2016-17 最新移籍情報~no.1~

2016-07-25 20:33:13 | ほぼ週刊サンプ通信 '16-'17

NUOVE MAGLIE

 

©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGE より(新ユニ写真は全て)

まずは、今シーズンの新ユニが発表。NIKEやADIDAS、PUMAなどに比べると後発でシェアも低いJOMAは、斬新なデザインを採用。このアウェイ用のユニは今までに無く、なかなか良いのではないかい?

ホームはもちろん変わる余地は無いのだが、襟元のブルチェルキアーティ配色が良い感じ

 

左のホームユニ5人衆は濃いな・・・・ うん、今のサンプだとイケメン好き女性ファンはなかなか寄り付かないかもしれない

GKユニは正直あんまりカッコよくない。あとは去年黄色だった3rdユニがどうなるか?今年のプラクティスシャツの配色とかを見てると期待できそう。まさか3rd無しなんて事は無いだろうな!?

↑この9人を15秒以内にスラスラ言えた人はサンプ検定3級合格(笑)

(答えはカッサーノのアフォリズムの最下段に)

さて続いて移籍情報

   移籍トピックス

ここまでに決定した獲得・放出選手を中心に、サンプの移籍情報をお届け!※赤字が、新たな更新情報

<2016・7・25現在> 

加入系選手(金額は全て推定)

  • GK アンドレア・トッツォ(24)←ノヴァラからレンタルバック
  • GK ティタス・クラピカス(17)←ユースから昇格。リトアニア人195cm
  • DF レアンドロ・カスタン(29)←ローマからレンタル(レンタル料50万ユーロ)
  • DF ダニエル・パヴロヴィッチ(28)←グラスホッパー(フロジノーネ)。フリートランスファー。2年契約(+3年目オプション)。スイス人
  • DF ヴァスコ・レジーニ(25)←ナポリからレンタルバック
  • MF ルーカス・トレイラ(20)←ペスカラからレンタルバック
  • MF ルカ・チガリーニ(30)アタランタから350万ユーロで完全移籍。3年契約。推定年棒100万ユーロ
  • MF ミルコ・エラモ(27)←トラパニからレンタルバック
  • MF ホセ・カンパーニャ(23)←スペイン、アルコルコンからレンタルバック
  • MF ミケーレ・ロッカ(20)←ヴィルトゥス・ランチャーノからレンタルバック→?
  • MF アレッサンドロ・デ・ヴィティス(24)←スパルからレンタルバック→?
  • MF フイリップ・ジュリチッチ(24)←ベンフィカ・リスボンから買い取りオプション付きレンタルで移籍(300万ユーロ)
  • FW アンテ・ブディミル(25)←クロトーネから180万ユーロで完全移籍。クロアチア人
  • FW パトリック・シック(20)←スパルタ・プラハから400万ユーロで完全移籍。チェコ代表

放出系選手 (金額は全て推定)

  • GK アルベルト・ブリニョーリ(24)→ユーヴェにレンタルバック→レガネス(スペイン1部)にレンタル
  • GK サムエレ・マッソーロ(20)→サンレメーゼ(セリエD)にレンタル
  • GK ヴラディミーロ・ファルコーネ(21)→リヴォルノ(レガプロ)にレンタル
  • DF ニクラス・モイサンデル(30)→ウェルダー・ブレーメンに200万ユーロで完全移籍
  • DF ジャメル・メスバー(31)→?
  • DF マッティア・カッサーニ(32)→?
  • DF アンドレア・ラノッキア(28)→インテルにレンタルバック
  • DF ドド(24)→インテルにレンタルバック→サンプに戻ってくるか?
  • DF モビド・ディアキテ(29)→?
  • DF リカルド・マッサ(19)→ポンテデラ(レガプロ)にレンタルで移籍
  • MF フェルナンド(24)→スパルタク・モスクワに1250万ユーロ+ボーナスで完全移籍
  • MF ホアキン・コレア(21)→セヴィージャに1300万ユーロ+再売却時ボーナス500万ユーロで完全移籍
  • MF ラザロス・クリストドゥロプーロス(29)→?
  • MF ネナド・クルスティチッチ(26)契約解消→?
  • MF セリネッリ(19)→トゥットクイオ(レガプロ)にレンタルで移籍
  • MF ジャコモ・カロ(19)→ポンテデラ(レガプロ)にレンタルで移籍
  • FW アレッハンドロ・ロドリゲス(25)→チェゼーナにレンタルバック
  • FW ジャンルカ・サンソーネ(29)→ノヴァラ(セリエB)に完全移籍
  • FW フランチェスコ・フェダート(23)→バーリ(セリエB)にレンタルで移籍
  • FW オレゲル・メルカイ(19)→トゥットクイオ(レガプロ)にレンタルで移籍
  • FW フェデリコ・ボナッツォーリ(19)←ヴィルトゥス・ランチャーノからレンタルバック→ブレッシア(セリエB)へレンタルで移籍 

サンプトピックス 

 1まずはアタランタのレジスタ、ルカ・チガリーニを推定350万ユーロ、完全移籍で獲得。長短のパスを自在に操るレジスタ。20歳の時にすでにパルマでセリエAデビューして17試合に出場。3年パルマでプレーした後、アタランタ-ナポリ-セヴィージャ-そしてアタランタでまた5年。セヴィージャ以外ではほぼレギュラーとして試合出場を積み重ねた。近年はアタランタでキャプテンも務めて中核となっていた。同じタイプのピルロがいたためにアズーリには縁が無く、招集はされた事があるも試合出場は無い。幼少期に元サンプのDFアンドレア・コスタと同じサッカークラブ(Bismantova)でサッカーを始めており、今回のサンプ移籍にも幼馴染の彼の強い勧めがあったらしい。

フェルナンドの代わりとして、オスティはかなり強く彼を追いかけていた。ボランチのレギュラーとして期待がかかる。

 ↑↑©tuttosportより

 Luca Cigarini ? ルカ・チガリーニ 

  • ポジション:MF
  • 1986年6月20日生まれ(30歳)
  • モンテッキオ・エミリア出身
  • 175cm 72kg
  • 昨季:アタランタ 25試合2得点

2.セリエAのクロトーネから左SBのダニエル・パヴロヴィッチを獲得。クロアチア人の親を持つが、生まれも国籍もスイス人。元々スイスのグラスホッパーで5年間活躍しており、彼らが保有権を持っていた。そこからフリートランスファーでの移籍、2年契約(3年目はオプション)。昨季はセリエA初挑戦でまずますの活躍を見せた。長所は左足のキックで、主に左サイドからのクロスで6アシストを記録している。これは昨季のセリエAディフェンダーの中で最多記録。信頼を掴んできたシーズン終盤はFKキッカーも度々務め、ゴールこそ奪えなかったが惜しくもバーには2回当てている。当初ドドの控えとしての獲得かと思っていたが、ドドの獲得もいまで不透明だしレギュラー争いさせるつもりかもしれない。掘り出し物となるか!? 

 ↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGEより

 Daniel Pavlovic ? ダニエル・パヴロヴィッチ 

  • ポジション:左SB
  • 1988年4月22日生まれ(28歳)
  • スイス Rorschach出身(スイス人)
  • 183cm 77kg
  • 昨季:フロジノーネ 22試合0得点6アシスト 

3.今回の去る者シリーズはフェルナンドネナド・クルスティチッチ。フェルナンドはずっと噂になっていたが、最終的にスパルタク・モスクワに1250万ユーロ+ボーナスで完全移籍。正直、好きな選手だっただけにミランに行かなくて良かった。モンテッラの元でフェルナンドが躍動する姿なんて見たくもない。コレアのところでも書いたが、必ず誰か主力選手を売らなければ収支バランスが取れないサンプの経営。これはもう偉大なる会長”パオロ・マントヴァーニ”亡き後、20年以上ずっと続く宿命だ。そういう意味ではフェルナンドの売却はある程度しょうが無いか。昨季は活躍したが、逆に言うとあれ以上の活躍はそんなに見込めないと思うので。800万ユーロで買った選手なので、莫大な儲けとはなっていないが・・・

そして”Capitan Futuro”=未来のキャプテンと言われていたクルスティチッチが遂にサンプから去る。一度ボローニャに出され、しかし戻ってきて、昨季の最後の方はモンテッラに少しレギュラーとして使われたが・・・サンプ側からの契約解消となった。ティフォージも口を揃えて言うが、やはり2013-14のDERBYでマトゥザレムの悪質な後ろからのタックルで負った重症。そこから復帰するも元の姿には戻れず。未だにマトゥザレムと対戦する際には、彼に大ブーイングが浴びせられる。キャンプに招集された後の契約解消は可哀そうだが。

 ”IN BOCCA AL LUPO FERNANDO E NENAD !!”

最後に今年の1月からセリエBのヴィルトゥス・ランチャーノにレンタルで出されていたFWフェデリコ・ボナッツォーリ(19)は、再び生まれ故郷のブレッシア(セリエB)にレンタルで武者修行に出された。

   

 4.最新の移籍選手。ポルトガルのベンフィカからトレクアルティスタのフィリップ・ジュリチッチをレンタルで獲得。買い取りオプションの金額は300万ユーロに設定された模様。2年前にドイツのマインツが彼を買い取りオプション付きのレンタルで獲得した時には1250万ユーロの値段がつけられていたから、活躍すれば儲けものと言えるか。昨季の冬からベルギーのアンデルレヒトでレンタルでプレーしており、半シーズンで17試合1得点。サンプはプラートと同時にこのジュリチッチも狙っていたわけだ。まだ若いが、すでにセルビア代表で24試合出場しており4得点。代表でミハイロビッチが監督だった事や、クルスティチッチと共にプレーした事も有り、サンプは良い所だと聞かされていたようだ。

 17歳の時からすでにオランダのヘーレンフェンでデビューし、ここでは4年間で99試合20得点と活躍。その後ベンフィカではすでにチャンピオンズリーグも経験している。ただ、ビッグリーグでの経験がまだ無く、特に守備の強いセリエAで通用するかは全く未知数。とりあえず右利きで、スピードがあってドリブルが得意。過去の映像をパッと見ただけではコレアの方が上っぽいが、代わりが務まるかどうか・・・昔からサンプでは旧ユーゴ系の助っ人は活躍してきたので(カタネッチ、ミハイロビッチ、ユーゴビッチ等)、そこに期待しよう。 

 ↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGEより

 Filip Đjuričić ? フィリップ・ジュリチッチ 

  • ポジション:MF
  • 1992年1月30日生まれ(24歳)
  • セルビア Obrenovac出身(セルビア人)
  • 181cm 72kg
  • 昨季:アンデルレヒト(ベルギー1部) 17試合1得点
  • セルビア代表:24試合4得点 

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↓↓さて、これらの移籍を踏まえて現在のフォーメーション。キャンプが始まって、すでにジャンパオロの評価が少し分かれ始めている。

SAMPDORIA 2016-17(2016・7・25現在) ※赤字が新加入選手

FW陣  ムリエル クアリアレッラ   

           (カッサーノ)    (シック)(ブディミル)

※ブディミルに、来るや否やクロトーネにレンタルで戻る噂有り。あまり信頼されていない模様

MF陣    ジュリチッチ

              (アルヴァレス)

ソリアーノ チガリーニ トレイラ  
 (バッレート)      (パロンボ)      (カルボネーロ)
 (カンパーニャ)                  (イヴァン) 

※ジュリチッチがいきなり使えるかは全く未知数。リッキーも黙ってはいないだろう。バッレートとイヴァンの2人は放出の可能性が高い。イヴァンはレンタルだろうが。反対にレンタルバックしてきたカンパーニャが、猛烈にアピールしてサンプ残留を狙っている。ジュリチッチを獲ったが、まだ一応獲得候補に挙がってるのがトップ下=プラート(アンデルレヒト)。さらにヴェッレ(ペスカラ)とリネッティ(レック・ポズナン=ポーランド)、グノークリ(インテル)らが噂に上っている。

DF陣 

パヴロヴィッチ   デ・シルヴェストリ 

   (サーラ)                     (ペレイラ)            
    カスタン シュクリニアール
      (レジーニ)      (シルヴェストレ)

※ドドの復帰に関しては、クラブ間は合意に至っているが後はジャンパオロの判断待ち。元々モンテッラがかっていた選手なので。パヴロヴィッチを獲得した事で少し余裕が出来たか。後はサーラが左SBにコンバートされ結果を試されており、レジーニはジャンパオロ構想ではセンターバックの様だ。EUROで活躍したスイス代表のシェアあたりのセンターバックは1人欲しいが・・・ 

GK陣   ヴィヴィアーノ 

         (プッジョーニ)(トッツォ)(クラピカス)

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※と言うわけで補強も少しずつ進んできた。しばらくは放出系の整理に回りそう。

Ponte di Legnoで行われているキャンプは7月30日まで。その後

Acqui Termeに場所を移して8月2日~6日まで総仕上げ。

8月10日にはTrofeo Gamperに招かれてバルセロナとカンプ・ノウで対戦する。以下が夏の練習試合の日程。実はもう1試合終わったが、その結果は次号で

– Sampdoria vs Sellero Novelle (7月22日(金)17.30, centro sportivo di Temù, Brescia)
– Sampdoria vs Feralpisalò (7月27日(水)17.30, centro sportivo di Temù, Brescia)
 Sampdoria vs ChievoVerona (7月30日(土)17.30, stadio “Quercia” di Rovereto, Trento)
– Sampdoria vs Sampdoria Primavera (8月3日(水)17.30, centro sportivo “Mombarone” di Acqui Terme, Alessandria)
– Barcelona vs Sampdoria (8月10日(水)20.30, stadio “Camp Nou” di Barcellona) 

いよいよ今シーズンのコパイタリアとセリエAの日程も発表になった。(それも次号で…)。 

開幕まであと1ヶ月を切った。楽しみになってきたー

Foooooooorza Saaaaaaaamp!!  

