2016-17 SERIE A 第16節 SAMPDORIA 1-2 Lazio 追撃及ばず惜敗…

2016-12-13 19:07:51 | ほぼ週刊サンプ通信 '16-'17

SERIE A 第16節 12/10(土)  20:45@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)  主審:ルッソ氏(Nola出身)

サンプドリア 1 - 2 ラツィオ(前半0-2)

  • (前半40分)ラツィオ[1] ミリンコヴィッチ-サヴィッチ
  • (前半44分)ラツィオ[2] パローロ
  • (後半44分)サンプ[1] シック

 前半終了間際の魔の5分であっという間に2失点。覚醒し始めたシックの追撃弾は遅すぎて、ホームで悔しい敗戦

[試合前情報]

 

vera

↑↑©sampdoria.itより

Veratour がサンプのメインスポンサーに

 今節の直前、サンプは旅行会社であるヴェラトゥールSpA社とスポンサー契約を結んだ事を発表した。早速このラツィオ戦のユニから胸に”Veratour"のマークが。フェレーロは「仕事の疲れやスポーツの疲れの後に、誰もが理想のバカンスを求めるのは当然の事。この素晴らしいバカンスを企画してくれる会社が、カルチョの世界、そして我々サンプドリアとパートナーシップを結んでくれた事は素晴らしい事だ。私は既にVeratourのツアーに申し込んだ。あなたたちは?」と語った。

 前節に続いて、珍しく連続でホームの試合となった今節のラツィオ戦。ジェノア、インテル、サッスオーロ、トリノを倒してホーム4連勝中の勢いのまま、強豪ラツィオにも勝ちたいところだ。ラツィオは前節のローマダービーに0-2で敗北。選手もティフォージも怒っているだろう。ホームでのラツィオ戦の相性は悪くはない。ここ10試合で6勝2敗2分け。ラツィオは2003年以来11試合、マラッシでのサンプ戦で2点以上は取っていない。前回の対戦は今年の4月。フェルナンドとデ・シルヴェストリのゴールで(2人とももういないけど)、2-1で逆転勝している。

http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/d086e8c5251fd01b14d4ed5ba249b202

 さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。ジャンパオロは前節退席処分になったが、テクニカルエリア(そんなのセリエAで存在していたのか!?)を、著しく飛び出し続けて采配を振るっていたため、と言う事でそれ程処分は重くなく警告で終わり。この試合も普通にベンチ入りした。スタメンはリネッティがスタメンに戻った以外は前節と一緒。GKヴィヴィアーノとDFサーラの怪我はいまだに治らず。代わりにプッジョーニとペレイラが入り、現時点でのベストイレブンか。ところで、最近忘れ去られてきたカッサーノ。先日ジェノヴァのレストランでジェノアの監督、ユリッチと食事を共にしていた姿が激写された。本人も「1月のメルカートではサプライズがある」と言っており、まさかのジェノア移籍か!?と話題になった。しかしさすがにカロリーナ夫人がすぐさまSNSでこの噂は否定。いくら人を驚かせるのが大好きなカサ坊ではあるが、いくらなんでもそれだけは無いだろう。ちなみに現在サンプのプリマヴェーラで練習は開始しており、ジェノアは無いと思うが移籍する可能性は有るだろう。

一方のラツィオはインザーギ弟監督の4-3-3。ラツィオはDERBYに敗れたとはいえ8勝4分3敗と好調。ELはもちろん、CLも狙える位置にいる。ラツィオに来て復活したFWインモービレの存在が大きく、彼を中心とした3トップ。サンプ戦にめっぽう強く、個人的にはなんでもっと大ブレイクしないのかわからないF・アンデルソンが右FW。左にはサンプの右サイドを警戒したらしいルリッチが先発。MFはアンカーの位置にキャプテンマークを巻いたアルゼンチンのビリア。その前に世界一?名前が長いミリンコヴィッチ-サヴィッチと、これもサンプ戦に強いイメージのイタリア代表パローロ。DF陣はバスタ、デ・フライ、ワラセ、ラドゥと4か国からそれぞれ渋い実力者が揃っている。GKはラツィオですでに6年目となったマルケッティ。ちなみに元サンプ勢は選手にはおらず、監督のシモーネ・インザーギが一瞬バッツァーニとトレードでサンプのユニを着たぐらい。ものすごく使えなかったが・・・

