを守っていたら、さらに失点数は減ったかもしれない。 

ジャンパオロ監督4バック

 レジーニ(ドド)(パヴロヴィッチ) サーラ(ペレイラ)(ベレシンスキ)

    シュクリニアール シルヴェストレ

    (シミッチ)       (パロンボ)(クラインツ)

※まず、キャンプの時の構想とは一転。レギュラーCB予定で獲得したカスタンがジャンパオロに認められずに開幕直前にトリノへ移籍。さらに右SBレギュラーのデ・シルヴェストリも同じくトリノに電撃移籍。そこで当初左SB予定だったサーラが右SBのレギュラーとなった。ただ怪我が多く、出場試合は全試合のほぼ半分。前半戦はペレイラがその代役を務め、冬のメルカートで彼が放出されると新加入のベレシンスキがそれに取って代わった。両CBに関しては、開幕当初はレジーニ-シルヴェストレがレギュラーかと思われていたが、シュクリニアールがすぐ頭角を表したためにレジーニは左SBへ。そのまま左SBで期待されたドドはレギュラー落ち、さらに新加入のパヴロヴィッチも控え。CBの控えは手薄だったが、あまり出番が無くて助かった。実質の控えCB1番手はレジーニで2番手がMFのパロンボ。それ以外では若手、前半戦がクラインツ、彼が放出されて後半戦は新加入のシミッチ。しかしいずれも出場機会は無かった。

  さて、DF陣ひとりひとりを振り返ってみる。

右SB 22 ヤコポ・サーラ 5.5 元々MFだった彼だが、ジャンパオロの元で完全にSBとして使われるようになった。キャンプではずっと左SBだったが、”ロロ”の電撃移籍で右SBとして開幕。元々サイドハーフだった攻撃力を生かして攻撃面では貢献。そしてディフェンス面もドドとかと比べればギリギリ及第点ぐらいの力は見せたが、いかんせん怪我が多い。しかも全力で闘うとなかなか90分もたない。そこさえクリアできれば良い選手になっていくと思うが、彼のケガがちな身体は変わらないような気がする。元々イタリアのアンダーではずっと代表に選ばれていたり、チェルシーに若いうちに青田買いされたりポテンシャルはあるのだが。(20試合19先発/0ゴール/0アシスト)

CB 26 マティアス・シルヴェストレ 6.5 ロマニョーリと言う相棒を失い昨季は輝きを失ったが、今季は大復活。シュクリニアールと言う新しい相棒とのコンビも、かなり補完性が良かった。元来の対人の強さだけでは無く、ジャンパオロが求めたDFラインからのパスでのビルドアップでも意外と頑張っていた。CKではヘッドの強さを生かしてチャンスメイカーとなった。さすがにスピードでは太刀打ちできない相手もいる為、32歳の彼はここからは経験による読みでそれをカバーしていく事になるだろう。シーズン中に2019年まで契約を更新している。(36試合36先発/1ゴール/3アシスト)

CB 37 ミラン・シュクリニアール 7 今シーズン間違いなく一番成長した選手。セリエA全体でトップのパス成功率91.4%も素晴らしいし、フィジカルだけでなく読みも生かしたディフェンスも秀逸。ディフェンスの能力は私も昨季2試合観ただけで将来有望だとは思ったが、まさかここまでとんとん拍子に行くとは思わなかった。ちょうど1年前の今頃、スロヴァキア代表でまだ21歳でEURO本戦デビュー。本職じゃないボランチでスタメンとしても活躍した。その事からもわかる通り、足元の技術も有る。インテルへの移籍も決まり、まさにシンデレラストーリーの階段を駆け上がっている最中だ。彼の致命的なミスで負けた試合が2年間で3試合有ったが、それが自分の財産となって生きている。もう1年ぐらいはサンプにいると思っていたが、彼はいなくなっても応援してあげたい。(35試合34先発/0ゴール/0アシスト)

左SB 19 ヴァスコ・レジーニ 5.5 パロンボがほとんと試合に出なくなり、基本的にゲームキャプテンを務める。ただそのプレーぶりは残念ながらとてもキャプテンとしてふさわしいものでは無かった。攻撃面も守備面も全く貢献していないわけでは無かったが、技術的な限界を露呈しており期待以上のプレーは見せない。なにより集中力の欠如からか、敗戦につながる失点への致命的なミスが3度は有った。たくさんしゃべるムードメーカーでは無く、プレーで引っ張れる背中で見せるタイプでも無い。もくもくと仕事はしているのだろうが、足かけのサンプ在籍期間が長いのでキャプテンに選ばれているとしか思えない。その上シーズン中には年棒アップを求めて契約延長でごねる始末。それに関してはさすがに反省してるみたいで、来季も留まる事が濃厚になってしまっているが・・・ジャンパオロの構想では今季も元々センターバックの予定だったので、来季こそはセンターバック予定。相当な奮起が無い限り、今さらティフォージの信頼は勝ち取れない。(34試合30先発/0ゴール/4アシスト)

