2018-19 SERIE A 第5節 SAMPDORIA 0-1 Inter 後半ロスタイムのゴールで敗戦・・・

2018-09-27 20:30:22 | ほぼ週刊サンプ通信 '18-'19

SERIE A 第5節 9/22(土) 20:30@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)  主審:グイーダ氏(Torre Annunziata出身)

サンプドリア 0-1 インテル(前半0-0)

・後半49分インテル[1] ブロゾヴィッチ

 

↑↑©calcioblogより

VARでインテルが2度、サンプが1度ゴールを取り消される展開。0-0引き分けかと思われた後半ロスタイム、ブロゾヴィッチのボレー一発に沈む・・・

【試合前情報】

 さて前節水曜のフィオレンティーナ相手に良い試合を演じて1-1の引き分け。そこからわずかに中2日でのインテル戦。一方のインテルは火曜にCLのトッテナム戦で劇的な逆転劇を演じた。サンプより1日多い中3日での試合。この1日が選手の回復にどう影響するか。しかもインテルの方が選手層は当然厚い

 ジェノヴァでの対インテルは通算68試合行われており、サンプ15勝、インテル30勝、23引分けとホームながら負け越している。ゴール数はサンプ65に対してインテル111。インテルはサンプがセリエAで通算1番負けてるチームでもある(65敗)。またゴールも1番決められている(222)。ゴール数はホームでもアウェイでも奇跡的に111ゴールずつ決められている事になる。ジャンパオロになってからは、一昨年は2戦2勝、逆に昨年が2戦2敗。つまりスパレッティになって変わってしまったと言う事か。前回の対戦は思い出したくもない試合。せっかく我々サンプドリアクラブ東京が、イタリアからドリアーノを招いて大勢で観戦した試合だったが・・・

https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/7f5626e412121ec522904590f4dfba70 

以下が直近7試合↓↓

  1. 2018/03/18 SAMPDORIA 0-5 Inter
  2. 2017/10/24 Inter 3-2 SAMPDORIA 
  3. 2017/04/03 Inter 1-2 SAMPDORIA
  4. 2016/10/30 SAMPDORIA 1-0 Inter
  5. 2016/02/20 Inter 3-1 SAMPDORIA
  6. 2015/10/04 SAMPDORIA 1-1 Inter
  7. 2015/03/22 SAMPDORIA 1-0 Inter

 ここ3年間、7試合では3勝3敗1分けの互角だ。インテルとサンプの両クラブ間での移籍は近年非常に多く、かなり因縁の対決となる。まず筆頭には憎きイカルディ、その他にもシュクリニアール、ラノッキア、そしてGKの2人ベルニパデッリもサンプ経験がある。エデルはいなくなってしまったが・・・一方サンプにいた元インテル勢も昨シーズンまでで一気にいなくなった。GKヴィヴィアーノ、DFシルヴェストレドド、MFリッキー・アルヴァレス。FWボナッツォーリもレンタルに出たまんまなので、現在サンプにいるのはカプラーリだけか?マンチョが創り出したこのパイプ。そろそろ次の有望な選手が来て欲しいものだ。


さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。出場停止は無し、レジーニ以外ではコフナツキサポナーラがケガで招集外。また試合前のアップで負傷したカプラーリの代わりに急遽トップ下はラミレス。それ以外では前節のフィオ戦からはサーラに代わってベレシンスキがスタメンに戻って、怪我が癒えたプラートバッレートに代わってスタメン。CBは引き続きトネッリアンデルセンのコンビ。左SBは昨季との成長が見えるムッルーエクダルのPLAYも盤石になってきて、2トップはクアリアレッラ&デフレル。元インテル勢はカプラーリ。そう言えばGKアウデーロとインテルのアサモアが試合前に親しそうに話していた。アウデーロがユーヴェユースだった頃にアサモアもユーヴェにいたので接点があったのだろう。意外な関係だ。

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ

クアリアレッラ(cap)デフレル

     ラミレス(92分サーラ)

リネッティ(59分ヤンクト)プラート(59分バッレート)

    エクダル

ムッルー     ベレシンスキ

  アンデルセン トネッリ

      アウデーロ

ベンチ:GKラファエル、ベレッツ DFコリー、レヴェルベ、タヴァレス、フェラーリ、ロランド MFヴィエイラ FWスティエポヴィッチ

ーーーーーーーーーーーーーー

 一方のインテルはスパレッティ監督の4-2-3-1。GKは相変わらずのハンダノヴィッチ。DFは右からダンブロージオ、シュクリニアール、ミランダ、アサモア。アサモアはサンプに欲しかったなー。MFはベシーノのボランチの相棒をブロゾヴィッチ。2列目は左にカンドレーヴァと右に新加入のポリターノ、真ん中も同じく補強の目玉でもあったナインゴランそしてFWは憎きイカルディ。全体的に昨季より選手層がパワーアップしている感じだ。元サンプ勢はたくさんいる。憎きイカルディシュクリニアール、ラノッキア、そしてGKの2人ベルニパデッリそして監督のスパレッティをすっかり忘れてた。彼は1998-99のサンプB落ちの立役者だ

Inter(4-2-3-1) 監督:ルチアーノ・スパレッティ

        イカルディ(cap)

カンドレーヴァ ナインゴラン ポリターノ

(69分ケイタ)   (82分ボルハ・バレロ)(60分ペリシッチ)

 ブロゾヴィッチ ベシーノ

アサモア         ダンブロージオ

  シュクリニアール ミランダ

     ハンダノヴィッチ

ベンチ:GKパデッリ DFデフライ、ラノッキア、ダウベルト

MFガリアルディーニ - FWラウターロ 

備考:年間チケット保有者数 17.042枚(1試合平均170.794euro),有料入場者数5.793枚(187.710euro);芝状態良好

 ★土曜の夜20:30から行われたアンティチポ。前節いくつかのサポータークラブが応援をボイコットしていたが、この試合はみんな駆け付けた


<あらすじ>

ハイライト動画https://www.youtube.com/watch?v=07yASiN4TUA

試合への入りはサンプが良かった。開始早々からチャンスを作る。いきなりクアリアレッラがオーバーヘッドで狙ってみたり(やや弱くてハンダノヴィッチが跳んでセーブ)、右サイドからえぐって、デフレルとリネッティがフリーでシュートを放つが、共にブロックされてみたり。ただ点は奪えず、そこからは一進一退の攻防。そして

43分 混戦からナインゴランのミドルがサイドネットに突き刺さる・・・・・・・・先制されたかと思いきや、VARによりその前のプレーでのオフサイドがしっかり取られて、ノーゴール!

