SERIE A 第2節 8/26(日) 20:30@ダチア・アレーナ(ウディネ) 主審:ラ・ペンナ氏(Roma 1出身)
サンプドリア 0-1 ウディネーゼ(前半0-1)
・前半(9分)ウディネーゼ[1]デ・パウル
↑↑©ansa.itより
”Genova nel cuore"(=心にジェノヴァを)のTシャツが試合前に着られた
【試合前情報】
開幕戦が延期になり、サンプにとっては実質の開幕戦。新加入選手が馴染むのに時間が取れたのは良かったが、試合勘がかなり心配では有る。しかも、去年のジャンパオロサンプが大の苦手にしていたアウェイ戦。 昨シーズンのアウェイでのウディネーゼ戦は何と0-4の惨敗。ミランを破った直後で好調なサンプだったが、良そうもしない酷い出来だった・・・3PKを与えると言う珍しい試合。ヤンクトもキチっと出場してるな
⇒https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/54ed6e4282f78ce17c7051f8d96fa43d
ホームでは一応2-1で勝って、昨季は1勝1敗
ただその時に相手にいたヤンクトが寝返ってこちらに来ている。メンバーも大分変わってるし、そこら辺がどう出るか。逆にフロント陣では、昨季までサンプだったプラデがウディネーゼに行っている。彼はサンプにポーランドトリオを連れてきた立役者でもあるが、そのポーランドコネクションを生かしてウディネーゼにもポーランド人を入れている。ウディネーゼは開幕戦でセリエA昇格組のパルマとアウェイで2-2の引き分け。ただ0-2から後半だけで追いついたので悪くは無い感じだ
最近の対ウディネーゼ戦はホームでは悪くないがアウェイでは勝ててない。直近5試合は2勝2分け1敗。1度も勝っていないのだ。メッジョリーニとイングレーゼのFW2人にかなり点を取られているが、2人ともリーグ全体では大して点を取ってるわけでは無いので、サンプキラーと言えよう。今季も2人ともいるが、2人揃ってスタメンではなさそうかな?以下が直近5試合↓↓
- SAMPDORIA 2-1 UDINESE 2018/2/25 35'(1°T) M. SILVESTRE, 38'(2°T) D. ZAPATA 50'(2°T)[オウンゴール] M. SILVESTRE
- UDINESE 4-0 SAMPDORIA 2017/9/30
27'(1°T) R. DE PAUL, 21'(2°T) MAXI LOPEZ, 40'(2°T) MAXI
LOPEZ, 50'(2°T) S. FOFANA - UDINESE 1-1 SAMPDORIA 2017/5/21
5'(1°T) C. THEREAU 19'(2°T) L. MURIEL - SAMPDORIA 0-0 UDINESE 2016/12/22
- SAMPDORIA 2-0 UDINESE 2016/4/10
13'(2°T)[オウンゴール] P. ARMERO, 40'(2°T) FERNANDO
さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。まず、昨季最終戦からの持ち越しでカプラーリが出場停止。開幕戦延期の為に、自動的にこの第2節に適用された形だ。さらに悪いニュースで、練習中の怪我でプラートが約1ヶ月予想の離脱。さらにクアリアレッラとデフレルの2トップも怪我明けでトップコンディションでは無い。新加入組のサポナーラ、トネッリ、エクダルも流石にもう少し時間はかかるだろう。と言うわけで、まだまだベストメンバーからは程遠い感じだ。
スタメン:GKアウデーロはうれしい自身セリエA2試合目の出場。DFはW杯後でやや出遅れサーラと激しく競っているが、ベレシンスキが先発。センターバックはプレシーズンから一番安定しているコリー&アンデルセンのコンビ。アンデルセンが軽いけがを負った為にいきなりトネッリが使われる可能性が少しだけあったが、アンデルセンは元気に出てきた。左SBは、去年のリベンジを果たすべく評価を上げてきたムッルー。競争相手のタヴァレスは怪我で召集外。
最近ジャンパオロが”Play"(Play Maker=プレーメーカーの略)と呼んでいる、いわゆるレジスタ。トレイラがやってたポジションは、この日も本来はサイドMFのバッレート。エクダルとヴィエラは時期尚早か。プラートがいない為に、左ヤンクトの右リネッティ。そしてトップ下はプレシーズン好調だったラミレス。FWは2人ともコンディションが万全では無いが、デフレル&クアリアレッラがスタメンで出てきた。元ウディネーゼはそのクアリアレッラと加入ほやほやのヤンクト