左SB 5 ドド 4.5 今シーズンの大きな失望の1人。獲得決定が開幕ぎりぎりになり、当初はコンディション不足による出遅れだったと思われていたが、結局シーズン通して良いプレーは見せられなかった。守備は元々下手だが、モンテッラ監督の3-4-2-1の左ウィングバックではドリブルを中心とした攻撃力で何とか守備力の低さをカバーしていた。しかしジャンパオロの4バックの左SBでは守備力も求められ、その点で監督の信頼を全く得られなかった。出場機会の激減と戦術的に不適合、さらに自信も無くしたのか、たまに出場した試合では自慢の攻撃の方でも力を発揮できず・・・2年レンタルで獲得してしまった彼は、もはやお荷物でしかない状況になっている。個人的には好きな選手だったので残念だ。彼が生きるリーグ(おそらく南米やトルコとか)は有ると思うので、このまま成長もせずに使えないようなら何とか最低条件で売却して欲しい。(7試合4先発/0ゴール/0アシスト)

左SB 20 ダニエル・パヴロヴィッチ 5 左SBのバックアップとしての獲得だと思われていたが、ドドの合流遅れなども有り開幕戦ではスタメンスタート。3戦目まで連続スタメンだったが、不運な事にその試合で怪我してしまいそれが後々響いた。結局次にリーグ戦に出場できたのが年も明けた1月22日。その頃にはレジーニが左SBで定着してしまっており、そこからはあまり出番が無かった。左足のクロスは正確で、プレースキックのキッカーも務めたりした。ただスピードがあまり無く、攻撃も守備もそつなくはこなすが、それほど特徴が無いと言った選手。母国のボスニア・フェルツェゴビナでは代表に選ばれているが。今のところ残留っぽいが、29歳の彼に居場所は有るか?(9試合8先発/0ゴール/0アシスト)

MF 17 アンジェロ・パロンボ ND 我らがバンディエラの幕引きとなる1年となっていしまった。それもびっくりするぐらいヒッソリと。本職のボランチではトレイラのブレイク、さらに控えにも当初レギュラー予定で獲得したチガリーニがいて出番がほぼ無し。逆にセンターバックが手薄だった為、実質センターバックの控え一番手みたいになっていた。ただシルヴェストレとシュクリニアールがほぼフル出場だったので出番はわずか。最終戦にジャンパオロのはなむけで途中から本職のボランチで出場させてもらえた。結果的にこれがパロンボにとっては最終試合となってしまった。格下のクラブから2年契約とかでオファーは来ていた模様だが、全て断ってサンプのフロント入りを選択。今後はジャンパオロの元で監督業を学ぶ。(4試合2先発/0ゴール/0アシスト)

サンプ通算459試合15得点

  セリエA:357試合11得点 セリエB:54試合2得点 コパイタリア:31試合2得点 ヨーロッパリーグ 17試合0得点

イタリア代表:22試合1得点

***冬加入選手***

右SB 24 バルトシュ・ベレシンスキ 6 冬のメルカートで加入。リネッティの活躍によって株が上がったポーランドから。当初はイタリアに慣れるのに時間がかかって、将来の為の補強かと思われたが、意外に早く出番は来た。加入した1月の末のローマ戦でセリエAデビュー。レギュラー右SBのサーラがケガがちな事も有り、そこから17試合の内の13試合に出場。タイプ的にはリヒトシュタイナーをさらに地味にしたような感じ(リヒトも地味だろ笑)。まだまだ成長の余地はあるが、俊敏性は有り攻撃はそこそこ。来季もいるだろうからレギュラーを脅かす成長を期待したい。最近はリネッティと共に代表に選ばれており、ポーランド代表では3試合0得点。(13試合11先発/0ゴール/0アシスト)

CB 4 ロレンツォ・シミッチ ND クラインツ放出と入れ替わりで冬のメルカートで加入したクロアチア人の巨漢センターバック。今季のシュクリニアールの再現を来季以降に狙うが、今季は結局試合出場は無かった。195㎝88kgと恵まれた体格だけに、化ければ面白い。昔サンプにいたモリス・カロッツィエーリを思い出す。化けてくれー(0試合0先発/0ゴール/0アシスト)

***冬放出選手***

右SB 13 ペドロ・ペレイラ 5.5 冬のメルカートで、ジュリチッチの保有権と引き換えにベンフィカに放出。今季もサーラが怪我がちで、結構スタメンでも出場していたので、小さな驚きだった。タダ同然で手に入れて、ジュリチッチの保有権と引き換えにベンフィカに戻したのだからもちろん収支はプラスだが、19歳の彼はもう少し成長させてビッグクラブに売る選択肢も有ったのではないか?ちょっとあっさりしすぎな気がする。攻撃はスゴイが守備はザルで、ドドの右版みたいな選手で終わってしまう可能性も無きにしも非ずだが・・・(12試合8先発/0ゴール/0アシスト)

CB 15 ルカ・クラインツ ND 開幕直前に獲得した将来を見込んだセンターバックの控えは、ジャンパオロに認められずにコパイタリア1試合だけの出場に留まり、わずか半年でサンプを去っていった。5年後に彼の事を覚えてる人がいたら、サンプファンの中でも相当すごい。(0試合0先発/0ゴール/0アシスト)

 

 