↑↑©serpents of madonniaより

相変わらずムカつくバカルディと、急遽カプラーリに代わって出場したラミレスの”せっせっせーのよいよいよい”。ラミレスはこの日も決定的な仕事は出来ず・・・

前半は0-0。ポゼッションはサンプ11分57秒:インテル11分51秒。

両チーム共に多くのチャンスを作るが、サンプは十分戦えていた。特にサンプの両サイドバックが良くて、攻守共に効いていた 

後半はサンプのハイプレスの勢いがやや弱まり、インテルが徐々にボールを回して支配する時間が増えてくる。サンプはそれに対してカウンターで応戦。

5分にはペナ内右サイドからポリターノの左足で巻くシュート⇒ポスト

サンプは14分にリネッティとプラートに代えてヤンクトとバッレートを投入する2枚替え。中盤をリフレッシュして打開を図る。しかし次のチャンスもインテル。24分にベシーノのクロスをカンドレーヴァが強烈なボレー⇒これはアウデーロがスーパーセーブ

42分 ペナすぐ外からアサモアの左足強烈ミドル⇒ネットに突き刺さる・・・⇒その前のプレーでダンブロージオがゴールラインを割っていたのがVARで確認されてノーゴール

44分 逆にサンプもカウンターからヤンクトのスルーパス⇒デフレルが抜け出して1対1を落ち着いて決めてゴーーール!・・・・・・・・・・・しかし今度はこちらがVARでオフサイドを取られてゴール取り消し

 47分ラミレスが怪我してサーラを投入。サーラは左MFに入り、ヤンクトをトップ下にそのサーラがファールを犯してFK献上。そのFKから・・・

 

後半49分 ブロゾヴィッチGoal:0-1

 

→CKの崩れから左サイドからペリシッチのクロス⇒DFヘッドでクリア⇒ブロゾヴィッチがこの高く上がった球をダイレクトボレーで叩き込まれる・・・

↑↑©passioneinteru.comより

 このゴールに喜び過ぎたスパレッティ、4審に暴言を吐いたと言う事で退席処分に

(その後、スパレッティはTVカメラに向けてゴーーールと叫んだだけと言う事で、出場停止処分は回避) 

ロスタイム5分。そのまま試合終了。0-1 

(ポイント)
・ポゼッションはサンプ20分31秒:インテル22分48秒 

・シュート数はサンプ9本(枠内4本):インテル14本(枠内5本) 

・どちらかと言うと前半はサンプ、後半はインテルペースの試合だったか

・良く戦ったが・・・引き分けには出来たなぁ

・ムッルーとベレシンスキの両SBが良かった。特にムッルーは昨年から格段の進歩を見せている

↑↑©Aargauner Zeitungより

ヤンクトはあまり良くないな・・・試合勘の無さがもたらしてるのか。ジャンパオロの細かい戦術に戸惑っているのか

・CBトネッリも悪くは無いが、個人的にはコリーの方が堅いと思うんだけどな・・・トネッリはたまにポカやりそうな気がする 

  ショックの残る敗戦だが、強豪相手に堂々の内容の試合をしたのも事実。すぐに頭を上げて、また中3日後のカリアリ戦に頭を切り替えよう。カリアリとスパル相手には勝点4欲しい!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

次節:セリエA 第6節 2018年 9/26(水) 対カリアリ@カリアリ 現地21:00Kick Off(日本時間深夜4:00  

’18-’19 SERIE A

5試合 2勝1分2敗 勝点7 得点9 失点3 得失点差+6 現在 8位 

今日のカッサーノのアフォリズム(格言) 

numero227:

In motorino non usavo mai il casco.

Finche ero uno sconosciuto nessuno mi femava,

poi,guarda un po',le pattuglie hanno cominciato a inseguiremi.

格言227:

原付乗る時、俺はヘルメットを被った事が無い。

俺がまだ有名じゃなかった頃、誰も俺の事を止めたりしなかった。

段々有名になってきたら、パトロールの奴が俺を追っかけるようになってきた


2018-19 SERIE A 第1節延期分 SAMPDORIA 1-1 Fiorentina 妥当なドロー

2018-09-22 16:06:15 | ほぼ週刊サンプ通信 '18-'19

SERIE A 第1節延期分 9/19(水) 19:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)  主審:マレスカ氏(Napoli出身)

サンプドリア 1-1 フィオレンティーナ(前半0-1)

・前半13分フィオレンティーナ[1] シメオネ

・後半15分サンプドリア[1] カプラーリ

↑↑©sportzwikiよ

好調な両チームの対戦、開幕戦の延期試合は1-1でドロー。ここ2試合で4得点のデフレルは4人でマークされる始末・・・四字熟語で言うと”四面楚歌か?

【試合前情報】

 さて前節フロジノーネに大勝したサンプ。中3日とキツイ日程では有るが、3連勝を狙う。一方のフィオレンティーナも好調。サンプと同じような相手と3試合消化しており、実質の開幕戦となったキエーヴォ戦で6-1と大勝。その後サンプが負けたウディネーゼに1-0で勝利、サンプが勝ったナポリに0-1で敗戦。勝点6、得点8失点2とほぼ一緒だ。前回の対戦は今年の1月。クアリアレッラのトリプレッタで快勝している!昨季はヴィオラとの対戦は2戦2勝。

https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/421ac5864e1794e955ccb6761fd8c62a

直近5試合

  1. 2018/01/21 SAMPDORIA 3-1 FIORENTINA
    30'(1°T) F. QUAGLIARELLA, 15'(2°T) F. QUAGLIARELLA,
    23'(2°T) F. QUAGLIARELLA 35'(2°T) C. SANCHEZ
  2. 2017/08/27 FIORENTINA 1-2 SAMPDORIA
    5'(2°T) M. BADELJ 32'(1°T) G. CAPRARI, 35'(1°T) F. QUAGLIARELLA
  3. 2017/04/09 SAMPDORIA 2-2 FIORENTINA
    5'(1°T) B. FERNANDES, 26'(2°T) R. ALVAREZ 15'(2°T) G. RODRIGUEZ, 44'(2°T) K. BABACAR
  4. 2016/11/06 FIORENTINA 1-1 SAMPDORIA
    37'(1°T) F. BERNARDESCHI 12'(2°T) L. MURIEL
  5. 2016/04/03 FIORENTINA 1-1 SAMPDORIA
    24'(1°T) J. ILICIC 39'(1°T) R. ALVAREZ

ここ5試合はサンプの2勝3分け。ただ去年はリーグ戦以外でコパイタリアでも対戦して、それは負けているが。個人ではクカリアレッラとカプラーリがヴィオラ相手に良くゴールを挙げている。カプラーリはサンプに来る前年の2016-17ペスカーラ時代もフィオレンティーナ戦2試合で共にゴールをあげている。そして昨年も1得点。

さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。出場停止は無し、レジーニ以外ではタヴァレスサポナーラがケガで招集外。プラートは戻ってきた。前節のフロジノーネ戦からはDF2人が変わった。コリーベレシンスキに代わってトネッリサーラが出場。MFとFW陣は前節と全く同じ。エクダルがPLAYで信頼を勝ち取り、左右MFリネッティバッレートが先発。トップ下は引き続きカプラーリ。2トップは進化続けるコンビのクアリアレッラ&デフレル。元ヴィオラ勢は、今季何個の元所属したクラブと対戦するかわからないぐらい多いクアリアレッラ、そして加入したばかりのサポナーラ