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
デフレル クアリアレッラ(cap)(73分コフナツキ)
ラミレス(59分サポナーラ)
ヤンクト(70分エクダル)リネッティ
バッレート
ムッルー ベレシンスキ
コリー アンデルセン
アウデーロ
ベンチ:GKラファエル、ベレッツ DFサーラ、レヴェルベ、フェラーリ、トネッリ、ロランド
MFヴィエラ FWスティエポヴィッチ
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一方のウディネーゼはヴェラスケス監督の4-3-3。セリエA唯一のスペイン人監督、しかもまだ36歳と若い。19歳から監督キャリアをスタートさせたヴェラスケス監督は、これまでバジャドリッドやビジャレアルの下部組織の監督を歴任。ビジャレアルBで実績を残すと、2012年6月にトップチームの監督に就任していた。「ボールを保持して主導権を握るサッカーを好んでいるが、それは結果が伴ってからこその話だ。」と言っている。
さてスタメン、GKはサンプのアウデーロとイタリアU-23代表の正GKを争ったりもしているスクフェット。右SBは昨季からデンマーク代表のシュトリガー・ラルセン。CBはオランダ出身のヌイティンクとオランダ出身だがナイジェリア代表のエコング。左SBはブラジル人のサミル。全員昨年からいる顔ぶれだ。そして大ベテランのベーラミがキャプテンマークを巻いてアンカー。その前を期待の若手2人。フォフォナとマンドラゴーラが務める。FWはセンターフォワードに昨年からエースのラザーニャ。右に俊足のマチス、左に10番デ・パウル。元サンプ勢は現在のところいないか
Udinese(4-3-3) 監督:フリオ・ヴェラスケス
ラザーニャ(65分テオドロツィク)
デ・パウル マチス(76分ダレッサンドロ)
マンドラゴーラ フォファナ
ベーラミ(cap)(93分オポク)
サミル ラルセン
ヌイティンク エコング
スクフェット
ベンチ:GKムッソ、ニコラス DFワゲ、ペッツェッラ、テア・アフェスト
MFポンティッソ、バラク FWヴィゼウ、プッセット
備考:警告:26分ベレシンスキ,後半12分ラミレス,22分ムッルー,41分ヌイティンク;年間チケット保有者数12.926,有料入場者数2.844 (186.345 euro);芝状態良好
<あらすじ>
ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?v=a2PyFJLLtSY
前半は0-1。ポゼッションはウディネーゼ12分09秒:サンプ11分52秒。サンプは入りがすごく悪く、ウディネーゼがいきなりチャンスを作る。最初のフォファナの鋭いミドルシュートはアウデーロが抜群の反応で左手1本で止めるが、次のピンチで早くも先制を許す
前半9分 フォファナGoal:0-1
→中盤からドリブルで持ち上がったフォファナが左サイドにラストパス⇒ペナ内入ったところでこの球を受けたデ・パウル。少しカットインして右足インフロントで巻いたシュート⇒GKアウデーロもさすがに届かない正確なシュートで先制を許す・・・
↑↑©eurosport.itより
この応対に関しては、マーカーのベレシンスキも引き過ぎかなー。ペナ内にもう入ってたからなーそこら辺がまだ夏休みボケしてるのかもしれない
その後もウディネーゼペースは変わらず。16分にはフォファナのスルーパスから抜け出したラザーニャがGKアウデーロと1対1⇒しかしここはアウデーロがファインセーブ!25分にはデ・パウルを倒したベレシンスキが今季サンプ初イエローをもらう。
全体的にウディネーゼの方が出足が良くて、サンプは後手後手の対応に追われる。特に、比べちゃいけないのだろうが、バッレートとトレイラの差が歴然。まだ組み立ての方は縦への効果的なパスを通そうと頑張っていたが、それほど効果は無く。トップ下のラミレスもボールロストが目立ちかなり良くなかったので、その影響もあっただろう。バッレートは特に守備面であっさり抜かれる場面が目立った。その2人につられるようにリネッティとヤンクトの頼りになるはずの2人のミスパスも前半は目立った。元ウディネーゼのヤンクトへのウディネーゼティフォージの反応は大ブーイングだった
逆に良かったのはGKアウデーロ。最初のプレーで一つだけエリア外への飛び出しミスがあったが、それ以外は21歳とは思えない落ち着きと反射神経の良さを見せた。彼がいなかったらもう1、2点取られていたかもしれない。また、左SBのムッルーも昨シーズンよりは良くなってるように思う
