2017-18 シーズン総括 選手寸評[4] FW編 + 新加入選手情報!!

2018-07-24 19:37:18 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

さて、昨シーズン振り返りの最後は17-18シーズンFW陣。ジャンパオロ監督は2トップ+トップ下の形を1年中採用。基本的にレギュラーはクアリアレッラ、サパタ+トップ下(ラミレスもしくはカプラーリ)。カプラーリは一応FW3番手だったが、FWだけでなくトップ下で起用される事も多く、出場機会はかなり多かった。その場合は3人のFWが同時にピッチに立つ事となった。そして後半戦からは徐々にコフナツキが慣れてきて出場機会を増やす。クアリアレッラ以外の3人は新加入の選手達だったが、かなり早い段階から息の合ったプレーを見せ始めた。年齢やタイプ共にバランスが取れた4人のFW陣だったと言えよう。

ジャンパオロのレギュラー、4-3-1-2

  クアリアレッラ サパタ

  (コフナツキ) (カプラーリ)

      ラミレス

     (カプラーリ

 それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

 

 

 

FW 27 ファビオ・クアリアレッラ 7.5 

35歳にして驚きのキャリアハイを更新。PK7点が有ったとはいえ、19ゴールは立派過ぎる。最後3試合で1点も取れなかったので、35節のカリアリ戦のPK失敗が悔やまれる。20ゴールの大台に到達できたのに・・・前線からのプレスもいとわず、年齢を感じさせない動きとスタミナ。サパタラミレスともすぐに良いコンビネーションを築けたのが、ゴール量産の秘密か。ゴールを奪うための抜け目ない動き、点で合わせるシュートは日本人のFWに見習わせたい。セリエAで点を取るには上手さだけでは無いのだ。ただ、素晴らしい前半戦に比べて後半息切れしたのが残念。第21節までに16ゴールを挙げながら、残り17試合でわずか3ゴール。この失速がそのままチームの成績に直結した。昨年のこのblogに

「ただ、年齢的にもうこれ以上伸びしろが無いのが来季以降は厳しいかもしれない。サンプが強くなるには彼がスーパーサブにいる陣容にならなければ。」

と書いてしまったが、今年も同じような気持ちではあるが彼に関して言えば、もはやわからない。38歳までバリバリで点を取り続けたディナターレと同じ臭いがしてきた。来季もとりあえず柱として期待されている。元イタリア代表(35試合33先発/19ゴール/6アシスト)

FW 91 デュヴァン・サパタ 7

どうしてもドリアーノとしては、近年在籍したオカカとキャラ被りしてるように見えてしまう。強靭なフィジカルを持ちヘッドが強い。ポストプレーでしっかりボールが保持でき、日向クンばりのDFをなぎ倒して進むような強引なドリブル。ここまではかなり似ている。しかもオカカよりは得点感覚に優れており、シュートパターンも多彩。そして実際にオカカよりも点を取る。さすがに守備はオカカほど献身的では無かったが。開幕から14試合で6ゴールと、まずまずのスタートを見せる。そしてゴール後の”パイプパフォーマンス”(サンプのシンボルのバチッチャの真似)でティフォージの心を掴む事にも成功。ユーヴェ戦やミラン戦、ローマ戦などの印象的なゴールも多かった。しかし後半戦はケガも多く、ややトーンダウン。その頃からジャンパオロの信頼も少し薄れてきた感があった。その影響も有ったと思うが、この夏のメルカートであっさりアタランタに放出。本人が「僕はサンプに残りたかったが、クラブは何もしてくれなかった」と言っているが、真相はいかに?コロンビア代表では、ワールドカップ前のテストマッチでは何回か呼ばれてはいたが、本戦メンバーには落選。ムリエル-サパタの元サンプコンビの実現は難しいか?元コロンビア代表(31試合24先発/11ゴール/6アシスト)

 

FW 9 ジャンルカ・カプラーリ 6.5 

昨季はペスカラのエースとして35試合9得点の成績を残したが、サンプではクアリアレッラ、サパタに次ぐFWの3番手スタート。ただ、先ほども触れたとおり、彼はセコンダ・プンタ(第2FW)だけでなくトレクアルティスタ(トップ下)でもプレーできたので、出場機会はかなりあった。機動力とドリブルを生かして、敵をかき回す。そこから決定的なパスも出せたが、課題は決定力か。かなりテクニックは有るはずだが、意外と簡単なシュートを決められなかったりする。そこら辺を正に身近な良いお手本であるクアリアレッラから学んで成長して欲しい。そこの成長次第ではインシーニェの様なプレーヤーになれる可能性は有る。来季もサンプで、改めてFWのレギュラー取りに挑戦か?(34試合19先発/5ゴール/1アシスト)

FW 99 ダヴィド・コフナツキ 6 昨年のシックの再現を狙った補強。シックほどのブレイクはさすがにできなかったが、彼も早くも頭角を表してきた。タイプ的にはイブラヒモビッチやレヴァンドフスキの様な、大柄ながら全てが出来る万能タイプ。20歳でのセリエA初挑戦で、コパイタリアと合わせて8得点は立派な成績だろう。その勢いでW杯のポーランド代表にも選出。しかもスタメンも務めた。身近なお手本達、レヴァンドフスキ+クアリアレッラ+サパタみたいなFWになって欲しい(笑)。いずれにせよ来季以降が楽しみだ。ポーランド代表。(22試合6先発/5ゴール/2アシスト)

FW 14 オグニェン・スティエポヴィッチ(Ognjen Stijepović) ND 今年の1月4日、冬のメルカートで買われたプリマヴェーラのエース。終盤戦のFW陣の度重なる故障での人員不足により、18歳にして早くもセリエAデビューを果たした。旧ユーゴ出身の選手らしくテクニックに長けたFW。来季に向けてのキャンプではトップチームに呼ばれて、すでに練習試合で4得点と活躍したりしてる。普通ならレンタルで武者修行に出されるところだが、どうやらジャンパオロは彼を自分の手元に置いて育ててみたいようだ。モンテネグロU-21代表。(1試合0先発/0ゴール/0アシスト)

FW 97 フェデリコ・ボナッツォーリ ND 18歳にしてインテルからサンプに買い取られて、そこからレンタルで修行させられ続けている左利きのストライカー。昨年はセリエBのブレッシャにレンタルされていて帰還したが、FW4人の枠に入れずに開幕戦だけ途中交代で出場しただけで今季はセリエAのスパルにレンタルで放出された。しかしそこでは11試合0得点と結果は出せず。来季はパドヴァにレンタルされ、再びセリエBで修行を積む。セリエAデビューが早かったので、経験の割にはまだ21歳。ここらで結果を出せればまだチャンスはあるだろう。元イタリア代表(1試合0先発/0ゴール/0アシスト)

↓↓↓↓↓↓

 以上のメンツから、来季への動向を見てみる。

残留 = クアリアレッラ、カプラーリ、コフナツキ、スティエポヴィッチ

獲得候補 = デフレル(ローマ)、ファヴィッリ(ユヴェントス(アスコリ))、ピアツァ(ユヴェントス(シャルケ04))

放出決定 = サパタ(⇒アタランタ)

来季に向けて最重要課題がサパタの後釜。一番可能性が濃そうなのがローマのデフレル。もう秒読みまで来ており、明日にも決まるかもしれない。それを除いてもまだユーヴェが保有するクロアチア代表のピアツァや若手イタリア人ファヴィッリなどの名前も挙がっている。それ次第ではスティエポヴィッチはレンタルに出される可能性が高い。

↓↓さてここまで全ポジションを見てきたので、それらを踏まえて現時点で来季のレギュラーはこんな感じか? 

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 

 カプラーリ  クアリアレッラ

  (????)       (コフナツキ) 

       ラミレス(????) 

ヤンクト(リネッティ)プラート(バッレート)(ヴェッレ)

     ????(カペッツィ)(ピータース) 

ムッルー(タヴァレス)ベレシンスキ(サーラ)

  コリー(レジーニ) アンデルセン(フェラーリ)

       アウデーロ(ラファエル)(ベレッツ) 

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さて、メルカート情報

まずGKラファエルの獲得決定!

 ↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Cabral Barbosa RAFAEL ?カブラル・バルボサ・ラファエル

  • ポジション:GK
  • 1990年5月20日生まれ(28歳)
  • イブラジル Sorocaba出身
  • 186cm 83kg
  • 昨季:ナポリ 0試合
  • ブラジル代表:3試合0得点

レイナ加入後に全く出番が無くなってしまったナポリのサブキーパー。GKとしては小柄だが敏捷性とテクニックが有る。GKから繋ぐジャンパオロのサッカーに魅力を感じたと言っていた。またナポリで監督だったサッリとジャンパオロのサッカーは似ているので、その点のやりやすさも有るだろう。

セレーゾやシーラス、ダ・コスタなどのサンプで活躍したブラジルの系譜を汚さないようにしたい。また新加入の同胞ジュニオール・タヴァレスの通訳も務めたい」と言うのが本人談。

これでGKは3人体制。しかもあまり実力差が無いので、序列がどうなっていくのか興味深い。場合によってはベレッツは放出されるのかな?個人的には第2GKは実力差はちょっとあるけど、自分が出てなくてもムードメーカーが出来、いざ出番が来ると活躍できるタイプ。そう、プッジョーニやダ・コスタなどはサンプ愛も有ったし、第2GKとしては物凄く価値があったと思う。個人的には現時点では

