2020-21 シーズン総括 選手寸評[3] MF編+"新監督はダヴェルサ!!”

2021-07-11 17:00:23 | ほぼ週刊サンプ通信 '20-'21

ここにきて

ついに

やっと

我らがサンプの新監督が決まった

”ロベルト ダヴェルサ”新監督 

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Roberto D'Aversa  ロベルト・ダヴェルサ

  • ポジション:MF
  • 1975年8月12日生まれ(46歳)
  • ドイツ シュトゥットガルト出身(イタリア人)
  • 184cm 80kg
  • サンプ通算:17試合2得点(セリエB)
  • セリエA通算:96試合1得点
  • セリエB通算:218試合19得点(モンツァ65 (5)、コセンツァ27 (2)、ペスカラ13 (0)、サンプドリア17 (2)、テルナーナ60 (5)、メッシーナ25 (2)、トレヴィーゾ18 (1)、マントヴァ15 (1)、ガッリポリ12 (1)、トリエスティーナ14 (0)、ヴィルトゥス・ランチャーノ17(0)
  • セリエC1通算:61試合3得点

イタリア人ながらドイツのシュトゥットガルトで生まれたダヴェルサ。1991-94の超黄金期のグランデ・ミランの下部組織でサッカーキャリアをスタート。さすがにトップチームの壁は分厚く、セリエC1のプラートを皮切りに実に14チームを渡り歩く波乱万丈な現役生活を過ごした。サンプに来たのは2000-01シーズンの冬のメルカート。サンプがセリエB時代、ジジ・カーニ監督の4‐4‐2の台形。レギュラー左MFだったステファノ・カサーレが重症を負って急遽離脱したために冬のメルカートで緊急補強。シーズン半分だったがレギュラーとして17試合に出場して2得点をあげた。タイプ的にはクリスチャーノ・ドニを少し弱くしたようなMFだった。サンプの後、テルナーナを挟んでシエナでセリエA4シーズン、84試合1得点。ここが彼のキャリアのハイライトであろう。

 2013年に現役生活を終えたヴィルトゥス・ランチャーノで、1年間だけフロントを経験して翌2014年すぐに監督に就任した。1年目は14位でそれほど強くないヴィルトゥス・ランチャーノのセリエB残留に成功した。しかし2年目は5勝7分け12敗の成績を残していた12月に解任されてしまう。そこでパルマと出会う事になった。2015年に破産でセリエDまで降格したパルマ。1年でレガプロ(今のセリエC)に昇格するが、2016-17シーズンはOBのアポローニ監督の元、なかなか調子が出ない。そこで12月に解任されたばかりのダヴェルサに白羽の矢が立てられ、17節からパルマの新監督に就任。結果2位となりプレーオフで見事セリエB昇格。さらに翌年のセリエBでも2位でセリエAへととんとん拍子に昇格を果たした。そのままセリエAでも1年目14位、2年目11位とここまでは彼の監督としての成績はなかなかの物だった。しかし長期政権となってきたパルマがマンネリ化を恐れ、昨季ダヴェルサとの契約を解消。しかしこれが上手くいかず、リヴェラーニがチームを壊してしまった。慌ててパルマはダヴェルサを呼び戻して立て直しを図るが、歯車は戻るどころか悪くなるばかり。結果1勝5分け16敗と言う散々な成績でパルマは最下位でセリエB降格となってしまった。これが彼のキャリアの最大に不安な点だ

パルマ時代を見ていると彼のサッカーは4‐3‐3を使い、引いてしっかり守ってカウンターを繰り出すサッカー。ジェルビーニョクルゼフスキといったFWがそのサッカーにはまってそこそこの成績を残していた。昨季に関しては一度彼が作り上げていたチームが壊され、つぎはぎの補強でチームはバラバラ。合計40人もの選手が起用されて事からわかるように寄せ集めのチームだったからある程度しょうがないかもしれないが。実はディフラが来た時には私はダヴェルサの方が良いのではと思っていたのだが、その後去年評価を落としてしまったからな・・・

↑↑↑結局ダヴェルサだった

 昨季の最終節号でこの写真を載せていた通り、私はダヴェルサが新監督になる可能性はかなり高いとずっと思っていた。

だって単純に考えて、ラニエリを切ったと言う事は当然それより安い監督。そして若くて今までと違うタイプの監督。さらにサンプとゆかりが有るとなるとかなり絞られる。

フェレーロ政権になってから7人目の監督となるが、サンプOBとなるとミハイロビッチ、ゼンガ、モンテッラに続いて4人目。

さて、以下が今季のサンプのスタッフ陣

Roberto D’Aversa (監督)
Andrea Tarozzi (助監督)
Simone Greco (テクニカルコーチ)
Angelo Palombo (テクニカルコーチ)
Marco Piccioni (テクニカルコーチ)
Massimo Catalano (アスレティックトレーナー)
Danilo Massi (アスレティックトレーナー)
Luca Morellini (アスレティックトレーナー)
Fabrizio Lorieri (Gkコーチ)
Daniele Battara (サブGKコーチ)
Sergio Spalla (ビデオ分析)

ダヴェルサがヴィルトゥス・ランチャーノで監督のキャリアをスタートさせた時からずっと助監督を務めるアンドレア・タロッツィ(現役時代はボローニャやフィオレンティーナで活躍したDF)を筆頭にほとんどがパルマ時代から連れてきたスタッフ。それとパロンボやGKコーチのロリエリバッタラの留任サンプ勢との融合と言う形だ

本当は新監督、イタリアーノが良かったけどなぁ。一旦スペツィア残留で収まったはずが緊急事態となったヴィオラが強奪した形だが、個人的にはヴィオラにとってはガットゥーゾより良かったんじゃないかと思ってる。

ダヴェルサもイアキーニとかよりは良いけど、とにかくパロンボに上手くつないでくれ~

↓↓以下が就任会見

Conferenza stampa di presentazione di D'Aversa

Gli highlights della conferenza stampa di presentazione di Roberto D'A...

youtube#video

 

ダヴェルサ監督は就任会見で

「かつて6ヶ月間だけだったが、この素晴らしいユニフォームに袖を通す機会が有った。特にGradinata SUDの素晴らしい応援は忘れる事が出来なかった。わずか半年しかプレーできなかったので、選手としてまたは監督としてまた帰ってくる機会がある事を望んでいた。その願いが叶ってこの一流のクラブの指揮を執れることになったのは本当に誇りである」

「この素晴らしいクラブは8月12日に75周年を迎える。そしてその8月12日は私の誕生日でもある。また今年はスクデット30周年記念の年でもある。このスクデットはサンプファンだけでなく、イタリア中の記憶に残っている素晴らしい優勝だった。ボスコフ監督があの時代に築き上げたチームとサッカーは素晴らしい」

「ここ数年もムリエルやサパタを排出したり、フロントは素晴らしい仕事をしている。昨季は勝点52を上げたわけだが、52点と言うのはまぐれで獲れる勝点ではない。そこにはフロントから監督、コーチ、スタッフ、当然選手達も含めて全ての人の力が関わっている」

「昨季のチームはベテランと若手が上手く融合したチームだった。若手で今EUROで活躍している選手たちもいるし、私は彼らを指揮できるのが楽しみだ」

「ファビオ(クアリアレッラ)はとても重要な選手だ。我々のキャプテンであり模範でもある。13ゴールも上げていまだにチームの中心の1人である事は間違いない。彼は誰かが近くにプレーする方が力を発揮するタイプだ。それも含めてフォーメーションはまだまだメルカートでの入れ替わりや、選手たちのコンディションでこれから決めていく必要がある。私は4‐3‐3を多く使ってきたが、昨季はウィングを置かない4‐3-1‐2もやった。ファビオを生かすには例えばこのフォーメーションなら問題無い」

「ここ数週間でフェレーロ会長の事を良く知る事が出来た。会長としても人間的にも素晴らしい人物だ(本人は自分の事を猫だと言っていたが(笑))。私との交渉も常に誠実だった。他の監督候補との交渉も明かしてくれ、今後のプロジェクトと私に対する期待をストレートに話してくれた」

「(メルカートにおいて)会長は選手をたたき売りしないと約束してくれた。もちろん重要な選手を売らなければいけない機会も有るだろう。しかしサンプは若い選手を発掘して、重要な選手に育て上げて強くなってきたチームだ。重要な選手を売る時は、その代りの選手をしっかり獲得してくれれば問題ない」

「良いチームとは良いグループを作る事だ。私のパルマではベテランのブルーノ・アルヴェスジェルビーニョが中心になってくれてとても良いグループを作る事が出来た。ここでもファビオ+数人の選手を中心にして素晴らしいグループを作る事が出来ると確信している。私はチームのグループ作りの重要性と言うのを、すでにミランの下部組織時代に学んでいた。あの頃のミランはヨーロッパ中の全てのタイトルを獲るようなチームだったが、中心となっていたバレージマルディーニは人間的にも素晴らしく、良いグループを作っていたから強かったのだ」

「昨季のサンプでは、吉田は素晴らしいシーズンを過ごしたし、コリーも成長した、アウジェッロも年間通して素晴らしかった。ほとんどの選手が良いシーズンを過ごしたと言えよう。唯一もう少しできたのではと思う選手はアドリエン・シルヴァだ。しかしセリエAは非常に難しいリーグで慣れるのは大変だからしょうがない。トルスビーも1年目は難しかったが、今年になってかなり花開いたのだから」

などと語った

会見でも語っていた通り、ダヴェルサとサンプの誕生日は一緒

それ以外にも彼のセリエA唯一のゴールをサンプ戦で決めてたり、パルマの監督としての最後の試合がサンプだったりサンプと運命の糸がどこか絡み合ってる感じだ

その運命が今後良い方向に向かっているよう、祈るのみである


続いては20-21シーズンのMF陣。

ラニエリ監督は基本的に4‐4‐24‐4‐1‐1を使用。中盤は台形。数試合だけジャンパオロフォーメーション(4-3-1-2)を使った事も有った。また相手の3バックに合わせて、時折3バックも採用した。試合の中の流れで変わる事も有り、MF陣では右のカンドレーヴァのポジションが少し下がり、左SBのアウジェッロのポジションが上がってくるだけであったが

4-4-2(または4-4-1-1)のレギュラーは (赤字が新加入選手)

 ヤンクト    カンドレーヴァ

 (ダムスガール)     (レリス)  

  エクダル   トルスビー
  (アスキルドセン)  (アドリエン・シルヴァ)(ヴェッレ)

サイドは基本、カンドレーヴァ、ヤンクト、ダムスガールの内の2人。カンドレーヴァは右しかやらない。ヤンクトは基本左だが、何試合か右側で試された。メッシと同じ、カットインして左足でシュートを狙うイメージ。実際アンダータのDERBYではその形でゴールを奪った。ダムスは両方どちらでもこなす。

ボランチも基本エクダル、トルスビー、A・シルヴァの内の2人。序盤は前者2人が多かったが、シルヴァがセリエAに慣れてくると大分出場機会を増やした。面白いのがシルヴァはエクダルと組むと勝率が悪く、トルスビーと組むと勝率が良い。よりテクニカルなシルヴァは、ディフェンスが強くパワーが有るトルスビーとの方が補完性が良いのであろう

数試合だけあった4-3-1-2の時はヴェッレかラミレス、もしくはダムスガールがトップ下を務めた。また4-4-1-1の時のFW1トップの下の選手も同様にこの3人

3-5-2のレギュラーは

               ヴェッレ(A・シルヴァ)(ダムスガール)