★土曜日20時45分に行われたアンティチポ。

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ

 クアリアレッラ  ムリエル

     フェルナンデス(46分プラート)

リネッティ(76分ジュリチッチ) バッレート(56分シック)

       トレイラ

レジーニ(Cap)     ペレイラ

 シュクリニアール シルヴェストレ 

         プッジョーニ

ベンチ:GKクラピカス、トッツォ DFドド、クラインツ

MFエラモ、アルヴァレス、パロンボ、プラート、チガリーニ FWブディミル

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Lazio(4-3-3) 監督:シモーネ・インザーギ

     インモービレ

ルリッチ       F・アンデルソン

                 (86分ルカク)

ミリンコヴィッチ-サヴィッチ パローロ

     ビリア(Cap)(65分ケイタ)

ラドゥ            バスタ

    ワラセ  デフライ

      マルケッティ

ベンチ:Vargic, Hoedt, Kishna, Djordjevic, Bastos, Leitner, Lombardi, Murgia.

備考:警告:後半3分ラドゥ、8分レジーニ、13分ビリア、27分ワラセ、45分パローロ、47分シック;年間チケット保有者数16.789人 (1試合平均164.806 euro),有料入場者数2.040人(39.175 euro);芝状態良好(←ホントかな?)

<あらすじ>

前半9分 最初のチャンス!ゴールキックのロングボールを、ムリエルが素晴らしいトラップでDFラインの裏に一気に抜け出す。しかしDFも懸命においすがり、シュートは撃てず。切り返してブルーノに戻して、ブルーノのパスからリネッティ左足シュート⇒やや弱くGKマルケッティがキャッチ

  15分 右サイドF・アンデルソンのクロス。インモービレが中央フリーでヘッドを放つが、やや弱くGKプッジョーニが正面でキャッチ

  21分 中盤から前を向いてドリブルのブルーノ。シュートフェイントで切り返して左足シュート⇒GK手前でワンバンする強いシュートだったがGKキャッチ

前半40分 ミリンコヴィッチ-サヴィッチGoal:0-1

→右サイドでリネッティを縦にかわしてF・アンデルソンのクロス。ペナ内中央でミリンコヴィッチ-サヴィッチがシルヴェストレにのしかかりながら高い打点のヘッド。豪快に叩き込まれて先制を許す…

↑↑©corriere dello sportより

↑↑©gazzetta dello sportより

のしかかられたシルヴェストレはファールをアピールするが認められず・・・確かにこれは難しい。このゴールを仮にサンプの誰かが決めていたら私は、こんなのファールじゃないって言うだろう。でもDFシルヴェストレからしたら間違いなくファールをアピールするのし掛かられ方だ。まぁでも残念ながらゴールかな

 43分 右からのFK。ファーまで抜けたボールをインモービレが胸トラからボレー⇒プッジョーニがナイスセーブ!!

前半45分 パローロGoal:0-2

→パローロが中央から持ち上がって右のF・アンデルソンにパス。F・アンデルソンの低いニアへのクロスに、パローロが突っ込んで、GKの鼻先でコースを変えてゴール。瞬く間に追加点…