今日のカッサーノのアフォリズム(格言) 

numero78:

I grandi giocatori si riconoscono tra di loro e si vogliono bene.

Sanno chi e' bravo e chi e' raccomandato.

格言78:

偉大なプレーヤー達は、彼ら同士で認め合い、彼ら同士で高めあう。

誰が良いプレーヤーで、誰に頼れば良いかを知っている。

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<途中のプチクイズの答え>

:1枚目左からカスタン、パロンボ、クアリアレッラ、デ・シルヴェストリ、ヴィヴィアーノ、

    2枚目左からシルヴェストレ、ムリエル、プッジョーニ、リッキー・アルヴァレス


2016-17 新監督はジャンパオロ! BENVENUTO MARCO!!

2016-07-16 13:48:38 | ほぼ週刊サンプ通信 '16-'17

ポルトガルの劇的な初優勝で幕を閉じたEURO2016。ここからはいよいよ移籍メルカートが本格化してくる。

まずサンプにとって一番重要なニュースとして、モンテッラのミラン行き、そしてジャンパオロの就任が発表された。

      ↓↓↓↓↓↓

↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGEより

Marco GIAMPAOLO = マルコ・ジャンパオロ

  • (元MF)
  • 1967年8月2日(48歳)
  • スイス/ベリンゾーナ出身 (イタリア人)

監督 キャリア

2000-2001 Pescara 助監督
2001-2002 Giulianova 助監督
2002-2004 Treviso 助監督
2004-2006 Ascoli 助監督

2006-2007

2007-2008

Cagliari  途中就任 17位

           11試合で途中解任

2008-2009

2009-2010

Siena    14位

           10試合で途中解任

2010-2011 Catania   20試合で途中解任

2011-2012

Cesena   10試合で途中解任

2013-2014

Brescia(セリエB) 5試合で途中解任
2014-2015 Cremonese(リーガプロ) 途中就任=8位
2015-2016 Empoli    10位
2016- Sampdoria

 ジャンパオロはミラン行きの噂も有った若手有望監督。選手時代は守備的なMFで、セリエBとC中心に289試合4得点。一番輝いたのは1995-96のセリエB・フィデリス・アンドリアで36試合1得点。まぁ選手としては大きな実績は残していない。昨季ナポリに引き抜かれたサッリ監督の後、選手もかなり持って行かれたエンポリの監督に就任。そこで繰り広げたサッカーで高評価。キーマンとなるサポナーラ等が調子を崩して最終的に10位だったが、全く有名な選手がいない中、特に序盤戦はEL出場圏内にずっと留まり評価を高めた。今シーズンはステップアップが噂されたが、結局ミランはモンテッラを選び代わりにサンプに来たような形となった。

ジャンパオロの特徴

  • 自分のフォーメーションに選手を当てはめるのではなく、与えられた選手で適材適所フォーメーションを考える。サンプでは4-3-1-2か?
  • 若手の積極的な登用
  • 選手の能力を見極めて調整するのではなく、トレーニングを通してチームを鍛えあげる
  • 人よりもボールを中心に試合を作るという考え方。ボールを中心に全員で考え、全員で走る。
  • 相手に主導権を委ねるのではく、自分たちでボールを回しながら試合をコントロールするのが基本的な戦術

  • 7チーム率いて5回解任されてる
  • 強豪チームでの実績無し
  • ザンパリーニと大喧嘩して、一度解任されて再任要請されても戻らなかった通りかなり頑固。まぁこれはマイナスポイントでは無く、ザンパリーニに問題あるんだろうけど

ここ数日で色々なイタリア人のサッカー好きと話した結果、みんな思いのほかジャンパオロの評価は高く、個人的には期待している。マッツァーリがサンプに来た時に感じがちょっと似てるかなぁ。彼はお金が無いチームでも、与えられた選手で戦えるサッカーを出来ると。確かにフォーメーションも選手の適性によってクラブによって変えてるし、好感が持てる。反対にモンテッラは金出してくれるチームじゃないと通用しないと・・・確かにその通りだと思う。 ちなみにジャンパオロは2年契約。年棒80万ユーロ+ボーナス (EL出場権獲得で25万ユーロ、 CL出場権獲得で30万ユーロ、コパイタリア優勝で15万ユーロ)。モンテッラはミランで230万ユーロらしい。

ドタバタの監督交代劇ではあったがとりあえず↓↓


Buon Lavoro Mister GIAMPAOLO !!  ~UTC

サンプトピックス 

ここからはすでに決定した移籍をいくつかご紹介

1まずはローマのセンターバック、レアンドロ・カスタンをレンタルで獲得(レンタル料50万ユーロ)。左利きのブラジル代表センターバックは、ローマで2年前までバリバリのレギュラー。ただ、怪我でここ2年間を棒に振り再出発の道を探していた。フィジカルの強さを生かしたハードなディフェンスが特徴。レギュラー左CBとして期待される。本人はサンプで輝きを取り戻し、ブラジル代表にも再び戻りたいと話している。ちなみにセレソンデビューしたのは、4-0でブラジルが勝った2012年の日本相手の親善試合。

↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGEより

 Leandro Castán 5 レアンドロ・カスタン

  • ポジション:DF
  • 1986年11月5日生まれ(29歳)
  • ブラジル ジャウ出身
  • 186cm 80kg
  • 昨季:ローマ 5試合0得点
  • ブラジル代表:2試合0得点

2.セリエBのクロトーネからFWのアンテ・ブディミルを獲得。180万ユーロで完全移籍。クロアチア人で、”NEXT マンジュキッチ”の異名をとる。190cmの長身を生かしてヘッドが強い。そしてスピードはあまり無いが左利きを生かした独特のドリブル、そしてシュートからゴールを量産する。昨季はエースストライカーとして40試合に出場して16得点。さらにコパイタリアのミラン戦でもゴールを奪った。クロトーネのセリエA昇格の立役者と言えよう。舞台をセリエAに移して、順調なステップアップとなるか?

