[Formazione]
※サンプの招集外は
出場停止:無し
怪我:DFコンティ、デパオリ、フェラーリ MFベネデッティ FWペドローラ、レミナ
前節で、もはや今季の大エースとも呼べるペドローラを怪我して失ってしまいました
デパオリやレミナも不在で、サイドのアタッカー陣を失ったピルロが急遽用いてきたフォーメーションは3-5‐2でした
DFラインに今季初先発となるファクンド・ゴンザレスを左CBに起用して3バック
両SBのストヤノヴィッチとバッレーカがちょっと前目に位置取りしてそのままWB
MFはリッチに代えてジェペスがPLAYのポジションに入り、スタメン落ちしていたヴェッレとカザミが返り咲いて総入れ替えの陣容となりました
そして2トップにボリーニとエスポジトのベテラン若手コンビが入ります
元アスコリは昨季レンタルでプレーしたジョルダーノ
そして結局フィオも追い出されてサウジまでいったサビリもアスコリ出身でした
SAMPDORIA<3-5‐2> 監督アンドレア・ピルロ
⑦エスポジト ⑯ボリーニ(80分⑨デ・ルーカ)
⑩ヴェッレ(91分⑤アスキルドセン) ⑭カザミ(83分④ヴィエイラ)
③バッレーカ(80分㉑ジョルダーノ) ㊵ストヤノヴィッチ(83分㉜ジレッリ)
㉘ジェペス
㉝ゴンザレス ㉙ムッルー(c) ⑧⑦ギラルディ
㉒ラヴァーリア
ベンチ:GK①スタンコヴィッチ;DF:⑮ロティオネン;MF:⑥パナダ、⑧リッチ、⑰マラグリーダ;FW:⑳ラ・グミナ、⑦⑦デッレ・モナケ
イエロー:ムッルー、ストヤノヴィッチ、ゴンザレス、ギラルディ
※一方のアスコリはヴィアリ監督の4‐3‐3
ネストロフスキをCFに据え、右にはここまで得点ランク2位の5得点を決めているペドロ・メンデス、左にはパブロ・ロドリゲス
と強そうな名前が並びます
DFはキャプテンのボッテギンがCBで守備の中心
右SBのバイェイェは最近コンゴ代表にも選ばれた選手で、非常に私好みです
ただそのおかげで大好きなアジャポンが見られないのはちょっと残念
GKはサンプファンにとってはおなじみの”バッファロー”ことエミリアーノ・ヴィヴァーノ
元サンプはそのヴィヴィアーノだけみたいです
Ascoli<4-3-3>監督:ウィリアム・ヴィアリ
ネストロフスキ(79分マンザーリ)
パブロ・ロドリゲス(69分ウフィッツィ) ペドロ・メンデス
ファルツェラーノ カリガーラ(69分ジョヴァネ)
ディタッキオ
ファラスコ バイェイェ
ボッテギン(c)(86分クアランタ) ベッルーシ
ヴィヴァーノ
ベンチ:Barosi, Bolletta, Haveri, Gnahore, Kraja, Adjapong, Milanese, Masini
イエロー:ディ・タッキオ、ネストロフスキ
*備考:アボナメント3.324人(1試合26.268 euro),有料入場者数4.193 (47.917 euro);芝状態最悪
*ロスタイム前半3分、後半5分
★土曜16:15キックオフで行われたアンティチポ。
今さらですが、”アンティチポ”とは通常の日程(セリエBだと今季基本的には日曜14:00か16:15がそれにあたる)より前倒しで行われる試合の事。アンティチパーレ=前倒しにする、繰り上げる から来てますね。その逆はポスティチポ。日曜ナイターや月曜の試合がそれにあたります
<あらすじ>
ハイライト動画⇒
📰ガゼッタ・デッロ・シューポルト式採点
※私はあの、ガゼッタのものすごい比喩表現をちりばめた選手個別採点が好きなので、今季はちょっとやってみようかと
- Gkラヴァーリア 6 いきなりCK頭越されて直接入れられそうになったが、その後は彼なりに奮闘した。ただ失点はGKのミスでは無いが、SGGKなら止めていたかもしれない。もしかしたらスタンコヴィッチでも・・・
- DFストヤノヴィッチ 5.5 失点は彼のサイドから。攻撃も頑張ってはいたが、効果的な攻めとはならず
- →83分 ジレッリ ND
- ギラルディ 5.5 守備はやや安定感を取り戻したが、ボールが来た時に落ち着きが無かった
- ムッルー 5 やっと彼を堂々と批判できる(笑)。何気に今季ここまで頑張っている新たな”我らがキャプテン”だが、さすがに3バックのリベロと言うさらに新たなポジションは難しかったか。守備陣に落ち着きを与えられなかった。どうしてもレジーニの系譜を継いでる感が否めない
- ゴンザレス 5.5 待望の先発デビューとなった。まぁいつもの4バックではなく3バックだった事も有るし、いきなり過度な期待はできないか。良いディフェンスもあったし、今後の活躍に期待しよう
- バッレーカ 6 4バックの左SBより、より攻撃的な左WBとなりこちらの方が持ち味は出たか。ディフェンス面も負けなかったし、何本か良いクロスを供給した。点には結びつかなかったが
- →80分 ジョルダーノ 6 わずかな時間だったが、最後決定的なチャンスを演出するアシストパスを出した
- MFカザミ 5.5 相変わらずチャンピオンズリーグを闘ってきた男の片鱗は見えない…
- →83分 ヴィエイラ ND