↑↑©VAVEL.comより

ロスタイム1分。そのまま終了

前半は0-2。ボールポゼッションはサンプ59%:ラツィオ41%。シュート数はサンプ2本(枠内2本):ラツィオ6本(枠内5本)。サンプの入りは良かった。何本かチャンスを作るが、その後こう着状態。ラツィオ前線の組織的な守備によって、サンプの最終ラインは有効なパスコースを塞がれたままボール支配率だけが高まる状況に。決定機を生み出せないばかりか、シュートすら打てない。それに対してラツィオは、インモービレのオフサイド5回が示す通り、主にカウンターからインモービレが執拗にDFラインの裏を狙う。特にシルヴェストレとペレイラの間。それに気をとられてきた終盤、右のF・アンデルソンがややおざなりになり、彼の個人技から2本の完璧なクロスを上げられてしまった。しかしフェリペはサンプ戦、ホントに強い。嫌なイメージしかない。

↑↑©calcioweb.euより 裏を狙い続けたインモービレvsペレイラ

 去年のフロジノーネ戦のような、魔の5分。ミハイロビッチ監督ぐらいから、サンプは失点すると続けざまにまた失点する癖がある。この前半もそれまでは互角で、悪かったわけでは無かったのに。後半は間違いなくプラート、シックあたりを投入してくるだろう。またこの前半、両チームの選手が足を滑らせるシーンがかなり目立った。寒くなってきて、冬のナイター。芝に霜でも降りてるのだろうか?

後半1分 ブルーノに代わってプラート投入。プラートは当然としても変わった相手はちょっと意外だった。プラートはトップ下に。ブルーノは素晴らしくは無かったが、メチャクチャ悪くも無かったと思うけど

  1分 GKマルケッティに代わってストラコシャ投入。怪我か!?

  3分 リネッティを倒したラドゥにこの試合初のイエロー

  6分 右サイドのF・アンデルソンが個人技からシュート⇒プッジョーニがパンチング

  8分 足裏をみせてパローロにスライに行ったレジーニにイエロー

 11分 バッレートに代えてシック投入。プラートを右サイドMFに、シックをトップ下に。より攻撃的布陣にチェンジ

 13分 カウンターに入ったリネッティを激しく倒したビリアにイエロー

 19分 オフサイドラインを突破したインモービレが左サイドからペナ内に侵入。しかしプッジョーニが鋭い出足で1対1を何とかセーブ

 20分 先ほどイエロー貰ったプレーで負傷したビリアに代わってケイタ投入

 22分 後方からのトレイラのFK。シルヴェストレがフリーでヘッドも上手くミートせず

 25分 カウンターからケイタが持ち上がり、インモービレにラストパス。再びGKと1対1になり、さっきよりは簡単だったが右に外す

 26分 ワンツーでペナ内に侵入しようとしたリネッティを倒してワラセにイエロー

27分 そのFK。クアリアレッラがジャンプした壁の下を抜くが、GK代わったストラコシャが左手1本でセーブ

 30分 ムリエルの強烈なシュートを顔面に喰らったワラセがぶっ倒れる。しかしラツィオは無視して攻撃を続行。そしてその攻撃を防いで、サンプボールになって攻めようとしたところを、主審が試合を止めてドクターを要請⇒これにムリエルが激怒。ティフォージも激怒。そりゃそうだ

 31分 リネッティに代わってジュリチッチ投入

 41分 左サイドからレジーニのクロスをニアでクアリアヘッド⇒わずかに右に外れる

 42分 F・アンデルソンに代わってジョルダン・ルカク投入

後半44分 シックGoooooL:1-2 

→敵のクリアを拾ったシックがドリブルでカットインして左足の強烈なミドルシュート。GKも届かず1点差!シック個人としては、コパイタリアも含めて3試合連続得点!!