1アウデーロ 2ラファエル 3ベレッツ 4トッツォ と言う順位なのだと思う。

 また、これで第5GKとなったファルコーネはすでにキャンプ地を旅立ったので、数日以内にレンタル先が発表されるだろう。

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 *さて、ここでこれまでのメルカート情報のまとめ 

IN

  • テクニカル・ディレクターワルテル・サバティーニ⇒インテルから移籍
  • GKエミル・アウデーロ(21)⇒ユーヴェ(昨季はヴェネツィア=B)から100万ユーロでレンタル。買い取りオプション1100万ユーロ、ユーヴェの買戻しオプション1500万ユーロ
  • GKラファエル(28)⇒ナポリからフリートランスファーで移籍  
  • DFアレックス・フェラーリ(24)⇒ボローニャからレンタルで加入。買い取りオプションは450万ユーロ
  • DFオマール・コリー(26)⇒ベルギーのゲンクから750万ユーロ+成績次第で200万ユーロのボーナスと言うオプションで完全移籍
  • DFジュニオール・タヴァレス(21)⇒サンパウロ(ブラジル)から100万ユーロでレンタル。買い取りオプション200万ユーロ 
  • MFダオウダ・ピータース(19)⇒クラブ・ブルージュ(ベルギー)よりフリートランスファーで完全移籍。ベルギー(ギニア)人
  • MFヤクブ・ヤンクト(22)⇒ウディネーゼからレンタルで加入。買い取りオプションは1500万ユーロ
  • FWイディル・ボートリフ(18)⇒スタンダード・リエージュ(ベルギー)から完全移籍。フランス人 

OUT 

  • テクニカル・ディレクターダニエレ・プラデ⇒ウディネーゼに移籍
  • スカウトリカルド・ペチーニ⇒エンポリに移籍
  • GKエミリアーノ・ヴィヴィアーノ⇒200万ユーロでポルトガルのスポルティング・リスボンに完全移籍
  • DFジャンマルコ・フェラーリ⇒サンプから買い取りオプション行使されずに、元々在籍していたクロトーネに戻る
  • DFボゾ・ミクリッチ⇒クロアチアのハイデュク・スピリットに完全移籍
  • MFリッキー・アルヴァレス⇒契約解除。アトラス(メキシコ)に完全移籍
  • MFルーカス・トレイラ⇒3000万ユーロでアーセナル(イングランド)に完全移籍
  • MFアントニオ・パルンボ⇒サレルニターナ(セリエB)にレンタル
  • MFミケーレ・ロッカ⇒リヴォルノ(セリエB)にレンタル
  • MFアンドレア・テッシオーレ⇒ヴィス・ペーザロ(セリエC)にレンタル
  • FWデュヴァン・サパタ⇒1200万ユーロでアタランタに2年間レンタル。買い取りオプション1200万ユーロ
  • FWフェデリコ・ボナッツォーリ⇒パドヴァ(セリエB)にレンタル
  • FWイブラヒマ・バルデ⇒ヴィス・ペーザロ(セリエC)にレンタル
  • FWジャコモ・ヴリオーニ⇒ヴェネツィア(セリエB)に再度レンタル 

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さて、お次は練習試合第2戦の動画&結果↓↓ 

https://www.youtube.com/watch?v=VU2gxcEUofw

7月21日(土)17:30 Sampdoria - Feralpisalò @テムー(ポンテ・ディ・レーニョ) 

Sampdoria 1
Feralpisalò 1

得点者: 前半:11分カラッチョロ(PK) 後半:31分バッレート 

SAMPDORIA<4-3-1-2> 前半 監督マルコ・ジャンパオロ  

 カプラーリ クアリアレッラ(Cap)

(55分バウムガルトナー)(46分スティエポヴィッチ)

       ラミレス 

ヤンクト     プラート

(46分バッレート) (67分テッシオーレ)

    カペッツィ(67分ピータース)

ムッルー(79分ロランド)フェラーリ(46分サーラ) 

   コリー アンデルセン

 (46分レジーニ⇒73分レヴェルベ)

      アウデーロ(46分ベレッツ)

ベンチ:トッツォ

(ポイント)

・前半いきなりムッルーがペナ内でパローディを倒してPKを献上。元サンプのカラッチョロに決められていきなり先制を許す

・あまり良くないサンプ。確か去年もこの練習試合第2戦は負けたような・・・ちょうどキャンプの疲れが溜まる頃なのかな?

・1人気を吐くカプラーリ。しかしGKの攻守やポスト、DFのライン上でのクリアなどで点は奪えず。55分には負傷で交代

・GKはアウデーロが先発でデビュー。ポーランド代表の3人もこの試合の後にチームには合流したので、次か次の次あたりから実戦登場か?

・得点は右サイドからのアーリークロスをセットプレーで残っていたレヴェルベが落とし、走りこんだバッレートが豪快に決める

・ちなみにこの試合後MFテッシオーレはサンプのサテライトチームでもあるヴィス・ペーザロにレンタルに出された

・後半出場のレジーニが28分に負傷。それが左膝前十字靭帯断裂と言う大怪我だった。手術は成功した模様だが、復帰までにはかなりの年月を要するだろう。下手すれば今シーズン一杯も危ないかもしれない。正直、売りたかった選手なので売れなくなってしまったと言う現実が痛い。ただ、下手で嫌いだった選手だが、このような状況になってしまったら応援してあげたい。なんだかんだ言っても現在の選手の中ではサンプ在籍期間が一番長く、仮にもキャプテンマークをしばらく巻いていた選手だから・・・正直、復帰してもタイプ的にさらに守備が下手になって帰ってくると思うのでサンプの戦力としては厳しいと思う。そこでリハビリは成功して、他チームでもうひと花位咲かせられるようにエールを送りたい。金銭的には痛いが、これでサンプがCBをすぐ補強する環境に追い込まれたとポジるしかない。候補一番手は以前より名前が上がってるナポリのトネッリキリケッシュ

 
 さて、練習試合はあと4試合。ちなみに次の7/25の相手はフォッジャからマントヴァに変わったが、折り合いつかなかったようでさらに変わってパドヴァ(セリエB)となった。パドヴァにはサンプからレンタル移籍したFWボナッツォーリがいる
  1. 7月14日(土)17:30 Sampdoria 15-0 Sellero Novelle
  2. 7月21日(土)17:30 Sampdoria 1-1 Feralpisalò
  3. 7月25日(水)17:30 Sampdoria - Padova 
  4. 7月28日(土)18:00 Sampdoria - Parma
  5. 8月1日(水) 20:45 Fulham - Sampdoria
  6. 8月4日(土) 16:00 Watford - Sampdoria
 まだ決まらんのか、トレイラの代わりの選手は!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 


2017-18 シーズン総括 選手寸評[3] MF編 + 練習試合結果!!

2018-07-19 14:29:54 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

続いては17-18シーズンのMF陣。

4-3-1-2のレギュラーは

          ラミレス

         (カプラーリ)(アルヴァレス)

 リネッティ    トレイラ    プラート

 (ヴェッレ)  (カペッツィ)  (バッレート)(ジュリチッチ)

MF陣は昨年から一番継続進化出来たセクション。アンカーでジャンパオロサッカーの肝とも言えるトレイラを中心に左リネッティは変わらず。右はバッレートを抜く形でプラートがよりスタメンを務める事となった。プラートの成長は攻撃面でかなりプラスアルファを生み出した。ただ、怪我や出場停止、守備的に行きたい試合などバッレートの出番も十分にあり、結果この3人の出場時間はそれほど変わらない。トップ下は新加入のラミレス。すぐに馴染んでクアリアレッラへのアシストが目立った。トップ下の控えの一番手はリッキーでは無く、FWのカプラーリ。彼もトップ下でアクセントを変えて、より攻撃的に行くのに重宝した。新加入のヴェッレカペッツィはレギュラーは取れなかったが、バックアップメンバーとしては悪くなかった。ジャンパオロは今季も一貫して4-3-1-2を使用。アンカーのトレイラを中心に細かいショートパスを多用するポゼッションサッカーは変わらず。なかなか良いメンバーだったので、冬のメルカートでは特に補強も無く、ジュリチッチが出ていったぐらいだった。

トレイラ、プラート、リネッティの3人は運動量豊富に守備でも機能し、ボールを奪ったらショートパス中心にポゼッションを高める。3人ともテクニックも十分。そこにトップ下のラミレスも調子が良いとかなり魅力的な中盤となった。特に前半戦は良かった。逆に後半戦でラミレスへのマークがきつくなり、トレイラからラミレスへの縦パスも警戒されると2トップはかなり孤立。結果、トレイラのロングパス1発にかけるような結果となった。

それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

レジスタ 34 ルーカス・トレイラ 8 今季も文字通り「小さな巨人」は健在。いやむしろさらにパワーアップした。守備では相変わらず球際・競り合いに非常に強く、闘犬の様にボールを追い回す。攻撃時には抜群の視野とテクニックを生かして、長短のパスを織り交ぜながら攻撃を展開。それに加えて今季はセリエA初ゴールを皮切りに4ゴールと得点力もアップ。FKを含めて、どれもビューティフルゴールだった。代表ではウルグアイ代表としてワールドカップに出場。最初はサブだったが、結局1次リーグ3戦目からスタメンとなり、ベスト16、ベスト8とフルで戦った。今後は代表でも主力になっていくだろう。さすがに彼ほどの選手をサンプがずっと留めておくのは難しく、W杯でウルグアイが敗退後にアーセナルへの移籍が決定した。3000万ユーロは、彼の価値から考えると安いのかもしれないが、サンプはわずか200万ユーロ位で手に入れた宝石をとりあえずお金に換えた(36試合36先発/4ゴール/1アシスト)

左右&トップ下 18 デニス・プラート 7.5 2シーズン目となった今季、MF陣の中では一番の成長を遂げた。リネッティ、バッレートに次ぐサイドMFの3番手チョイスだった昨季から一転、ファーストチョイスとなった。もともと昨季のチーム最高額の移籍金で加入した選手。非凡な物は見せていたが、それに継続性と、戦術理解度、さらにセリエAでも通用する守備力が備わってきた。トレイラがいなくなる今、サンプで一番手放してはいけない選手となったかもしれない。後は、彼の力を考えると得点力は物足りない。もっともっと点も取れる選手だと思うが・・・トップ下も出来る選手なので一応その戦術オプションも少しあったが、もっと前でのプレーが増えればゴールも増えるのだとは思う。ワールドカップのベルギー代表には残念ながら選ばれなかったので、サンプでさらに名を上げて次回のW杯はベルギー代表の中心として戦って欲しい(32試合31先発/1ゴール/3アシスト)