アウジェッロ    カンドレーヴァ

 (ヤンクト)        (レリス)  

  エクダル   トルスビー
  (アスキルドセン)  (A・シルヴァ)   

たまに相手の3バックに合わせて発動するこの3-5-2のMFはこんな感じ。アンカー1人でその前に2人MFを置く事もあった。真ん中の3人はエクダル、トルスビー、A・シルヴァのボランチタイプが3人とも共存する事も有れば、ヤンクトやダムスガールやヴェッレの攻撃的な選手がそこに混ざる事も有った。いずれにせよサイドはほぼ左アウジェッロ、右カンドレーヴァの形。カンドレーヴァも中に入ってきてレリスがサイドで使われたのが最後の2試合だけ有った

ラニエリのサッカーはポゼッションではなくボールを持ったらとにかく前を見て、効果的になりそうなパスは絶対チャレンジする。基本的にはショートカウンター多用のサッカー。そしてFWには相手のCBのフィードを警戒させ、トップ下の選手にもしっかり相手のレジスタにマークに付かせる。ボランチもしっかり守備も出来る選手中心であった

それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

ボランチ  6 アルビン・エクダル 6 サンプで3年目となるが、3年連続32試合出場。しかしその中身としては、正直1年目2年目よりは少し物足りない内容だった。元々派手なプレーをするタイプではないが、1対1にも強くフィルターとしての役割は抜群。そして過去2年間は無得点だったが、今季はついにゴールも決めた。そこまでは良かったが、2021年に入って代表の試合で怪我をするとそこからややトーンダウン。逆にセリエAに慣れて調子を上げてきたA・シルヴァとのポジション争いが激化して、今季はテクニカルな理由でスタメンを外れる事もあった。相変わらずクアリアレッラ不在時にはキャプテンマークを巻く副キャプテンの立場。今年の1月に、2022年6月30日まで契約ももう1年更新された。まだまだ老け込まずに頑張って欲しい。

代表ではEURO2020にレギュラーとして出場。これを書いている時点で59キャップ。しかしこちらもまだ得点は0。去年も書いたけど奥さんは美人。最近2人目の子供が産まれたが、子供は2人共ジェノヴァ生まれだ。スウェーデン代表。(32試合26先発/2ゴール/1アシスト)

ボランチ&右MF&右SB 18 モルテン・トルスビー 7 サンプ2年目となるトルスビーはかなりの成長を見せた。昨年セリエAトップ(4.6回)だった空中戦勝利数は今年もセリエA2位の5.2回。また、タックル成功率も同第5位の2.6回を誇る。大体サンプの1試合での走行距離のナンバーワンは常にトルスビーだった通り、フィールドを縦横無尽に走りまわってプレスの中心であったのは間違いない。今季は3ゴール挙げたが、攻撃面、特にテクニック面はまだまだ物足りないのと、イエローカードの多さは改善の余地が有る。見た目は30歳超えてそうだがまだ若いし、そこら辺の成長を期待する(引き抜かれなければ)。また、”エコロジスタ”としての1面も持っており、車や飛行機になるべく乗らずに自転車を使ったり、プラスチック製品もなるべく使わないという活動を昔から積極的に行っている。サッカーと環境保護活動を絡めた運動もやろうとしており、スタジアムでもなるべく環境に気を配って試合を行う”We Play Green"と言う活動を立ち上げて、環境大臣のセルジオ・コスタに表彰されたりした。残念ながらEURO2020には国自体が出場できなかったが現役のノルウェー代表。ナポリを筆頭にセリエAのクラブから狙われているが・・・(33試合29先発/3ゴール/1アシスト)

ボランチ 5 アドリエン・シルヴァ 6 EURO2016とW杯2018ではポルトガル代表のスタメンを張っていた新加入のアドリエン・シルヴァ。レスターを率いていたラニエリが当時獲得を望んでいた選手であったが、皮肉な事にラニエリがレスターを去った後にレスターに加入。しかしここに来てサンプでついにめぐり逢う事に成功した。31歳でのセリエA初挑戦となったが、加入当初はやや順応に苦しんだが徐々に本領を発揮。かつてサンプにいたバッレートをテクニカルにしてパスでゲームも作れ、その代わりディフェンスを少し弱くしたような感じの選手。面白いのは、ダブルボランチでエクダルと組んだ時と、トルスビーと組んだ時を比べると、トルスビーとの方が平均勝点数が倍ぐらい良い。つまり、よりディフェンスに長けたトルスビーと組むとシルヴァの攻撃力が生きて勝利に繋がっていると言う結果が出ていた。

 年齢的に今後の伸びしろはあまり期待できないが、フリートランスファーで彼を獲得できたのはなかなか良かったと思う。もう少し得点に直結する働きが出来ればなお良い。ポルトガル代表は2018W杯以降は選出されていないが、26試合で1得点の実績を持つ。若手の指南役としても期待。元ポルトガル代表(24試合18先発/1ゴール/1アシスト)

右MF 87 アントニオ・カンドレーヴァ 7 ピークは過ぎだとは言え、近年のサンプとしては大物の部類に入ってしまうだろう。前シーズンまでインテルでレギュラーを張っていた男をローン+買い取りオプション250万€で手に入れたのだから、これは良い買い物だった。敵として対戦していた時はこざかしいとは思っていたが、もっと速くてわかりやすいFWタイプのウィングの方が嫌だなぁと思っていた。しかし味方にするとその頼もしさがわかる。やはりタメを作れるし簡単にボールを捕られない。そして右サイドからのクロスは正確無比。チーム最多の8アシスト以上の存在感は有った。しかし1シーズン通して順風満帆だったわけではない。昨年の冬にはディフェンスをしっかりやらないという理由で、ラニエリから懲罰でベンチ外なんていう事も有った。しかし確執はすぐ決着し、結果的には心を入れ替えてディフェンスでも貢献するようになった(もちろん元々のスキル的には下手なので限界は有ったが、サボらなくなった)。その結果、ダムスガールやヤンクトがどんなに輝きを見せても、サイドハーフのファーストチョイスがカンドレーヴァであるという事は変わらず、ラニエリ監督に「年間を通して継続的にチームに貢献したのはカンドレーヴァだけ」と最終的に言わしめた。残念なのは34歳と言う年齢であるが、2024年6月30日までの契約期間中どこまでまともにやれるか?さすがにもう選ばれなくなったが、イタリア代表歴54試合7得点。(35試合28先発/5ゴール(2PK)/8アシスト)

左MF 14 ヤクブ・ヤンクト 7 3年目となった今季。前年よりさらに出場機会を伸ばした。まだまだ粗削りなところは有るが、得意の左足で6得点3アシスト。新境地として、右サイドハーフで起用され、カットインから左足ミドルと言ういわゆる”メッシゴール”をDERBYで決めたりもした。課題はプレーの正確さ、継続性、そしてディフェンス。ビッグクラブが狙ってこないのは、やはりこの辺が理由だろう。現在25歳とまだ伸びしろは有ると思うが、やはりダムスガールの方が無限の可能性を感じる。来季もカンドレーヴァ、ダムスガールとポジションを争うか?それとも誰かがいなくなるのか?インスタにはまだ小さい赤ちゃんの投稿が多い。そしてEUROに備えてか最近金髪にしたが、あまり似合ってない。チェコ代表には継続して選出されており、これを書いている時点で36試合4得点。EURO2020にもレギュラーとして出場しているので、リアルタイムでさらにこの数字は増えていくだろう(35試合29先発/6ゴール/3アシスト)

左右MF&トップ下 38ミケル・ダムスガール 6.5 まだ弱冠20歳だが、サンプの選手の中ではおそらく一番市場価値が高い男。ゆくゆくは間違いなくフオリクラッセになれる逸材である。セリエA1年目とは思えない堂々としたプレーぶりを見せた。やはり一番の特徴はスピードを生かして、ゴールに向かって前へ突き進むドリブル。そして右足のキックも正確で力強い。今季はサイドハーフの2ポジションをカンドレーヴァ、ヤンクトと3人で争っていたのだが、正直もっと彼を使って欲しかった。カンドレーヴァが復活して、ヤンクトも好調時期が長かったのと、やはりディフェンスも重視するラニエリ監督からすると先発は限られてしまったのだが。監督によっては、彼を中心にチームを組み立てたりする監督もいるだろう。それぐらいの逸材だ。EURO2020でも活躍しつつあり世界的にもかなり実力がバレてきたが、2500万€以下では絶対今売っちゃだめだ。少なくとももう1年はサンプでやらせて、さらに価値を上げてから売りたい。サンプで完璧なレギュラーとして、また彼を生かせる監督の元でどれぐらいやれるのか、非常に見てみたい。唯一の弱点は髪の毛の薄さ。あれは早くしてイク可能性がある。デンマーク代表は、フル代表はEURO2020前までは2試合2得点だった。しかしEURO2020でエリクセンが倒れると、彼が主役に躍り出て早くもゴールを決めた。末恐ろしい20歳だ(35試合18先発/2ゴール/4アシスト)

左右MF 26 メーディ・レリス 5 テクニックが無いわけでは無いが、やはり相変わらずミスが目立つ。プレーがやや軽いキライが有りティフォージからの信頼は無い。ただ意外とラニエリの信頼は有り、ほとんど途中出場だったが20試合に出場した。若くて走れると言う事で、疲れたカンドレーヴァの代わりにサイドに投入されて試合を終わらせると言う役割が多かったが・・・若いと言えば若いが、もう23歳。ダムスガールなどさらに若い選手もすでに出てきており、欧州サッカーでは決して物凄く若いとはすでに言えない年齢である。もはや正念場。一皮むけるか、レンタルに出されるか、完全移籍で格下のクラブに放出されるか。この夏の動きが注目される。フランス人(20試合3先発/0ゴール/0アシスト)

トップ下&ボランチ 8 ヴァレリオ・ヴェッレ 6 エラス・ヴェローナである程度の実績を残し、レンタルバックで復帰。夏のキャンプから好調で、3節のフィオレンティーナ戦でスーパーゴールを決めて、一気に株を上げた。しかし、一番得意なポジションはトップ下だとは思うが、ラニエリのフォーメーションではなかなか最適なポジションが無く、定位置確保までは至らなかった。たまにあるひし形中盤か3‐5‐2のトップ下か、4‐4‐1‐1のトップとのリンクの1が彼のポジション。古巣相手のゴールも見事だったし、コパのDERBYでの先制点もきれいだった。やはりテクニックは有る。ファンタジスタ特有の、ダメな時は全く試合から消えてしまうキライはあるが、何とか彼のポテンシャルを生かせないものか・・・。現代サッカーにおいてはもう少しフィジカルとディフェンスが強くならないと難しいのだろうが。彼も27歳、正念場だ(27試合12先発/3ゴール/3アシスト)

ボランチ 16 クリストファー・アスキルドセン 5 昨季の終盤。特にミラン戦のゴールで片鱗を見せて一気のブレイクも有るか?と思わせたが、なかなか厳しいシーズンになってしまった。レギュラーボランチの2人に加えてアドリエン・シルヴァまで加入したので、ほとんど出番は与えられず。190㎝の長身でスケールが大きい20歳のセントラルMF。遠くから見るとエクダル、レドンド、グティと続く金髪エレガント長身MF路線にそっくりだ。来季このままなら一旦はレンタルで経験を積ませた方が良い。同胞で、良い先輩のトルスビーの存在も有るが、同年代で同じ北欧のダムスガールと仲が良い。とりあえずダムスガール残留に一役買って欲しいが、彼自身は来季ボランチ陣容がこのままなら、一旦はレンタルで経験を積ませた方が良い。ノルウェーU-21代表(6試合0先発/0ゴール/0アシスト)