↑↑©sportivissimo.meより

 45分 プラートに強烈なスライ。パローロにイエロー

ロスタイム5分

 47分 パローロに足裏を見せてスライに行ったシックにイエロー

そのまま終了。1-2

(ポイント)

・最終的にポゼッションはサンプドリア29分50秒:ラツィオ19分06秒

・シュート数はサンプ9本(枠内5本):ラツィオ7本(枠内6本)

・サンプがポゼッションで上回るのは珍しいし、それで負けるのもなお珍しい

・改めてサッカーはポゼッションゲームでは無いし、この日は持たされてた感がある

・ただ負けていた後半は攻勢に転じて、最終的にシュート数は上回った

・ラツィオはDERBYの敗戦に燃えて、球際含めて非常にDFは強固だった

・そして鋭いカウンター。最終的にオフサイド、サンプ1:ラツィオ10がこの日のラツィオの戦い方を物語っている

・やっぱりフェリペ・アンデルソンは最凶だ。正直我らが現キャプテンじゃ役不足

・ドドの下手だけど足が早いディフェンスと対決させたらどうなっていたんだろう?

・サンプの収穫はとにかくシック

・このままいけば、いつかクアリアレッラにとって代わってスタメン有るかも

ジュリチッチもコパの活躍が認められて、リーグ戦でも戦力とみなされた

ブルーノはすっかり途中交代から活躍するキャラになってきた

 ここでラツィオに勝てば一気に上を目指せるところだったがそうは甘くなかった。ホームだし最低でも引き分けたかったが…ただ最後まで諦めなかったので、ティフォージからが拍手が送られた。もうこの試合の事は忘れ、フェリペ・アンデルソンに拍手を送り、引きずらない事が大事。年内残り2試合。キエーヴォは6勝4分6敗、全く同じ星勘定で並ぶ相手。そして最後のウディネーゼ戦とで勝点4は欲しい!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

次節:セリエA 第17節 2016年 12/18(日) 対キエーヴォ@ヴェローナ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)

’16-’17 SERIE A

16試合 6勝4分6敗 勝点22 得点20 失点22 得失点差-2 現在11位

今日のカッサーノのアフォリズム(格言) 

numero118:

Fumare fa schifo.Non serve a niente.

Ditelo a Nicola,mio cugino.

格言118:

喫煙は気分を害する。何の役にも立たない。俺のいとこのニコラに、そう言ってやってくれ


2016-17 SERIE A 第15節 SAMPDORIA 2-0 Torino 完封で快勝!!

2016-12-06 17:28:11 | ほぼ週刊サンプ通信 '16-'17

SERIE A 第15節 12/4(日)  15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)  主審:オルサート氏(Schio出身)

サンプドリア 2 - 0 トリノ(前半0-0)

  • (後半6分)サンプ[1] バッレート
  • (後半50分)サンプ[2] シック

 ミハイロビッチ率いるトリノ相手に無失点で快勝!コパイタリアも含めれば、ホーム5連勝を飾るこの日の2人のヒーロー↓↓

 

↑↑©mediagol.itより 

[試合前情報]

 ミッドウィークのTIM CUPの試合から中3日での試合。相手はシニサ率いるトリノ。ここ10試合で6勝と調子が良く、現在6位。シニサのチームとしては珍しく攻撃力が有り、得点数は現在リーグ3位。イタリア代表でも活躍し始めた売出し中FWベロッティが好調攻撃陣の中心。彼にはイグアイン並みの100億円の移籍違約金が設定されたとかされていないとか。まぁ正直そこまでの選手では無いと思うが・・・サンプ、トリノ共にコパイタリアの試合は勝ってベスト16を決めており、気分良く試合に臨む。

 さてサンプはターンオーバーを敷いたコパの試合とは違い、レギュラー陣が戻ってきた。リーグ戦の前節との差はトップ下と左MF。トップ下はなぜか前節先発だったリッキーに代わってブルーノが先発。そして左MFには、当初の予想通りプラートがスタメン起用された。あとは前節のスタメンと一緒。元トリノ勢には”流浪のストライカー”クアリアレッラがいる。古巣が得意なクアリアゴールが出るか?