左MF 16 カロル・リネッティ 6.5 1年目の彼の働きから見ると、やや物足りないシーズンとなってしまったか。セリエAの水にも慣れたか攻撃面では大分目立つシーンが増えて、実際ゴール数も3ゴールに増えた。怪我も有って1年目より出場数が減ってしまったが、彼が不在の試合で負ける可能性が高くなるのは偶然ではないと思う。それだけ中盤でサボらずに常に精力的に動いている証拠だ。来季はさらなる進化を期待したい。ワールドカップのポーランド代表にも選ばれたが、残念ながらあまり出番は無かった。ポーランド代表。(29試合21先発/3ゴール/3アシスト)

トップ下 90 ガストン・ラミレス 7 結構ぎりぎりの加入だったが、開幕戦からスタメンで出場し結局途中出場も含めれば37試合に出場した。リッキーとの差は歴然で、昨季のブルーノ・フェルナンデスより力強さと継続性があった。自分で持ちたがるタイプなので、裏への飛び出しやゴールへの動きはブルーノの方が上だったかな。シーズン前半戦は特によく、効果的なドリブルから得意の左足でのスルーパス・もしくは強烈なシュートも放つ。DERBYでの印象的なゴールや、ナポリ戦の超人的なFKなど記憶に残るゴールも多い。クアリアレッラへのアシストが多く、序盤からクアリアレッラがゴールを量産できたのは彼の力も大きかっただろう。後半戦はやや失速。ダメな時は試合自体から消えてしまう事が多い。後、審判に切れやすいのも玉にきず。来季もレギュラー確定している選手では無いので、改めてその実力を発揮して欲しい。ウルグアイ代表ではW杯候補の27人までは入りながら、最後の最後に落選してしまった。隣村の出身のトレイラとは相性が良くすぐプレーも馴染んでいたので、トレイラも彼の落選は残念がっていた。(37試合28先発/3ゴール/10アシスト)

右MF 8 エドガー・バッレート 6 相変わらずの南米版ガットゥーゾっぷりだったが、やや若手の勢いに負け始めてる印象。テクニカルな選手が多いサンプ中盤の中では異彩を放ってるので、まだまだ存在価値はあるだろう。南米勢を中心に若手の指南役とMF陣のまとめ役としても貢献。彼を兄貴と慕っているトレイラがステップアップして行く姿は、彼も嬉しく思っているのだろう。今季がいよいよ最後かなぁ。元パラグアイ代表キャプテン。(28試合24先発/1ゴール/0アシスト)

左右MF 21 ヴァレリオ・ヴェッレ 5.5 トレイラやカプラーリも所属したペスカラから推定400万ユーロ、完全移籍で獲得されたヴェッレ。ポテンシャルは有ると思うが、層の厚いMF勢の壁に阻まれてなかなか出番が無かった。守備面では劣るが、攻撃面ではバッレートやリネッティより非凡な物を持っているので、チャンスは有る。特にミドルシュートに可能性を感じる。しかし逆に言うとまだ24歳ではあるが、来季その点でアピールしてレギュラー獲るぐらいでないとサンプでは厳しくなってくる・・・元イタリアU-21代表。(18試合2先発/0ゴール/0アシスト)

トップ下 11 リカルド・アルヴァレス 5 サンプ3年目の今年、新加入のラミレスとの争いに敗れてトップ下のサブ。やはり相変わらず左足一本でボールを操り、確かにボールは取られないが決定的な仕事は少ない。ドリブルも含め、どうもリズム的にも我々ファンをがっかりさせるプレーが多いのだ。今季のハイライトはミラン戦。途中出場して最初のプレーで貴重なゴール。それが彼の唯一の存在価値だったか。ある程度高年棒だった為(推定90万ユーロ)遂にサンプから契約解除されて、メキシコのアトラスに新天地を求めた。元アルゼンチン代表(12試合2先発/1ゴール/0アシスト)

レジスタ 28 レオナルド・カペッツィ ND 元来サイドハーフかセンターハーフだったが、ジャンパオロは彼にレジスタと言う新たな挑戦を与えた。新ポジションに徐々に慣れ、トレイラのバックアッパーとして1シーズンを過ごした。トレイラがスゴすぎるために出番はほとんど無かったが、数少ない出場機会で出場した時は安定したプレーを見せた。トレイラと少しタイプは違ってあそこまでテクニックは無いが、しっかり守備もこなしてパスも散らせる。まだ若いし将来は楽しみだからまだ売って欲しくない。新加入のレジスタとレギュラーを争って欲しい。元イタリアU-21代表。(6試合2先発/0ゴール/1アシスト)

***冬放出選手***

左右&トップ下 10 フィリップ・ジュリチッチ ND まず一番の疑問が、なぜ彼が背番号10番だったのか?と言う事。MFの選手層がさらに厚くなった今季は、結局彼はほとんど出番を与えられず。ジャンパオロの起用法に文句を言って干され始め、冬のメルカートでベネヴェントに移籍した。来季はサッスオーロに移籍。サンプは昨季の冬のメルカートではDFペレイラと言う有望株を売ってまで、保有権の全買い取りをすると言う決断をしたが、結果これは間違いだったと言わざるを得ない。そのペレイラが巡り巡って憎敵〇ェノアにいる。大して活躍してないからまだ良いが、少なくともジュリチッチよりは可能性を感じさせる選手なので、残念だ。元セルビア代表。(1試合0先発/0ゴール/0アシスト)

 

 

 

以上のメンツから、私個人的に来季への願望。まずは私的に来季に向けて必要な選手、そうでない選手

いる = ラミレス、リネッティ、プラート、カペッツィ

どちらでも = バッレート、ヴェッレ

放出決定 = トレイラ(アーセナル=ENG)、リッキー・アルヴァレス(アトラス=MEX)、

ここにすでに左サイドMFレギュラー候補のヤンクトとまずはプリマヴェーラの可能性が高いが、将来のボランチ候補のピータースが加わる事が決定している。MFはそれ以外にあと2人欲しい。まずトレイラの後釜はチーム全体でも最大懸案事項。ここが誰になるかは今季のサンプの成績を左右すると言っても過言では無い。あとはトップ下が獲れれば1人。最悪ここはカプラーリ、プラート、ヤンクトも出来ると思うので、なんとかなると言えば何とかなる。

ジャンパオロ監督 4-MF’18-’19

     ラミレス(????)

ヤンクト(リネッティ)プラート(バッレート)(ヴェッレ)

     ???(カペッツィ) 

ちなみにトップ下にはヴィオラのサポナーラ、レジスタにはデュッセ(サンテティエンヌ)、プルガル(ボローニャ)、ヴィヴィアーニ(スパル)、インビュラ(ストークシティ)などの名前が挙がっているが、どうもこれ以外の選手に突然決まる気がしてならない。


メルカート情報

◆IN 新加入選手!

①まずは左サイドバック

 

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Carlos Eugénio Júnior Tavares ?カルロス エウジェニオ ジュニオール・タヴァレス

  • ポジション:DF
  • 1996年8月7日生まれ(21歳)
  • ブラジル Porto Alegre出身
  • 178cm 83kg
  • 昨季:サンパオロ 23試合0得点3アシスト

ブラジルのサンパオロFCからジュニオール・タヴァレスを獲得。グレミオの下部組織で育って、サンパウロでトップチームデビューした若き左SB。サンパウロと言えば大空翼クンの出身クラブか。100万ユーロでレンタル、買い取りオプションが200万ユーロの模様。彼はそのプレーより素行の悪さで有名。なのでサンパウロのサポーターの中に、あまり彼の移籍を悲しむ声は聞かれなかった・・・ブラジルで最もタトゥーが入っている選手として有名。その数はなんと30以上!これが一番気に入ってると言われている頭のタトゥー

tavares

 肝心のプレースタイルは、ドリブルを得意として左足のクロスも非凡なものを持っている、攻撃的なラテラウ。守備にやや難を抱える。このタイプは、まさに同じブラジル人のドドを我々も経験しているので、少し、いやかなり不安だ。ただドドよりはフィジカルは圧倒的に強そう。昨季はガラタサライ、また冬はアヤックスが獲得を狙っており、ヨーロッパでもフランスのレンヌで2週間練習に参加した事が有る。その当時は250万ユーロと言う移籍金の提示にサンパウロが首を縦に振らなかった。まぁ幸いそこまで高くないので、ムッルーと定位置を争って、良い方に化ければ儲けものか。以下タヴァレス動画

https://www.youtube.com/watch?v=d9VL0lFqPXE

次についにGK

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Emil Audero ?エミル・アウデーロ

  • ポジション:GK
  • 1997年1月18日生まれ(21歳)
  • インドネシアMataram出身
  • 192cm 83kg
  • 昨季:ヴェネツィア(SerieB) 35試合35失点 

結局ブラジルのジャンドレイは本人はともかくクラブとの交渉がまとまらず・・・決まったのがユーヴェの将来を担うと言われているエミル・アウデーロ。100万ユーロでレンタル、買い取りオプションが1100万ユーロの模様。逆にユーヴェが買い戻したければ1500万ユーロと言う金額に設定されている。インドネシア人の父とイタリア人の母を持つハーフのエミル。しかし1歳の時にすでにイタリアのトリノに移住して、そこからはずっとイタリア生活。幼少期からユーヴェの下部組織に加入したアウデーロは、ずっとブッフォンのプレーを間近に見て成長した。イタリアのアンダー21の正GK。派手なタイプのGKでは無いが、抜群の反射神経を生かして、ライン上で幾多のシュートをかき出す。まだ若いから経験を積む必要はあるが期待したい。サンプがこの若さのGKに正GKを任せるとしたら、あのパリュウカがデビューした時以来だ。ただ、サンプにずっと残れるようなパターンになるのかな?ユーヴェに戻る為に頑張って成長したが、ユーヴェがとんでもない大物を連れてきて戻れなくなり、結果サンプが買い叩いて安く手に入れると言うのが最高形か。以下、アウデーロ動画

https://www.youtube.com/watch?v=pLAd_yYzfIM

余談だがサンプには過去にもインドネシア人のGKが所属していた事が有る。
クルニア・サンディ Kurnia Sandy
1975年8月24日生まれの元インドネシア代表選手