***途中放出選手*** 

ボランチ アントニオ・パルンボ ND 開幕戦だけ出場した後、2022年まで契約を延長された上で昨季も所属したテルナーナに再びレンタル移籍。元々彼はテルナーナ出身であるので、これでテルナーナは6シーズン目。サンプとGemelaggioを結んでいるテルナーナでセリエC、GironeC優勝。セリエB昇格に貢献した。ちなみにテルナーナの監督はかつてリヴォルノなどで活躍したストライカーのクリスチャン・ルカレッリ。来季もおそらくこのままテルナーナでセリエBを戦う事になり、そのまま完全移籍になるだろう。カペッツィと共に期待されていたが、2人ともサンプでプレーする事はもう無さそうだ(1試合0先発/0ゴール/0アシスト)

 

まだ全く移籍市場は動いていないが、まずレンタルバックでロナウド・ヴィエイラがエラスから帰ってくる

それも含めると

残留濃厚 = カンドレーヴァ、エクダル、アドリエン・シルヴァ、ヤンクト
微妙 = ダムスガール、トルスビー、ヴィエイラ、ヴェッレ、レリス
放出濃厚 = アスキルドセン(レンタルで)

監督がダヴェルサになった事により、メンバーもまただいぶ変わるだろう

現時点で予想しても大して意味は無い気がするが、とりあえず・・・

ダヴェルサが今まで通り4-3-3で堅守速攻スタイルを取るとすると、カンドレーヴァダムスガールはFW(ウィング)の方に回ると思われる

そこで、現実的にはこんな感じになる予感がする。忌まわしき記憶のディフランチェスコ布陣に似てくるが

ダヴェルサは「フォーメーションは与えられた選手の陣容によって、決めていきたい」と言っていたが、それが本当であれば今の面子はあまり4-3-3には向いていないので、是非変えて欲しい

もちろん4-3-3用にメルカートを展開していく可能性も有るが

2021-22 ダヴェルサ監督<4-3-3>

   ????(クアリアレッラ)

ダムスガール  カンドレーヴァ(ガッビアディーニ)

ヤンクト    トルスビー

(?????)    (アドリエン・シルヴァ)  

   エクダル(ヴィエイラ)

まぁ4000万€あまりを生み出さないといけないとすると、ダムスガール、ヤンクト、トルスビー、アウデーロの内の2,3人は売った上にケイタも諦めなければならないだろう

そうなると全く来季はこの陣容は当てにならないが


ほんのりサンプニュース

1.サンプ・プリマヴェーラ、準決勝で敗退・・・

前号では残り1試合の状態だったが、6/16に行われた最終節でサンプは

トリノU-19相手に5-0で堂々の勝利!

インテルをまくって首位でカンピオナートを終えた

順位表は以下の通り↓↓

https://www.flashscore.co.jp/soccer/italy/primavera-1/standings/?t=Mmpqa14o&ts=pW0g94Ik

そしてそこからプレーオフに進むのだが、シードで準決勝から登場したサンプはアタランタU-19 に1-2で敗退

私も試合を観ていたが、前半押していたが決定機を決めきれずアタランタに先制を許す

そしてGKチャージっぽい2失点目を喫すると、1点を返すのが精いっぱいだった・・・

負ける内容では無かったので、残念だ

決勝はそのアタランタU-19もエンポリU-19に3-5で負け、最終的に優勝はエンポリU-19となった

ちなみに今季が終わって、MFのギリシャ人のシアトゥニスとかDFオベルト、サンプとの契約が切れて既に他チーム行きが決まってる選手もいる

さらにMF Gerard Yepes とGKのPetar Zovkoが今までサンプのスカウト部長だったペチーニが移ったスペツィアに行く可能性が高いと言われている

またダヴェルサ監督は、プリマの試合を観て何人か面白い選手がいたのでキャンプに連れていきたいと語っていた

センターバックのAntony Angileri

トップ下キャプテン10番Simone Trimboli

チーム得点王Lorenzo Di Stefano

右WB Emanuele Ercolano

の4人が濃厚。怪我しているエースストライカーのプレレッチはレンタルで修行に出される可能性が高い

いずれにせよ、プリマヴェーラの選手達も敗北が決まった瞬間、かなりの選手が泣いていた。良いグループだったんだなぁと言うのが伺える

何にせよ、30試合戦ったリーグ戦トップは紛れもなく素晴らしい成績であり誇ってよい

トゥファノ監督も素晴らしい仕事をしているので、プリマからトップチームで羽ばたく選手がどんどん出てくるよう期待する

結局、どんな金持ちクラブも、自前の育成選手で良い選手が出てきた時が一番強いのだから

Forza Ragazzi!!


2.サンプガールズ

 前号でちらっと紹介した通り、結局サンプは女子セリエAで昨季勝点29で7位だったFlorentia San Gimignanoを買い取った

この結果来季はセリエAで戦う事になる。ここまで6年間地道にやってきた選手やスタッフと良い形で融合すれば良いと思うが・・・

早速新監督は発表されたので、やはりチームはかなり刷新されるのだろう

新監督アントニオ・チンコッタ

↑↑©onefootball.comより

ミラノ出身の36歳

彼には監督以上に、GM的な役割も与えられる。最終的にはオスティがやはり決定権があるようだが、オスティも女子にそこまで時間を割く事はできないだろう。サンプ女子プロジェクトリーダーのMarco Palmieriと協力して試合中以外もチームを建設していくことになる。36歳と若いが、女子サッカー界では極端に若い方ではない。チンコッタは2010年にはすでにミランガールズのユースで指揮を執ってるし、女子サッカーが強いアメリカでの監督経験も有る。2018年にはフィオレンティーナでスーペルコッパ・イタリアーナのタイトルを獲ったりなかなかの経験を積んでいるのだ。フィオレンティーナでは2016~5年間に渡って指揮を執った

日本語的にちょっと危ない名前なのとむっつりっぽい顔をしてるのがちょっと心配だが、

いよいよ、新たな1ページを刻もうとしているサンプガールズの輝かしい船出を祈る

Forza Ragazze!!


3.新シーズン・キャンプ

 2021-22シーズンも昨季に引き続いてブレッシャから少し北に行ったPonte di Legnoでキャンプが行われる。夏でも涼しくて、日本で言えば八ヶ岳みたいなイメージだろうか

今年はコロナで無理だが、いつか夏休みキャンプを観に行ってみたいものだ

 期間は7/15~30。EURO2020に出場しており(ダムスガールの敗退で今日の時点では全員バカンスに入ったはず)合流が遅れる選手もいるが、例年通り一度ボリアスコ(サンプの通常の練習場)に集合してメディカルチェックなどが行われて、詳しい日程が出されるだろう

 すでに、練習試合の日程が発表された

 今のところ組まれているのがごらんの4試合。3試合目はまだ相手が決まっていないが。地元クラブと戦った後に、最後に最近恒例となっているスペツィアとのリグーリア対決が待ってる。このままスペツィアがセリエAの常連になっていくと、例年ユーヴェ・ミラン・インテルで夏の練習試合で良くやっていたベルルスコーニ杯みたいで面白いが。

1 – Sampdoria vs Nuova Camunia (7/18(日)7.30, centro sportivo di Temù, Brescia)

2– Sampdoria vs Castiglione (7/22(木)17.30, centro sportivo di Temù, Brescia)
3– Sampdoria vs 未定 (7/26(月)17.30, centro sportivo di Temù, Brescia)
4– Sampdoria vs Spezia (7/30(金)17.00, stadio “Centro per lo Sport e del Tempo Libero” di Cles, Trento)

***********************

やっと監督は決まったがメルカートはまだ全く動いてない。とりあえずオスティSDは契約を2年更新。サンプで11年間働くこととなる。一方のペチーニ・スカウト部長はスペツィアに旅立ったが、後釜は💩ェノアでSDをやっていたファジャーノがほぼ決定の模様だ。まずはレンタルバック系の選手の整理、ダヴェルサの古巣パルマから誰を連れてくるか、この2つから始まって行くと思う。予想通りダムスガールがEUROで活躍してしまい引く手あまた状態。彼も含めて、4000万€稼ごうとしているフェレーロがいるから放出は不安でしょうがない。早く誰かサンプを買ってくれーーー

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 


さて、EUROでは予想通りダムスガールが大活躍を見せて、北澤豪や奥寺さんあたりもさすがに彼の名前を覚えただろう。正しい発音はできないはずだが
あとは間違えた売り方だけはしないように。間違いなく彼の為にもサンプの為にもあと1年はサンプでやって、さらに活躍&彼自身も成長して値段も上がって来季オフにビッグクラブ
これが最良の解答だ。今年売るなら最低3000万ユーロ。頼むよフェレーロさん
とにかくデンマーク代表は素晴らしい戦いだった
 
そして今晩は我らがマンチョ率いるイタリア🇮🇹がウェンブリーでイングランドと決勝を戦う。アウェイと言うハンデはあるが、久しぶりの優勝を果たすものすごいチャンスだ
今夜ばかりはイタリア代表の勝利に集中する!
内容はどうでもよい
スピナもいなくなったりキエーザも怪しかったりする
でも、とにかく勝て!
勝て!イタリア!
勝て!!アズーリ!!
↑↑©Quotidiano.netより
Foooooooooooorza Azzurriiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!!

2020-21 シーズン総括 選手寸評[2] DF編 +サンププリマヴェーラ&サンプ女子

2021-06-14 10:57:35 | ほぼ週刊サンプ通信 '20-'21

さてシーズン総括、次はディフェンダー編。メルカートの動きを含め、各選手の去就にも注目しながら今シーズンのディフェンス陣を振り返っていきたいと思う。

 まずは20-21シーズンのDFフォーメーション

ラニエリ監督は基本的に4‐4‐2か4‐4‐1‐1を使用。ただし相手の3バックに合わせて、時折3バックも採用した。試合の中の流れで変わる事も有り、DF陣も基本的にはどちらにも大きな変化はなく少しSBのポジションの上下が変わるだけではあったが

4バックのレギュラーは (赤字が新加入選手)

アウジェッロ   ベレジンスキ

 (レジーニ)       (ロシャ)

  コリー   吉田
 (トネッリ)  (フェラーリ)

3バック時は、基本左のアウジェッロが少し前目でMFになり、右のカンドレーヴァがやや下がる

アウジェッロ     カンドレーヴァ

  コリー   ベレジンスキ(トネッリ)

      吉田

  • DF陣は2019-20シーズンに比べると60失点から54失点と、数字だけを見れば少し良くなった。まぁ強固とは全く呼べなかったが・・・
  • まずわかるのが、今季は誰も新加入選手がいなかった。両SBの控えが、我らがレジーニとセリエA出場がまだ1試合も無いロシャだけで1シーズン乗り切ったと言うのはある意味スゴい。アウジェッロが怪我無く37試合出場と言うのははっきり言ってMVPものだ。右SBは吉田やフェラーリのCB勢を使ったり、最悪トルスビーも考えていたのだろうが、頼むから来季はここは補強してください
  • CBはあまり差の無い3人の内の2人。一応序列はコリー⇒吉田⇒トネッリの順だったと思う。各キャラクターは好きだが、CBの全体的なレベルアップが無いとチームの順位も上がらないだろう。サンプもかつてはシュクリニアール、アンデルセン、ムスタフィ、ロマニョーリなどを輩出してるのだから・・・そのレベルに比べると物足りない

それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

 

 

 

 

 さて、DF陣ひとりひとりを振り返ってみる。

右SB 24 バルトシュ・ベレジンスキ 6.5 5年目となった今季、変わらぬ運動量とテクニックで貢献した。昨季と同じく3バックの時には右のCBを務める事も。今季は純粋な控えがほぼいない状況だったのでかなり負担はあったはずだが。冬場に彼が怪我をした時には本来CBのフェラーリや吉田が代わりを務めた。昨季よりは守備でのミスは減って堅実になった印象。

 クアリアレッラ、エクダルに続く第3キャプテンと言う事で、前の2人が出場していない試合にキャプテンマークを巻く事も数試合あった。2年目終わったあたりにちょっとだけビッグクラブ移籍の噂が有ったりして、その時はステップアップしたいみたいな事を言って少しだけティフォージの反感を買った。しかし最近はそれも無くなったようで、「サンプの将来のキャプテンと呼ばれる事は非常に名誉な事だ」と語っている。サンプではセリエAだけで通算130試合出場。ムッルー(いなくなった)とコリーと共に無得点DFトリオを形成していたが、ついに彼もサンプ初ゴールを記録した

 代表でもEURO2020もレギュラーとして出場予定で、ポーランド代表では主に3‐5‐2の右WBでレギュラーで、左WBをやる事もある。怪我せず、引き抜かれない程度に活躍してサンプに自信と経験を持ち帰って欲しい (31試合/2607分/1ゴール/0アシスト)

CB 22 吉田 麻也  6 2年目の今季は一応レギュラー。上でも述べた3人のCB中の2人が使われる中でコリーに次いで2番手。ただ3人とも大差は無かったが。残念なのが3月後半の代表ウィークで久々に代表の試合に合流した後にコンディションをやや崩した事。それまではトネッリとかなり差がついた感があったが、そこからパフォーマンスが落ちて、トネッリにチャンスを与える事となった。

プレー自体は1年目と特に変わらず。カバーリングとフィードの安定感は良かった点。存在だけでディフェンス全体にやや落ち着きを与える事はできる。しかしやはり対人プレーが弱く、1対1の距離も遠い。冬場までは昨季よりは1対1も頑張っていた気はするが。19節のパルマ戦では嬉しいセリエA初ゴール。FW柳沢が成し遂げられなかった、サンプの歴史に日本人がゴールと言う記録を残した。

 イタリア語の上達は過去にイタリアでプレーした選手の中ではナカタに次いで早いと思う。チームメイトに明るく溶け込む姿勢などは素晴らしい。海外でプレーする上で(日本でもか)ものすごく重要な事だ。シーズン中に2022年6月まで契約延長で合意。来季も残留の可能性が高い。彼がバックアッパーになるぐらいCB陣の強化はして欲しいのだが (32試合/2271分/1ゴール/2アシスト)

CB 15 オマール・コリー 6.5 ガンビア代表のキャプテン、3年目の今季は安定感が少し増した気がする。CBの中では一応ファーストチョイス、軸となっていた。ベレジンスキ、ムッルーと共にゴールを決めないトリオを形成していたが、開幕2戦目についにうれしいサンプ初ゴール。さらに最終戦でもゴールを決めた。身体は元から強いが、スピード&アジリティもパワーアップ。年齢的にも今がピークかもしれないので、あと2年さらに頑張って欲しい。プレミア中心に引き抜きの噂は絶えないが。売り時と言えば売り時かもしれないが、個人的には好きな選手なので。相棒にネスタみたいのが欲しい。(29試合/2590分/2ゴール/0アシスト)

左SB 3 トンマーゾ・アウジェッロ 7 昨季の後半からムッルーからレギュラーを奪い取り、そのまま今季は完全なレギュラー。ムッルーを放出に追いやり、バックアップは我らがレジーニだけと言う非常に緊迫した陣容だったが、1年間見事に乗り切った。線は太くは無いので怪我が怖かったが、37試合ほぼ怪我無く1年間乗り切ったのは立派。しかもプレーもかなり安定していた。テクニックは有り、攻め上がりと正確なクロスは抜群。終盤疲れからディフェンス面で多少やられる場面も有ったが・・・ずっと出ずっぱりだったのでしょうがないだろう。サンプの左SBは昔からずっと泣き所だが、やはり個人的には左足でキレイに巻いたクロスは美しい。タイプ的にはピザーノとベッタリーニを足して2で割ったような選手か(←わかる人いるのかな?)。来季も期待したいが、勤続疲労も怖いしさすがにバックアップ選手は早急に必要。もう少し守備で力強くなれば、代表の可能性も有るのでは!?少なくとも今のサンプの面子でアズーリが狙えるとしたら、彼かGKアウデーロが近いだろう(37試合/3220分/1ゴール/3アシスト)

CB 21 ロレンツォ・トネッリ 5.5 あしかけでサンプ3季目となったトネッリ。今季はCBの3番手と言う序列だったが、吉田さんとコリーも盤石では無かったので出番はそこそこ有った。ハイライトはやはりDERBYでのゴール。ジェノヴァではDERBYでゴールを決めるだけで、10試合ミスばっかりでもそれらが帳消しにされる。キングカズこと三浦知良の名前がまだジェノヴァ市民の脳裏に刻まれているのは、やはり彼がイタリアで決めた唯一のゴールがDERBYだったからであろう。

 トネッリは試合ではかなり激高するタイプだが、練習場ではサンプ一と言って良いほどの神対応で性格が良い。サンプ愛にも溢れており、キャリアをここで終えたいと言ってるし、今の実力だとなかなか上位からのオファーは厳しいだろうからとりあえず残留はすると思われる(23試合/1784分/1ゴール/0アシスト)

CB 25 アレックス・フェラーリ 5.5 昨季の大怪我から復帰して、少し出始めたと思ったらまた怪我に悩まされた。終盤戦にはやっと100%近くのコンディションに復活したが、この故障癖がある以上なかなか大成はむずかしい。右SBもこなすが守備型で攻撃力は期待できない。完調が続けば貴重なバックアップとしては存在意義はあると思うが、27歳とそろそろ若手とは呼べない年齢になってきたので、正念場か(12試合/882分/0ゴール/1アシスト)

左SB/CB 19 ヴァスコ・レジーニ ND 我らがレジーニもついに見納めとなってしまうのか。2008-09シーズン、5-0で勝ったレッジーナ戦でサンプデビューを果たしてから13年もの月日が経った。その後レンタルやレンタルバックを繰り返して決して順風満帆とは言えなかったが、4シーズンはサンプで一応レギュラーを張っていたと言える。一時はキャプテンマークを巻くまでとなり、サンプ通算(カップ戦も全て含めて)139試合0得点。サンプにテクニカルな選手が集まってしまったジャンパオロ政権時代には、より一層ヘタさが目立ってしまいティフォージの槍玉に挙がった事も有った。正直レギュラーとしては物足りなかった事も有ったが、ラニエリも言っていた通りベンチ続きでも腐らずにもくもくと練習する姿や、選手間でのコミュニケーションを取ったりサンプにいた意味は有ったと思う。来季はセリエBから昇格してきたサレルニターナの噂もあるようだが、まだ31歳だし、セリエBまで視野に入れてもう少し現役をやるのだろう。そして将来はサンプのスタッフかな?(3試合/86分/0ゴール/0アシスト)

右SB 33 カイケ・ロシャ ND タヴァレス2世なので?はと言う謎の20歳は、結局今季もベールを脱がなかった。ブラジル人、20歳、195㎝、名門サントス出身。期待せざるを得ない殺し文句は揃っているが、右SBが誰もいなくなった状況でも彼が結局使われなかったと言う事はまだまだなのだろう。その割にレンタルには出されない・・・来季は少なくともレンタルには出した方が良いと思うのだが?(0試合0分/0ゴール/0アシスト)

***途中放出選手*** 

右SB 12 ファビオ・デパオリ ND 開幕2戦だけ出場した後、青天の霹靂のアタランタへのレンタル移籍。しかしアタランタではカスペリーニの信頼を得られずにわずか5試合出場0得点。冬のメルカートで再度今度はベネヴェントにレンタルされる。そこでは一応右SBのレギュラーを確保して15試合0得点。しかしチームはセリエBに降格してしまった。降格した事でサンプにレンタルバックで戻ってくる事になるが、来季サンプでの居場所は有るのか?若いしテクニックと攻撃力は有るのだが、インスタに彼女との写真を頻繁にあげているようにプレー一つ一つが軽いしチャラい。もう少しプロ意識を高くして真剣にやらないと、継続性とセリエAで通用する守備力は見につかないと思うが。ポテンシャルは有ると思うので、本人次第でいかようにも変わる選手だと思っている (2試合/0ゴール/0アシスト)

 まだ全く移籍市場は動いていないが、まずDF陣はレンタルバックで帰ってくる選手が4人もいる

デパオリ、チャボット、ムリージョ、ムッルー

それも含めると

右SB=ベレジンスキ、デパオリ、ロシャ

CB=吉田さん、コリー、トネッリ、フェラーリ、チャボット、ムリージョ

左SB=アウジェッロ、ムッルー、レジーニ

この中で現段階で

残留濃厚 = ベレジンスキ、吉田さん、トネッリ、フェラーリ、アウジェッロ

微妙 = コリー、デパオリ、チャボット、ムッルー

放出濃厚 = レジーニ(確実)、ロシャ(レンタル)、ムリージョ(しっかり売らなければ)

監督が誰になるかにもよるが、現実的にはこんな感じになる予感がする

2021-22

アウジェッロ(ムッルー)    ベレジンスキ(????)

   ?????   ?????

   (トネッリ)   (吉田さん)(フェラーリ)

とにかく全ポジションで最もプライオリティが高いのがセンターバックの補強。2人欲しい。コリーか吉田さんは1人ないし最悪2人獲られそうな気がする。そして両SBのバックアップ。まぁ金が無いのなら最悪ムッルーとデパオリでお茶を濁すと言う手も有るが、上を目指すなら物足りな過ぎる

EURO2020ではディフェンダーばっか見てしまう。北マケドニアの左アリオスキと右ニコロフとかならサンプでも獲れそうだけどなぁ。後はOBのムスタフィをフリートランスファーでなんて言ううれしい噂も有るが、全く信用はできない。またシュクリニアール、アンデルセン相当の若くて有能なCBを得意の東欧・北欧から持ってきて欲しい

↑↑©SampNews24.comより


ほんのりサンプニュース

1.サンププリマヴェーラ、再び首位!

6/13に行われた試合

フィオレンティーナU-19 1‐1 サンプドリアU-19 

アウェイで先制されたものの、チーム得点王のディステファノが自身13得点目となるゴールで何とか追いついて引き分け

29試合で勝点54として、1試合少ないインテルU-19(勝点53)を再び引き離して首位となった

ちなみにフィオプリマの監督はローマで主に活躍したアクイラーニ

Highlights Primavera 1 TIM: Fiorentina-Sampdoria 1-1

Primavera 1 TIM, 29.a giornata. I gol e le azioni salienti del confron...

youtube#video

 

Campionato Primaveraは最終的にはプレーオフ

首位と2位は準決勝から

3位対6位の勝者と4位対5位の勝者とそれぞれ対戦して、勝てば決勝となる

サンプはすでに6位以上は確定したのでプレーオフ出場は確定している

どうせなら首位ですっきり終えて、さらにプレーオフを勝ち抜こう

残り1試合、Scudetto目指して

Forza Ragazzi!!