↑↑©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGEより

 Ante Budimir ? アンテ・ブディミル

  • ポジション:FW
  • 1991年7月22日生まれ(25歳)
  • ボスニア・フェルツェゴビナ ゼニカ出身(クロアチア人)
  • 190cm 71kg
  • 昨季:クロトーネ(セリエB) 40試合16得点

3.昨季獲得して、そのままセリエBのペスカラにレンタルされていたMFルーカス・トレイラが武者修行を経ていよいよサンプに帰ってくる。まだ弱冠20歳の小兵。テクニックに優れた本職・ボランチ、トレクアルティスタも出来るMF。小柄ながら、持ち前のガッツでボール奪取能力も高い。そして一度ボールを奪えばスピードを生かしたドリブルで攻めに転ずる。同じくペスカラから巣立った為”新しいヴェッラッティ”とも呼ばれ、ハムシクとガルガーノの良い所を併せ持った選手とも呼ばれている。昨季はペスカーラのセリエA昇格に大きく貢献。プレーオフでも得点を決めた。ミランに行ったラパドゥーラ、インテルが保有権を買い取ったカプラーリとのペスカラトリオは大変魅力的だった。

 サンプがフェルナンドの残留にそれほど固執しないのは、彼の存在が有るからかもしれない。もちろんフェルナンド放出が決定したら代わりは欲しいが、トレイラがレギュラーを取って活躍してくれるのが一番良い。不安な点は若さとフィジカルか。パロンボにボランチのなんたるかを教わると良い。攻撃センスはトレイラの方が既にあると思うが。

 Lucas Sebastian Torreira ? ルーカス・セバスチャン・トレイラ

  • ポジション:MF
  • 1996年2月11日生まれ(20歳)
  • ウルグアイ フライ・ベントス出身
  • 167cm 63kg
  • 昨季:ペスカラ(セリエB) 29試合4得点

 4.さらにFW陣にはもう一人の補強。チェコのスパルタ・プラハからFWのパトリック・シックを獲得。400万ユーロで完全移籍。20歳のFW相手にこの金額は、サンプとしてはかなりの投資と言えよう。実際サンプはかなり長い期間彼を追いかけていた様子で、シック自身もサンプを選んだ決め手として「ずっと僕の事を追いかけてくれていたから」と言っている。シックは今回のEURO2016のチェコ代表候補28人まで選ばれていた。と言うか、本選直前の5月にサプライズ初選出。その親善試合でデビューいきなり初得点を決めて、シンデレラボーイ的にそのまま本戦に選ばれるのではと言われたが、惜しくも本戦出場はならなかった。

 彼もブディミルと同じ左利きのストライカーだが、シックの方が圧倒的にスピードは有る。目標とする選手はイブラヒモビッチと言っているように、背も高いしオールラウンドなFWになれる可能性を秘めている。実際キャンプが始まってみないとFW争いがどうなるかわからないが、ブディミルとシックの2人のどちらか一人が大化けしてくれれば万々歳ではないかな?

 Patrik Schick ? パトリック・シック

  • ポジション:FW
  • 1996年1月24日生まれ(20歳)
  • チェコ共和国 プラハ出身
  • 186cm 73kg
  • 昨季:ボヘミアンズ(チェコリーグ1部) 27試合8得点
  • チェコ代表:1試合1得点

5.来る者あれば当然去る者あり。メルカート序盤の最大のサプライズはホアキン・コレアのセヴィージャ移籍。1300万ユーロで完全移籍。+500万ユーロのボーナス(セヴィージャが将来売却した際)が有る。全く噂が無く突然決まった移籍だったので驚きだった。結局買った時は800万ユーロだったらしいので、短期的には儲かっている。しかもサンプでの1年半で大した実績は残していない(31試合3ゴール)。ただ、コレアは一年たてばディバラ並みの2000~3000万ユーロに化ける可能性を秘めてると思う。もう1年待てなかったのか?と言うのが私の意見だ。去年が出来過ぎ位良かったフェルナンドは去年よりさらなる上積みが有るとは考えられず、今1300万ユーロぐらいで売るのは良いと思うが、

 4-3-1-2が有力なジャンパオロでトップ下は必要かつ重要。リッキーがファーストチョイスと言うのは役不足だし、仮にソリアーノが残留したとしても彼はトップ下よりは右サイドハーフに適性があると個人的には思っている。代わりに去年のジャンパオロ監督の秘蔵っ子サポナーラ、もしくは狙っているアンデルレヒトのプラートをしっかり獲得出来たならコレア放出も納得できるが・・・クラブとしては、コレアのオリンピック出場も売却の要因の一つとなっていたのかもしれない。ブレイクがかかってる今季。確かにこの夏のキャンプの重要な時期に丸々不在なのはかなりコレアにとってハンデとなる。実際私もこの夏一番の不安事項だった。サンプも逆にコレア売却があらかじめ決まっていたから、五輪参加を許したのかもしれない。

 もう一人の放出はDFニクラス・モイサンデル。こちらはウェルダー・ブレーメンに200万ユーロで完全移籍。これは良い売却だと思う。昨年移籍金0で加入したフィンランド代表の主将。まぁちょうどこんなもんだろうと言う成績を残した。やはりセリエAのディフェンスレベルは高く、ディフェンス面だけを見ると物足りなさが残る。年齢的にもこれ以上の高望みは難しく、年棒も安くなかったのでタダで手に入れた選手が200万ユーロで売れれば御の字ではないか。本人のタイプ的にもブンデスリーガの方が活躍できる可能性は高いと思う。やっぱりロマニョーリは1000万ユーロ払ってでも確保したかったなぁ・・・

  

 6.各セクション、これからの展望(4-3-1-2)※赤字が新加入選手

FW陣 シック クアリアレッラ   

         (カッサーノ)  (ムリエル)(ブディミル)

※2人新たに獲得したが、まだ動く可能性は有る。まずカッサーノはフェレーロは放出すると言ったが、カッサーノはサンプ愛を貫いて残留を希望しフェレーロと会食。サブを受け入れ、最後の1年と言う条件で何とか残留になりそうだ。大した金にもならないカッサーノを売る意味はあまり無く、しかもカッサーノが後輩を教えたがっている状況から絶対残留させるべきだ。新加入の若手FW達にとってこれ以上の先生はなかなかいないし(悪の教師になられると困るが・・・)、またサンプのユニをこれ程愛してる選手もなかなかいないのだ。とりあえずオフシーズンもダイエットに精を出しているようだし

 あとはムリエルがどうなるか。非常に扱いが難しい選手だ。どっかに放出すると活躍しちゃいそうだが、サンプにいると不発に終わりそう。今売ってもそれほど高値にはならないし、もう一年覚醒を祈ってキープか?理想はシック、ブディミル、ムリエルが揃って活躍して、そのフォローをクアリア&カッサーノのベテランコンビがサポートする形か。しかし現実この2人にはかなり頼る展開になりそうだ・・・シックとブディミルはどちらか一人が活躍してくれれば良いと思う。

 ポンセ(昨季プリマヴェーラ得点王)、ボナッツォーリ(インテルで17歳デビューを果たした若手のホープ)の2人はレンタルに出して武者修行か? 