1996-97シーズンと言う、個人的には最も思い入れのあるシーズンに第3GKをやっていたので覚えていた。実際はほぼプリマヴェーラでプレイしており、公式試合出場は0で終わってしまったが・・・

◆OUT 放出選手

 続いて、放出選手。残念ながらかねてより覚悟はしていたトレイラは正式にアーセナルに決定した。3000万ユーロは彼の価値を考えるとそれでも安いかもしれないが、まぁしょうがない。毎年払わなければならない大きな犠牲(大きな売却)が今年は彼だった。しかし、続けてサパタのアタランタへの移籍も決定。これはやや驚きと共にダメージも大きい。条件も1200万ユーロで2年レンタル+買い取りオプション1200万ユーロ。正直サンプにとってあまり良い条件とは言えない。2年後のサパタは29才であり、この2年間がおそらくピークであろうサパタ。2年後にサンプの選手として再び活躍する可能性はほとんど無いだろう。2年レンタルの意味が良くわからない。やはりジャンパオロがあまりサパタの能力を買っていないので、そこをアタランタに付け込まれた移籍だと思う。もしサンプ主導での移籍ならその後すんなり代わりのFWが決まりそうなものだが、未だに決まらないのがその良い証拠だ。今の所ローマのデフレルとアスコリ(ユーヴェ保有権)のファヴィッリの名前などが挙がってるが・・・

サンプから出ていく選手には惜しまれて出ていく選手と憎まれて出ていく選手、主に2パターンあるがこの2人は共に惜しまれて出ていく選手だ。トレイラは去年から移籍の噂が有ったが留まり、サンプにいる間は常にハードワークを惜しまなかった。自分の価値を最大限上げて堂々と、しかもイタリア以外に移籍した彼には頑張って欲しいとしか言えない。またサパタは何より本人はサンプに留まりたかったのに勝手に移籍が決まってしまったようだ。実働1年とは思えないインパクトを残し、ベストコンディションで少なくとももう1年は見てみたかったが・・・ただ直接のライバルに行ってしまったので、残念ながら容赦は出来ない。

In Bocca al Lupo "LUCAS" e "DUVAN"!!

 *さて、ここでこれまでのメルカート情報のまとめ

IN

  • テクニカル・ディレクターワルテル・サバティーニ⇒インテルから移籍
  • GKエミル・アウデーロ(21)⇒ユーヴェ(昨季はヴェネツィア=B)から100万ユーロでレンタル。買い取りオプション1100万ユーロ、ユーヴェの買戻しオプション1500万ユーロ 
  • DFアレックス・フェラーリ(24)⇒ボローニャからレンタルで加入。買い取りオプションは450万ユーロ
  • DFオマール・コリー(26)⇒ベルギーのゲンクから750万ユーロ+成績次第で200万ユーロのボーナスと言うオプションで完全移籍
  • DFジュニオール・タヴァレス(21)⇒サンパウロ(ブラジル)から100万ユーロでレンタル。買い取りオプション200万ユーロ 
  • MFダオウダ・ピータース(19)⇒クラブ・ブルージュ(ベルギー)よりフリートランスファーで完全移籍。ベルギー(ギニア)人
  • MFヤクブ・ヤンクト(22)⇒ウディネーゼからレンタルで加入。買い取りオプションは1500万ユーロ
  • FWイディル・ボートリフ(18)⇒スタンダード・リエージュ(ベルギー)から完全移籍。フランス人 

OUT

  • テクニカル・ディレクターダニエレ・プラデ⇒ウディネーゼに移籍
  • スカウトリカルド・ペチーニ⇒エンポリに移籍
  • GKエミリアーノ・ヴィヴィアーノ⇒200万ユーロでポルトガルのスポルティング・リスボンに完全移籍
  • DFジャンマルコ・フェラーリ⇒サンプから買い取りオプション行使されずに、元々在籍していたクロトーネに戻る
  • DFボゾ・ミクリッチ⇒クロアチアのハイデュク・スピリットに完全移籍
  • MFリッキー・アルヴァレス⇒契約解除。アトラス(メキシコ)に完全移籍
  • MFルーカス・トレイラ⇒3000万ユーロでアーセナル(イングランド)に完全移籍
  • MFアントニオ・パルンボ⇒サレルニターナ(セリエB)にレンタル
  • MFミケーレ・ロッカ⇒リヴォルノ(セリエB)にレンタル
  • FWデュヴァン・サパタ⇒1200万ユーロでアタランタに2年間レンタル。買い取りオプション1200万ユーロ
  • FWフェデリコ・ボナッツォーリ⇒パドヴァ(セリエB)にレンタル
  • FWイブラヒマ・バルデ⇒ヴィス・ペーザロ(セリエC)にレンタル
  • FWジャコモ・ヴリオーニ⇒ヴェネツィア(セリエB)に再度レンタル

画像に含まれている可能性があるもの:7人、、スマイル、立ってる(複数の人)、屋外

↑↑©Vis Pesaro 1898 Official Pageより

なお、サンプはセリエCのヴィス・ペーザロ1898と業務提携を行う事を発表しており、サンプのプリマヴェーラ(主にプリマヴェーラを卒業する年代)からすでに6人の選手が移籍してきている。最終的にはさらに増える模様で、正式に決まったらまたまとめて載せます。要はサンプのサテライトチームで、若手がセリエCの舞台で経験を積む為のチーム。

***********************

さて、お次は練習試合初戦の結果↓↓

7月14日(土)17:30 Sampdoria - Sellero Novelle @テムー(ポンテ・ディ・レーニョ)

Sampdoria        15
Sellero Novelle 0
得点者:

前半:4分アンデルセン、9分プラート、12分クアリアレッラ、14分カプラーリ、20分クアリアレッラ、22分カペッツィ、25分ヤンクト、33分・37分クアリアレッラ、、45分カプラーリ

後半12分カプラーリ、18分、20分、34分、42分スティエポヴィッチ

SAMPDORIA<4-3-1-2> 前半 監督マルコ・ジャンパオロ 

カプラーリ  クアリアレッラ(Cap)

     ラミレス 

ヤンクト    プラート

    カペッツィ 

ムッルー    フェラーリ 

  レジーニ アンデルセン

      ベレッツ

SAMPDORIA<4-3-1-2> 後半 監督マルコ・ジャンパオロ 

カプラーリ  スティエポヴィッチ

   バウムガルトナー 

テッシオーレ バッレート(Cap)

   ピータース 

サーラ     ロランド

  コリー レヴェルヴェ

      トッツォ 

 (ポイント)

クアリアレッラカプラーリが今季も元気な姿を披露。ヤンクト、プラートも頼もしい

。サンプに残れるか微妙なスティエポヴィッチ、ロランド、レヴェルヴェが懸命にアピールか

 
 さてここから練習試合があと5試合。ちなみに7/25はフォッジャ相手の予定だったが、マントヴァに変わった
  1. 7月14日(土)17:30 Sampdoria 15-0 Sellero Novelle
  2. 7月21日(土)17:30 Sampdoria - Feralpisalò
  3. 7月25日(水)17:30 Sampdoria - Mantova
  4. 7月28日(土)18:00 Sampdoria - Parma
  5. 8月1日(水) 20:45 Fulham - Sampdoria
  6. 8月4日(土) 16:00 Watford - Sampdoria
 そろそろFWとトレイラの代わりの移籍選手が決まって欲しい!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 


2017-18 シーズン総括 選手寸評[2] DF編  + メルカート情報

2018-07-10 19:35:21 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

 さてシーズン総括、次はディフェンダー編。メルカートの動きを含め、各選手の去就にも注目しながら今シーズンのディフェンス陣を振り返っていきたいと思う。

 

 

 

 

 DF陣は2016-17シーズンに比べると55失点から60失点と、数字だけ見れば悪化。ただ、最後の11試合で25失点と一気に崩れたのでそれまではそこまで悪くは無かった。昨季飛躍したシュクリニアールをインテルに引き抜かれたのでその穴が心配されたが、フェラーリがその穴をほぼ埋める(シュクリニアールの方もさらに成長して良い選手になっているが)。そして両SBのストリニッチベレシンスキが昨季のレギュラーのレジーニとサーラを控えに追いやった事からわかる通り、全体的にはパワーアップした。

 昨季と変わらず4バック、そして一貫して4-3-1-2を使用。基本的にはラインを高く保って裏へのボールはオフサイドを狙いにいくが、オフサイドトラップを破られたら当たり前だけど失点にかなりつながっている。後は強豪相手にラインを引き過ぎて、中盤が間延びしたりミドルをぶち込まれたり。そこら辺が失点パターンか。後、相変わらずセットプレーの守備は弱い部類に入ると思う。継続した集中と言うのは課題であろう。

ジャンパオロ監督4バック

 ストリニッチ(ムッルー)(ドド) ベレシンスキ(サーラ)

    フェラーリ シルヴェストレ

    (レジーニ)    (アンデルセン)