  以上のメンツから、来季への動向を見てみる。私個人的に来季への願望。まず私的に来季に向けて必要な選手、そうでない選手

いる = シルヴェストレ、シミッチ、ベレシンスキ

どちらでも = ドド、サーラ

いらない = レジーニ、パヴロヴィッチ

放出決定 = シュクリニアール

来シーズンのDF陣、フォーメーションはもちろん変わらないだろうが、メンツは半分ぐらい入れ替わるだろう。シュクリニアールがインテルに移籍して、左SBにムッルーが加入。そこでレジーニが左SBから、CBにコンバート。結局CB補強できてないので、今のままだとシルヴェストレの相棒はレジーニが一番手と言う最悪な事態になっている。控えはシミッチとプリマヴェーラのレヴェルベしかいない。右SBは今のところ去年の2人のまま。左SBはムッルーは最高だが、ドドパヴロヴィッチの2人はどちらか整理しないといけないだろう。

 というわけで、本当にセンターバックの補強は急務。チーム全体を見回しても最重要課題ではないか。出来ればレギュラーと若いバックアップの2人欲しい。右SBは誰か強いやつ取れればサーラ放出するぐらいか。左SBはドドかパヴロヴィッチどちらかを売らなければならない。とにかくセンターバック!A・マドリッドのメレとか騒がれたが破談に終わり、今のところ新聞をにぎわしているのはゲンクのコリーかクロトーネのフェラーリぐらい。しかもダメそう。早く1人獲ってくれ~ 

 すでに始まった練習試合×4試合

1.7月15日(土)

Sampdoria       11
Sellero Novelle 0

得点:前半7′ Caprari, 15′ Quagliarella(PK), 24′ Quagliarella, 30′ e 35′ Caprari;

後半12′ e 19′ Bonazzoli, 23′ e 27′ Balde, 31′ e 33′ Bonazzoli

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 前半

クアリアレッラ カプラーリ

    アルヴァレス

プラート   バッレート

    カペッツィ

ドド      ベレシンスキ

 レジーニ シルヴェストレ

     プッジョーニ

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 後半

ボナッツォーリ バルデ

    ジュリチッチ

ヴェッレ  バウムガルトナー

    プラート(21分トミッチ)

パヴロヴィッチ  サーラ

  シミッチ レヴェルベ

      トッツォ

毎年恒例の、キャンプ地地元のチームとの夏の練習試合幕開け試合。ちなみにこの同じセッレロ・ノヴェッレと去年は13-1、一昨年は8-0。今年はFW陣4人が全員仲良く2点以上取った。

2.7月22日(土)

Sampdoria  1
Feralpisalò 0
得点: 前半36′ Caprari.

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 前半

クアリアレッラ カプラーリ

     プラート

ジュリチッチ バッレート

    トレイラ

パヴロヴィッチ  サーラ

 レジーニ シルヴェストレ

     プッジョーニ

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 

後半(GKトッツォ以外は全員18分から)

ボナッツォーリ コフナツキ

    アルヴァレス

リネッティ     ヴェッレ

    カペッツィ

ドド       ベレシンスキ

  シミッチ レヴェルベ

       トッツォ

ベンチ:DFトミッチ、MFバウムガルトナー、FWバルデ

練習試合2試合目は、レガプロ(昔のセリエC)のフェラルピサロ。去年もこのチームとやったが、その時はなんと負けてるので勝っただけで進歩と言える。得点は左からのクロスをバッレートが頭で何とか落とし、そのボールをカプラーリが胸トラしてグラウンダーで決めた。メンツは1戦目とFW以外は組み合わせを変えて試した感じ。前半組が60分位試され、後半組は30分の出場。前回アンカーで試されたプラートが、今回はトップ下でも試された。トレイラが復帰

3.7月26日(水)

Sampdoria 3
Cremonese 0
得点者:前半42′ Alvarez;後半17′ Djuricic, 27′ Kownacki.

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 前半

カプラーリ クアリアレッラ

    アルヴァレス

リネッティ  バッレート

    カペッツィ

ドド      ベレシンスキ

 シミッチ シルヴェストレ

     プッジョーニ

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 後半

ボナッツォーリ クアリアレッラ(16分コフナツキ)

     プラート

ヴェッレ  ジュリチッチ

    トレイラ(16分トミッチ)

ドド(16分パヴロヴィッチ) サーラ

  シミッチ シルヴェストレ

(16分レジーニ) (41分レヴェルベ)

       トッツォ

ベンチ:DFトミッチ、MFバウムガルトナー、FWバルデ

練習試合3試合目は、今年セリエBに昇格したクレモネーゼ。大昔にセリエAに所属して、サンプにもヴィアッリ、ロンバルド、キエーゼやマスペロ等クレモネーゼでプレー経験が有る選手が所属した事も有る。何気にジャンパオロ監督の古巣でもある。2014-15シーズンに采配を振るった。

試合は3-0でサンプ快勝。前半にカプラーリのスルーパスからリッキーの左足。後半コフナツキのパスからジュリッチッチ、そしてプラートのスルーパスから抜け出したコフナツキがGKとの1対1を決めてダメ押し。メンツは基本的には2戦目に出場が少なかった選手が前半スタメンで、出場時間多め。途中出場でいきなり2点に絡んだコフナツキはスピードは有りそう。タイプは違いそうだが、NEWシックになれるか。練習試合だがクレモネーゼのペルッリが抗議で退場するほど熱い試合だった。

4.7月29日(土)

Sampdoria       0
Hellas Verona 1
得点者:後半40分 Zaccagni.