2.サンプガールズ

 今まであまり紹介する事が無かったサンプの女性部門、”Sampdoria Femminile”についてちょっと取り上げたいと思う

サンプガールズの歴史はまだ浅く、2015年10月に立ち上げられたばかりだ。しかし長いセリエAの歴史を誇るイタリアでも女子サッカーの歴史はそんなに深くない。今年無敵の強さを誇ってるユーヴェ・フェミニーレですら2017年にできたばかり。まぁ逆賊の事なので、やると決めてからすさまじい投資をして瞬く間に最強クラブに仕立て上げたが

 サンプ・フェミニーレは当時U-12から立ち上げられたが、現在は年代別にU-8~U-19まで6つのカテゴリーに分かれる。トップチームと呼べるU-19は現在Eccellenzaと言うカテゴリーに所属している。イタリア女子サッカーの組織は以下の通り

セリエA = 12チーム

セリエB = 14チーム

セリエC = 12チーム × 4ブロック

Eccellenza = 各州によってまちまち(サンプの所属するLiguria州は7チーム)

Promozione = 各州によってまちまち

サンプ女子は、アンダー19とは言ってはいるもののEccellenzaとは言え一応リーグに属しているので、実際は20歳以上の選手も数名在籍してる。

全部で20名ぐらいでほとんどが2002か2003年生まれだが5,6人だけ1995-98年生まれの選手が混じっているらしい

そしてステファノ・ピアッツィ監督のもと、セリエC昇格を目指している

この動画でもインタビューを受けてるキャプテンのマチルデ・マラテスタはなかなか美形だ

Femminile: l'U19 che sogna la Serie C

L'U19 Femminile punta alla Serie C. Partita con una sola formazione ne...

youtube#video

 

コロナ禍でだいぶ変則的になったカンピオナートだが、最終的にサンプガールズは2位でシーズンを終えて上位4チームで戦うプレーオフに駒を進めた

そこで準決勝で3位のSuperbaと対戦

6/6(日)16:00 Superba Calcio Femminile 0-0 Sampdoria
6/13(日)16:00 Sampdoria 1-0  Superba Calcio Femminile

アウェー0-0、ホームで1-0で見事決勝にコマを進めた!

決勝は6/20(日)、リーグ戦首位のPavia Academyとの一発勝負

さらに最新のニュースとして、女子セリエAで昨季勝点29で7位だったFlorentia San Gimignanoをサンプが買い取るという電撃的なニュースが飛び込んできた

これが実現すれば、一気に話は変わり来季は突然セリエAからになるだろう。ユーヴェガールズも2017年、Cuneoと言うチームを買い取っていきなりセリエAに飛び込んできた。そしてそこから4連覇しているのだから非常に現実的な話だ。ここ6年間地道にやってきた選手やスタッフと良い形で融合すれば良いと思うが・・・

以下が今季の順位↓↓

Classifica Femminile Dilettanti - Eccellenza
 
SQUADRA PT G V N P F S DR MI  
Pavia Academy 1911 18 6 6 0 0 51 3 48 4 Grafico classifica progressiva
Sampdoria 13 6 4 1 1 31 10 21 3 Grafico classifica progressiva
Superba Calcio Femminile 11 6 3 2 1 22 8 14 1 Grafico classifica progressiva
Vado 10 6 3 1 2 15 13 2 0 Grafico classifica progressiva
Albenga 1928 6 6 2 0 4 7 39 -32 -8 Grafico classifica progressiva
Virtus Entella 3 6 1 0 5 9 26 -17 -11 Grafico classifica progressiva
Genova Calcio 0 6 0 0 6 2 38 -36 -12 Grafico classifica progressiva

Forza Ragazze!!


3.新監督

 EURO2020も始まったばかりでまだメルカートは全然動いていないが、さすがにセリエAでも監督が決まっていないチームは少なくなってきた

  • インテル⇒インザーギ弟
  • アタランタ⇒かすペリーニ留任
  • ミラン⇒ピオリ留任
  • 逆賊⇒アッレーグリ
  • ナポリ⇒スパレッティ
  • ラツィオ⇒サッリ🚬
  • ローマ⇒モウリーニョ
  • サッスオーロ⇒ディオニージ
  • サンプドリア⇒?????
  • エラス・ヴェローナ⇒ディ・フランチェスコ
  • ボローニャ⇒ミハイロヴィッチ留任
  • ウディネーゼ⇒ゴッティ留任
  • フィオ⇒ガットゥーゾ
  • 💩⇒バッラルディーニ留任
  • カリアリ⇒センプリチ留任
  • トリノ⇒ユリッチ
  • スペツィア⇒イタリアーノ留任
  • サレルニターナ⇒カストーリ留任
  • ヴェネツィア⇒ザネッティ留任
  • エンポリ⇒アンドレアッツォーリ
  • パルマ(セリエB)⇒マレスカ

サンプの候補に挙がっていたザネッティ、ゴッティ、イタリアーノなど続々と留任が決まり、一番騒がれていたエンポリのディオニージもどうやらサッスオーロ、そしてエンポリにアンドレアッツォーリで決着がつきそうだ

となると、セリエA20チームで監督が決まっていないのは我らがサンプだけ!

こんな中、スカウト部長のペチーニとの決別⇒スペツィア行きも決まり、オスティSDも残留の可能性が極めて低くなってきた。そしてそうなった場合の後任はあろう事か💩ェノアのファッジャーノ。これは極めて危機的な状況だ

現在残ってるサンプの監督候補は

  • ロベルト・ダヴェルサ(前パルマ)
  • パトリック・ヴィエイラ(前ニース)
  • ジュゼッペ・イアキーニ(前フィオレンティーナ)
  • ワルテル・マッツァーリ(失職中)
  • マルコ・ジャンパオロ(前トリノ解任)
  • エウジェニオ・コリーニ(前レッチェ)
  • アンドレア・ピルロ(前逆賊ユーヴェ)
  • マウリツィオ・ジャコバッチ(前ルガーノ=スイス)

フェレーロはディオニージに裏切られたとのたまっていたが、これはいつものメディアを使った言い訳だろう

ヴィエイラは明らかに飛ばし記事っぽい

イアキーニ、マッツァーリ、ジャンパオロの出戻り3人衆は、イアキーニはサンプの監督交代のたびにフリーだったら名前が出てくるし、マッツァーリは良いけど年棒が高いからフェレーロ的に無理。ジャンパオロはまた選手獲得の要求が無理難題なのではと思う

そしてフェレーロがまだ話題性を求めて「ピルロ招聘頑張ったんだけど、ダメだったんだよー」って言うパターンか?

そうなると現実的にはダヴェルサ、コリーニ、ジャコバッチあたりが有力か。

この3人はキツイなぁ。ダヴェルサとコリーニは元サンプの選手であるが、ジャコバッチは魅力も縁も無いし

とりあえず火曜にダヴェルサとの面会が有るらしい

これならまだピルロの方が夢が有る。パロンボと仲も良いし

↑↑結局ダヴェルサなのか!?


さて、クラブ間ではサンプの試合以外ではCL決勝だろうが大して興味を示さなくなってしまった私だが、代表のサッカーは結構好きだ
前も書いた事ある気はするが、普段クラブでお高く留まってる選手の人間臭さが見られると言うのが一番の理由
さらにやはり甲子園と同じで、負けたら終わりと言うトーナメントは真剣みが出る
 
そのEURO2020がイタリアの快勝でいよいよ開幕⚽️
 
イタリア🇮🇹は母国みたいなものだから置いておいて、それ以外では今回はサンプの選手が出場する中で特にデンマーク🇩🇰とポーランド🇵🇱に注目している。
ダムスガールのデンマーク
ベレジンスキのポーランド
両チーム共にシュマイケルとクルトワと言うしっかりしたGKを擁し、🇩🇰はエリクセン、ホイビュルグ、ケアーの縦のラインがしっかりしている。
🇵🇱はレヴァンドフスキとミリクの強力な2トップにジエリンスキと攻撃陣が魅力的。さらにリネッティとコフナツキの元も入れればサンプ勢が3人と言うのも魅力的
スパコンが弾き出した優勝チームで何故かデンマークが選ばれたように、この2チームは十分優勝のチャンスがあると思ってる。
W杯と違ってEUROは過去もギリシャやデンマークなど番狂わせが起きてるし。Damsgaardがサンプから引き抜かれない程度に活躍する事を願う✨
 
(これ開幕前に書いていた↑↑)
という事で、楽しみに🇩🇰vs🇫🇮を観ていたのだが、信じられないエリクセンの事件
正直、生で観ていてあの絵面は衝撃だった。本当にもうダメかと思った
一命を取りとめて本当に良かったが、ケアーやシュマイケル中心にデンマークの選手達、フィンランドの選手達、審判やドクター、会場のファンなどあの場に居合わせた全ての人々の対応は素晴らしかったと思う。
あれだけ身体を鍛えているプロサッカー選手でもこうなると言うのは本当に怖い。
かつても私が大ファンだった”マルク・ヴィヴィアン・フォエ”と言うカメルーン代表の選手が試合中の心臓発作で帰らぬ人となった
 
それを考えると、デンマーク代表は正直その後試合どころじゃない精神状態であったと想像されるが、とにかくエリクセンが無事でよかった
私はデンマーク密かにダークホースに挙げていたのだが、今回はダメでもしょうがない。ダムスガールも人として一回り大きくなってくれたら

 

Foooooooorza Saaaaaaaamp e Eriksen!! 


2020-21 SERIE A 最終38節 SAMPDORIA 3-0 Parma ラニエリ監督ありがとう!

2021-05-30 10:13:55 | ほぼ週刊サンプ通信 '20-'21

↑↑©U.C.Sampdoria Officialより

最終戦で、こんな素敵な写真をプレゼントしてくれるなんて!!

退任するラニエリ監督がずっと掲げていた勝点52を達成して、選手たちはこの喜び

同盟国パルマのB落ちは残念。1年で戻って来いよ~~


[試合前情報]

勝点49で9位のサンプ、勝点20で20位のパルマとの対戦

パルマはベネヴェント戦に引き分けてから怒涛の8連敗中。一気にセリエB降格が決まってしまった

アンダータでの対戦は、この吉田麻也のセリエA初ゴールも有って2-0で快勝した↓↓

2020-21 SERIE A 第19節 Parma 0-2 SAMPDORIA 吉田麻也、初ゴール! - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~

BellaVittoriaaaaaa!!!!!吉田麻也のサンプにとって日本人初ゴールで先制!そしてラミレスのアシストからケイタ・バルデがすぐ...