- ジェペス 6.5 やはりリッチより彼の方が良いと言うのを再認識させる。もう少し得点に直結するプレーが増えてくれがなお良い。ただしディフェンス面はそれほど強くは無い
- ヴェッレ 5.5 前回よりは少しマシになったが。彼によって守備をある程度犠牲にしてるのだから、セリエBではもっと効果的な攻撃面での働きが求められる
- →91分 アスキルドセン ND
- FWエスポジト 5 この日は正直良くなかった。PKを獲得したプレーは貢献したが、まぁ正直ラッキーなだけとも言える。彼にかかる期待はデカいので、さらなる飛躍と初ゴールが待たれる
- ボリーニ 6 試合全体のプレーは大した事無かったが、前半早々の直接入りそうだったCKを間一髪クリアして失点を防いだのと、PKとは言えこの日唯一のゴールを決めたと言う結果2つで6点
- →80分 デ・ルーカ 5.5 わずかな時間ながら良い形でゲームには入ったが、FWなら最後の決定的なチャンスはやはり決めて欲しかった
- 監督 ピルロ 5.5 試行錯誤する彼はついに3-5‐2にトライ。結果はともかく、フォーメーションにこだわらない柔軟性はプラス。ただ、苦悩が見えるGKの入れ替えは疑問。答えがどう出るかはわからないが。
後半、全員使いきって最終フォーメーションはこうなりました
[後半46分~ 3-5‐2]
エスポジト デ・ルーカ
アスキルドセン ヴィエイラ
ジェペス
ジョルダーノ ジレッリ
ゴンザレス ギラルディ
ムッルー(C)
ラヴァーリア
・最終的なポゼッションはアスコリ48%:サンプ52%
・最終シュート数はアスコリ13本(枠内4):サンプ12本(枠内4)
・前半はシュート数アスコリ8本(枠内4):サンプ4本(枠内3)だったので、後半盛り返したとは一応言えますが
・負けなかった事
・先制されてから追いついた事
・ファクンド・ゴンザレスが先発フル出場
まぁ正直ポジティブな要素はほとんどありません
・ペドローラ不在だと攻め手が無いと言う事を露呈しました
・正直、アスコリ相手でもサッカーの質でも普通に同等か負けていたぐらいです
【周死氏の眼👀】
さぁ、問題は「ピルロ監督をどうするか」と言う事ですが・・・
正直、私はこの2週間空くところで是非解任して欲しかったのですが。結果はとりあえず留任でしょうね
もちろん私はピルロは選手としては物凄く好きで、人間的にも問題無い。
もっと長くピルロ政権を見たいとも思います。
ただ、このアスコリ戦で見えた事
過去の監督歴を見てもピルロがかなりはっきりしたサッカー感があって、それを貫こうとしている事は事実
ただし某ジャンパオロより柔軟性は有って、実際フォーメーションに関しては当初頑なに貫いていた4‐3‐3で結果が出ないと、ここ2試合は4‐4‐2、そして3-5‐2と試しています
それでもやはりGKからグラウンダーのパスを繋いで組み立てていくスタイルは変わりません。そして、それがやはり無理なのですよ、今のサンプでは。と言うかセリエBのクラブでは無理です。まずサラリーキャップが有るので、飛びぬけて技術がある選手達だけでチームを作る事は難しい。そしてセリエBのスタジアムは、街によって差は有れど、まぁピッチコンディションはなかなか酷いです。これではグアルディオラが指揮を執ったとしても理想を実現するのは難しいでしょう
先日、10/13にサンプドリアは裁判所から債務の再編の承認を得ました。フェレーロの魔の手から脱出を果たしたとはいえ、まだまだやる事はたくさんあったサンプ。この夏のメルカートを見ても、よくよく見ればほぼ1銭もお金を使っていない。ラドリッツァーニ&マンフレディが言ってる通り、今年はチーム再建の土台を作る年なのです。ただ、私もあと何年サンプを見られるかわからない身です。ハナから1年でのセリエA復帰を諦めて、「今年は再建の年だからしょうがないか」などと落ち着いて言えるほど、人間はできていません。100歩譲って、2年計画でセリエAに戻りその後長い間安定した強豪に戻る。そういうプロジェクトがしっかり見えれば賛同はしますが、それでもピルロは早々と見限るべきかなと思います。なぜなら、このままピルロがサッカーを変えなければ、何年たってもセリエBは突破できないと思うからです。別に彼の人格やサッカー哲学を否定するわけでは無いので、これがAに戻ってからでもう少し強い選手が与えられてからなら良かったと思います。林修先生の言葉の逆です。「今じゃない」
また、まだ監督経験が浅いピルロ自身も現在は相当悩んでいると思います。その一つがこのアスコリ戦のGK交代。1試合お灸を据える作戦としてならわからなくも無いですが。明らかにGKとしてのポテンシャルはスタンコヴィッチの方が上。もう今年は若手と心中して来年で上がると決めているのなら、どんなにミスをしてもスタンコヴィッチ使い続けるべきだと思います。
まぁ若手に注力すると言いながら、意外とここまでスタメンにはリッチやカザミ、ヴェッレなど活躍してないベテランもかなり起用されていますが・・・
というわけで、過去比較的サンプの監督に関しては擁護派だった私ですが、今回は強くお勧めします
「ピルロはすぐに解任するべき」
代わりは誰だって?