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ

 デフレル クアリアレッラ(cap)(82分コフナツキ)

     カプラーリ(69分ラミレス)

リネッティ(55分プラート)バッレート

     エクダル

ムッルー     サーラ

  アンデルセン トネッリ

      アウデーロ

ベンチ:GKラファエル、ベレッツ DFコリー、ベレスンスキ、フェラーリ、ロランド MFヴィエイラ、ヤンクト、 FWスティエポヴィッチ

ーーーーーーーーーーーーーー

 一方のフィオレンティーナはピオリ監督の4-3-3。昨季のい2トップからはややフォーメーションが変わっている。GKは”フランスのドンナルンマ”と言われているラフォントではなく、ポーランドのドラゴフスキ。右SBはセルヴィア代表のミレンコヴィッチ。左SBは個人的にサンプに欲しいビラーギCBはアストーリの意思を継いでキャプテンとなったペッツェッラヴィトール・ウーゴ。中盤はエジミルソンヴェルトゥ、そしてローマから加入したジェルソン。3トップはサンプも最後まで狙っていたクロアチア代表のピアツァが左。中央にシメオネ息子、右にキエーザ息子2世コンビ。元サンプ勢はいないが、サンプのアイドルのキエーザの息子、フェデリコ・キエーザがいる。

FIORENTINA(4-3-3) 監督:ステファノ・ピオリ

     シメオネ

ピアツァ(61分ミララス) キエーザ(82分ソッティル)

ジェルソン(70分ベナッシ) エディミルソン

     ヴェルトゥ

ビラーギ      ミレンコヴィッチ

 ヴィトール・ウーゴ ペッツェッラ(cap)

     ドラゴフスキ

ベンチ:GKラフォントDFロリーニ、チェッケリーニ、ハンコ、ディクス

MFノルガールド、エイゼリック、ダボ FWテレオー

備考:年間チケット保有者数 17.042枚(1試合平均170.794euro),有料入場者数1.292枚(32.490euro);芝状態良好

↑↑©il secolo XIXよ

水曜の夜17時からの予定だった、延期になったサンプvsフィオレンティーナはティフォージの抗議によって19時キックオフに変更された。しかしULTRAS TITO CUCCHIARONI筆頭に、サンプウルトラの主力9クラブはそれでこ満足せず、この試合の応援をボイコットしようとした。

橋の事故によりジェノヴァの交通は混乱を来している。ミラノ方面への重要な道路だった橋が通行止めになっている事によって、渋滞がかなり起きやすくなっているのだ。平日のラッシュアワー(19時でもそんなに変わらない)開催だと、現在ただでさえ混乱しているジェノヴァの街の為に良くない。元々彼らは橋崩壊事故が天災では無く、インフラ整備を怠ったイタリア政府が原因の人災だと考えている。それに抗議すると言う意味のボイコットだ。

一方ジャンパオロはそんなティフォージに対して何とかスタジアムに来て応援してくれるようオフィシャルページを通じて呼びかけた。ナポリに3-0、その後アウェイでフロジノーネに5-0と物凄く調子が良くて、ティフォージもサンプのチーム自体に対しては満足している現状なので、このボイコットに関しては意見が真っ二つに分かれてしまってる。

アンケートによると5人中3人はボイコットに賛成、あとの2人はイタリア政府に抗議したい気持ちは分かるが、このボイコットでは大勢に影響は与えられないし、サンプに罪は無いのだからちゃんと応援してあげないと、と言うスタンス。敵も強豪だしホームでサポーター無しだと負けてしまう可能性が高くなる、と

結果、SUDはこんな感じになった。年間チケットで完売しているSUDは基本的には常にパンパン。なのでやはりかなりの賛同者がいたと言う事だ。

うーん
難しい問題だ。私はどっちの気持ちも分かるけど・・・実際ジェノヴァに住んでいるわけではないので、やはり住んでいる人ほどの切迫感は無いので彼らの気持ちに100%はなってあげられないだろう。多少なりと政府が譲歩したし、これ以上の抗議をしても無駄だからサンプを応援してやって欲しいと言うのが本音かなぁ。ただここで被害者当事者であるジェノヴァ市民が、セリエAの試合と言う発信力がある環境を使って訴えるのは意味が有るだろうし、重要な事だろう。ともかくTV放映権に縛られた、無駄なアンティチポ、ポスティチポは止めろ!

これはサンプULTRASの総意でも有る。


<あらすじ>

ハイライト動画https://www.youtube.com/watch?v=jx_dvYV8n_g&feature=onebox

開始早々から両チーム共に積極的に2度ずつチャンスを作る。フィオはペッツェッラのポストからシメオネのシュートは枠外。カプラーリがバックパスの処理にもたついたドラゴフスキにプレッシャーをかけてあわやと言う場面になったり、デフレルのパスからリネッティがGKと1対1になりかけたり。しかし先制したのはフィオレンティーナ

前13分 シメオネGoal:0-1

 

→左サイドからビラーギが右足でゴールに向かうクロス。アンデルセンと競りながら、シメオネがダイビングヘッド。アウデーロもさすがに届かず・・・先制を許す

 

↑↑©spaziocalcio.itよ

その後の33分にも、ペナ内の右サイドからキエーザの折り返し。ピアツァがダイレクトで完璧に合わせるが、GKアウデーロがスーパーセーブ!追加点は許さず。一方サンプで一番惜しかったのは終了間際。カプラーリの直接FKが、GKが手でかすってバー!同点にはできず

前半は0-1。ポゼッションはサンプ12分49秒:フィオレンティーナ12分00秒。両チーム共に多くのチャンスを作るが、どちらかと言えばフィオレンティーナの方が多かったか。左のビラーギが効いており、良いクロスが何本かあったし、ミドルも危ないのがあった。1点は取られたがGKアウデーロがナイスセーブを連発しており、1点に留めたのが大きい

後半10分にプラートが怪我から復帰して、今季初出場。その少し後、何本か惜しいシュートがあったカプラーリが遂にゴールをこじ開ける

後半15分 カプラーリGoooooL:1-1
→右サイドのバッレートから大きなサイドチェンジ⇒左サイドでこのボールを受けたカプラーリが、少しカットインして右足インフロントで巻いたシュート⇒ボールは美しい弧を描き、ゴールに吸い込まれる!同点!!
 

 

↑↑©la Repubblicaより

 その後カプラーリはスタンディングオベーションを浴びながらラミレスに交代した。さらにジャンパオロはクアリアに代わってコフナツキ投入して点を取りに行く

 一方のフィオレンティーナも投入したミララスのシュートや、カットインしたミレンコヴィッチの危ないシュート等で得点を狙うが至らず 

ロスタイム3分。そのまま試合終了。1-1 

(ポイント)
・ポゼッションはサンプ26分13秒:フィオレンティーナ20分30秒 

・シュート数はサンプ8本(枠内4本):フィオレンティーナ14本(枠内9本)

・前半はヴィオラ、後半はサンプペースの試合だったが

・両チーム攻撃的に多くのチャンスを作りあったが、妥当な引き分け

カプラーリが2試合連続得点。昨季も良いプレーを見せていたが決定力に課題があった。ここにきて一皮むけたか?