※右SBはベレシンスキが成長して、サーラを抜き去ってレギュラーを確保。攻守ともにかなり精力的に動き、テクニックも無くは無い。目立たないが良い選手だ。CBはシルヴェストレは今年も変わらず柱となり、相棒は新加入のフェラーリ。前半戦は良かったが、終盤戦で息切れ。すると最後の数試合に若いアンデルセンにもチャンスが与えられた。アンデルセンはそこでまずまずの結果を残し、来季はレギュラーになる可能性が高い。シュクリニアールがデビューした時と物凄く似ている。左SBは前半戦はストリニッチが抜群の働きを見せて、ついにサンプも理想の左SBを手に入れたかと思われた。ストリニッチは別に守備が特別上手いわけでは無いが、テクニックが有るので不用意にボールを失わなかったり、クリアする所をパスで繋げて、結果守備を軽減させることになる。左サイドから攻め上がってのクロスも効いていた。しかし、ミランとの契約の問題で後半戦から試合に使われなくなる。代わり1番手のムッルーは正直期待を裏切った。攻撃はまだ良いが、守備時に非力感が否めない。まだ若いから今後期待できなくはないが、今季の出来だけで言えばとても700万ユーロの働きでは無い。さらに彼が怪我するとレジーニサーラまで左SBをやらされる始末で、この左SBの安定感の無さが後半戦の失速につながったのは間違いないだろう

  さて、DF陣ひとりひとりを振り返ってみる。

右SB 24 バルトシュ・ベレシンスキ 6.5 セリエAに慣れた今季は攻守ともにパワーアップして、昨季のレギュラーだったサーラを抜き去った。抜群のテクニックやスピードが有るわけでは無いが、攻守ともにかなり精力的に動き回りチームに貢献。リヒトシュタイナーみたいな感じ。代表にも定着して、ワールドカップではポーランド代表で、ほぼスタメンを張るまでなった。ナポリやインテルに狙われていると言うが・・・まだサンプでも成長する余地はあるし、正直今出ていくのは彼の為にもならないと思う。(31試合28先発/0ゴール/1アシスト)

CB 26 マティアス・シルヴェストレ 6.5 今季の相棒はシュクリニアールから主にフェラーリに変わったが、彼がDFの柱と言うのは変わらなかった。相変わらず”サンプの壁”となって、攻撃を跳ね返し続ける。しかし後半戦はチーム全体の守備力も低下して、彼自身にもやや衰えが見られた。特にスピード。また、組み立ての場面で突っ立ってただボールを回す姿が目立ち、勝ってる時ならまだしも、アウェイでのぐだぐだボール回しの原因の一つになっていたように思う。ただ、残念ながら来季はサンプから出ていく事がほぼ決定。パルマ辺りが有力と言われている。すごく過小評価されていると思うが、この4年間のサンプの守備を捧げていたのは間違いなく彼。それこそロマニョーリやシュクリニアール、そしてアンデルセンは彼を見て育ったのではないか。感謝したい。Grazie Matias!(34試合34先発/1ゴール/0アシスト)

CB 13 ジャンマルコ・フェラーリ 6 今季シュクリニアールの後釜として期待されて加入したフェラーリ。合流が遅れたが、レジーニからは比較的すぐにレギュラーを奪取。シルヴェストレとの連携も良く、守備では堅実さを見せた。またヘッドの強さはセットプレーでも活きており、CKから前半戦だけで2得点。しかし、後半戦はパフォーマンスが落ちた。ラツィオ戦での失点に繋がる致命的なミスパスも有り、最後の数試合はスタメンを剥奪されたりも・・・イタリア代表もシーズン当初は選ばれていたが、徐々に選ばれなくなってしまった。個人的には来季もいて欲しかったが、買い取りオプションの1350万ユーロはやはり高過ぎる。買い取らなかったサンプの判断は致し方ない所か(30試合29先発/2ゴール/0アシスト)

左SB 17 イヴァン・ストリニッチ 前半7/後半3 移籍期限最終日に獲得したが、瞬く間に左SBのレギュラーとなる。ここ数年のサンプの寂しい左SB勢と違い、しっかりしたテクニックと絶妙な攻め上がりが左サイドに落ち着きをもたらす。やっとサンプにちゃんとした左SBが定着したと思われた。しかし状況が一変したのが年明けから。冬のメルカートで、来季のミラン入りが確定と言う報道が流れる。それを機に(怪我も少しあったが)、ジャンパオロはストリニッチを一切使わなくなる。まぁこれはジャンパオロの判断だけでは無く、ミランとストリニッチとサンプの間に密約があったに違いない。残念でしょうがないのと同時に、ストリニッチには怒りしかない。そしてヨーロッパのリーグ戦の出場とお金を求めてミランに移籍した彼は、ミランの2年間のヨーロッパリーグ出場停止と言う最高のニュースを手に入れる事になる(17試合16先発/0ゴール/2アシスト)

左SB 29 ニコラ・ムッルー 5.5 元々は彼が左SBレギュラー候補として獲得された。しかしコンディション不足で開幕を迎え、後から加入したストリニッチにあっさりレギュラーを奪われる。レジーニよりはマシだとは思うが、まだテクニック的に不十分なところと、守備面でのひ弱さが目立つ。スローインする時に常に「出すとこ無いよー」みたいな身振りと情けない顔をするのは止めてほしい。ただサンプとしてはそこそこの金をつぎ込んでいるし、24歳と年齢も若い。生粋の左SBなので、成長に期待して育ててみたい選手だ。ドドみたいにならないでくれー(20試合16先発/0ゴール/2アシスト)

右SB 7 ヤコポ・サーラ 5 昨季は一応右SBのレギュラーだったが、ベレシンスキに逆転を許す。やはりMF出身と言う事も有って、守備に一抹も不安を残す。そして何より怪我がとにかく多い。1試合フルで出場した試合を数える方が難しいぐらいだ。若くしてチェルシーに青田買いされたように、何かの片鱗は残っており攻撃面では見劣りしないが、そこら辺がレギュラーを奪われた原因であろう。守備に長けてるタイプがサブのサイドバックにいれば重宝するが、それもなかなか難しい。まだ欲しがっているクラブはいくつかあるようなので、放出時では無いか?(13試合12先発/0ゴール/0アシスト)

CB 3 ホアキム・アンデルセン 6 ムスタフィシュクリニアール⇒と来たサンプが育てた若くて優秀な外国人センターバックの系譜を継ぐのは彼だろう。デカくて下手なタイプのセンターバックかと思っていたが、意外と足元も悪くない。終盤戦に盤石だったシルヴェストレとフェラーリのコンビにガタが来始めるとチャンスを与えられ、最終的に最後の6試合は先発。21歳とは思えない落ち着きも持っていて、右サイドバックでも一瞬起用されたように機動力も無くは無い(決して速くは無いが)。来季はレギュラーを獲って飛躍の年にしてもらいたい。代表も今の所デンマークのU-21であるが、フル代表の期待もかかっている(7試合6先発/0ゴール/0アシスト)

CB/左SB 19 ヴァスコ・レジーニ 5 現役で1番サンプ在籍年数が長い彼も、今年は受難の年となってしまった。批判を浴びながらも何だかんだで今まではスタメンで出る機会が多かった彼だが、今年は出番は激減。ついに出場しててもキャプテンマークをクアリアレッラに受け渡す事になってしまった。テクニック不足とたまに見せるポカ・・・・・買い取り先が見つからなければ残留の可能性は有るが、レギュラーはもはや無いだろう。と言うかあっては困る。キエーヴォあたりが狙ってると言う噂が有るが、28歳と言う一番脂が乗った時期に、彼もまだセリエBクラスに落ちたくは無いはずだから、早めに手をうつべきだ(14試合10先発/0ゴール/0アシスト)

***途中放出選手*** 

左SB 20 パヴロヴィッチ ND 4人いて飽和状態だった左SBの中でなかなか買い手が見つからず、しかし逆に開幕戦は怪我や出遅れでライバルがいなかったた為に出場。しかしその1試合出場しただけでクロトーネに完全移籍。しかしクロトーネでも結局8試合出場の0得点とあまりパッとしなかった。そろそろセリエAからいなくなってしまうか・・・ボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表(1試合1先発/0ゴール/0アシスト)

左SB 6 ドド ND 同じく左SBの3番手と言う事で、ずっと放出リストの筆頭だったが買い手が見つからず・・・結局祖国のブラジルのサントスに一応レンタルで開幕からしばらくたってから移籍した。レンタルなので、また買い手を探さなければいけないが、サンプに帰ってくる事は無いだろう。ジャンパオロに完璧に信頼されず(特に守備が)、自慢のDFとは思えないドリブルがサンプで輝く事は無かった。私はかなり期待していた選手で、マルセロ位になれると勝手に思っていたので、完全に見誤った。セリエAでは無くて、しかも3-5-2か3-4-2-1とかの左ウィングバックで起用してくれるチームであれば、彼の人生も違う物になっていたかもしれない(0試合0先発/0ゴール/0アシスト)

 

 

  以上のメンツから、来季への動向を見てみる。私個人的に来季への願望。まず私的に来季に向けて必要な選手、そうでない選手

いる = ベレシンスキ、アンデルセン

どちらでも = ムッルー

いらない = レジーニ、サーラ

放出決定/ほぼ決定 = ストリニッチ、フェラーリ、シルヴェストレ

来シーズンのDF陣、フォーメーションはもちろん変わらないだろうが、メンツは半分以上入れ替わるだろう。両CBがいなくなり、新加入のコリーと成長を期待してアンデルセンがレギュラー候補筆頭か?フェラーリが昨季のジャンマルコからアレックスに変わってるのでご注意を。左SBにはムッルーをサブに追いやる選手を獲得したい。右のベレだけ引き抜かれなければそのまま残りそうで、ただW杯の疲れも有って合流も遅いだろうからサーラじゃない頼りになるバックアップが欲しい。レンタルバックで帰ってきたレヴェルベロランドはキャンプに招集されているので、そこでサンプに残るか再レンタルかどうか判断される

ジャンパオロ監督4バック’18-’19

???(ムッルー)  ベレシンスキ(サーラ???)

     コリー  アンデルセン

  (レジーニ???) (フェラーリ)

    レヴェルベ ロランド

 というわけで、まず売るのはレジーニサーラ。獲得したいのは優先順位順に

  1. レギュラー左SB
  2. サブ右SB
  3. レギュラークラスCB

と言うところか。ちなみに左SBにはブラジルのサンパオロのジュニオール・タヴァレスの名前が挙がっている 

 サンプトピックス

1 新ユニ発表!!