それは非常に難しい質問ですね
正直、すぐ契約できる監督にそんなに魅力的な監督は残ってません
もちろん、セリエBを勝ち抜くためにはサンプの監督が解任されるたびに名前が出てくる「イアキーニ」みたいな監督が良いのでしょうが
2011-12、アッツォーリからイアキーニに監督が代わった時、ボリアスコのレストランでサンプの某選手が
「あーあ、監督変わってすげー走らなきゃいけなくなったよ。めんどくせーなー」
と言っていたらしいです
まぁセリエBを勝ち抜くにはGK、CB、点が獲れるCFのしっかりしたセンターラインを確立する事
そして、たくさん走る事。これが一番でしょう
ピルロが昨季トルコのチームを指揮していた時に、「ハーフタイムのロッカールーム内でも特にイタリア人優遇して喫煙を許していた」と、先日暴露していた選手がいました。これには昨季のGKヴィヴィアーノも反論していて、真偽のほどは怪しいですが・・・いずれにせよピルロのチームがここまでのところ「そんなに頑張って走るタイプのチーム」で無いのは間違いないと思います
まぁ今更イアキーニって言うのも「温めなおしたミネストローネ」は大して美味しくないと言う事で、僕もあまりだとは思いますが
あとは
ダヴィデ・ニコラ
パオロ・ザネッティ
マルコ・ザッファローニ
レオナルド・センプリチ
あたりでしょうか
アンドレア・ストラマッチョーニなんてのも面白そうですが、ちょっとモンテッラっぽいですかね
さぁ、ピルロさん
私に「あんな事言っていて、すみませんでした」
と言わせるぐらいここから巻き返してください!
みなさんはどうですか?ピルロ擁護派?解任派?
ぜひ、コメントしてください!
と言うわけで、19位のサンプは代表ウィークのお休みを経て、次はコセンツァと対戦します
朗報は怪我人が戻ってくる可能性がある事
エスポジトがいよいよ復調してきて、デパオリとペドローラ、コンティまで戻ってくればかなり大きいですが
ちなみに相手のコセンツァは現在5位。格上ですね
ちなみにサンプがここまで負けた相手は、ヴェネツィア3位、カタンザーロ4位、コモ6位、チッタデッラ8位と結構上位にいます
首位パルマと7位クレモネーゼとも対戦したので、コセンツァやればあとは2位のパレルモだけですか
まぁこれらのチームはサンプに勝ったから順位が高いのもあるので、なんの参考にもなりませんが(笑)
ペドローラ、帰ってきてくれーーー
Foooooooorza Saaaaaaamp!!
次節:セリエA 第10節 2023年 10/22(日) 対コセンツァ@ジェノヴァ 現地16:15Kick Off(日本時間深夜23:15)
’23-’24 SERIE B
9試合 1勝3分5敗 勝点4(-2点ペナルティ) 得点8 失点13 得失点差 -5 暫定19位
まさにその通りです。
今のサンプに無いものばかりですね。
さて問題のピルロ監督ですが・・・
個人的に私もピルロ監督は好きですが、やはりBには向いていない気がします。
与えられた駒が貧弱過ぎるというのもありますが、成績が全てを物語っています。
今のうちに変えるほうが得策だと思いますね。
コセンツァ戦見てもわかる通り、Bはとにかく泥臭く走り切ったチームが結果を出すでしょう
ムッルーがいなくなった事が逆に怪我の功名となれば良いと思います