MF陣         

             (アルヴァレス)
 
イヴァン  トレイラ  ソリアーノ
(バッレート)     (クルスティチッチ)   (カルボネーロ)
              (パロンボ)       (サーラ) 

※コレア、フェルナンド(まだ確定してないが、ほぼスパルタク・モスクワ)の2人の代わりは急務。さらにずっと移籍の噂が絶えないソリアーノ。大刷新になりそうなMF陣。クラブの方針・そしてジャンパオロの特徴でも有る若手を積極的に使うようだったら、トレイライヴァンの2人が面白い。またレンタル中で、昨季途中で重傷を負ったカルボネーロは、保有権を持っているフェニックス(ウルグアイ)が8月中のサンプでの練習を許可し、その間に300万ユーロで買い取るかどうかを決められる。怪我さえ癒えて昨季前半戦のパフォーマンスが期待できるなら、間違いなく買い取るべきだと思う。まだ26歳だし。

 現在獲得候補に挙がってるのが

トップ下=プラート(アンデルレヒト)、サポナーラ(エンポリ) 

ボランチ=ヴィヴィアーニ(ヴェローナ)、チガリーニ(アタランタ)、パレデス(エンポリ)、ヴェッレ(ペスカラ)

2人しっかり取れれば、あとは余剰戦力の整理になるだろう。レンタルバックしてきた4人、エラモ、ロッカ、カンパーニャ、デ・ヴィティスは今年のサンプに居場所は無さそうなので、再びレンタルに出されるだろう。

DF陣 

      )   デ・シルヴェストリ 

   (レジーニ)                    (ペレイラ)            
    カスタン シュクリニアール
      (       )      (シルヴェストレ)

ラノッキア、モイサンデル、ディアキテ、カッサーニ、メスバーなど一気にいなくなり、リニューアルキャンペーン中のDF陣。とりあえずカスタンを手に入れたので、怪我さえなければ彼はやるだろう。モチベーションも高いはずだ。相棒には是非シュクリニアールを推したい。EURO2016にもサンプから唯一出場して、なんとベスト16のドイツ戦ではスタメン(超守備的なボランチとしての起用だったが)。間違いなく貴重な経験を積んだはずだ。ムスタフィがレギュラーを取った時と感じが似ており、昨季わずかに出場した3試合でも守備のポテンシャルは見られた。まだ早いとなるとシルヴェストレの出番となるのだろうが、どちらにせよもう一人センターバックは必要。EUROで活躍したスイス代表のシェアあたりに目をつけているようだが・・・

後は左SB。今のところドドのレンタルを延長させる可能性が高い。450万ユーロでインテルとは合意しているようだが、ドド側がもう少し他のクラブの可能性も探ってるらしい。私個人的には生粋の左利きで抜群の攻撃力を持つ彼の延長には賛成だ。しかしサンプファンの中では反対派の方が多い。あまりにフィジカルとディフェンスが弱いため、3バックで左ウィングバックならともかく、4バックの左SBはきついと言う意見が多いのだ。まぁドドで決まってしまったら守備は諦めて、レアルのマルセロみたいな働きを期待してください。控えはレジーニが何をしに行ったか分からないナポリから戻ってきた。右は”ロロ”とペレイラ。ペレイラはレンタルに出しても良いと思うが、その場合はサーラも右SBの控えをやる事になるか?          

GK陣 ヴィヴィアーノ 

         (プッジョーニ)(トッツォ)(クラピカス)

ヴィヴィアーノが安泰のGKは一番動きが少ないだろう。昨季の2ndブリニョーリが帰っていったが、今のところサンプ愛に溢れる3rdのプッジョーニがそのまま2ndに昇格する模様。3rdをレンタルバックの23歳、195㎝のトッツォが務めるのかな?クラピカスは弱冠17歳ながら195㎝ある期待の星。リトアニア人。プリマヴェーラのGKを務める事になるだろう。しかしサンプはリトアニアと何かパイプが有るんだろうなぁ。最近良くリトアニアから若い選手がやってくる。

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※と言うわけでまだまだ補強はこれから。レギュラークラスのDF2人、MF2人、出来ればFWも1人欲しい。あと、ちなみにプリマヴェーラ以下のユースの監督も発表になった。プリマヴェーラのフランチェスコ・ペドーネや17歳以下のクラウディオ・ベルッチなど懐かしい名前も見受けられる。

Primavera: Francesco Pedone
Allievi Nazionali U17 Serie A e B: Claudio Bellucci
Allievi Nazionali U16 Lega Pro: David Alessi
Giovanissimi Nazionali U15 Serie A e B: Matteo Pastorino
Giovanissimi Regionali: Massimo Augusto
Giovanissimi Regionali Fascia B: Francesco Cristanti
Esordienti 2005: Renato Vito
Esordienti 2006: Alessandro Maroni
Pulcini 2007: Christian Casalino
Pulcini Levante 2008: Enrico Castricini
Pulcini Ponente 2008: Giulio Attardi
Piccoli Amici Levante 2009: Angelo Picardo
Piccoli Amici Ponente 2009: Giorgio Seravalli
Under 14 Femminile: Antonio Abramo
Under 12 Femminile: Enrico Calvi

さて、いよいよ来週7/18(月)にチームはPonte di Legno(ブレッシア近郊)のキャンプに旅立つ。

一発目の練習試合はこれ↓↓ さあ、サンプの夏が始るぞー

7/22(金)17:30kick off vs Sellero Novelle(キャンプ地の地元チーム)

Foooooooorza Saaaaaaaamp!!  

今日のカッサーノのアフォリズム(格言) 

numero77:

Ogni stadio,ogni partita,ogni tipo di erba

ha un odore diverso.

格言77:

どのスタジアムも、どの試合も、どの種類の芝も違う臭いがする

 


AZZURRI 涙の敗北・・・そして非難轟轟の元サンプFW2人

2016-07-06 21:18:10 | EURO 2016

イタリアの夏は終わった。

甲子園みたいな書き方だが、準々決勝のイタリア対ドイツ。ここさえ勝てれば優勝もあり得ると思っていたが、さすがにそんなに甘くなかった。延長からイタリアは自らPK戦を望んで引き分けやむなしの戦い方をして、その上で負けたのだからしょうが無いだろう。しかしそのPK戦が近年稀に見るスゴイ勝負だったので、それだけ振り返ってみたい。それで私のEUROは終わりだ。後はイタリアとの死闘で3人を失った世界王者ドイツを、何気にここまで強敵に当たっておらず余力十分なフランスが蹴落としそのまま地元優勝を飾るか?個人的にはここまで来たらウェールズに優勝して欲しいけど・・・ 

 

 

 

EURO2016 準々決勝 

ドイツ
1 0-0
1-1
0-0
0-0
6-5
1
(PK戦の末)
イタリア
         スタジアム:

 ボルドー

 
メスト・エジル(後半20分) 得点 レオナルド・ボヌッチ(後半33分)

~PK戦詳細~

【PK戦】コイントスで勝ったドイツのシュバインシュタイガー主将は、なんとイタリアサポーター側のゴールでやる事を選ぶ。理由はバイエルン・ミュンヘン時代の記憶。2011-12シーズンのCLのレアル・マドリーとの準決勝で相手サポーターのスタンド側で勝った。チェルシーとの決勝ではバイエルン側で負けた。さらに、シュバインシュタイガーは今大会のPK戦も参考していた。決勝トーナメント1回戦でポーランドがスイスを下した一戦だ。ポーランドはスイスサポーターが陣取る側のゴールでPK戦を制している。