プラートの復帰はやはり大きい。魅力的なプレーを見せてくれる。次節からMF陣の争いは楽しみだ。次は中2日での試合なので、さすがにスタメンの入れ替えが有るだろう

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

アウデーロ、素晴らしい。ジャンドレイの獲得に失敗して良かったような気がする

・今年のフィオレンティーナは若い選手がかなり多いが、キエーザ、シメオネ、ピアツァの3トップを中心に良いチームだった

  勝てなかったのは残念だが、ここ3試合の出来には呼吸器系の持病が悪化して緊急入院したサバティーニも喜んでいるだろう。ただ、中2日ですぐインテル戦が待っている。

 インテルはCLのトッテナム戦で劇的な逆転勝利を収めたばかり。勢いには乗っているだろう。そしてなにより逆賊イカルディを血祭りに上げないといけない対戦だ。ここまでほとんど出ていないプラートとヤンクトに期待しようか! 

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

次節:セリエA 第5節 2018年 9/22(土) 対インテル@ジェノヴァ 現地20:30Kick Off(日本時間深夜3:30  

’18-’19 SERIE A 

4試合 2勝1分1敗 勝点7 得点9 失点2 得失点差+7 現在 4位 

今日のカッサーノのアフォリズム(格言) 

numero226:

All'estero ho faticato.

A un certo punto mi mancava il mio Paese.

Ho capito che li fuori era complicato tutto.

Io sono italiano e terrone.

格言226:

国外のクラブでは苦労した

時々母国が物凄く恋しくなった。

外国では全ての物が複雑だと言う事がわかった

俺はイタリア人で、テッローネ(=南部の人、イタリア北部の人が南部の人を蔑んで呼ぶ)だ


2018-19 SERIE A 第4節 Frosinone 0-5 SAMPDORIA マンマミーア!!

2018-09-21 00:41:04 | ほぼ週刊サンプ通信 '18-'19

SERIE A 第4節 9/15(土) 20:30@ベニート・スティルベ(フロジノーネ)  主審:イッラーティ氏(Pistoia出身)

サンプドリア 5-0 フロジノーネ(前半1-0)

・前半11分サンプドリア[1] クアリアレッラ

・後半2分 サンプドリア[2] カプラーリ

・  13分 サンプドリア[3] デフレル

・  38分 サンプドリア[4] コフナツキ

・  41分 サンプドリア[5] デフレル

 

↑↑©U.C.Sampdoria.itよ

サンプ72年の歴史。セリエA通算700勝!4月3日以来のアウェイでの勝利!!アウェイでの5-0もまた新記録!!!

【試合前情報】

  さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。プレビューの私の予想が完璧に当たった。出場停止はいないが、プラートサポナーラがケガで招集外。GKはイタリアU-21代表にも出場したアウデーロ。DFは右のベレと左のムッルー変わらず。CBは前節はトネッリだったが、コリーが復活。アンデルセンは当確。MFはエクダルがPLAYで信頼を勝ち取り、左右MFは地元紙はヤンクトを押していたが、私が賭けたリネッティが先発。まぁヤンクトはいずれ彼の力が必要になる時がくるだろう。トップ下は前節ラミレスが良くなかったのもあり、今季初スタメンのカプラーリ。2トップは進化続けるコンビのクアリアレッラ&デフレル。元フロジノーネ勢はいない。

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ

 デフレルクアリアレッラ(cap)(65分コフナツキ)

     カプラーリ(59分ラミレス)

リネッティ    バッレート

    エクダル(70分ヴィエラ)

ムッルー   ベレシンスキ

  コリー アンデルセン

     アウデーロ

ベンチ:GKラファエル、ベレッツ DFサーラ、レヴェルベ、タヴァレス、フェラーリ、トネッリ、ロランド MFヤンクト FW -

ーーーーーーーーーーーーーー

 一方のフロジノーネはロンゴ監督の3-5-2。プレビューの予想からは左CBと左MFが外れた。GKは昨季フィオレンティーナの正GKだった実力者のスポルティエッロ。DFは元サンプのポーランド人サラモンを中心に、右がゴルダニーガではなくてブリゲンティの予想。左も元サンプのクラインツ。そしてさらに右WBはサンプに戻ってきて欲しいザンパーノ。左WBは元代表のベテラン・キャプテンのモリナーロ。中盤は全員ボール奪取に優れてるトリオ。マイエッロをレジスタに、その前を元サンプの10番ソッディモとガーナ代表のチブサーが固める。FWは長身のクロアチア人ペリツァを起点に、その相棒は左利きのチャーノ。コスタリカ代表のキャンベルは怪我明けと言う事でベンチスタート。フロジノーネはここまでまだシーズン無得点だ。元サンプ勢はザンパーノ、サラモン、クラインツ、ソッディモ、サンマルコと非常に多く、しかもサンマルコ以外全員スタメン

一方のフロジノーネは(3-5-2):監督モレノ・ロンゴ

  チャーノ  ペリツァ

(75分チョファニ) (68分キャンベル)

 ソッディモ  チブサー

モリナーロ(cap)  ザンパーノ

    マイエッロ(62分ハルフレッドソン)

 クラインツ  ブリゲンティ

     サラモン

    スポルティエッロ

ベンチ:GKバルディ DFアリアウド、ゴルダニーガ、ベゲット、ギリオーネ、カプアーノ

MFクリセティグ、カッサータ FWピナモンティ

備考:観衆約14000人;芝状態そこそこ

★20時半から行われたナイター、ホーム開幕戦。SUDの横断幕


<あらすじ>

ハイライト動画https://www.youtube.com/watch?v=j5B0lJi5dM0

前半11分 クアリアレッラGoooooL:1-0
→敵DFのミスパスをデフレルがカット⇒カプラーリに渡りそこから右サイドのバッレートにスルーパス⇒ペナ内でバッレートがグラウンダーで折り返して、あとはゴール正面で待ち構えるクアリアレッラが押し込むだけ!クアリレッラのサンプ通算50ゴール目で先制!!

↑↑©calciomercato24よ

12分 直後の大ピンチ。すぐカウンターを食らうがGKアウデーロがペリツァの抜け出しを飛び出して止める

↑↑©calessioporcu.itよ

20分 バー!右からのクロスにブリゲンティのダイビングヘッド。GKアウデーロがわずかに指で触ってバーに逃れる。

前半は1-0。ポゼッションはフロジノーネ10分37秒:サンプ14分35秒。先制した直後に立て続けにピンチを迎えるが、そこはGKアウデーロの攻守で守る。その後はまたサンプがペースを取り戻す。

今までのアウェイの試合と違うと感じたのが、とにかくパススピード。悪い時のアウェイの試合は、ボールは持てるがパスも遅くて”ただ回してる感”がいなめない。この日は後方で回しているだけの時も終始早いパスでペースを作る。また、守勢に回るとデフレルとクアリアレッラの献身的なチェイシングから、徐々にプレーの可能性を限定していきボールを奪う。そこからすぐショートカウンターを繰り出す。デフレルはポストはなかなか収まらなかったが、守備で貢献していた。前半は1-0で折り返す

後半、すぐさま試合は動く

後半2分 カプラーリGoooooL2-0
→リネッティの持ち上がりから左のクアリアレッラへ。クアリアレッラが左足で完璧なクロス⇒ペナ内でフリーのカプラーリが美しいボレーで叩き込む!カプラーリの嬉しい今季初ゴールで追加点!!