↑↑©corriere dello sport より

一方のトリノはミハイロビッチ監督の4-3-3。トリノは監督を始め、元サンプの因縁の相手が非常に多い。GKはセリエAには珍しいイングランド人GK。マンチェスターCでペップに失格の烙印を押されたハートが1年間レンタルでトリノのゴールマウスを守っている。2ndは元サンプのパデッリ。DF陣にはこの夏メルカートの終盤で電撃移籍したカスタン”ロロ”デ・シルヴェストリがいる。カスタンはジャンパオロの求めるCBでは無く、今年加入したが1試合も公式戦の土を踏む事も無くトリノに移籍。そして現在トリノではレギュラー。一方、一時はキャプテンまで任命された”ロロ”はまさかの移籍だったが、現在は残念ながらサブに甘んじている。MF陣はキャプテンのベナッシと、一昨年躍進したエンポリで名を挙げたヴァルデイフィオーリ、そしてサンプもずっと狙っていた大器、バゼッリ。控えには元サンプの黒キン肉マン”アクアー”がいる。強力3トップはCFにベロッティ。ウィングは共に左利きで左にリャイッチ、右に元ジェノアのヤゴ・ファルケ。控えには懐かしのマクシ・ロペスがいる。まぁなかなかのメンツで、今のサンプと同じようなスカッド、セリエAで5位~10位ぐらいを狙わなければいけないような陣容だ。ちなみに前節と全く同じスタメンイレブンだ。

 

↓↓どのチームの監督になってもそのチーム色に染まるミハイロヴィッチ。もはやブルチェルキアティの面影は無く、汚いエンジ色になってしまった

 

 

↑↑©albarsport.comより

 

↑↑©torinofc.itより

★日曜日15時00分に行われた通常時間ゲーム。試合前には不慮の飛行機事故で亡くなったブラジルの「シャペコエンセ」の為に追悼の黙とう。詳しくは知らないが、ブラジルリーグの中でサンプと同じような中位に位置するチームが、やっとの思いでつかんだ南米クラブ選手権の決勝戦の切符。それを戦う前に起きた事故と言う事で、本当に悔しいだろう。可哀そうでならない。仮にサンプが同じ目にあったと考えたら、ゾッとする。心からお悔やみ申し上げます。

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ■77分

 クアリアレッラ  ムリエル(90分シック)

     フェルナンデス(60分リネッティ)

プラート(82分アルヴァレス) バッレート

       トレイラ

レジーニ(Cap)     ペレイラ

 シュクリニアール シルヴェストレ 

         プッジョーニ

ベンチ:GKクラピカス、トッツォ DFドド、クラインツ

MFエラモ、パロンボ、チガリーニ、ジュリチッチ FWブディミル

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Torino(4-3-3) 監督:ミハイロヴィッチ

      ベロッティ

リャイッチ       ヤゴ・ファルケ

                   (79分マクシ・ロペス)

バゼッリ(84分アクアー) ベナッシ(Cap)(70分ボジェ)

       ヴァルディフィオーリ

バッレーカ       ザッパコスタ

  カスタン ロッセンティーニ

       ハート

ベンチ:Padelli, Cucchietti, Bovo, Gustafson, Martínez, Moretti, Lukic, De Silvestri, Ajeti.

備考:退場:後半32分ジャンパオロ監督;警告:前半22分ロッセンティーニ、後半13分ベナッシ、13分バッレーカ、27分バゼッリ、29分バッレート;年間チケット保有者数16.789人(1試合平均164.806 euro);有料入場者数2.490人(47.981 euro);芝状態良好

<あらすじ>

前半3分 いきなりバー!ペナ内へのクロスをヘッドで跳ね返したこぼれ球。ヤゴ・ファルケがトラップして1個キックフェイントを入れて左足で強烈なシュート⇒バー

   7分 チャンス!ブルーノがペナ内右サイドから、浮き球をアクロバティックなクロス。突っ込んできたムリエルが胸トラからボレー⇒ゴール上に外れる

  10分 GKのスローからペレイラが長~いドリブル。ブルーノとのワンツーでペナ内に侵入してグラウンダーのクロス。DFに弾かれるも、もう一度クロスを上げるが再度間一髪DFにクリアされる。