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 前半

カプラーリ クアリアレッラ

    プラート

ヴェッレ   バッレート

    トレイラ

パヴロヴィッチ  サーラ

 レジーニ シルヴェストレ

    プッジョーニ

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 後半16分~

ボナッツォーリ コフナツキ

   アルヴァレス

ジュリチッチ(1分から)リネッティ

    カペッツィ

ムッルー   ベレシンスキ

 レヴェルベ(37分から)シミッチ

       トッツォ(1分から)

ベンチ:DFトミッチ、ドド、MFバウムガルトナー、FWバルデ

練習試合4試合目は、今年セリエAに昇格した同盟国エラス・ヴェローナ。カッサーノは入団⇒即引退⇒引退撤回⇒再引退表明によりいないが、キャプテンは元サンプ10番のパッツィーニ。監督も元サンプのペッキア。試合は前半サンプの方が押していたがヴェッレのシュートがポストに嫌われたりして0-0。後半最後の方にDFシミッチの軽率なミスから失点して0-1で敗れた。メンツはムッルーが遂に実戦復帰し、このムッルー以外はこの日のスタメンが現時点でのレギュラーなのであろう。前半組はジュリチッチに代わったヴェッレとGKプッジョーニ以外は60分過ぎまでプレーして交代した。誰も獲得できなければこのままトップ下プラートで、左MFはリネッティ、ヴェッレ、ジュリッチが激しいポジション争いを繰り広げる

今のところ、前号からの移籍情報は全く進展無し。今後イングランドにてマンUとスウォンジーと2試合練習試合が組まれている。その後はコパイタリア3回戦と言う公式戦が有り、8月20日にはもうシーズン開幕。実はもう時間があんまり無い。

【急募】センターバック!!

練習試合日程 8/2(水) 19:45 マンチェスター・ユナイテッド vs サンプドリア

          8/5(土) 17:15 スウォンジー vs サンプドリア 

Foooooooorza Saaaaaaaamp!!  

”カッサナータ”続編


 前回お伝えした続きで、カサ坊は18日にはホームシックを理由に引退を表明したが同日中にその発言を撤回。しかし、7月24日に再び現役引退を発表。カロリーナ夫人のツイッターを通じて「これ以上プレーしない。子供や妻のそばにいることを優先したい」と宣言し、27日にクラブから契約解除が発表された。

 しかし、2度目の引退を発表したカッサーノがその発言を再び撤回し、セリエBのビルトゥス・エンテッラ(ジェノヴァの近くのチーム)での現役続行を検討している。仮に同クラブとの契約が成立した場合、エラス退団時に設定されたとされるペナルティ、5万ユーロ(約650万円)を支払うことになるようだ。果たしてこの“カッサナータ”はどこまで続くのだろう?まぁもうマスコミが騒いでるだけで、やらない気がするけど


2016-17 シーズン総括 選手寸評[1] 監督・GK編 + 移籍メルカート開幕

2017-07-20 20:23:13 | ほぼ週刊サンプ通信 '16-'17

さてヨーロッパのサッカー、2016-17シーズンもCL決勝=レアルの連覇で幕を閉じた。サンプの終盤戦のモチベーションの低下と共に私のモチベーションも低下し(←言い訳)、大分更新が追っつかなくなっているが、2017-18シーズンへの移籍市場は既に動き始めている。これからは手短にサンプの2016-17シーズンを、各ポジション別に振り返っていきつつ、来季の補強の様子も見ていきたい。第1回はGK&監督編。ちなみにガゼッタ方式の採点は、全く私個人の主観100%、独断と偏見によるものである。

 

監督 マルコ・ジャンパオロ 6.5 エンポリで名を上げて、モンテッラがミランに引き抜かれた後を受けて就任したイタリア期待の青年監督。その評判に違わないサッカーを1年目から見せた。細かいパスをかなり多くつなぐポゼッションサッカー。アウェイや強豪相手でもなるべくそのサッカーを貫き通した。若くてテクニックに長けた選手が多いので実現したとも言える。特にその中心となったのがトレイラ。彼の中盤の底でのボールの散らしがジャンパオロサッカーの肝であった。

守備ではバッレート、リネッティ、トレイラの3MFのフィルター、その後ろ4バックのラインを高めに設定してコンパクトに守る。バッレートとシルヴェストレ両ベテランの復活と、CBシュクリニアールの大成長がディフェンス面では欠かせなかった。ただ若い選手が多い分、勝敗に直結するミスが何個かあったのと、セットプレーでの全体的なヘッドの弱さ、正GKヴィヴィアーノの長期欠場(代役プッジョーニも頑張ってはいたが)が、終盤戦で特にモチベを失ってから失点が増えた原因か。

ポゼッションの割には攻撃はやや個人技頼みの所もあったが。若手も積極的に登用して、コンセプトもぶれずに将来につながるサッカーをしている。来季の続投も決定しているので、ある程度長い期間任せてみて欲しい。

 

GK 2 エミリアーノ・ヴィヴィアーノ 5.5 今シーズンは怪我に泣かされ、最終的には全試合の半分以下の17試合の出場に留まった。出場した試合に関しては、敗戦につながる致命的なミスをしてしまったカリアリ戦

http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/336513f452296898fb4edccee4e337c4