↑↑©genovapost.comより

継続して3年契約を結んだテクニカルスポンサーのJOMAから今シーズンのユニフォームが発表された。左から

ホーム、アウェイ、サード、GKユニ

この絵だと少しわかりづらいが、個人的には紐ユニのサードが秀逸!黒の紐バージョンは記憶に無く、すぐに買う事が決定した。GKユニはプラクティスと似ており、賛否両論になりそう。ただ、「GKユニは目立った方が相手FWの眼に入って邪魔になって良い」と言うメキシコのカンポス理論は私も同感で、そういう意味ではこの蛍光イエローは良いのではないか?アウェイユニは80年代のオールドサンプユニのイメージで、この写真ではわからないがパンツとブルッチェルキアティラインがつながるデザインとなっている。ホームユニは今さら言うまでも無いだろう。襟しか変えようがない

「世界で一番美しニフォーム」

2 続いてメルカート情報

一番の話題はヤクブ・ヤンクトの獲得。ウディネーゼから買い取りオプション付きレンタルで獲得。1500万ユーロ。トレイラの売却が裏では確定しているだろうが、このメルカートの初期段階でサンプがこの金額をあっさり投入した事は評価できる。ただ彼もジャンパオロのフォーメーションだと、左MFが最有力で次がトップ下となるだろう。個人的には一番プライオリティーを置いて金をつぎ込むところはトレイラの後釜だと思うので、多少不安が残るが。カペッツィの成長でお茶を濁すか、私は可能性は有ると思っているプラートのレジスタコンバートと言うウルトラCを繰り出すのか?現在トレイラの後釜候補で名前が挙がっている中では、インビュラ(ストークシティ)とか取れればうれしいが、そう上手くいくかな?フェレーロはインタビューでトレイラの代わりについて聞かれて

ベルギー人、クロアチア人、スペイン人、イタリア人」の中から1人取る

と語った。それが本当なら、ティーレマンス、ブラダリッチ、イジャラメンディ、バゼッリだったらいいなぁ

さていずれにせよヤンクトに罪は無く、彼の獲得は素直に喜ぼう。チェコ人の彼は若くしてウディネーゼのプリマヴェーラに引き抜かれて、セリエBのアスコリにレンタルされてそこで34試合5ゴール9アシスト。その後すぐにウディネーゼに戻されて、今度はトップチームで2年間。コパも合わせて合計69試合、11ゴール11アシストの成績を残した。まだ22歳だが経験もかなり積んでおり、サンプでは歴代少ない左利きのMFという事で非常に期待が持てる。ちなみにサンプ入りを決断した際には、同胞のパトリック・シックのアドバイスも有ったらしい。まさか「サンプで適当に2年位やって、その後ビッグクラブにステップアップすればいいよ!」とか言ってないだろうな!?余談だが、現在チェコの若手は非常に面白い選手が多い。次のW杯は今回のベルギーぐらい注目されてるのでは?

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Jakub JANKTO ?ヤクブ・ヤンクト

  • ポジション:MF
  • 1996年1月19日生まれ(22歳)
  • チェコ プラハ出身
  • 184cm 73kg
  • 昨季:ウディネーゼ 36試合4得点
  • チェコ代表 10試合1得点 

さて、ここでこれまでのメルカート情報のまとめ

IN

  • DFアレックス・フェラーリ(24)⇒ボローニャからレンタルで加入。買い取りオプションは450万ユーロ
  • DFオマール・コリー(26)⇒ベルギーのゲンクから750万ユーロ+成績次第で200万ユーロのボーナスと言うオプションで完全移籍
  • MFダオウダ・ピータース(19)⇒クラブ・ブルージュ(ベルギー)よりフリートランスファーで完全移籍。ベルギー(ギニア)人
  • MFヤクブ・ヤンクト(22)⇒ウディネーゼからレンタルで加入。買い取りオプションは1500万ユーロ
  • FWイディル・ボートリフ(18)⇒スタンダード・リエージュ(ベルギー)から完全移籍。フランス人 

OUT

  • GKエミリアーノ・ヴィヴィアーノ⇒300万ユーロでポルトガルのスポルティング・リスボンに完全移籍
  • DFジャンマルコ・フェラーリ⇒元々在籍していたクロトーネに買い取りオプション行使されずに戻る
  • DFボゾ・ミクリッチ⇒クロアチアのハイデュク・スピリットに完全移籍
  • FWジャコモ・ヴリオーニ⇒再度レンタルでヴェネツィア(セリエB)に

 さて、すでにキャンプは始まっている。シルヴェストレリッキートレイラは招集されていないので移籍が決定的。ポーランド代表の3人(リネッティ、コフナツキ、ベレシンスキ)はワールドカップのお疲れ様お休みで、合流は7月21日から。それ以外の人たちは元気な姿を見せている。そして以下が練習試合の予定。

  1. 7月14日(土)17:30 Sampdoria - Sellero Novelle
  2. 7月21日(土)17:30 Sampdoria - Feralpisalò
  3. 7月25日(水)17:30 Sampdoria - Foggia
  4. 7月28日(土)18:00 Sampdoria - Parma
  5. 8月1日(水) 20:45 Fulham - Sampdoria
  6. 8月4日(土) 16:00 Watford - Sampdoria

まず地元のクラブから始まって、7月28日には同盟国のパルマとの”セリエAお帰りなさいマッチ”。そして昨年に引き続いてイングランド遠征で2試合。その後おそらくコパイタリア3回戦が8/11あたりに入って、8/18の週からもう開幕だ。さぁ楽しみな時期になってきた!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!!  

今日のカッサーノのアフォリズム(格言) 

numero215:

Non vedo l'ora di finire la carriera.

Saro' grassissimo.E felice.

格言215:

現役を辞めるのが楽しみでしょうがない

太りまくってやる!それが俺の幸せだ


2017-18 シーズン総括 選手寸評[1] 監督・GK編 + ちょっとだけメルカート&W杯情報

2018-07-06 14:59:28 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

世間はワールドカップで盛り上がっているが、一応それを見つつここでは今シーズンのサンプを振り返っていこうと思う。大分遅くなってしまったが。2018-19シーズンへの移籍市場は既に動き始めている。セリエAは今年からルールが変わって、メルカートは7/1~8/17の20時まで。8/17と言うのは開幕戦の前日で、これにより今迄みたいに開幕2試合ぐらい戦った後に移籍する事は無くなった。そして今年はW杯も有るので、その期間中は例年よりは交渉が進まないだろうし大分短くてあわただしい移籍市場になる事が予想される。ちなみに冬のメルカートも1/1~1/19と期間が短縮された。

さて、ここからは手短にサンプの2017-18シーズンを、各ポジション別に振り返っていきつつ、来季の補強の様子も見ていきたい。第1回はGK&監督編。ちなみにガゼッタ方式の採点は、全く私個人の主観100%、独断と偏見によるものである。

 

監督 マルコ・ジャンパオロ 6.5 2年目となる今シーズン。前半戦と後半戦で大きく評価が分かれるシーズンとなった。前半戦、特に13節(ローマ戦は大雨で延期で12試合)までは8勝2敗2分け。フィオレンティーナにアウェイで勝ち、ミランも粉砕。そしてDERBYも勝ってその勢いでユーヴェ戦まで内容も含めて快勝。素晴らしいスタートダッシュを見せて、この時点までだったら評価は8.5だろう。彼のやりたいサッカーもしっかり浸透しており、収支バランスではプラスのメルカートだったが、将来のスターを高く売って、代わりにまた細かく補強した選手たちが全体のクオリティを底上げ。特に左SBのストリニッチとトップ下のラミレス、そしてFWサパタの3人の新加入選手がすぐさまにフィットしてチーム力を押し上げた。相変わらずトレイラを核として細かくダイレクト中心につなぐサッカーでポゼッションを高め、そこからの攻めもサイド有りの中央突破有りとバラエティに富んでいた。

前半戦9勝4分6敗 得点35 失点27 6位

後半戦7勝2分10敗 得点21 失点33 10位

しかし、後半戦は失速。主な要因はこの3点だと思う

・ストリニッチの離脱

・アウェイの弱さ

・トレイラ-ラミレスの縦ラインを潰してくる相手が多く、かなりジャンパオロサッカーが研究された

アウェイの弱さは何なんだろう?

-ホーム 12勝3分4敗 得点36 失点20 全体で3位

-アウェイ 4勝3分12敗 得点20 失点40

アウェイでの負けは、格上相手はまぁしょうがないとしても、格下相手にはボールを無駄に回してポゼッションは高いが、効果的な攻めは全く見せられずにショートカウンターなどで失点と言うパターンが非常に多い。一つの形を貫くのは良い事だとは思うが、オプションとして堅く守ってカウンターを狙ったり、いくつかの戦い方は持っていないと厳しいとは思う。アウェイでもフィオレンティーナ戦とかアタランタ戦とか良いサッカーを見せた試合も無くには無かったが、あとは押しなべて酷かった・・・そこら辺が3年目のジャンパオロの課題となるだろう

 


 

GK 2 エミリアーノ・ヴィヴィアーノ 5.5 今シーズンも怪我に泣かされた。と言うか昨季の終盤に行った手術の影響で開幕に間に合わず、結局復帰したのが第11節のキエーヴォ戦。そこから復帰後は順位がほぼ関係無くなった最後の2試合以外、ずっとゴールを守り続けた。復帰後数試合は試合勘を徐々に取り戻すと、やはり第2GKだったプッジョよりは実力は上だなーと思わせるプレーを披露。ただ、本当に相性が悪いのかまたしても致命的なミスをしてしまったカリアリ戦

https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/79e02f974c225fdb4724a715244fd983

や、ユーヴェ戦のクアドラードの超至近距離のシュートを怖がってお尻をむけてしまうなど、全盛期を考えるとやはり衰えは隠せなかった。彼を放出して正GKを入れ替えるにはベストなタイミングであろう。(27試合/43失点)