〇【1人目 イタリア】インシーニェ。右上に決める。ノイアーは左に飛ぶ 

【1人目 ドイツ】クロース。左上に決める。ブッフォンも左に反応するが届かず
 
×【2人目 イタリア】ザザ。変な助走からゴール上に外す。ノイアーは左に飛ぶ

↓サンプ時代の若きザザ。この頃はピュアだったが・・・

↓ユーヴェに行って狡賢さを覚えたザザ。変な助走を取ってふかした姿はまことに哀れ。PK戦の為に、延長後半終了間際に投入されて外すとは・・・

×【2人目 ドイツ】ミュラー。ゴール右に蹴ったが、GKブッフォンがセーブ

〇【3人目 イタリア】バルザーリ。豪快に真ん中に蹴り込む。ノイアーは右に飛ぶ

×【3人目 ドイツ】エジル。ブッフォンの逆を突くも、右のポストを叩き失敗

→この時点ではイタリア勝てると思った

×【4人目 イタリア】ペッレ。ゴール左を狙うも、枠をとらえることができず。ノイアーも左に飛ぶ

↓サンプ時代の若きペッレ。この頃は、何とか羽ばたこうとして必死だった。

↓今や世界一とも言える守護神ノイアーに対して、「クッキアイオ(真ん中へのチップキック)やるよ」と嘘をついて、挙句に左に枠を外すとは無様極まりない

〇【4人目 ドイツ】ドラクスラー。ブッフォンの逆を突いて右に蹴り込む

×【5人目 イタリア】試合中のPKを決めたボヌッチ。ゴール左下を狙うも、ノイアーが読み切り右手一本でセーブ

→試合中と同じワンフェイク入れる助走に、ノイアーはタイミングを完全に合わせてきた。絶対絶命!

×【5人目 ドイツ】シュバインシュタイガー。ゴール左上を狙うも、上に外れた。ブッフォンも左に反応

→奇跡の生還!蹴る前から不安な顔ありあり。自分個人の為にこっち側の陣地を選んだのに・・・

〇【6人目 イタリア】ジャッケリーニ。落ち着いて真ん中に決める。ノイアーは左に飛ぶ

〇【6人目 ドイツ】フンメルス。ブッフォンが触ったが、ゴール右上に決めた

〇【7人目 イタリア】パローロ。正面に豪快に蹴り込んだ。ノイアーは左に飛ぶ

→ノイアーは絶対どっちかに山を張ってる感じで、守備範囲も広く感じるがその分真ん中が決まる。

〇【7人目 ドイツ】キミッヒ。またもブッフォンが反応したが、ゴール左下に決め切った

→まだ21歳のベビーフェイス。頼りなさそうだったが、そんな事無かった。

〇【8人目 イタリア】デ・シーリオ。左上のクロスバーをたたいたが、ゴールネットに吸い込まれた。ノイアーは右に飛ぶ

→ふぅ~ 

〇【8人目 ドイツ】ボアテング。左のサイドネットを揺らすキックを決めた。ブッフォンも左に反応したが

×【9人目 イタリア】ダルミアン。ノイアーがコースを読み、ゴール右下のシュートをセーブ

→今大会通じてアズーリの中で一番出来が良くなかったのが彼だろう。蹴る前から外す予感がした。彼に回る前に決着つけられなかったのが敗因

〇【9人目 ドイツ】ヘクトル。反応したブッフォンの脇の下を抜けて、ボールがゴール右に突き刺さった

→おしかったけどなーブッフォン。ブッフォンとノイアーの世代交代を象徴するような、脇の下のボールのすり抜け・・・

イタリア 〇×〇××〇〇〇×

ドイツ  〇××〇×〇〇〇〇

【試合終了】

と言うわけで二転三転したPK戦は6-5でドイツの勝利。両チーム9人ずつ蹴る大熱戦だった。

イタリアはエデル、カンドレーヴァ、デ・ロッシなどPK得意な面々もおらず厳しかったか。試合自体も、ただでさえタレント不足の中でカンドレーヴァとデ・ロッシの欠場は痛かった。

 ただ、逆にこう言う下馬評が低いイタリアの方が成績を残すと言うのは私も予想しており、スペイン戦は内容も含めて素晴らしい勝利だった。

EURO2016 イタリア代表全成績

初戦  ITALIA 2-0 ベルギー     :ジャッケリーニ、ペッレ
2戦目 ITALIA 1-0 スウェーデン   :エデル

3戦目 ITALIA 0-1アイルランド    
ベスト16 ITALIA 2-0 スペイン    :キエッリーニ、ペッレ

ベスト8 ITALIA 1-1(PK5-6) ドイツ :ボヌッチ(PK)

※2年後のW杯に向けて新監督ヴェントゥーラの元、イタリア代表は再出発を図る。2年間は短いようで長い。特に絶対的な選手の数が多いイタリアでは、かなりの数の選手が入れ替わるだろう。と言うかさすがにここまでFWにタレントがいないイタリア代表もまずい。

とりあえずGKドンナルンマ、DFロマニョーリ、ルガーニ、MFヴェッラッティ、FWベルナルデスキ、エル・シャーラウィなどが順調に成長してくれれば、希望は持てる。

後はあらたな10番が降臨する事。バッジョからデル・ピエロ、トッティ、一応カッサーノと受け継がれてきたフオリクラッセの10番は今はいない。モッタ10番てなんだ!?

次のW杯ではサンプの選手が2人ぐらい入って(高望みはしません)優勝できるように、ヴェントゥーラの手腕に期待しよう!ヴェントゥーラも元サンプの監督だし

Foooooooorza Itaaaaaliaaaaa!!  

珍しくサンプの話題無しでしたが、次号で移籍メルカート情報は詳しく追っていきます! 

 まずこちらからになるでしょう・・・

©U.C.SAMPDORIA OFFICIAL PAGEより


2015-16 シーズン選手寸評[4] FW編

2016-07-02 14:40:15 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

EURO2016のアズーリの快進撃は続いている。ベスト16で前回チャンピオンのスペインを撃破。ベスト8で今日の深夜ドイツと激突する。

スペイン戦は期待以上の出来で、イタリア会心の勝利であった。一方的にスペインに支配される展開に当然なると思っていたが、前半はイタリアの方がチャンスも多く作り出して内容的にもイタリアの方が良かった。1点目につながったエデルのFKは良かったし、ペッレもベルギー戦のリプレーみたいなボレーで自身2得点目。元サンプ勢も頑張ってる。私はユヴェンティーノとペスカレーゼとミラニスタのイタリア人とこの試合を観ていたが、1点目のFKの時にみんな「ピルロもいないし、カンドレーヴァも怪我して出てないしこのFK蹴る奴がいないぞー!」と言っていたが、何を言ってるんだ。サンプ時代、あの距離はエデルが良く決めてるじゃないか!との私の主張が実って良かったダメだったのは途中出場でまたもやイエロー貰って、出場停止になった元ジェノアのモッタだけだな彼が10番なのだけはちょっと納得いかない。

スペイン、ドイツ、そしてフランスvsアイスランドの勝者、そして決勝と考えられる限り一番最悪な組み合わせになったトーナメントのアズーリ。ただ全く期待されてなかったアズーリが優勝するには、これらの強豪全てに勝つぐらいの方がインパクトがあって良いだろう。世界チャンピオンのドイツとの対戦は、下馬評は圧倒的にドイツだが私は勝てるチャンスはあると思う。まずドイツとの公式戦(W杯とEURO)での相性の良さ。なんと4勝4分け。そして超豪華な中盤より前線に比べて、DFにそこまで大スターはいない。W杯の時のドイツはホントにピークだったので、その時よりは弱冠弱体していると言う点に期待して・・・

Foooooooooooorza Azzurri!!