を除けば昨年と同等のパフォーマンスを維持。プッジョーニの1試合平均1.66失点に対して、1試合平均1.17失点。この差は他のファクターが有るにしても、実力差であろう。この欠場数の多さに対しての責任は大きく、評価は低くならざるを得ない。年齢的にもまだまだGKとしてはこれから脂が乗る時期ぐらいなので、とにかく怪我を完治させて再び怪我をしないように。(17試合/20失点)

GK 1 クリスチャン・プッジョーニ 6 ここまで出場数が多くなるとはシーズン前には誰も予想していなかっただろう。昨年ヴィヴィアーノがほぼ全試合ゴールを守り通した事による安心感から、シーズン前の補強として第2GKをやや軽視する事となった。結果第2GKに昇格したプッジョーニは丸2年以上実戦から遠ざかっていたが、出番が回ってくるとしっかり対応したのは評価される。特にサンプとしてのデビュー戦が何とDERBYであり、その試合の勝利に貢献したのは大きかった。ただ、やはり試合数を重ねるとヴィヴィアーノとの差を露呈した感は否めない。堅実性は有ったが、ヴィヴィアーノみたいな流れを変える超ビッグセーブはほとんど無かった。総合的にはベンチのムードメーカーとしての貢献も含めると第2GKとしての役割は全うしていたので、今季に関してはヴィヴィアーノより高い評価(21試合/35ゴール)

GK 92 アンドレア・トッツォND シーズン当初の第3GKは、出番なしと言う事で冬のメルカートでレガプロのマテーラにレンタルで移籍。そこでは13試合に出場した。来季は再度サンプでやる模様25歳となる彼、そろそろ背水の陣だ。(0試合/0失点)

GK 30 ウラディミーロ・ファルコーネND トッツォとの入れ替えで第3GKとして冬にレンタルバック。ファルコーネの方がまだ21歳だし、195cmの長身と言う特徴もあるので一応期待はできるか。来季は再レンタルでレガプロのヴィルトゥス・バッサーノに。昨季のレンタル先のリヴォルノでも1試合しか出番が無かったので、何とか出場機会を。(0試合/0失点)

GK 12 ティタス・クラピカスND 1999年生まれのリトアニア人は、すでにリトアニアU-21代表に選出。195㎝の長身を生かして、将来が楽しみだ。プリマヴェーラの正GKだが、来季のキャンプにも招集されている。(0試合/0失点)

 

  • 来シーズンのGK陣はヴィヴィアーノの怪我次第。まだ別メニューだが、7月20日現在、もうセービングの練習は始めている。GKに関しては全く補強の動きが無いので、とにかくヴィヴィアーノが開幕に間に合うのを祈るのみ。あと2,3年ヴィヴィアーノがしっかりレギュラーを張ってくれれば、クラピカスがドンナルンマのように化けてくれるのを期待して。とりあえずキャンプ招集メンバーは他にトッツォ、クラピカス、プッジョーニ。要は去年と一緒

さて、ここでメルカート情報を少し。

IN

  • FWジャンルカ・カプラーリ(23)⇒ DFシュクリニアールを放出して、1800万ユーロ+カプラーリを得た。昨季はペスカラのエースで35試合9得点4アシスト。まだ23歳だがイタリア代表にも召集済み。早さと嗅覚を生かすタイプのストライカーだ。エースになれる存在として期待しよう!

↑↑©www.sampdoria.itよ

  • FWダヴィド・コフナツキ(20)⇒ リネッティを昨季獲得したポーランドのレフ・ポズナンから、ポーランドで未来のレヴァンドスキと呼ばれるコフナツキを獲得。500万ユーロの完全移籍。昨季のシックの再現を狙う。長身だが足元も上手く、まさにシックの様になれる可能性を秘めている

↑↑©www.sampdoria.itよ

  • MFヴァレリオ・ヴェッレ(23)⇒ 冬の時点で獲得が決まっていたヴェッレ。ペスカーラで一緒だったカプラーリとサンプでもコンビを組める事になった。昨季は28試合0得点2アシスト。ジャンパオロはまず左MFで試しているが、両足蹴れて攻撃センスも有る彼は中盤争いをさらに激化させる事になるだろう。イタリアU-21代表
  • MFレオナルド・カペッツィ(22)⇒ こちらも冬の時点で獲得が決まっていたカペッツィ。昨季のクロトーネでは結局25試合0得点。本来センターハーフだが、ジャンパオロはまず新境地のボランチで試し始めている。トレイラの代わりが務まるようになれば最高
  • DFニコラ・ムッルー(22)⇒ カリアリにMFチガリーニ放出+700万ユーロで獲得。生まれ育った故郷のサルデーニャ島を遂に離れ、サンプ移籍を決めた念願の生粋の左SB。左利きで攻撃力も有り若い。最高じゃないか!昨季は26試合0得点。活躍して、常に弱点となってるサンプの左SBに伝説を築いてくれれば

↑↑©www.sampdoria.itよ

OUT

  • FWルイス・ムリエル⇒2000万ユーロでセヴィージャは完全移籍。少し安い気もするが怪我とムラあるプレーから考えると、まぁこの年齢でこの値段で売り時と思った方が良いのか?サンプには最後に感謝の手紙を出しており、ウディネーゼ時代とは違い、温和な移籍か。タイプ的にはスペインでの方が、コンディションさえ万全なら点は取るだろう。代わりにセヴィージャのアルゼンチン人FWヴィエットを狙う。