 

↑↑©fantagazzetta.comより

後半13分 デフレルGoooooL3-0
→アンデルセンからのロングフィード⇒そのボールを右サイドで受けたデフレルがドリブル開始⇒ペナルティーエリアあたりでカットインから左足一閃!ニアをグラウンダーでぶち込むんで追加点!!

 

↑↑©pagineromanisteより

 その後、怪我したカプラーリに代わってラミレス投入。クアリアレッラお役御免でコフナツキ投入。さらにこの日も良かったエクダルに代わってヴィエイラ投入

 一方のフロジノーネはアイスランド代表のハルフレッドソン、コスタリカ代表のキャンベル、さらに怪我から6ヶ月ぶりに復帰の”キャプテン”チョファニを投入して反撃を図る

 しかし37分にコフナツキがドリブルで仕掛け、ハルフレッドソンに倒されてPK獲得

後半38分 コフナツキGoooooL(PK)4-0
そのPKを左下に落ち着いて決める

 

↑↑©skysportより

後半41分 デフレルGoooooL5-0
ペナ内左サイドにラミレスが胸トラップで侵入⇒デフレルに素晴らしいラストパス⇒デフレルは中央で合わせるだけ!ダメ押しのダメ押し!!

ロスタイム0分。そのまま試合終了。5-0!!!! 

(ポイント)
・ポゼッションはフロジノーネ20分24秒:サンプ28分19秒 

・シュート数はフロジノーネ6本(枠内2本):サンプ10本(枠内7本)

・アウェイのタブーを破る。4年ぶりにセリエA昇格チームからアウェイで勝利

FQ27GD92GC17、DK99、FW4人が全員得点!しかも4点は流れの中からの綺麗な得点!!

カプラーリが今季初スタメン、トップ下で躍動。怪我がちと心配

デフレルは2試合連続ドッピエッタ!彼のキャリアでも初らしい

・ここまで1失点。何気にセリエAナンバーワンディフェンス!

・GKアウデーロもピンチは少なかったが、安定したゴールキーピング

・この5得点はサラモン、クラインツ、ザンパーノのサンプ愛か!?

  もう、この試合に関して言う事は無い。これでジャンパオロとデフレルに文句を言っていた人も黙るだろう。まぁ内容も良い、と言うか見ていて楽しかった。前節のナポリ戦からのこの流れ。初戦のウディネーゼ戦は何だったんだろう?やはりPLAYのポジション、エクダルが座って安定したのが一番大きいのかな?後はこのサッカーを続けて、結果として勝点を積み上げていければ。

 ただ日程はハードで、この試合を入れて2週間の間に5試合。次は水曜に延期になった開幕戦のフィオレンティーナ戦、そしてすぐ土曜日にインテル戦と強豪との戦いが続く。共にホームとは言え厳しい戦いだ。今の流れなら2試合で勝点4を目標に行こうか! 

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

次節:セリエA 第1節延期分 2018年 9/19(水) 対フィオレンティーナ@ジェノヴァ 現地19:00Kick Off(日本時間深夜2:00  

’18-’19 SERIE A 

試合 2勝0分1敗 勝点6 得点8 失点1 得失点差+7 現在 6位(1試合未消化) 


SERIE A 第4節 Frosinone - SAMPDORIA プレビュー!

2018-09-15 23:31:29 | ほぼ週刊サンプ通信 '18-'19
SERIE A 第4節 9/15(土) 20:30@スタディオ・ベニート・スティルベ(フロジノーネ)  主審:イッラーティ氏(Pistoia出身)

サンプドリア - フロジノーネ   

⇒ https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/ec0dfeb80b1ec8e39f2591c09d54317a

写真は3年前の対戦の時のもの。なんと奇しくも、その時と主審が同じ!ただ、その時は0-2で負けているが・・・

[試合前情報] 

 2週間の代表ウィーク休みを挟んで、サンプは昇格組のフロジノーネとの対戦。この試合、サンプは一つのタブーとの戦いとなる。この4年間、セリエBから昇格してきたチームとのアウェイ試合に1回も勝ってないのだ。前回(3年前)のフロジノーネもその中に含まれている。その時は0-2で負け。しかしホームでは2-0で勝っている。フロジノーネとのセリエAでの通算対戦はこの2回しかない為に、ここまで完璧な互角の成績。フロジノーネは昨季のセリエA昇格プレーオフのパレルモ戦の際のティフォージの暴動により、スタディオ・ベニート・スティルベが2試合使用禁止になっていた。そこで実質今季初のホームスタジアムでの試合となる。

 フロジノーネは開幕3試合に1分け2敗。調子は良くない、と言うか実力的にか。サンプは1勝1敗。前回のナポリ相手の勝ちに意味を持たせるためにもこの試合は非常に重要。去年もホームではユーヴェに勝ったりしているが、アウェイでは格下相手に負けまくっている。先程出てきたタブーも、まさにこれを表しているものだろう。フロジノーネにはクラインツサラモンザンパーノなどのサンプユース出身の若者が、現在レギュラーとして活躍しだしている。彼らにとっては特別な試合となるだろう。

サンプの予想スタメン

SAMPDORIA <4312> 監督マルコ・ジャンパオロ   

 クアリアレッラ デフレル

     カプラーリ

リネッティ(ヤンクト)バッレート

     エクダル 

ムッルー     ベレシンスキ

  コリー アンデルセン

  (トネッリ) 

    アウデーロ

 

ベンチ:GKラファエル、ベレッツ DFサーラ、レヴェルベ、タヴァレス、フェラーリ、ロランド

 

MFヴィエイラ、ラミレス FWコフナツキ

Sampdoria:出場停止はいないが、プラートサポナーラがケガで招集外。この2人の不在はスタメンの変更を余儀なくさせる。GKはイタリアU-21代表にも出場したアウデーロ。DFは右のベレと左のムッルーは変わらないだろう。CBの2枠をアンデルセン、コリー、トネッリで争う。おそらくアンデルセンは当確で残り2人のどちらか。MFはエクダルがPLAYで信頼を勝ち取り、左右MFはヤンクト、リネッティ、バッレートの内の2人。地元紙はヤンクトを押していたが、私はリネッティに賭けたい。火曜日にポーランド代表でフル出場していたのが気になるが。トップ下は前節ラミレスが良くなかったので、ついにカプラーリの出番か。2トップは前節ゴールを挙げたクアリアレッラデフレルの2人で問題ないだろう。元フロジノーネ勢はいない