2020-21 SERIE A 第19節 Parma 0-2 SAMPDORIA 吉田麻也、初ゴール! - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~

 

しかし、いつもならGemellaggioを結んでいるパルマとの対戦は、スタジアム内外で両チームのサポーター同士で様々な催しが開催されるのだが、さびしい限りだ・・・

以下がサンプvsパルマにまつわるデータ集↓↓

直近5試合 ホームでのサンプvsパルマ(SERIE Aのみ)
2019-2020 Sampdoria-Parma 0-1 前半21分クツカ(P)

2018-2019 Sampdoria-Parma 2-0 66′ Caprari (S), 69′ Quagliarella (S)
2014-2015 Sampdoria-Parma 2-2 53′ Romagnoli (S), 75′ Palladino (P), 79′ De Silvestri (S), 88′ Varela (P)
2013-2014 Sampdoria-Parma 1-1 44′ Éder (S), 64′ Lucarelli (P)
2012-2013 Sampdoria-Parma 1-0 58′ Icardi (S)

※パルマがセリエAにいなかった時期もあったが、ここ5回は2勝2分け1敗。

通算成績 (セリエAでのサンプホーム)
試合:21
サンプ勝利:11
引き分け: 5
パルマ勝利:5
サンプGol:34
パルマGol:20


通算成績 SERIE A (全部)
試合: 43
サンプ勝利:16
引き分け:11
パルマ勝利:16
サンプGol: 57
パルマGol:50

※お互いホームでは強さを発揮して、通算では全く互角。ゴール数はわずかにサンプが上回る。1990年台のパルマは強かったからなー。まぁサンプも今より強かったけど・・・


<スタメン>

トルスビーが出場停止。トネッリベレジンスキが怪我で召集街。それ以外の23選手が招集

ラニエリ監督は4-4-2を使ってきた

まずGK、ついに”サンプのブッフォン”ことレティカに出番が与えられた

↑↑©DAZNより    似てる!!

DF:ベレジンスキが不在の為、右SBに久々先発のフェラーリ

MF:ダブルボランチにエクダルカンドレーヴァが初めて1列下がって入る

  まぁ実質3-5-2みたいなフォーメーションだったし、完璧なボランチでは無かったが

  サイドは左ヤンクト、右はラニエリお気に入りのレリス

FW:2トップは元祖のクアリアレッラガッビアディーニ

元パルマはレジーニラニエリ監督

SAMPDORIA<4-4-2> 監督クラウディオ・ラニエリ

 クアリアレッラ(cap)ガッビアディーニ

(80分トッレグロッサ)  (73分ヴェッレ) 

ヤンクト          レリス

  エクダル カンドレーヴァ

 (73分A・シルヴァ) (80分アスキルドセン)

アウジェッロ     フェラーリ(80分レジーニ)

   コリー    吉田

     レティカ

ベンチ:GKアウデーロ、ラヴァーリア DFロシャ

MFダムスガール FWケイタ・バルデ、ラミレス、ラ・グミーナ

イエロー:レリス

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パルマはダヴェルサ監督の5-3-2

すでに降格も決まっているので、だいぶ若い選手を使ってきた。興味深かったのは

DF:CBベルギーの18歳ディエルクス、アルゼンチンU-23代表のヴァレンティ。ハンガリーU-21代表のバログはまだ18歳!

MF:左右のSB、WBが出来るベルギーU-21代表のブージは21歳。ハンガリーU-17代表のコズノフスキは17歳で、この日がセリエAデビュー戦!

FW:最後に出てきたトラオレはなんと16歳!

元サンプはダヴェルサ監督ペッレ

Parma(5-3-2) 監督:ロベルト・ダヴェルサ
   
 ジェルヴィーニョ コーネリウス(cap)

 (60分ペッレ)

  エルナニ  コズノフスキ

ブージ(85分トラオレ)    ロリニ(73分バログ)

     ブルグマン(61分ソーム)

 ヴァレンティ(46分ザガリティス)ディエルクス

      バーニ

      セペ

ベンチ:コロンビ、ブルーノ・アルヴェス

イエロー:バーニ

*備考:無観客試合;芝状態良好
★土曜20:45キックオフ、もう順位に対して関係ない試合だから行われたアンティチポ

 左袖には”Nostra Favola”のスクデット30周年記念パッチが

<あらすじ>

ハイライト動画

Sampdoria 3-0 Parma | Quagliarella Opens The Scoring As Sampdoria Hit 3! | Serie A TIM

Sampdoria end their season in style after first half goals from vetera...

youtube#video

 
 
ラニエリ監督の最終戦
最下位でB降格が決まっているパルマ相手で、さすがに試合は終始サンプペース
 
20分 右サイドでレリスが頑張って折り返し⇒ガッビアディーニ⇒カンドレーヴァと繋ぎ
   カンドレーヴァがシュートかと思いきや絶妙のラストパス⇒
   クアリアレッラが落ち着いてこれを決めて先制!セリエA通算177ゴールは13位のボニペルティまであと1ゴール! 1-0
 
 
さらに後半44分
FKからガッビアディーニの強烈な左足で壁にズドン
跳ね返りをもう一発強烈な左足
そのこぼれ球がフリーのコリーのところにこぼれてきて・・・
コリーも左足でズドン!2-0
 
↑↑©FantaCalcioより
 
ゴールの後にコリーはラニエリの元に一直線
この熱い抱擁が、ラニエリお爺ちゃんとサンプの選手たちの関係を表しているだろう
 
前半ポゼッションはサンプ44.5%:パルマ55.5%

ロスタイム1分。2-0で前半終了

後半も特に展開に変わりはない

 今季初出場のGKレティカにも見せ場はあった

 52分にはコルネリウスの決定的をファインセーブ。2ndGKとしては十分過ぎる実力を見せた。来季もいて欲しいが、難しいかなー?

 3点目はガッビアディーニがカンドレーヴァとのワンツーで抜け出して、左足を警戒したDFを切り返してでかわす

 右足でもこんなシュートが撃てるんだ、と言う強烈な右足で追加点!3-0

そして、試合が決まった80分には満を持して我らがレジーニの登場

↑↑©DAZNより

 今季で契約が切れるレジーニ

 2009年にサンプユースに加入してから、レンタルで修行に出された事は多々あったが、ここまで12年間で一度もサンプの保有権を外れなかったヴァスコ

 2013-14、14-15、16-17はレギュラーとしてキャプテンマークを巻いていた時代もあった・・・・

 と、これだけ聞くとものすごく聞こえは良いが、レギュラー陣の中では技術・ディフェンスが物足りなくてしばしばティフォージの槍玉に挙がっていたのも事実

 ただ、やはり近代サンプの歴史には欠かせない選手であったのは間違いないだろう

 サンプでセリエA通算127試合0得点 コパイタリア12試合0得点 ヨーロッパリーグ1試合0得点

 来季はセリエB,もしくはA昇格してくるサレルニターナあたりが狙っているという噂がある。もしかしたら敵として対戦する機会はあるかもしれない

”In Bocca Al Lupo VASCO”

 というわけで、そんなに感動はしなかった(笑)クアリアレッラが最後の記念にキャプテンマークを巻いてあげるシーン

↑↑©DAZNより

 最後、今まで出場機会が少なかった選手を中心に5人の選手を投入したサンプ

 最終的にはこんな感じ

サンプ(後半35分~ 3-4-2‐1)

   トッレグロッサ 

  ヤンクト ヴェッレ

アウジェッロ     レリス

 A・シルヴァ アスキルドセン

  コリー   レジーニ

     吉田

    レティカ

ロスタイム0分

そのまま3-0で終了!!
 
 (ポイント)

・最終的なポゼッションはサンプ45.4%:パルマ54.6%

・最終シュート数はサンプ12本(枠内4):パルマ12本(枠内1)

・7試合目のクリーンシート

<ラニエリ監督 試合後会見>

Sampdoria-Parma, Ranieri: «Grazie, provo amore e riconoscenza per questi colori»

L'analisi del tecnico blucerchiato al termine della sfida contro i gia...

youtube#video

 

「まずはあなたがた全てに感謝の意を表したい。昨日の会見では忘れていたが、あなたたちスタッフは本当に今年1年間最高の仕事をしてくれた。あらためてお礼を申し上げたい。勝点52と言う目標を掲げてきて、それが達成できた。達成できたことより、その目標を目指して選手たちが最後の最後まで全力で闘ってくれた事がうれしい」

「クアリアレッラを最後までプレーさせてあげたかった。彼の500試合出場目の試合。あと1点取ればサンプで100得点目になる事もわかっていたから。しかし私には、ずっと勤勉に練習をしてきたが出番が無かったトッレグロッサもいた。本当は彼ももっと早く出してあげたかったのだが。とにかく全ての選手達は試合に出場するに値する仕事をずっとしてきていた。出場機会が短かった選手には本当に申し訳なく思う」

「レジーニは1年中しっかり準備してきて、たった2試合しか出場できなかった。しかしロッカールームでは常に周りの選手たちに声をかけたりして盛り立ててくれていた。彼も含めて、本当に素晴らしいグループだった。私が就任した初日からずっと私についてきてくれた素晴らしい選手達だった」
 
「一つ残念だったのはCOVID-19ウィルスのせいで、ティフォージ達と触れ合う機会が物凄く少なかった事だ。サンプのティフォージで一番記憶に残っているのは昨シーズンのレッチェ戦だ。我々は酷いプレーを見せて後半終了間際まで0-1で負けていた。しかしサンプファンはずっと声援を送り続けてくれた。そして最後の最後に追いつく事が出来た。そして1‐1で引き分けた後に、ファンはブーイングをしてきた。他のチームのファンだったら、あのような酷いプレーを見せていたら試合中からブーイングをしてきただろう。そしてホームでありながらブーイングされた選手たちは委縮してもっと酷いプレーを見せていただろう。しかし彼らは違った。試合中は選手たちを後押しし続けてくれて、終わった後に奮起を促すべくブーイングを送ってきた。これは私の監督人生で一度も無かった事だ」
 
「私は小さい頃からサンプファンだったと言う事はできない。ローマ生まれの私は生粋のロマニスタだったから。しかしサンプドリアは常に私の中では好意的なチームだった。子供の頃からサンプのユニフォームはカッコ良かったので欲しかった。そしてクッキアローニと言う素晴らしいストライカーに魅了されていた。その後はマントヴァーニと言う偉大な会長や、ボスコフ監督、ヴィアッリ&マンチーニの黄金コンビなど、常にサンプは好意的な存在で有り続けた。そして実際ここに来て指揮を執るようなって、よりサンプを深く知る事になってそれは愛情に変わった」

などとコメント


サンプニュース

(1)サンププリマヴェーラは今週2試合

5/26 サンププリマ 1-1 サッスオーロプリマ

5/29 ミランプリマ 0-2 サンププリマ

 1勝1分けで首位インテル勝点50と1差の勝ち点49の2位

 残り4試合、日程的にはスクデットは十分見える

 次の3位ローマとのアウェイ戦がかなりカギを握る

ラウンド 27
06.06. 22:00(日本時間) ASローマ U19 vs サンプドリア U19

ラウンド 28
09.06. 22:00 サンプドリア U19 vs カリアリ U19

ラウンド 29
12.06. 22:00 フィオレンティーナ U19 vs サンプドリア U19

ラウンド 30 
16.06. 22:00 サンプドリア U19 vs トリノ U19

(2)最終戦が終わると直ちに騒がしくなるのが夏のメルカート。もう来季は始まっている

 残念ながらこの試合を最後に、すでにサンプから去るのが確定的なのが以下の人たち

 ラニエリ監督

 ヴァスコ・レジーニ

 ガストン・ラミレス

 この3人は契約を更新されなかったので退団は確定的だろう

 もちろんこれ以外にもこれからたくさん動きはあるだろうが

 クアリアレッラは20%ぐらいの減棒+サンプでのフロントのポスト確約でもう1年契約更新の可能性が高い

 次に重要なのがケイタ・バルデが1000万€で買い取りオプションが行使されるか。厳しい状況だが、新監督次第か

 この日先発だったGkレティカもレンタルなので残るか微妙。今日が試験だったのかもしれないが、もう1シーズン見たい

(3)サンプの監督人事は当面の最重要課題

↑↑©DAZNより

この日も試合中、クアリアレッラが確認していた

「ロベルト(ダヴェルサ)!本当は来季のサンプの監督はあんたなんだろう??」


ラニエリ監督の去就には賛否両論あると思いますが、とりあえずラニエリには感謝の意を表したい

昨季の1勝6敗の酷い状況から残留まで導いてくれたのは間違いなく彼の功績

そして、今季も目標を見失いかけてから勝ち点52と言う目標をしつこく言い続けて、達成したのは見事

まぁ今季に関しては勝点52の安心残留は十分、と言う反面もう少し上を目指せたのでは?と思う

一度もEL圏内すら見えなかったので

なんだかんだ言ってラニエリは守備的な監督だと思う

ケイタやダムスガール、カンドレーヴァの攻撃的なタレントを他の監督なら全然違う起用した可能性はある

そうなった時に結果がどうだったか、ちょっと見たかった気はする

ただ、正直それでも結果この勝点52の9位より上に行っていたとはあまり思わないが・・・

いずれにせよ、ラニエリの年棒をケチってあっさり見限ったフェレーロが当然一番の問題

それ、相応の監督を連れてきてくれるんだろうな?会長さんよー

そこら辺は次号から!