↑↑この2人は共にもう見れないだろう

  • FWアンテ・ブディミル⇒元々在籍していたクロトーネに買い取りオプション付きレンタルで戻った。ベルヘッシオ⇒ロドリゲスと続いた期待外れのFWは今年は彼だった
  • FWジャコモ・ヴリオーニ⇒ レンタルでピストイエーゼに。サンプ・プリマヴェーラのエースは出場機会を求めに武者修行に出た
  • MFブルーノ・フェルナンデス⇒ 1000万ユーロで故郷ポルトガルのスポルティング・リスボンに完全移籍。推定100万ユーロ+買い取りオプション付き(600万ユーロ)で買ったので少しだけ儲かった感じか。これからさらに本領発揮しそうだったので、正直残念だ。故郷に帰ると言う事で、家族の意向もあったようだが
  • MFルカ・チガリーニ⇒ 彼+700万ユーロを払ってDFムッルーを獲得した。期待されて入った昨季だが、トレイラのびっくりする活躍で出番に恵まれなかった。サンプから出てまたちょっと活躍したマレスカみたいになれるか?
  • MFアンジェロ・パロンボ⇒ 引退。サンプトップチームのコーチに就任。格下のクラブに移ってまだ現役を続けるかと思ったが、サンプへの忠誠心を誓い、即フロント入りした。ジャンパオロの元で監督業を学ぶ。引退試合はやってあげて欲しい

↑↑©www.sampdoria.itよ

  • DFミラン・シュクリニアール⇒ FWカプラーリ+1800万ユーロでインテル入りした。センターバックながら足元の技術も有り、昨季セリエAでパス成功率91.4%で堂々のトップ。守備でも1対1の強さや読みの鋭さを見せた彼は、1年の活躍ですぐに引き抜かれてしまった。さすがにこのオファーの金額ではサンプは断れなかった。ムスタフィ、ロマニョーリと続いたサンプから巣立った将来のスターセンターバックの系譜は彼に引き継がれた。

*その他 サンプトピックス

  1. シニサ・ミハイロヴィッチの息子、ミロスラフ・ミハイロヴィッチがサンプユース入りした。16歳のDFらしい
  2. キャンプにも招集されているプリマヴェーラのFWバルデ、彼はラツィオでブレイクしたケイタの弟らしい
  3. レンタルバックのはずのMFダヴィド・イヴァン(バーリ)、FWアンドレアス・ポンセ(ルガーノ=スイス)、さらに去年獲得して今年から加入するはずだったアントニオ・パルンボ(テルナーナ)。この3選手は揃って去年の武者修行先で、怪我の影響も有り出場機会に恵まれず。ジャンパオロのお眼鏡にかなわずに、キャンプ招集外となった。今後売られるかレンタル先を探される事となる。
  4. サンプ入りがほぼ決まっていたフィオレンティーナのMFイリチッチ。土壇場でアタランタと契約して、サンプティフォージの怒りを買った。対戦が楽しみだ。目に物を見せてくれよう
  5. 一度ユーヴェユニ着た写真がUPされたFWパトリック・シックは、土壇場で破談に。3050万ユーロと言われていたが。ユーヴェ側はメディカルチェックで心臓に異常が見つかったと言っているが、ダグラス・コスタ等の補強に成功したユーヴェが、出番無さそうなシックにこの金額を払うのが嫌になったのだろう。すぐさまインテルと交渉が進んでおり、サンプに残るモチベも無いだろう彼は3000万ユーロぐらいで売れれば御の字だと思う。いずれにせよ1ヶ月位は静養が必要らしい。
  6. プリマヴェーラに青田買いの3選手補強
  • クリシチャン・ハジオスマノヴィッチ=イタリア(1998年7月9日生)
  • ニック・プレレッチ=スロヴェニア(2001年6月10日生)
  • イヴァン・ヴジチッチ=クロアチア(1999年2月1日生)

 

 さて、かなり大物を売って金はあるサンプ。シックが売れればあと怖いのは、トレイラが売られる事か。まずセンターバック補強が急務。今のところ話題に上っているのがメレ(アトレティコ・マドリッド、昨季はスポルティング・ヒホン)とコリー(ゲンク)、ムリージョ(インテル)。

MFはかなり万全だがブルーノに代わるトップ下とボランチの控えか。一時噂になったスナイデルは結局破談。今話題になっているのがウィルシャー(アーセナル)。個人的にはサポナーラが欲しい。

FWで話題になってるのはファルチネッリ(クロトーネ)とヴィエット(セヴィージャ)。いずれせよ1人は絶対必要で、クアリアレッラがレギュラーから追いやられるような面子にならないとダメだ。

逆に売却部門ではサイドバックの整理が必要。売らないといけない選手はDFパヴロヴィッチ、ドド、サーラから何人か。結局レジーニは残ってセンターバックとしてやる模様だが、彼も売れるなら売って欲しい。去年の様に、開幕ぎりぎり(もしくは始まってから)に重要な選手を獲得するのではなく、ある程度ジャンパオロにしっかりキャンプ中に陣容を固まらせてあげたい。

Foooooooorza Saaaaaaaamp!!  