 


一方のフロジノーネは(3-5-2):監督モレノ・ロンゴ

   チャーノ  ペリツァ

 ハルフレッドソン チブサー

モリナーロ     ザンパーノ

     マイエッロ

 カプアーノ  ブリゲンティ

     サラモン

    スポルティエッロ

ベンチ:GKバルディ DFアリアウド、ゴルダニーガ、ベゲット、クラインツ、ギリオーネ

MFクリセティグ、カッサータ、ベセア、ソッディモ FWピナモンティ、キャンベル

Frosinone:GKは昨季フィオレンティーナの正GKだった実力者のスポルティエッロ。DFは元サンプのポーランド人サラモンを中心に、右がゴルダニーガではなくてブリゲンティの予想。左はベテランのカプアーノ。そして右WBはサンプに戻ってきて欲しいザンパーノ。左WBは元代表のベテラン・モリナーロ。中盤は全員ボール奪取に優れてるトリオ。マイエッロをレジスタに、その前をアイスランド代表のハルフレッドソンとガーナ代表のチブサーが固める。FWは長身のクロアチア人ペリツァを起点に、その相棒を左利きのチャーノと、コスタリカ代表のキャンベルが争う。元サンプ勢はザンパーノ、サラモン、クラインツ、ソッディモ、サンマルコと非常に多い

 もうあと4時間後には試合が始まる。本当は前日会見の様子とか書きたかったが、時間が無いので申し訳ありません・・・

繰り返しになるが、ここでコロッとフロジノーネに負けたらせっかくのナポリ相手の快勝の意味が無くなる。アウェイだが引き分けではなく、勝ちにこだわって戦って欲しい。この後、ミッドウィークにフィオレンティーナ、そして次の土曜インテルとタフな相手が続くのだから。キーマンはトップ下。格下相手でカプラーリのドリブルが躍動する事を願う!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

次節:セリエA 第4節 2018年 9/15(土) 対フロジノーネ@フロジノーネ  現地20:30Kick Off(日本時間深夜03:30) 

’18-’19 SERIE A  

2試合 1勝0分1敗 勝点3 得点3 失点1 得失点差+2 現在 13位(1試合未消化) 


保存版 サンプドリア '18-'19 完全選手名鑑 2/2号 新加入選手特集!!

2018-09-15 13:29:32 | 保存版 サンプ名鑑

’18-’19 夏メルカート 新入団選手

1.

↑↑©AlfredoPedulla.itよ

Alex Ferrari  25アレックス・フェラーリ

  • ポジション:DF
  • 1994年7月1日生まれ(24歳)
  • イタリア モデナ出身
  • 183cm 70kg
  • 昨季:エラス・ヴェローナ 25試合1得点

ボローニャからレンタルで加入。買い取りオプションは450万ユーロに設定されている模様。本職はセンターバックだが、昨季はレンタル先のエラス・ヴェローナで主に右SBとしてレギュラーでプレーした。25試合出場、1得点。位置付け的にはCBとSBが両方できる便利なバックアッパーと言うところか?まだ若いので、伸びしろが有ればそのまま買い取るか

2.

↑↑©il secolo XIXよ

Omar Colley 15オマール・コリー

  • ポジション:DF
  • 1992年10月24日生まれ(25歳)
  • フガンビア Lamin出身
  • 191cm 87kg
  • 昨季:ゲンク(ベルギー1部)28試合1得点
  • ガンビア代表:11試合0得点

ベルギーのゲンクから750万ユーロ+成績次第で200万ユーロのボーナスと言うオプションで加入。ガンビア代表の主将を務める、巨体を生かした屈強なセンターバック。サンプ初のガンビア人選手となる。昨年の自分のblogを読み返していたら、昨季もCBの候補にコリーの名前が挙がっていたので、サンプは彼の事をずっと追いかけいたのだろう。黒人で強いセンターバックと言う事で、まさに私好み。しかもガンビア代表で主将と言う事は、おそらくアフリカ人ながらしっかり戦術眼と知性を持ち併せていると予想する。レギュラーCBの柱として期待したい。背番号は早くも15番を選んだ。

3

 

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Jakub JANKTO 14ヤクブ・ヤンクト

  • ポジション:MF
  • 1996年1月19日生まれ(22歳)
  • チェコ プラハ出身
  • 184cm 73kg
  • 昨季:ウディネーゼ 36試合4得点
  • チェコ代表 10試合1得点 

ウディネーゼから買い取りオプション付きレンタルで獲得。1500万ユーロ。メルカートの初期段階でサンプがこの金額をあっさり投入した事に、期待の大きさが感じられる。彼はジャンパオロのフォーメーションだと、左MFが最有力で次がトップ下となるだろう。チェコ人の彼は若くしてウディネーゼのプリマヴェーラに引き抜かれて、セリエBのアスコリにレンタルされてそこで34試合5ゴール9アシスト。その後すぐにウディネーゼに戻されて、今度はトップチームで2年間。コパも合わせて合計69試合、11ゴール11アシストの成績を残した。まだ22歳だが経験もかなり積んでおり、サンプでは歴代少ない左利きのMFという事で非常に期待が持てる。ちなみにサンプ入りを決断した際には、同胞のパトリック・シックのアドバイスも有ったらしい。まさか「サンプで適当に2年位やって、その後ビッグクラブにステップアップすればいいよ!」とか言ってないだろうな!?

4 

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Carlos Eugénio Júnior Tavares 22カルロス エウジェニオ ジュニオール・タヴァレス

  • ポジション:DF
  • 1996年8月7日生まれ(21歳)
  • ブラジル Porto Alegre出身
  • 178cm 83kg
  • 昨季:サンパオロ 23試合0得点3アシスト

グレミオの下部組織で育って、サンパウロでトップチームデビューした若き左SB。サンパウロと言えば大空翼クンの出身クラブか。100万ユーロでレンタル、買い取りオプションが200万ユーロの模様。彼はそのプレーより素行の悪さで有名。なのでサンパウロのサポーターの中に、あまり彼の移籍を悲しむ声は聞かれなかった・・・ブラジルで最もタトゥーが入っている選手として有名。その数はなんと30以上!これが一番気に入ってると言われている頭のタトゥー

tavares

 肝心のプレースタイルは、ドリブルを得意として左足のクロスも非凡なものを持っている、攻撃的なラテラウ。守備にやや難を抱える。このタイプは、まさに同じブラジル人のドドを我々も経験しているので、少し、いやかなり不安だ。ただドドよりはフィジカルは圧倒的に強そう。昨季はガラタサライ、また冬はアヤックスが獲得を狙っており、ヨーロッパでもフランスのレンヌで2週間練習に参加した事が有る。その当時は250万ユーロと言う移籍金の提示にサンパウロが首を縦に振らなかった。まぁ幸いそこまで高くないので、ムッルーと定位置を争って、良い方に化ければ儲けものか。以下タヴァレス動画

https://www.youtube.com/watch?v=d9VL0lFqPXE

5.