とりあえず無観客の特殊なシーズンでしたが、みなさま1年間お疲れさまでした~

Foooooooorza Saaaaaaamp!!

次節:また新シーズンお会いしましょう~

’20-’21 SERIE A 最終成績 

38試合 15勝7分16敗 勝点52 得点52 失点54 得失点差 -2 最終9位


2020-21 SERIE A 第37節 Udinese 0-1 SAMPDORIA 対ウディネーゼ5連勝!

2021-05-22 22:12:45 | ほぼ週刊サンプ通信 '20-'21

↑↑©Italy 24 News Englishより

終了間際のこのクアリアレッラのPKで勝利!

今季の9位を確定させた


[試合前情報]

勝点46で9位のサンプ、勝点40で12位のウディネーゼとの対戦

実はウディネーゼにはここ最近相性が良く、現在ホーム&アウェイで4連勝中

2020-2021 Sampdoria-Udinese 2-1 後半10分デ・パウル、22分カンドレーヴァ(PK)、35分トッレグロッサ
2019-2020 Udinese-Sampdoria 1-3 前半37分ラザーニャ、46分クアリアレッラ、後半39分ボナッツォーリ、ガッビアディーニ

2019-2020 Sampdoria-Udinese 2-1 前半29分ネストロフスキ、51分ガッビアディーニ、後半30分ラミレス(PK)
2018-2019 Sampdoria-Udinese 4-0 前半33分、後半11分クアリアレッラ′、後半23分リネッティ、33分ガッビアディーニ

↓↓アンダータでの対戦も、このトッレグロッサのサンプデビューゴールで快勝!それ以来得点を取ってないが・・・

2020-21 SERIE A 第18節 SAMPDORIA 2-1 Udinese 逆転勝ち! - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~

ホームでのウディネーゼ戦は先制されるも2得点取って逆転勝ち!貴重な勝点3を積み重ねた。カンドレーヴァがPKでクッキアイオを決めて3試合連続弾...

2020-21 SERIE A 第18節 SAMPDORIA 2-1 Udinese 逆転勝ち! - ブログ di ”サンプドリアクラブ東京”~blog di "SAMPDORIA CLUB TOKYO"~

 

以下がウディネーゼvsサンプにまつわるデータ集↓↓
直近6試合 アウェイでのウディネーゼ戦(SERIE Aのみ)

2019-2020: Udinese-Sampdoria 1-3 得点者:前半37分ラザーニャ、46分クアリアレッラ⑩

                 後半39分ボナッツォーリ③、ガッビアディーニ⑨

2018-2019: Udinese-Sampdoria 1-0 (9' De Paul)
2017-2018 Udinese-Sampdoria 4-0 (27′ rig. De Paul, 66′ rig. Maxi López, 85′ Maxi López, 90′ rig. Fofana)
2016-2017 Udinese-Sampdoria 1-1 (5′ Théréau, 64′ rig. Muriel)
2015-2016 Udinese-Sampdoria 1-0 (34′ Badu)
2014-2015 Udinese-Sampdoria 1-4 (25′ Soriano, 62′ Soriano, 80′ Acquah, 87′ rig. Di Natale, 89′ Duncan)

※ここ6試合で2勝1分け3敗。少し分が悪い。昔からだがこのアウェイでのウディネーゼ戦は得点が良く入る印象だ。最近はデパウルにやられているので要注意だ

通算成績 ウディネーゼvsサンプ(セリエAでのウディネーゼホーム)
試合:40
サンプ勝利:11
引き分け:11
ウディネーゼ勝利:18
サンプGol:59
ウディネーゼGol:72

※アウェイでのウディネーゼ戦と言うと1996-97の試合が印象深い。5-4と言う壮絶な打ち合いの末に勝利。マンチーニのトリプレッタとモンテッラのドッピエッタだ。名試合だった。ちなみにこの試合のウディネーゼのGKトゥルチは2002-03にはサンプで正GKを務めている⇒

1996-97 - Udinese-Sampdoria 4-5.avi

Altra partita memorabile, che coppia Mancini e Montella... Mamma Mia.....

youtube#video

 

通算成績 サンプvsウディネーゼ(SERIE A全部)
試合:81
サンプ勝利:34
引き分け:23
ウディネーゼ勝利:22
サンプGol:138
ウディネーゼGol:113

※通算では結構勝ち越している。ウディネーゼと言うと、古くはジーコからビエルホフ、アモローゾやディナターレらと数々の名勝負を繰り広げてきた


<スタメン>

アドリエン・シルヴァラミレスが怪我で召集外。それ以外の24選手が招集

ラニエリ監督は相手の3‐5‐1‐1に合わせて3‐5‐2を使ってきた

DF:吉田麻也は連続スタメン。今節はトネッリお休みでコリー復活

MF:アンカーにキャプテンマークを巻いたエクダル

  エクダルの前を右カンドレーヴァ、左トルスビー  

  そして一番の驚きはレリスの先発。右WBのような位置に入った

  左はアウジェッロ

FW:ケイタガッビアディーニの2トップ

元ウディネーゼはクアリアレッラ、ヤンクト

SAMPDORIA<3‐5‐2> 監督クラウディオ・ラニエリ

 ケイタ・バルデ ガッビアディーニ

 (75分ヴェッレ)   (75分クアリアレッラ)   

 トルスビー カンドレーヴァ(88分ダムスガール)

アウジェッロ     レリス(65分ヤンクト)

     エクダル(cap)

  コリー   ベレジンスキ

      吉田

     アウデーロ

ベンチ:GKレティカ、ラヴァーリア DFロシャ、レジーニ、フェラーリ

MFアスキルドセン FWトッレグロッサ、ラ・グミーナ

イエロー:トルスビー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方のウディネーゼはゴッティ監督の3-5-1-1。

ナポリとのミッドウィークを戦った後、スタメンから9選手変えてきた

GKはアルゼンチン代表のムッソ。今セリエAの中でも評価急上昇中のGKだ

DFはブラジル代表のベカンを中心に3バック

MFはこれもブラジル代表のワラセをアンカーに、キャプテンのデ・パウルとフランスの若手有望株のマケンゴ

  サイドは左にシュトリガー・ラルセン。私がサンプに欲しい選手だ

FWは元サンプのオカカを、シャドー気味にペレイラが支える

元サンプは”悪童じゃないバロテッリ”ことステファノ・オカカ

ウディネーゼ(3-5-1-1) 監督:ルカ・ゴッティ

  オカカ(74分ジョレンテ)

       ペレイラ

  マケンゴ  デ・パウル(cap)

(59分フォレスティエリ)

シュトリガー・ラルセン   モリーナ

      ワラセ

ゼーヘラール(69サミール) R・ベカン(89分オウエジャン)

     ボニファツィ

      ムッソ

ベンチ:スクフェット、ガスパリーニ、バティステッラ、ミチン、パルンボ、バシャ

イエロー:オカカ、ワラセ、ボニファツィ

*備考:無観客試合;芝状態良くない
★日曜15:00キックオフのレギュラータイムゲーム


<あらすじ>

ハイライト動画

Udinese 0-1 Sampdoria | Quagliarella From the Spot to Give Sampdoria All 3 Points! | Serie A TIM

A goal in the last minutes by Fabio Quagliarella gives Sampdoria the w...

youtube#video

 
 
ラニエリ監督は相手が3バックだと、しばしばそれに合わせて3バックで戦ってきた
この試合もそう
今まではサンプの3バックはあまり良い成果をあげてこなかったが、この試合はお互い切羽詰まっていないのでオープンな展開
 
ただ、両チームそれほど決定機は作れず
目立ったのはエクダルが珍しくきれいなマルセイユルーレットを2回決めたぐらい
ウディネーゼはデパウルのドリブルを中心に何本かカウンターからチャンスを作る
前半ポゼッションはサンプ44.7%:ウディネーゼ55.3%
ウディネーゼの方がボールは持っていたみたいだ

ロスタイム1分。0-0で前半終了

後半も特に展開に変わりはない

 少しサンプの方がリズム良くなった感じだ

 特に20分にレリスの足がつってヤンクトに代わり、また2トップも変わって4‐4‐1‐1の形に変化してから

サンプ(後半30分~ 4-4-1‐1)

  クアリアレッラ 

      ヴェッレ

ヤンクト    カンドレーヴァ(44分~ダムスガール)

 エクダル  トルスビー

アウジェッロ   ベレジンスキ

   コリー   吉田

    アウデーロ

しかし0-0のまま試合は動かず、引き分けかと思われた後半40分

ヤンクト⇒ヴェッレ そしてヴェッレのラストパスをボニファツィが手で止めてしまいPK!

このPKをクアリアレッラがインステップで右に蹴りこみゴーーール! 1-0

実は今季クアリアレッラのPK得点はまだ2得点目。昨季と比べると出場時間が少なくなっているキャプテン

その影響で今季のサンプはクアリアレッラ以外の選手(カンドレーヴァガッビアディーニ)がPKで3得点決めている

しかしクアリアレッラはそれ抜きでもなんだかんだ言って12得点決めて今季もチーム得点王。立派な38歳

点が入ると試合は動き出し

ロスタイム4分

 まず1分にワラセが強烈なミドル⇒これはGKアウデーロのスーパーセーブ

そして3分にはサンプのカウンターからダムスガールが絶妙のラストパス⇒クアリアレッラが1対1からシュートを放つがGKムッソのナイスセーブ

そのまま1-0で終了!
 