今日のカッサーノのアフォリズム(格言) 

はお休みにして、久しぶりにカッサーノが起こした”カッサナータ”を紹介

カサ坊は、今季セリエAに昇格した同盟国エラス・ヴェローナに加入することが決定。そこかららわずか8日で、なんと現役引退を一度決断。7月18日付の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが報じた。かつてサンプドリアをチャンピオンズリーグ出場圏まで導いた名コンビの相棒FWジャンパオロ・パッツィーニと再会し、黄金のサンプコンビ復活かと言われていた矢先だ。

そしてクラブが公式記者会見を用意するが、その会見では何と再度心変わりして引退を撤回。わずか4時間の間の出来事だ。家族と離れてトレーニングを始めた結果ホームシックにかかり一度は辞めようと思ったが、元サンプのファビオ・ペッキア監督やチームメートの説得で頑張る事にした模様だ。エラスはヴェローナの近くに家族も住みやすいような第2の家を用意して、懸命にカサ坊に頑張らせようとしている模様だ。エラスはFWチェルチやDFウルトーを獲得したり、積極的な補強を見せてるので面白そうだ


2016-17 SERIE A 第38節 SAMPDORIA 2-4 Napoli 今季最終戦を飾れず・・・

2017-07-05 16:51:51 | ほぼ週刊サンプ通信 '16-'17

SERIE A 第38節 5/28(日) 18:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)  主審:バンティ氏(Livorno出身)

サンプドリア 2 - 4 ナポリ(前半0-2)

・前半(36分)ナポリ[1] メルテンス、(42分)ナポリ[2] インシーニェ 

・後半(4分)ナポリ[3] ハムシク、(5分)サンプ[1] クアリアレッラ(20分)ナポリ[4] カジェホン、(45分)サンプ[2] アルヴァレス

↑↑©sampnews24よ

これが最後の雄姿となってしまうのか・・・・パロンボ

 今季最終戦。2位を狙うナポリの攻撃力の前に完敗。しかし他のライバルも敗れた為に、10位は死守。順位表の左側フィニッシュ

[試合前情報]

 ここ7試合勝ちが無いサンプ。またホームでのナポリ戦は通算22勝16敗20分けだが、直近5試合で勝点わずかに1。最後に勝ったのは同じくシーズン最終戦だった2009-10。パッツィーニのゴールで1-0で勝利し、CL出場権を勝ち取った思い出深い試合だ。ナポリはローマと熾烈な2位争いを繰り広げている。2位だとCLに予備予選無しで出場できるので大きい。必死に来るだろう。前回の対戦では、アウェーで1-2の負け。GKレイナのオスカー賞ものの引き分け

http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/0fcf693912e60fbb89645f5ffceea67a

 さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。ムリエルとサーラが出場停止で、一足早くシーズンを終えている。ヴィヴィアーノは結局シーズン内には戻ってこられずにGKプッジョーニ。DFはパヴロヴィッチも怪我で不在の為、レジーニが左SBに戻ってきてキャプテン。来季はいない事を祈る。右はベレシンスキ。CBコンビは今季の立役者の2人。MFは今季スタメンが一番多かった、いわゆるレギュラーの4人。トレイラ、リネッティ、バッレート、そしてブルーノ。FWはムリエル不在の為にシックと古巣対戦のクアリアレッラ。だいぶ招集できるメンバーが少なく、プリマヴェーラからGKフットバグナーとクラピカスの2人がベンチ入り。元ナポリ勢はクアリアレッラ、去年一瞬だけ所属したレジーニ

 一方のナポリはサッリ監督の4-3-3。GKは憎きレイナ。DFはクリバリと、来季に向けてサンプも狙ってるルーマニア代表のキリケッシュ。右はヒサイ、左はグラン。MF&FWは右にサッリの秘蔵っ子ジエリンスキ。アンカーにジョルジーニョ。それプラス10ゴール以上の驚異のカルテット。キャプテンのハムシクにカジェホン、インシーニェの高速ウィング、さらに偽のCFながら得点王争いで1ゴール差で2位の27ゴールをあげているメルテンス。ナポリの今年の強さは間違いなくこの4人によるものだ。ガッビアディーニが移籍した今、元サンプ勢は控えになってしまったがマッジョだけか

 

↑↑©soccerstyle24よ

★日曜日18時00分、半分ナイターで行われた試合。初めての試みで、この試合では来季(2017-18シーズン)のユニが使用された。試合後から即売り出すらしい。来季は襟付きだ。サンプもだいぶ商業主義になってきたもんだ。GKユニの緑-緑-緑はなかなか良さそうだ

 SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ

 シック  クアリアレッラ

   フェルナンデス(53分プラート)

リネッティ  バッレート(77分アルヴァレス)

    トレイラ(66分パロンボ)

レジーニ(Cap)  ベレシンスキ

 シュクリニアール シルヴェストレ

       プッジョーニ

ベンチ:GKクラピカス、フットバグナー DFシミッチ、ドド

MFチガリーニ、ジュリチッチ FWブディミル

ーーーーーーーーーーーーーー

Napoli(4-3-3) 監督:マウリツィオ・サッリ

     メルテンス

インシーニェ   カジェホン

ハムシク(84分ジャッケリーニ) ジエリンスキ(67分ログ)

    ジョルジーニョ(71分ディアワラ)

グラム        ヒサイ

  クリバリ キリケッシュ

      レイナ

ベンチ:Rafael, Sepe, Strinic, Maggio, Leandrinho, Zerbin, Albiol, Tonelli, Milik.