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そんな中、サンプでは青天霹靂のニュース。

ヴィンチェンツォ・モンテッラ、ミランの監督に就任

 正直前から噂は出ていたが、モンテッラの代表監督の可能性が無くなり改めてサンプで来シーズンやると公言していた為にもう大丈夫だろうと思ってた。

モンテッラも最終戦のユーヴェ戦の後「こんな成績のまま、サンプを去る事は出来ない」と言っていただけに裏切られた気分だ。もうキャンプも間近と言う時期に、中国資本が入ったミランにちょっとプレッシャーをかけられただけであっさりモンテッラを譲り渡したフェッレーロ含むサンプフロント陣。ティフォージの反発も当然激しい。モンテッラで最初から1年間じっくり見てみたかったから残念だが、別にモンテッラの監督の手腕を認めてるわけじゃない。正直サンプのアイドルじゃなければ、世界一使えなかった監督と言う評価になる。ただ1回モンテッラ体制で行くと表明して、ミランに獲られると言う状況が良くない。

 実はミハイロビッチとモンテッラは監督として非常に似た経歴を辿っている。モンテッラが常にシニサの後を追いかけて監督をやると言うのが続いているのだ。アエロプラニーノがミランでも大失敗して、ミランをさらに奈落に突き落とすことを祈る。

もう決まった事はしょうが無いから、後任の話。今のところ元エンポリのジャンパオロと元ラツィオのピオリの一騎打ちの様相。ジャンパオロの可能性がかなり高い。明日には決まるだろう。そして7月1日から正式に夏の移籍市場も解禁となる。EUROも終わりが近づいてきて、いよいよメルカートから目が離せなくなる!

CIAO AEROPLANINO.

Questo non e' un arrivederci,ma e' un ADDIO!!

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さぁ最後は15-16シーズンのFW陣。ゼンガ監督は序盤、エデル、ムリエルの2トップ+トップ下(ソリアーノかコレア)と言う形でスタートする。シーズン序盤はこれがかなり機能していて、ゼンガ時代の12試合でエデルは9得点、ムリエルも4得点。チーム全体で崩したと言うよりは、2トップだけで崩した得点もかなりありお互いアシストも多かった。控えの一番手はカッサーノだったが、コンディション不足がはなはだしく序盤はあまり見せ場が無かった。ボナッツォーリは途中出場の4試合に留まり冬のメルカートでヴィルトゥス・ランチャーノに武者修行に出される。その彼よりさらに序列が低かったロドリゲスは、1年間でわずか6試合65分の出場と言う可哀そうな結果に終わった。

ゼンガの時のレギュラーは

主に使われた4-3-1-2の時

    エデル     ムリエル

  (カッサーノ)  (ボナッツォーリ)(ロドリゲス)

       ソリアーノ

       (コレア)(カッサーノ)

あまり無かったが、4-3-3の時(その場合、コレアやカルボネーロはFWのウィングとして起用された)

       ムリエル (カッサーノ)(ロドリゲス)

コレア           エデル 

(ボナッツォーリ)  (カルボネーロ)

 そしてモンテッラ政権になると、フォーメーションが主に3-4-2-1か3-4-1-2に。エデルが抜けた穴は大きく、それと時を同じくするようにムリエルが不調に陥る。その結果基本、不動のレギュラーは冬に加入したクアリアレッラだけ。彼のワントップをコレア、リッキー、ソリアーノ、カッサーノの内の2人が支える形。またはごく稀に使用されたクアリアとカッサーノorムリエルの2トップ+トップ下。得点力はゼンガ時代と比べても大差は無く、今年は点はそこそこ取れていたが最後の6試合で5試合無得点と息切れした。エデル放出してクアリアレッラ獲得は、B落ちした’10-’11シーズン。パッツォを放出してマッカローネが加入した時を思い出されるものだったが、当時の”ビッグマック”よりクアリアレッラは活躍した。正直もっとダメかと思ってた。ただ、来季以降も彼に頼るようではサンプも厳しいだろう。 

モンテッラ時代のレギュラーは

主に使われた3-4-2-1の時

         クアリアレッラ

          (ムリエル)(ロドリゲス)

    コレア     リッキー・アルヴァレス

   (カッサーノ)    (ソリアーノ)

 3-4-1-2の時

      ムリエル  クアリアレッラ

      (カッサーノ) (ロドリゲス)

        リッキー・アルヴァレス

     (コレア)(ソリアーノ)(カッサーノ) 

それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

 

 

 

FW 24 ルイス・ムリエル 5.5

怪我は癒えて、一応サンプFW陣で最も多く出場したのは彼だった。エデルと2トップを組んでいた序盤戦はかなり良く、9試合で4得点。かなり期待を抱かせる出来だったが、その後大失速。シュート力やスピード、ドリブルのポテンシャルは疑う余地は無い。ただ好不調の波があまりに激しく、ポジショニングやDFとの駆け引きに大きな課題を残す。絶対入らないロングシュートを無理やり撃ったり、取られちゃいけないところで無理なドリブルを仕掛けたり。顔や好調時のプレーはブラジルの名ストライカー”ロナウド”そっくりなのだが。どんな名FWを獲得するより、彼を覚醒させる事が出来る監督を取る方が良い補強になるのかもしれない。コロンビア代表(32試合1793分/6ゴール/7アシスト)

 

 

FW 99 アントニオ・カッサーノ 5.5 サンプとカッサーノの2度目の結婚は、大成功でも無く大失敗でも無く、イマイチ煮え切らない形で1年間が終わった。パルマを飛び出して半年間プレーしていなかったブランクは大きく、シーズン序盤はぶくぶくに太っていてとても使い物にならなかった。しかし徐々にコンディションを整えてくると、やはりさすがのプレーを見せ始める。ドリブルの速さは無くなり、一人でぐんぐん抜いていくようなプレーは少なくなったがやはりパスが上手い。彼の今シーズンのハイライトだった前半戦のDERBYとユーヴェ戦、これらのゲームのチャンスは、ほとんど”ファンタントニオ”から生まれたものだった。この頃は偽のCF、1トップでも使われた。ただ好調は長続きせず、クアリアとリッキーの加入と共に出番を減らし怪我も有った為に、終盤戦は大きなインパクトを残せなかった。来季留まるかは正直微妙で、現在本人は必死に夏のオフの間もトレーニングして痩せてる画像をSNSに投稿したりしてアピールしているが・・・それに加え、監督が誰になってそれと合うかも彼がサンプに残るのに重要な鍵となる。元イタリア代表(24試合1291分/2ゴール/5アシスト)