後半も選手交代は無し。ロッカールームでジャンパオロに怒られたか、ややペースが変わってきた。52分にはクアリアレッラのロングフィードを右サイドで受けたデフレルがカットインして左足で強烈なシュート⇒ポストをかすめる
その後に良くなかったラミレスに代えてサポナーラ、ヤンクトに代えてエクダルの2人の新加入選手を投入。エクダルをPLAYに置き、バッレートが右MF、リネッティが左MFに。そしていきなりサポナーラのクロスからバッレートがフリーになるが、トラップしてシュートでは無くてヘッドでパスを選んだ為に得点には至らなかった。その後の混戦からベレシンスキのシュートもGKが正面でキャッチ
73分には最後のカードを切ってクアリアレッラに代わってコフナツキを投入。キャプテンマークはバッレートの元に。余談だが、今まで自由だったキャプテンマーク。今年からセリエAは全てのチームのキャプテンが統一されたキャプテンマークを付ける事が義務付けられた。
コフナツキもこの日のクアリアレッラよりは良かったが、決定機は創りだせず。ちょっと惜しいダイレクトボレーが1本あったぐらい。サポナーラがかなり奮闘して、何本か効果的なパスを入れるが攻めきれず。
ロスタイム5分。そのまま試合終了。0-1・・・・
(ポイント)
・ポゼッションはウデイlネーゼ22分31秒:サンプ25分50秒
・シュート数はウディネーゼ13本(枠内5本):サンプ9本(枠内4本)
・ポゼッションが逆転した通り、後半、特にサポナーラ入れた残り30分はサンプペース。彼が流れを変えた
・エクダルも良かった。当初サイドハーフでの起用が噂されていたが、結局PLAYの位置で。パスは正確だったしディフェンスも効いていた
↑↑©zimbio.comより
・とにかく目覚めるのが遅すぎ
・ウディネーゼではやはりフォファナが良い選手だ。去年から思っていたが、サンプに欲しい
ジェノヴァの悲劇の被害者達を勇気づける為にも勝ちたい試合だったが、実際はその1週間分の調整遅れがもろに現れてしまった試合だった。やはりサパタの穴は大きく、彼を放出したのだけは解せない(今節もローマ戦で素晴らしい活躍を見せている)。ただ、いつまでもそれを言っていてもしょうがない。もうここで止めにしよう。サンプのFW陣を見ると、デフレルは可能性を感じさせた。コンディションが上がってくれば。ただ、彼はサパタの代わりでは無い。それこそサパタと2トップ組めば合いそうなタイプだが・・・と言う事でコンディションが上がってくるデフレルと組むのは怪我を完治させたクアリアレッラか、覚醒するコフナツキでなければならない。クアリアレッラは疑いなく偉大なキャプテンでは有るが、正直昨季がキャリアハイで有ると思うので、個人的にはコフナツキの大化けに期待したいのだが。
来節はいきなり強豪、最近苦手のナポリ戦。ただ、ホームだ。そして上がる要素も有る。エクダル、サボナーラの新加入組は良かった。ヤンクト、リネッティとどう組み合わせるか。プラートは約1ヶ月の怪我と言われているが、戻ってきたら”PLAY”の位置で起用すると言う話が出ている。トップ下はサポナーラだけでは無く、ナポリ戦には出場停止からカプラーリも戻ってくる。彼はFWで起用されるかトップ下で起用されるか?いずれにせよ現在の問題は攻撃だ。まぁホームに戻ってどうなるか見てみよう。
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA 第3節 2018年 9/2(日) 対ナポリ@ジェノヴァ 現地20:30Kick Off(日本時間深夜3:30)
’18-’19 SERIE A
0試合 0勝0分1敗 勝点0 得点0 失点1 得失点差-1 現在 18位(1試合未消化)
今日のカッサーノのアフォリズム(格言)”
numero219:
La vita e' fatta di tentativi.E di errori.
Per esempio,quei capelli biondi ossigenati che avevo a Roma non sono difendibili:
sembravo Platinette
格言219:
人生は挑戦と失敗で出来ているものだ。
例えば、ローマ時代に脱色してブロンドにしてた俺の髪は許される失敗では無かった
俺はプラティネッテ(まさにイタリア版マツコ・デラックスみたいな金髪の気持ち悪いおっさん)みたいだった
その前はいっつも練習するふりをしていただけだ