備考:警告:後半8分シュクリニアール;年間チケット保有者数16.789人(1試合平均164.806 euro),有料入場者数2.358人(46.760 euro);芝状態良好

<あらすじ>

前半5分 チャンス!シックがペナ内左側で頑張り、クロス⇒ファーでフリーのバッレートが空振り・・

 11分 オフサイドラインぎりぎりで抜け出したインシーニェ、後ろからのロビングをダイレクトボレー・非常に難しいシュートを上手く合わせたが、GKプッジョーニがセーブ

14分52秒 スタンドに応援に来ていたモデルのシック姉の姿がTVで抜かれる

 30分 インシーニェ⇒左のメルテンス⇒早いクロス、カジェホンにわずかに合わず

前半36分 メルテンスGoal:0-1

→スルーパスをレジーニがクリアミス⇒このボールをメルテンスがダイレクトでゴールに。GKプッジョーニはスルーパスのカバーで飛び出していた為、戻れず

前半42分 インシーニェGoal:0-2

→ハムシクのセンターサークル付近からのスルーパスで抜け出したインシーニェ。左サイドでスピードに乗りながらインシーニェが右足インフロントで絶妙なシュート。追加点・・

↑↑©tuttosport.comよ

 43分 ハーフライン手前からハムシクの超ロングシュート。結構危ないシュートだった

スタイム1分。そのまま終了

 前半は0-2。ポゼッションはサンプ7分50秒:ナポリ15分29秒。強力なカルテットを中心に繰り広げられるナポリの攻撃を、サンプモよく耐えて守っていたがレジーニのミスで先制を許すとそこから堤防の穴が決壊。圧力に屈して2失点。実力+モチベーションの差はかなりあった

後半4分 ハムシクGoal:0-3 

→クリバリの強烈なスライからハムシクのスルーパス。メルテンスがGKの前でボールをかっさらい、カジェホンにパス。カジェホンがさらに折り返してハムシクがヘッドで叩き込む

後半5分 クアリアレッラGoooL:1-3 

→右サイドからバッレートのクロス。シックがヘッドで後ろにすらして、クアリアレッラがこれを押し込む。クアリアレッラは古巣相手、そして焼石の水的なこのゴールに全く喜ばず

 7分 カジェホン倒したシュクリニアールにイエロー

 8分 ブルーノに代わってプラート投入

後半20分 カジェホンGoal:1-4

→ハムシクからインシーニェ。そしてファーにクロス⇒これをカジェホンがボレーで叩き込む。ダメ押し

 21分 トレイラに代わってパロンボ投入。”バンディエラ”もついにサンプラストゲームとなるのか? 

 27分 パロンボのパスからリネッティの左足ミドル⇒枠の上に外れる。リネッティはあとは決定力が上がればスゴい選手になるだろうなぁ

 32分 バッレートに代わってリッキー・アルヴァレス投入

 42分 リネッティのミドル⇒DFリフレクション⇒GKレイナが何とかセーブ

後半45分 アルヴァレスGoooL:2-4

→リッキーがペナ内でシックとワンツーから左足を一閃。レイナのニアサイド、脇の下を抜いてゴール。色々な意味で意地のゴール

↑↑©calciomercato.comよ

この日も2得点に絡んだシック。移籍の噂が絶えない彼も、この試合がサンプラストゲームとなってしまうのだろうか?

ロスタイム3分。のまま終了。2-4

(ポイント)

・ポゼッションはサンプ15分37秒:ナポリ28分29秒

・シュート数はサンプ9本(枠内4本):ナポリ15本(枠内8本)

・完敗

・実力で劣るナポリ相手に、モチベの差も有っては勝てない

・サンプは負けたが10位を死守、一方ナポリは勝ったがローマも勝って2位にはなれなかった

 残留確定、EL圏もほぼ不可能になってから、シーズン終盤の8試合勝ち星無し。この最終戦もそんな状況を象徴する試合となってしまった。正直、今年のメンツやサッカーの内容を見ると10位は物足りない。序盤に取りこぼした勝点を減らせればシーズン終盤までより高いモチベーションで戦えて、6位あたりは狙えたと思うので残念だ。

 そしてアンジェロ・パロンボ。まだ彼が現役続行を希望するのかははっきりしていないが、温情的なこの試合の使われ方を見ても、サンプではこれがラストゲームである事はほぼ間違いないだろう。実力、背景から彼をトッティやマルディーニと同列のバンディエラと呼ぶ事は出来ないかもしれない。しかし2002年、当時セリエBのサンプにやってきてから早15年。14年半をサンプで過ごし、ヨーロッパ戦やカップ戦を含めるとサンプだけで458試合15ゴール。イタリア代表で22試合1得点。そして2011年にB降格した時に、ティフォージへ見せた涙の謝罪。これは決して忘れる事は出来ない。偉大な功労者だ。初めて練習場で彼を見た時は、角刈りのまだあどけなさが残る若者だったなー。多分セリエBとかならまだやれる実力は有ると思うが、ゆくゆくはサンプのフロントに入って欲しいものだ。

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Grazie Angelo!! 

16-’17 SERIE A

38試合 12勝12分14敗 勝点48 得点49 失点55 得失点差-6 現在10位