GK 1 クリスチャン・プッジョーニ 6 今季も第2GKとしての役割を全う。ヴィヴィアーノが開幕に間に合わなかったために前半戦の快進撃中はほとんど彼がゴールを守った。ただ驚いた事に冬のメルカートで降格がほぼ決まっていたベネヴェントに電撃移籍。彼の年齢で年棒が倍増、複数年契約、そしてレギュラーGK確約と言う好条件を拒むのはさすがに難しいか。私は何気に後半戦のチームの失速は彼が出ていった影響も有ると思う。実力的な物では無くて、ロッカーのまとめ役としての彼の役割は非常に大きかった。第37節のナポリ戦はシーズン中にも関わらず、なんと1ティフォーゾとしてSUDに現れて、相変わらずのサンプ愛を示した。現役を終えたらすぐさまサンプにコーチとして戻ってきて欲しいものだ。(9試合/12失点)

GK 72 ヴィド・ベレッツND プッジョーニとトレードで第2GKとして冬のメルカートでベネヴェントから加入。それまでは一応正GKだった。スロヴェニア代表で第3GKを務める。GKとしては大柄では無いが、猫の様な反射神経の良さと柔軟な跳躍を見せる。シーズン最後の2試合、ヴィヴィアーノのアップ中の怪我によりチャンスをもらう。それぞれ2失点、3失点と言う結果に終わったが、GKの責任となる失点はほとんど無く、逆に何回か好セーブを見せて株を上げた。そのおかげもあってか、買い取りオプションをサンプが行使して来季もサンプに留まる事になった。ただ彼はやはり第2GKとして考えられている、と言うかさすがに彼が第1GKだと少し物足りない(2試合/5失点)

GK 92 アンドレア・トッツォND 今シーズンは1年中第3GKを務めるが、コパも含めて出番無し。26歳と言う年齢を考えるとそろそろプロとしてまずい。(0試合/0失点)

GK 12 ティタス・クラピカスND 1999年生まれのリトアニア人は、すでにリトアニアU-21代表に選出。195㎝の長身を生かして、将来が楽しみだ。プリマヴェーラの正GKだが、今季も何回か3人目のGKとしてセリエAの試合にベンチ入りした。そろそろ下部リーグのトップチームのどこかにレンタルで武者修行に行かされたりするのかな?(0試合/0失点) 

  • 来シーズンのGK陣は久々に大きく変わるだろう。まずヴィヴィアーノがついに移籍。ミハイロビッチ監督が就任したポルトガルのスポルティング・リスボンに引き抜かれた(何とその後、就任2週間足らずでミハイロヴィッチが解任・・・。もしかしたらヴィヴィの再移籍の可能性も有るが)。
  • 今のところ噂されているGK獲得候補筆頭はブラジルのジャンドレイ(Jandrei)。シャポコエンセ( Chapecoense)の正GKだ。シャポコエンセは先日の決勝戦直前に悲劇的な飛行機落下事故でメンバーの大半を失ったクラブとして一躍有名になった。彼のプレーは見た事無いが、決して弱くは無いクラブの正GKと言う事で、期待はできるのではないか?25歳とまだ若いし。その前まではフィオレンティーナのスポルティエッロが噂されていたが、彼はどうやら昇格組のフロジノーネに決まったっぽい。いずれにせよGKは早く決めて欲しいものだ。

さて、ここでメルカート情報を少し。

一番の話題は今までテクニカル・ディレクターを務めていたダニエレ・プラデがウディネーゼに移籍して、新たにワルテル・サバティーニが就任した事だ。サバティーニは移籍市場に強い人脈を持ち、かなり敏腕と名高い。サバティーニ⇒サンプの噂は過去にも2003年、2011年と2度あった。2003年時は結局マロッタ(現ユーヴェGM) が居座り、2011年時はサンプはセリエBに降格した時期だったので、新体制となったローマの介入に勝てなかった。今年の3月下旬にインテルとの契約を解除したばかりで、プラデの後釜を探していたサンプとちょうど合致した。過去にはコラロフ、パストーレ、ピアニッチ、マルキーニョス、マノラス、ナインゴラン等々を見出した眼力に期待しよう

ちなみにサバティーニは「ここには借りを返しに来た、サンプをビッグクラブにのし上げたい」と語っている。

↑↑©Repubblica.itよ

 

IN

  • DFアレックス・フェラーリ(24)⇒ボローニャからレンタルで加入。買い取りオプションは450万ユーロに設定されている模様。本職はセンターバックだが、昨季はレンタル先のエラス・ヴェローナで主に右SBとしてレギュラーでプレーした。25試合出場、1得点。位置付け的にはCBとSBが両方できる便利なバックアッパーと言うところか?まだ若いので、伸びしろが有ればそのまま買い取るか

↑↑©AlfredoPedulla.itよ

  • DFオマール・コリー(26)⇒ベルギーのゲンクから750万ユーロ+成績次第で200万ユーロのボーナスと言うオプションで加入。ガンビア代表の主将を務める、190㎝80kgの巨体を生かした屈強なセンターバック。サンプ初のガンビア人選手となる。昨年の自分のblogを読み返していたら、昨季もCBの候補にコリーの名前が挙がっていたので、サンプは彼の事をずっと追いかけいたのだろう。黒人で強いセンターバックと言う事で、まさに私好み。しかもガンビア代表で主将と言う事は、おそらくアフリカ人ながらしっかり戦術眼と知性を持ち併せていると予想する。レギュラーCBの柱として期待したい。背番号は早くも15番を選んだ。

↑↑©il secolo XIXよ

OUT

  • GKエミリアーノ・ヴィヴィアーノ⇒上でも触れたが、300万ユーロでポルトガルのスポルティング・リスボンに移籍。ミハイロヴィッチ監督が就任してすぐ彼を呼んだらしいが、彼が一瞬で解任された今も残るのだろうか?ちなみにスポルティングには元同僚のブルーノ・フェルナンデスも在籍する。ちょっとパイプが出来てきたのか?
  • DFジャンマルコ・フェラーリ⇒レンタルで1年間レギュラーセンターバックとしてプレーしたが、サンプは買い取りオプションを行使せずにクロトーネに戻る事になった。序盤はセンターバックとして、やはりレジーニとは違う落ち着きと強固さをもたらして活躍していたと思う。終盤、チームが調子を崩すのと歩調を合わせるようにして自身のパフォーマンスも低下。イタリア代表にも最初の方は呼ばれていたが、徐々に呼ばれなくなってしまった。私はイタリア人で長身の貴重なCB、そしてまだそこまで歳もいっていないと言う事でちょっと残って欲しかったが、1350万ユーロと言う買い取りオプションはさすがに高過ぎか・・・来季はどこでプレーするのだろう?
  • DFボゾ・ミクリッチ⇒昨季プリマヴェーラに期待の若手として加入したが、1年間で祖国クロアチアのハイデュク・スピリットに完全移籍で移籍する事になる

*ワールドカップ サンプトピックス

  1. W杯ではポーランド代表の3人は敗退。ベレシンスキはほぼレギュラーでプレー。コフナツキにも以外に出番があったのが意外。そしてリネッティに一番出番が無かったのも意外。サンプでもそうだが、リネッティを使えば勝てたのに・・・彼らは遅れてキャンプに合流だろう
  2. W杯ウルグアイ代表のトレイラはまだ勝ち進んでいる。この記事を書いてる時点で、次はフランスとの準々決勝。トレイラも1次リーグ3戦目からスタメンに定着して、サンプと同じような役割で貢献している。おそらく大会終了後にアーセナルへの移籍が決まるだろう。彼は大好きな選手だが、もう止めるのは不可能だ。彼はビッグクラブにふさわしい。セリエAでは無くてプレミアに行ってくれるなら本望。私にとってはサンプから移籍しても応援したくなる、数少ない選手の内の1人だ。
  3. クロアチア代表の左SBストリニッチもまだ勝ち進んでいる。幸いトーナメントの楽な組に入っているので、私は決勝進出まであり得ると思っている。それで疲れて怪我して死んでしまえば良いのに。なぜなら彼はミラン加入が確定している。しかもその騒動で彼が出場しなくなった昨季の冬からサンプは調子を崩したのだ。ヨーロッパのリーグ出場を目指してミラン移籍を決断した彼。結局そのミランはUEFAからファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規則に違反したと言う事で、今後2年間UEFA主催大会へ出場停止となった。ざまーーー!

*その他 サンプトピックス

  1. 一度は決まりかけたコソヴォ代表MFベリシャとクロアチアのMFマジェールは両者共に直前で破談。マジェールは欲しかった。現在一番決まりそうな移籍がウディネーゼのMFヤンクト。プラデのコネを早速利用か?
  2. プリマヴェーラに青田買いの2選手補強
  • イディル・ボートリフ=(スタンダード・リエージュ)ベルギー(2000年2月6日生)
  • ダオウダ・ピータース=ギニア(1999年1月26日生)

 7月9日~28日まで今年もPonte di Legnoでキャンプを張るサンプ。ワールドカップ中ではあるが、すでに昨日ボリアスコで初顔合わせは終わった。まだ全然決定している移籍は少ないが、実際はシルヴェストレ、トレイラ、レジーニ、サーラあたりが放出される可能性は限りなく高い。GK、CB、左SB、ボランチ、FW各1人ずつレギュラークラスの選手が欲しい!ここからはサバティーニ新テクニカル・ディレクターのお手並み拝見と行こうか。

Foooooooorza Saaaaaaaamp!!  

今日のカッサーノのアフォリズム(格言) 

numero214:

Capisco che le donne non siano d'accordo,

ma la parte del corpo di Beckham che perferisco rimane il piede destro che fa lanci di 60 metri.