FW 9 アレッハンドロ・ロドリゲス 4.5 昨年のベルヘッシオの再来みたいになってしまった選手。序盤好調なムリエルに勝てずずっとサブ。後半もクアリアレッラの加入と1トップへの変更で、ほとんどまともな出番は無かった。序盤に若手のボナッツォーリより序列が低かったのが、彼に対する評価だ。レンタル元のチェゼーナでの契約オプションは更新されなかったので、来季はセリエBへと戦場を移すであろう(6試合65分/0ゴール/0アシスト)

FW 27 ファビオ・クアリアレッラ 6 エデルの代わりに冬に加入したサンプのかつてのストライカー。10年ぶりの帰還となり、トリノでもインモービレの加入後出番を失っていた為、活躍できるかやや懐疑的だった。しかし最初こそ試合勘の無さがあったが、慣れてきたインテル戦から4試合で3得点。それだけで無く、献身的なチェイシングや魂のこもったプレーはティフォージの心を再び掴んだ。独力で何とか出来るタイプでは無いが、良いパスさえ来れば様々なシュートのバリュエーションを持つ。スルーパスで抜け出したり、クロスに合わせて得意なアクロバティックなボレーやヘッド。ただ1トップを務めるにはポストプレーはやや物足りなく、年齢的にもうこれ以上伸びしろが無いのが来季以降はつらいかもしれない。サンプでディナターレになれるか。個人的には彼がスーパーサブにいる陣容になれば強くなると思う、と言うかそうじゃないと厳しい・・・元イタリア代表(16試合1291分/3ゴール/0アシスト)

FW 30 アンドレス・ポンセ ND プリマヴェーラの得点王がついに最終節のユーヴェ戦でトップチームデビュー。19歳にしてすでにヴェネズエラA代表に選ばれている通り、期待の星だ。サンプはこのスターを自前のストライカーとして育てられるであろうか?ヴェネズエラ代表(1試合4分/0ゴール/0アシスト)

FW 23 エデル・マルティンス 7 前半戦の得点源。と言うかセリエAの得点王レースでも、イグアインに次いで2位にずっとつけていた程好調だった今シーズンのエデル。あれだけ売却をずっと拒否していて、なぜこのタイミングで売ったのか。果たして売り時は正しかったのか・・・インテル行ってからは不振が続き、スタメンの座も奪われて最終的にたった1得点。間違いなく本人にとっては失敗だった移籍であろう。現在EUROのイタリア代表で2トップでレギュラーの座を与えられると、生き生きとプレーして活躍している通り、まだまだ環境次第では素晴らしいプレーヤー。サンプに戻ってくれば良いのに・・・イタリア代表(19試合1696分/12ゴール(3PK)/3アシスト)

FW 11 フェデリコ・ボナッツォーリ ND 弱冠19歳のストライカーにさすがにたくさん出番は無かった。しかしすでにセリエAで実績を少し残してるロドリゲスより評価が高かったと言う事はポテンシャルを感じさせる。左利きでセンターフォワードながらドリブルも結構得意なストライカー。出場機会無しと言う事で、冬にセリエBのヴィルトゥス・ランチャーノに武者修行に出される。そこではほとんど途中出場ながら14試合に出場して、嬉しい初ゴールも決めた。もう1,2年修行してから芽が出ればいよいよサンプで勝負か?イタリアU-19代表(4試合81分/0ゴール/0アシスト)

↓↓↓↓↓↓

 来季に向けて、今のところ残留しているのがクアリアレッラ、カッサーノ、ムリエル(怪しいが)。そして加入がほぼ決まっているのがブディミル

アンテ・ブディミルはクロアチア人のFW。25歳190㎝75kg。昨季セリエBのクロトーネで40試合16得点。左利きのセンターフォワードタイプのストライカー。長身を生かしてヘッドが強く、同胞のマンジュキッチに良く例えられる・・・・・・らしい。移籍金180万ユーロの4年契約になる模様。セリエA実績が無いだけにどれくらい通用するか?

オフの間も必死にアピールを続けるカッサーノは現在体重83kgらしい。もちろんベストコンディションなら、あと1年ぐらいフルシーズンで観たいが(現在34歳)。ボナッツォーリは一旦戻ってきて、またレンタルかなー?入れ替えも含めて、新しいFWあと2人は欲しい。エデルかガッビアが帰ってきたら狂喜乱舞。パッツォ帰還の噂もあるが、もういいでしょ。ただ、全ては新監督次第でDF陣よりはプライオリティは低いだろう。

↓↓それらを踏まえて、未加入選手も含めて来季の予想(予想も何も、まだまっだ白紙状態だけど…)

4-3-1-2(2トップ+トップ下の場合)

 

  クアリアレッラ ムリエル

   (カッサーノ)  (ブディミル)

         コレア

    (リッキー・アルヴァレス)

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移籍メルカート情報は、次号から詳しく追っていきます! 

 サンプトピックス 

1.その他でほぼ決定している獲得選手がローマのセンターバック、レアンドロ・カスタン。左利きのブラジル代表センターバックは、ローマで2年前までバリバリのレギュラー。ただ怪我でここ2年間を棒に振り、再出発の道を探していた。1年間のレンタルでの移籍となる模様

2. リッキー・アルヴァレスと2019年6月30日まで契約更新。

反対にディアキテ、カッサーニ、クリストドゥロプーロスらは契約延長されない模様。元々オプション無しレンタルのラノッキア、ドド、ブリニョーリもさよなら。ドドは欲しいなー

3.サンプのDFシュクリニアールはEUROベスト16、ドイツ戦でフル出場。代表ではボランチとして起用され世界チャンピオンの実力を肌で感じた。惜しくもスロヴァキア代表はここで敗退。シュクリニアールは2試合0得点

4.今年もバルセロナと夏に対決する事が決定。ジョアン・ガンペール杯に4年ぶりに招かれた。バルサがサンプとCL決勝を制して優勝したウェンブリー以来、25周年を記念してサンプが招待された模様。バルサにとって、夏の親善試合のトリを飾るこの試合。ちなみに4年前はソリアーノのヘディングでのゴールでサンプが1対0で勝っている。

ジョアン・ガンペール杯 2016年 8/10(水) バルセロナ対サンプドリア @カンプ・ノウ 20:30(日本時間深夜3:30)Kick Off

Foooooooorza Saaaaaaaamp!!  

今日のカッサーノのアフォリズム(格言) 

numero76:

Non c'e' nulla che vale il momento della doccia

dopo una partita vinta.

格言76:

試合に勝った後のシャワーに勝る価値のあるものは無い