 

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Emil Audero 1エミル・アウデーロ

  • ポジション:GK
  • 1997年1月18日生まれ(21歳)
  • インドネシアMataram出身
  • 192cm 83kg
  • 昨季:ヴェネツィア(SerieB) 35試合35失点 

ユーヴェの将来を担うと言われているアウデーロ。100万ユーロでレンタル、買い取りオプションが1100万ユーロの模様。逆にユーヴェが買い戻したければ1500万ユーロと言う金額に設定されている。インドネシア人の父とイタリア人の母を持つハーフのエミル。しかし1歳の時にすでにイタリアのトリノに移住して、そこからはずっとイタリア生活。幼少期からユーヴェの下部組織に加入したアウデーロは、ずっとブッフォンのプレーを間近に見て成長した。イタリアのアンダー21の正GK。派手なタイプのGKでは無いが、抜群の反射神経を生かして、ライン上で幾多のシュートをかき出す。まだ若いから経験を積む必要はあるが期待したい。サンプがこの若さのGKに正GKを任せるとしたら、あのパリュウカがデビューした時以来だ。ただ、サンプにずっと残れるようなパターンになるのかな?ユーヴェに戻る為に頑張って成長したが、ユーヴェがとんでもない大物を連れてきて戻れなくなり、結果サンプが買い叩いて安く手に入れると言うのが最高形か。以下、アウデーロ動画

https://www.youtube.com/watch?v=pLAd_yYzfIM

6 

 ↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Cabral Barbosa RAFAEL 33カブラル・バルボサ・ラファエル 

  • ポジション:GK
  • 1990年5月20日生まれ(28歳)
  • イブラジル Sorocaba出身
  • 186cm 83kg
  • 昨季:ナポリ 0試合
  • ブラジル代表:3試合0得点

レイナ加入後に全く出番が無くなってしまったナポリのサブキーパー。GKとしては小柄だが敏捷性とテクニックが有る。GKから繋ぐジャンパオロのサッカーに魅力を感じたと言っていた。またナポリで監督だったサッリとジャンパオロのサッカーは似ているので、その点のやりやすさも有るだろう。

セレーゾやシーラス、ダ・コスタなどのサンプで活躍したブラジルの系譜を汚さないようにしたい。また新加入の同胞ジュニオール・タヴァレスの通訳も務めたい」と言うのが本人談。

7

 ↑↑©asromacalcio.comより

Grégoire André Defrel 92グレゴワール・アンドレ・デフレル

  • ポジション:FW
  • 1991年6月17日生まれ(27歳)
  • フランス Meudon出身
  • 179cm 77kg
  • 昨季:ローマ 15試合1得点

 メルカート序盤から候補筆頭に挙がっていたデフレルが、時間はかかったが結局そのまま順当に加入。150万ユーロのレンタル料+1800万ユーロの買い取りオプションと言う形で交渉がまとまった模様。正直少し高いかなと言う印象。

 フランス領のドミニカ共和国の近く、マルティニークと言う島で生まれたデフレル。しかしサッカーのキャリアはイタリアのパルマの下部組織からスタートさせた。当時セリエAだったパルマからフォッジャ(セリエC)、チェゼーナ(セリエB⇒A)とレンタル生活で順調にステップアップ。2014/15のチェゼーナ時代にセリエAで34試合9ゴール。その活躍が認められてサッスオーロに買い取られる。そして2年間で33試合7ゴール、29試合12ゴールと活躍。これが去年の時点。

 このタイミングならこの価格も決して高くは無いと思う。それこそサンプの獲得候補FWにも去年から名前はあった。しかし最終的にはローマがレンタルで獲得してそのまま買い取りオプションを行使。しかし、ローマでは15試合でわずか1ゴール。強力なFW陣の中で出番も少なく、また3トップのウィングと言う慣れないポジションで起用されたためにゴールも少なかった。つまりだいぶ株を下げた現在の状態。

 27歳と言う年齢は決して若くは無く、それも含めて正直サンプにとってはやや博打的な獲得の選手と言えよう。セリエAの経験は豊富なので、2トップの一角に戻って本来の姿を取り戻してくれればと言うのが望み。左利きの俊敏なタイプのストライカー。ちなみに、チェゼーナ時代に彼を指揮した事が有る、元サンプ監督の”ミンモ”ディ・カルロ監督は

「デフレルはジャンパオロのサンプに最適なストライカーで、最低でも14ゴールは決めるだろう」 

と言っている。しかし、ディカルロはサンプの監督時代にサンプを降格させている・・・

8

 ↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Ronaldo Vieria 4ロナウド・ヴィエイラ

  • ポジション:MF
  • 1998年7月19日生まれ(20歳)
  • ギニア Bissau出身(イングランド国籍、ポルトガルパスポートも保持)
  • 178cm 70kg
  • 昨季:リーズ(イングランド1部) 28試合0得点

 ロナウドとヴィエイラがフュージョンして出来た最強戦士”ロナウド・ヴィエイラ”の獲得が決定!さしずめ”RV4”だな(笑)トレイラ放出からずっと懸案だったレジスタの選手。700万ユーロで完全移籍。

ギニアビサウ共和国(知らなかったがギニアとはまた違う国)生まれのRV4。5歳の時に父親が亡くなりポルトガルに移住。さらに2011年にはイングランドへ移住し、そこからイングランドでのサッカーキャリアをスタートさせる。その為に現在はイングランド人だがポルトガルとギニアビサウの国籍も持つ。代表はイングランドのU-20に招集されて、U-21と合わせてすでに10キャップを刻んでいる。2016年にリーズと契約を結んでプロとしてのキャリアをスタート。ここ2年で34試合1得点、28試合0得点と18歳からすでにレギュラーとして活躍した。サンプ入りに当たっては同僚の4年前に在籍した右SBのガエタノ・ベラルディ(懐かしい!)の助言もあったらしい。「ファンも素晴らしく、良いクラブ」だと。そのベラルディもリーズでは4年間ずっとレギュラーを張ってる模様だ 

 プレースタイルとしてはマケレレカンテの様なタイプに見える。献身的にボール奪取を繰り返す選手。ただその中でも特筆すべき事は、かなりスピードが有る事。これはレジスタとしては面白いと思う。ボール奪取&キープは出来るので、ここからはパスの質、トレイラが得意だった展開力に磨きをかければ面白すぎる選手になると思う。サンプの背番号4と言えばまずはグーリット、そしてスーパーレジスタだった”セルジオ・ヴォルピ”。グーリットの様な風貌で、ヴォルピの様な選手になってくれるように期待しよう。

9

↑↑©aftonbladetより

Albin Ekdal 6アルビン・エクダル

  • ポジション:MF
  • 1989年7月28日生まれ(29歳)
  • スウェーデン ストックホルム出身
  • 186cm 82kg
  • 昨季:ハンブルガーSV(ブンデスリーガ) 19試合0得点
  • スウェーデン代表:39試合0得点