格言214:

女の子たちが同調しないのはわかるが、

俺にとってベッカムの身体の部分で一番好きな部分は、いつもあの60メートルのロングキックが放てる右足だ


2017-18 SERIE A 第38節(最終節) SPAL 3-1 SAMPDORIA 完敗・・・

2018-06-27 18:56:47 | ほぼ週刊サンプ通信 '17-'18

SERIE A 第38節 5/20(日) 20:45@パオロ・マンツァ(フェラーラ)  主審:ディベッロ氏(Brindisi出身)

サンプドリア 1 - 3 スパル(前半0-1)

・前半(4分)スパル[1] アンテヌッチ(PK)

・後半(5分)スパル[2] グラッシ

・   (7分)スパル[3] アンテヌッチ

・  (21分)サンプドリア[1] コフナツキ

↑↑©Foxsportより

SPALの残留に一役買う!

別人の様に弱くなる課題のアウェイ、しかもモチベ無し。退場者も出して最終戦は完敗・・・

[試合前情報]

  早いものでいよいよ2017-18シーズン最終戦。ELの望みも完璧に消えたサンプは特に何もかかっていないが、有終の美は飾りたい。一方のSPALにとっては逆に物凄く重要な一戦。降格がかかっており、他チームの結果次第だが負けるとかなり危ない。SPALの会長曰く「この試合はここ50年で一番重要な試合」。ちなみにSPALは50年前にセリエAにいて、そこで降格してから今シーズンまでずっとA復帰を果たせなかった。ちなみに来シーズンはパルマのセリエA復帰が決定しており、B落ちしてしまったエラス・ヴェローナとサンプの同盟国は明暗が分かれてしまった。

 ちなみに前回の対戦はクアリアレッラの2ゴールでホームで2-0で勝利。ただ、後半ロスタイムに入ってからの2点と言う事で決して楽勝では無かった。そしてそのクアリアレッラは怪我でベンチスタート。また、この試合の前にフェレーロはトレイラの売却を公言。その影響もあってかトレイラはベンチ。そしてSPALにはサンプがそのトレイラの後釜に狙っていると言われているヴィヴィアーニがいる。

https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/2f84da8083d1a38aecc57048e0b59e40

  さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。まずGKは前節に引き続いてベレッツがスタメン。そしてFW陣が緊急事態のサンプはクアリアレッラがベンチには戻ってきたが、逆にサパタが怪我でベンチ外。再びカプラーリコフナツキの若手2トップとなった。一方MF陣は先程述べたとおり、トレイラがベンチ。代わりにカペッツィがスタメン。後はベストメンバー。バッレートは怪我で不在。DF陣は絶賛育成中のアンデルセンが5試合連続で先発。そしてレギュラーCB2人を休ませて何とレジーニが先発。左SBには久々ムッルーが怪我から戻ってきた。元スパル勢はいない。

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 

 カプラーリ■33分コフナツキ

      ラミレス(46分クアリアレッラ)

リネッティ  プラート

     カペッツィ(80分ヴェッレ)

ムッルー    ベレシンスキ

 レジーニ(cap)アンデルセン

      ベレッツ

ベンチ:GKクラピカス、トッツォ DFフェラーリ、ストリニッチ、シルヴェストレ

MFアルヴァレス、トレイラ FW -

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 一方のスパルはセンプリチ監督の3-5-2。センプリチはレガプロから2年連続でスパルを昇格させた実力派監督である。GKはセネガル代表のゴミス。細身長身でバネが有るタイプで私好みだ。今回のW杯も控えGKではあるだろうが選出されている。DFは190cmと長身のヴィカーリをセンターに、サンプからレンタル中のシミッチが右、そして長くセリエAでも活躍してきたベテランのフェリペ含む3バック。アンカーがサンプも狙っているヴィヴィアーニ。そして元サンプのリッツォと交換のような形でアタランタから入ってきたセルビア人のクルティッチと左利きのグラッシが脇を固め、サイドは右にラッツァーリ、左にマティエッロ。FW2トップはかつてミランで若い頃デビューしながら流浪のストライカーのパロスキと、ゲームキャプテンを務めるアンテヌッチ。控えには元サンプのボナッツォーリがいる。ごらんの通りスパルには元サンプ勢が多い。現在レンタル中でサンプが保有権を持つボナッツォーリ、同じくDFシミッチ。出場停止でこの日は不在のDFのサラモンはリネッティの同胞の先輩。ジェノヴァの2チーム両方に所属したFWボリエッロ。ボリエッロは怪我でこの試合は招集外。

SPAL(3-5-2) 監督:レオナルド・センプリチ 

   パロスキ アンテヌッチ(cap) 

 グラッシ        クルティッチ

マッティエッロ     ラッツァーリ(58分コスタ) 

     ヴィヴィアーニ(78分スキアッタレッラ) 

  フェリペ     シミッチ

      ヴィカーリ

       ゴミス(91分マルケジャーニ) 

GKポリッツィ DFヴァイサネン、スキアヴォン

MFベッレーモ、スキアヴォン、ヴィターレ FWボナッツォーリ、フロッカリ、エスポジト、ルッソ

備考:退場:前半33分カプラーリ;警告:前半2分カプラーリ、45分リネッティ、後半29分クアリアレッラ、31分ヴィヴィアーニ;芝状態良好

★日曜18:00から行われたポスティチポ。大学都市フェラーラの穏やかな日曜夕方。さすがにSPALのティフォージは横断幕を用意したり気合が入っていて、スタジアムはなかなか良い雰囲気


<あらすじ>

ハイライト動画https://www.youtube.com/watch?v=uNaHLrKODME

前半は0-1。ポゼッションはスパル8分25秒:サンプ14分05秒。試合はいきなり動く。3分にヴィヴィアーニがペナ外で切り返して左足シュート。これがカプラーリの手に当たり、ハンドを取られてPK,そしてカプラーリにはイエロー

前半4分 アンテヌッチ(PK)Goal:0-1

→このPKをキャプテンのアンテヌッチが左下に決める。コースはやや甘かったので、PKストッパーのヴィヴィアーノだったら止めてたかも・・・アンテヌッチは自身10得点目

サンプも反撃を見せて、18分にはリネッティがペナ内でドリブル突破⇒カプラーリのシュート⇒GKゴミスがパンチング⇒こぼれをどフリーのプラートが外す。そうこうしてる内に32分にカプラーリが2枚目のイエローで退場。足裏見せたタックルと言う事らしいが、これはかなり厳しい判定■

 

↑↑©panorama.itより

早々と1点取ったSPALは全体的に引いて守備を固めてカウンターに作戦を変更。しかし数的有利になった事で、それでもかなりチャンスを作るようになう。サンプは全然ファールを取らない審判と、SPALの激しい当たりに苦しんで、前半はこれ以上反撃できず

後半は頭からラミレスに代えてクアリアレッラを投入。4-3-2のような形にして反撃を試みる。しかし

後半5分 グラッシGoal:0-2 

→ヴィヴィアーニの右後方からのクロスにグラッシがヘッドで合わせて、貴重な追加点・・・

↑↑©panorama.itより

後半7分 アンテヌッチGoal:0-3 

→ヴィヴィアーニが中央から持ち上がり、左のアンテヌッチにラストパス⇒アンテヌッチがDFを1人かわして右足でゴール。ダメ押し・・・

と後半早々に立て続けに得点を許して、ほぼ試合は決定

後半21分 コフナツキGoooooL:1-3
→後方からカペッツィがヘッドで前方にパス⇒コフナツキがこの後ろから来るボールを、ペナ内わずかに入ったあたりでダイレクトボレー⇒この無駄なビューティフルゴールで、一矢報いる

↑↑©U.C.Sampdoria.itより

その後、後半ロスタイムにSPALは交代でGKガブリエレ・マルケジャーニをセリエAデビューさせる。最終戦っぽい雰囲気だ。彼は往年の名GKルカ・マルケジャーニ(ラツィオで主に活躍した、イタリア代表ではずっとパリュウカのサブだったGK)の息子である。その直後にSPALは更にチャンスを作り、裏に抜け出したアンテヌッチが胸トラップからシュート⇒こぼれをパロスキが決めてゴール。1-4。

かと思いきや、VARでオフサイドが取られてこのゴールは取り消される。ここでVARがプラスに働いても全く嬉しくない。

ロスタイム3分。そのまま試合終了。1-3・・・・ 

(ポイント
・ポゼッションはスパル19分25秒:サンプ24分43秒

・シュート数はスパル13本(枠内6本):サンプ10本(枠内4本)

・退場の判定は厳しかったが、モチベの差、アウェイの弱さが全て

・サンプの選手ではプラートだけやる気が見えた。

カプラーリはサンプに残るかわからないが、来季の開幕戦は出場停止

コフナツキは昨季のシックとまではいかなかったが、21歳のセリエA初挑戦のFWとして5ゴールはまずまずか。DFアンデルセンと共に来季楽しみな存在。

・SPALのヴィヴィアーニは良い選手だし獲得できるならしたいが、そう簡単にいくかな。そしてトレイラは偉大過ぎるし、タイプも少し違うので彼のそのまま代役は難しいと思うが

 スパルはこの結果、来季の残留を自ら勝ち取った。やはりサッカーはメンタルスポーツ。残留に賭けるパワーは強い。大して関係は無いが、サンプはこの日の敗戦でずっと下にいたトリノにも勝点で並ばれて、最終的に10位で終わった。結果2016-17と同じ順位だが、勝点は上回ってるしその中身は大分違うが。

 ジャンパオロサッカー2年目。良い所と悪い所両方色濃く出てきた1年だったと思う。幸いジャンパオロの残留はほぼ決定的で、来季も成熟路線が辿れる。次の号から今季を振り返っていこうとは思うが、今季はストリニッチがいなくなってから調子を崩したのは間違いない。来季はさすがにジャンパオロも勝負の年となるので、トレイラ売却など不安な面はあるが、彼の要求がある程度満たされる補強をしてジャンパオロサッカーが結果として花開くのを期待しよう

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

’17-’18 SERIE A最終成績

38試合 16勝6分16敗 勝点54 得点56 失点60 得失点差-4 10位