 (ポイント)

・後半はサンプの方がポゼッションも上回り、最終的なポゼッションはサンプ47.7%:ウディネーゼ52.3%

・最終シュート数はサンプ16本(枠内6):ウディネーゼ9本(枠内2)

・6試合目のクリーンシート

・トルスビー、イエローを貰って次節出場停止。この試合で今季を終える

<ラニエリ監督 試合後会見>

Sampdoria-Udinese, Ranieri: «Tre punti per dimenticare Spezia»

L'analisi del tecnico doriano al termine della sfida con i bianconeri....

youtube#video

 

「重要な勝利だった。本当に我々が強く望んでいたからだ。目標である勝点52を達成するためにも非常に重要な勝点3だ。まだ1試合残っているが、最後の最後まで全力で戦う」

「大満足かと言われるとそうでは無いが、最後の30分間は我々が押していた。前半は非常に戦術的な試合であまりチャンスを作り出せなかった。後半は我々の選手がいち早くルーズボールを拾って攻めにつなげていた」
 
「この最後の2試合、私は絶対に失点したくないと選手達に言った。実際ウディネーゼのファーストシュートは60分まで無かったので、ある程度その方針は遂行できていたと思う。先ほども言った通り前半は非常に戦術的な試合。我々は相手の3バックに対して鏡のように選手を配置して、チャンスを作らせない事に成功した。そして後半我々の準備ができ始めたころにフォーメーションを変えて、ゲームを押す事に成功した」
 
「クアリアレッラがPKを蹴る前に、決めてくれる事を心から願った。彼の499試合目と言うのは知っていたし、あと2ゴールでセリエAの歴代ゴールランキングの順位も上がる事も知っていたからだ。私は彼をあの時間までとっといたのは、まさに最後の20分間にフレッシュな状態で戦ってもらいたかったから。その期待通りに彼はゴールを決めてくれた」
 
「レリスに関してはティフォージが批判する時があるのもわかる。しかし練習での彼を見ると、彼は物凄いクオリティを持っている選手だ。残念ながら熱くなりすぎて自分のプレーを見失ってしまう事が有る。私は彼に落ち着いてプレーするようにといつも言っている。今後彼が成功する事が出来なかったら、一番初めに残念がるのは私だ」
 
「この勝利で我々の9位は決まった。しかしそれはそれほど重要な事ではない。最終戦、我々はホームで我々のティフォージにありがとうを言わなければならない。そして試合の結果は様々な要素から生れる副産物に過ぎない」

などとコメント


サンプニュース

(1)サンププリマヴェーラはトップチームと同じ日に行われたボローニャプリマ戦にアウェイながら3-2で快勝!

 引き続き首位を守っている

 Salutate la Capolista!!

(2)5/19はサンプが初めてスクデットを獲得した記念の日

 今年はそれから30周年と言う事も有り、Covid-19ウィルスの影響で制限はされているが様々な催しが開かれた

 合言葉は”La Nostra Favola

 プロヴィンチャのチームが偉大な会長パオロ・マトヴァーニ、名監督ヴヤディン・ボスコフ、最強の2トップ、マンチーニ&ヴィアッリらと共にセリエBから初優勝を勝ち取るまで

まさに一つの物語のようなスクデットだった

↑↑©Calcio News 24より

 


最終戦のパルマ戦の前に、記者会見で残念な報告があった

 

Sampdoria-Parma: le parole di Ranieri

Le parole del tecnico blucerchiato Claudio Ranieri alla vigilia di Sam...

youtube#video

 

 

ラニエリはこの試合を最後に、来季はサンプに残らない事を宣言した

ラニエリは1990年の偉大なサンプへのリスペクトや、選手・コーチ・裏方・ティフォージなど全ての関係者に感謝の意を表したが、フェレーロ会長への感謝の言葉は無かった

つまり、やはりフェレーロと条件面で決裂したのが一番なんだろう

ラニエリの評価や次の監督に関する事は最終戦が終わってからゆっくり考えるとして、

とりあえずラニエリ監督にはありがとうを言いたい

とりわけ、昨季の1勝6敗で最下位の最悪に状態からチームを余裕の残留まで立て直したのは間違いなく彼の力

Grazie Sir.Caludio Ranieri!!

Sempre Uno di NOI

最終戦勝って、彼の掲げている目標の勝点52を達成しよう!

Foooooooorza Saaaaaaamp!!

次節:SERIE A 第38節 2021年 5/22(土) 対パルマ@ジェノヴァ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜3:45)

’20-’21 SERIE A  

37試合 14勝7分16敗 勝点49 得点49 失点54 得失点差 -5 現在 9位


2020-21 SERIE A 第36節 SAMPDORIA 2-2 Spezia リグーリアDERBYドロー

2021-05-16 16:21:22 | ほぼ週刊サンプ通信 '20-'21

↑↑©U.C.Sampdoria Official pageより

最近はやりの、来季のユニフォームをシーズン終盤にお披露目と言う事で

2021-22シーズンの3rdユニで挑んだサンプ。1981年以来久々の赤の縦縞ユニ

そんな事より早く監督決めて欲しいんだが・・・


[スタメン]

プレビューの予想からはMF2人とCBの3人外れた

アドリエン・シルヴァが怪我で召集外。それ以外の25選手が招集

ラニエリ監督は4-3-1‐2を使ってきた

DF:吉田麻也復活は予想通りだったが、休ませたのはトネッリではなくコリー

MF:アンカーにエクダル、右カンドレーヴァ、左ヤンクト

  そしてトップ下にヴェッレのひし形

FW:前回出番が少なかった2人。キャプテンマークを巻いたクアリアレッラガッビアディーニ

元スペツィアはアウジェッロ

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督クラウディオ・ラニエリ

 クアリアレッラ(cap) ガッビアディーニ(62分ケイタ・バルデ)

    ヴェッレ(67分ダムスガール)

ヤンクト     カンドレーヴァ

    エクダル

アウジェッロ   ベレジンスキ

  トネッリ   吉田

    アウデーロ

ベンチ:GKレティカ DFロシャ、レジーニ、フェラーリ

MFアスキルドセン、トルスビー、レリス FWトッレグロッサ、ラミレス、ラ・グミーナ

イエロー:ヴェッレ、エクダル

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方のスペッツィアはイタリアーノ監督の4-3-3。

そもそも、この戦力のスペツィアを残留に導くだけでもすごいと思う。やってるサッカーも魅力的だし、仮にラニエリが今季いっぱいだとしたら私は彼にサンプに来て欲しい

GKはエンポリから加入したプロヴェデル

DFはサンプからレンタル中のチャボットが怪我で不在。キャプテンのテルツィとエルリックがセンター

MFは今ブレイクしそうな21歳ポベガ、アンカーにブラジル人のセナ

FWはチーム得点王のンゾラが出場停止から帰ってくるはずだったが、ぎりぎりで召集回避。規律違反という事だが、なにかやらかしたのか。

そこでピッコリを真ん中にファリアスと元サンプのサポナーラがサイド

非常に私好みの若手の原石が多く、サンプに欲しい選手を探すという意味でも楽しみなチームだ。

元サンプはヤコポ・サーラ、チャボット、サポナーラ、さらにGKのクラピカスラファエル

スペッツィア(4-3-3) 監督:ヴィンチェンツォ・イタリアーノ

    ピッコリ(46分ギャシ)

ファリアス   サポナーラ

ポベガ(74分アグデロ) マッジョーレ(86分ヴェルデ)

   セナ(74分エステベス)

バストーニ   フェレール

 テルツィ(cap) エルリッチ

   プロヴェデル

ベンチ:ゾエット、マルキッツァ、ガラビノフ、アグメ、カプラドッシ、イスマイリ、デッロルコ、ヴィニャーリ

イエロー:マッジョーレ、ファリアス

*備考:無観客試合;芝状態良好

★水曜20:45キックオフのミッドウィークゲーム

 サンプは赤-赤-赤の来季の3rdユニ


<あらすじ>

ハイライト動画

Sampdoria 2-2 Spezia | Spezia and Sampdoria draw 2-2 | Serie A TIM

Spezia and Sampdoria drew 2-2 | Serie A TIM This is the official chan...

youtube#video

 
 
試合はまだ残留に向けて必死だったスペツィアが序盤から良い入りをみせる
私がイチオシでサンプに欲しいポベガのゴールで先制
その後も23分、ファリアスが超決定機を迎えるが外す
 
するとサンプも申し訳なさそうに同点に
ガッビアディーニのシュートをGKが防いだこぼれをヴェッレが決める
一旦オフサイドでノーゴールの判定だったが、VARで逆に覆ってゴール! 1-1

ポゼッションはサンプ66.6%:スペツィア33.4%

正直こんなにサンプがポゼッションで上回ってる感じはしなかったが

ロスタイム1分。1‐1で前半終了

後半もスペツィアの方が攻勢をかけてくる

24分には後半から入ったギャシの抜け出しから、ファリアスにラストパス

ファリアスは無人のゴールに押し込むだけだったが、ポストにぶち当ててしまい

ファリアスはこの日2本目の超決定機外し

それでも点を取ったのはスペツィア

バストーニのロビングパスで吉田さんの裏を取ったポベガ。必死に追いかけてきた吉田さんを左足の切り替えし一発でかわして、ゴール 1-2

これは吉田さん、少し残念な守備

しかし、本人も期するものがあったか、ここからやたらオーバーラップして攻めに絡む

それが実ったのが35分

カンドレーヴァのロビングを吉田さんが胸で落とし、走りこんだケイタが豪快な左足ボレー

同点!2-2

その後は膠着状態

ロスタイム3分
そのまま2‐2で終了・・・
 (ポイント)

・最終的なポゼッションはサンプ61.8%:スペツィア38.2%

・最終シュート数はサンプ16本(枠内5):スペツィア15本(枠内6)

・サンプ、いまだに対スペツィア勝ち無し

<ラニエリ監督 試合後会見>

Sampdoria-Spezia, Ranieri: «Mi è piaciuta la doppia reazione»

L'analisi del tecnico blucerchiato al termine della sfida con i bianch...

youtube#video

 
「今日はとても不思議な試合だった。前半我々はボールを良く回して攻めていたが、彼らは上手く守ってたまに鋭いカウンターを繰り出してきた。その対応を我々は上手くできなかった」
「勝てなかったのは残念だが、我々はプロフェッショナルとして最後の最後まで良く戦った。結果は妥当なものだと思う受け入れなければいけない」
 
「選手たちは最後の最後まで諦めないし、先発の選手も途中からの選手も残念ながら出番が無かった選手も全ての選手がしっかり役割をこなしてくれる。私はそれが非常にうれしい。残り2試合を残して、前半戦挙げた勝点(20)と同じまできた。前半戦はそこから連勝して勝点26。残り2連勝すればそれと並んで、勝点52と言う目標を達成する事が出来る」

などとコメント


 

ラニエリの掲げている目標の勝点52まで残り2試合で勝点6

ここからウディネーゼ(A)、パルマ(H)

2勝しかなくなった

最近のウディネーゼのアウェイ戦で思い出されるのがこの2014-15↓↓

 

Udinese - Sampdoria 1-4 - Highlights - Giornata 35 - Serie A TIM 2014/15

Iscriviti al canale ufficiale della Serie A TIM / Subscribe to the off...

youtube#video

 

 

この時も赤ユニだったなぁ

ソリアーノの2発とアクアー、ダンカン

相手はディナターレが206ゴールの記録を達成したばっかりだった

こんな感じの試合の再現を!

Foooooooorza Saaaaaaamp!!

次節:SERIE A 第37節 2021年 5/16(日) 対ウディネーゼ@ウディネ 現地15:00Kick Off(日本時間22:00)

’20-’21 SERIE A  

36試合 13勝7分16敗 勝点46 得点48 失点54 得失点差 -6 現在 9位