 トレイラの後釜第2弾は経験豊富なスウェーデン代表のMFエクダル。このW杯もベスト16のスウェーデン代表のレギュラーとして全5試合に出場。MFならどこでもこなす選手だが、とりあえず不足しているレジスタとして起用されて、ヴィエラの成長を待つパターンで考えているのか。ここ3年はブンデスのハンブルガーでプレーしていたが、元々ユーヴェに若くして引き抜かれてそこからセリエA生活をスタート。シエナとボローニャで1年ずつ、カリアリで4年間レギュラーとセリエA経験もかなり豊富。しかもシエナ時代の2009-10になんとジャンパオロの下でプレーもしている。この土壇場で獲得した選手としては、願ったりかなったりの補強と言えよう。W杯ベスト16国のレギュラーとしては破格だと思う230万ユーロで完全移籍。何か逆に怪我を抱えて無理してるんじゃないかとか勘ぐってしまうが・・・信じましょうか

10

↑↑©quotidiano.netより ナポリ時代のトネッリのサンプ戦の画像。死んでいるのは誰だろう?トレイラかな??

Lorenzo Tonelli 26ロレンツォ・トネッリ

  • ポジション:DF
  • 1990年1月17日生まれ(28歳)
  • イタリア フィレンツェ出身
  • 183cm 78kg
  • 昨季:ナポリ 4試合1得点

 ナポリから買い取りオプション付きレンタルで獲得。50万ユーロのレンタル料に加えて、25試合以上に出場すると750万ユーロでの買い取り義務が付くオプション。エンポリで6年間プレーした後、恩師サッリに請われてナポリに追従。しかしナポリの分厚い戦力の前にほとんど出場機会が無く、ここ2年間でセリエAは3試合と4試合。しかしその7試合でDFながら3得点上げており、しかもサンプ戦では貴重な決勝点を取られているので良く覚えている。その通り、得点力があるセンターバック。ジャンパオロとはエンポリ時代に既にやっており、彼自身も「ジャンパオロの下でプレーしたかったと言うのがサンプに来たかった重要な理由だ」と語っている。コリー、アンデルセンとのCBレギュラー争いは見物。間違いなく役に立つ補強だ。

11

 ↑↑©ilovepalermocalcioより エンポリ時代のサポナーラのサンプ戦の画像。バッレートに蹴られ、後ろではビックリしているトレイラ

Riccardo Saponara 5リッカルド・サポナーラ

  • ポジション:MF
  • 1991年12月21日生まれ(27歳)
  • イタリア フォルリ出身
  • 184cm 73kg
  • 昨季:フィオレンティーナ 18試合0得点

フィオレンティーナか買い取りオプション付きレンタルで獲得。オプション額は900万ユーロに設定された。幼少時代はミラニスタで、カカがアイドルだったサポナーラ。彼自身もトップ下としてキャリアを積み、エンポリで名を上げる。そしてミランにステップアップするが、そこでは出番に恵まれず。再度戻ったエンポリではまた活躍。その時にジャンパオロの下でプレーして、33試合5得点と好成績を上げている。その後フィオレンティーナに引き抜かれたが、昨年はやや出番を減らした。サンプではトップ下でラミレスとポジションを争うか。この獲得とFWが獲れなかった事によりトップ下に完全コンバート案も出ていたカプラーリは一旦FWに戻るだろう。

 この最後に獲得したトネッリとサポナーラは実はエンポリで足かけ4年半一緒にプレーしており、結構仲が良い。しかし2人とも最初のエンポリ時代から考えるとかなり風貌が変わってしまった。サポナーラは髪質と、髭の濃さから想像するホルモン量を考えるとハゲそうになったのでスキンにしたのだろう。トネッリは間違いなくお笑い系を目指しており、冷静堅実なセンターバックとは言えない風貌だ。完全なレギュラーでは無いかもしれないが、2人ともジャンPチルドレンでも有るし面白い補強だとは思う

12

  

 ↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Mohamed Bahlouli ?モハメド・バーロウリ

  • ポジション:MF
  • 2000年2月17日生まれ(18歳)
  • フランス リヨン出身

 18歳でリヨンのU-19チームに所属していた攻撃的MF。同じリヨンで育成された元フランスU-21代表MFファレス・バーロウリ(現リール)の実の弟でもある。典型的なトップ下の選手で、パスセンスとテクニックは惚れ惚れする物が有る。育成に定評があるリヨンの下部組織なので期待大。実はリヴァプールがクロップの熱望によりこの冬に引き抜こうとしたが失敗。その意味も分かる気がする。まずはプリマヴェーラだろうが、2年後に期待しよう。以下動画↓↓

https://www.youtube.com/watch?v=msVWKEOfqn4&t=86s

13 レンタルバックしてチームに留まったのは

DF95 ガブリエレ・ロランド(23)←パレルモ(セリエB)

DF18 マクシム・レヴェルベ(21)←オルビア(セリエC)


 夏のメルカートの結果、現在のトップチームには27人の選手が。ここで全選手の背番号とガゼッタ発表による年棒をチェックしてみよう

   背番号 名前   年棒(ユーロ)

  1. 10 プラート     150万 
  2. 27 クアリアレッラ 130万
  3. 6  エクダル   120万
  4. 26 トネッリ    120万
  5. 11 ラミレス    110万
  6. 15 コリー     95万
  7. 92 デフレル   95万
  8. 7  サーラ    90万
  9. 5  サポナーラ  90万
  10. 14 ヤンクト    80万
  11. 17 カプラーリ   75万
  12. 4  ヴィエイラ   75万
  13. 8  バッレート   65万
  14. 29 ムッルー    65万
  15. 1  アウデーロ  55万
  16. 16 リネッティ   50万
  17. 33 ラファエル   50万
  18. 19 レジーニ    50万
  19. 24 ベレシンスキ 45万
  20. 99 コフナツキ   45万
  21. 22 タヴァレス   45万
  22. 25 フェラーリ   40万
  23. 3  アンデルセン 25万
  24. 72 ベレッツ    25万
  25. 95 ロランド    20万
  26. 18 レヴェルベ   6万
  27. 40 スティエポヴィッチ 6万      

背番号10番がプラートに代わり、年棒もトップに躍り出た。名実共にプラート中心のチームになっていくのか。まあ相変わらずサンプの総年棒は低く、”CR7”1人だけでサンプの全選手の年棒を上回るような感じだが、サッカーは金だけじゃない。個人的には一番過大評価されているのがサーラ、過小評価されているのがリネッティベレシンスキかな?後者の2人は、このままだとちょっと年棒積まれたら移籍してしまうだろう。


 

と言ったところで、次は第4節。土曜ナイターに時間が変更されています↓↓

次節:セリエA 第4節 2018年 9/15(土) 対フロジノーネ@フロジノーネ  現地20:30Kick Off(日本時間深夜03:30) 

’18-’19 SERIE A  

2試合 1勝0分1敗 勝点3 得点3 失点1 得失点差+2 現在 13位(1試合未消化)