  21分 ムリエルを倒したロッセンティーニにイエロー

  24分 ピンチ!トリノの右サイドでザッパコスタがレジーニと1対1。クライフターンで切り返すとレジーニが尻餅をつき、左足の強烈なシュートはGKプッジョーニが正面でキャッチ

  29分 バッレートが抗議でイエロー

ロスタイム0分。そのまま終了

前半は0-0。ポゼッションはサンプが51%:トリノ49%。シュート数はサンプ5本(枠内0本):トリノ9本(枠内1本)。決定機はほとんど無かったが、両チーム共にスピーディーな展開からチャンスは作り面白い展開。サンプは右サイドのペレイラの上がり、逆にトリノも右サイドのザッパコスタの上がりが良く見られた。サンプも得点の臭いはしたが、全くどういう結果になるかわからない互角の展開と言う感じ。全然関係ないけど、サンプのリネッティとトリノのリャイッチは顔の雰囲気が似てるな・・・

「リネッティ」の画像検索結果

↑↑左リャイッチ、右リネッティ(ポーランド代表バージョン)

後半2分 プッジョーニ!ヤゴ・ファルケからペナ内へのスルーパス。フリーで抜け出したリャイッチが近距離からフリーで右足シュート。決定的だったが、プッジョーニが抜群の反応でスーパーセーブ!

 後半6分 バッレートGoooooL:1-0 

→後半2本目のCK。右からのブルーノのキックをシルヴェストレがヘッドで競り勝つ⇒バッレートがゴールを背にしてこのボールをトラップして、反転しながら左足ボレー。先制!!

  12分 トレイラを後ろから倒してベナッシにイエロー

  13分 ムリエルのパスをハンドで止めたバッレーカにイエロー

  14分 ムリエルの直接FK。壁を越えた早いボールは、わずかにバーの上

  15分 ブルーノ・フェルナンデスに代わってリネッティ投入。プラートがトップ下へ

  24分 スーパー・プッジョーニ!右サイドからのファルケの左足クロス。オフサイドだったが旗は上がらず、フリーになったベロッティのヘッド⇒ゴール隅へのボールを、プッジョーニが空を跳んでセーブ!

  25分 ベナッシに代わって20歳のアルゼンチンFW・ボジェを投入

  27分 バゼッリがトレイラを後ろから倒してイエロー

  31分 審判に文句を言ったジャンパオロ監督に退席処分。退場するジャンパオロに、サンプティフォージはスタンディングオベーション。いつも思うけど、このピッチのど真ん中を横切って退場する姿は、ルイジフェラリス独特でカッコ良い

  34分 ヤゴ・ファルケに代わって元サンプのマクシ・ロペス投入

  37分 プラートに代わってリッキー・アルヴァレス投入。そのままトップ下に

  39分 バゼッリに代わって、こちらも元サンプのアクアー投入

  44分 オフサイド!右からのザッパコスタのクロス。マクシがヘッドで完璧に合わせてゴール・・・・・・・・・しかしこれは明らかにオフサイド

  45分 ムリエルに代わってシック投入 

ロスタイム4分

後半50分 シックGoooooL:2-0

→左からのスローイン。リネッティが時間稼ぎするかと思いきや、ドリブルでするすると抜けていきペナ内へ。ゴールラインぎりぎりまで侵入して、折り返し。シックがこのパスをトラップして左足でGKハートの股下を抜くシュート!貴重過ぎる追加点!!

↑↑©ilsussodiario.itより 

そのまま終了。2-0

(ポイント)

・最終的にポゼッションはサンプ21分26秒:トリノ26分45秒

・シュート数はサンプ12本(枠内3本):トリノ12本(5本)

・サンプが先制した後はトリノの方が攻勢に転じてボールを持つ

・しかしGKプッジョーニのミラクルセーブ2本を中心にしっかり守りきる

・そしてロスタイムにダメ押し

・完璧な展開

・これでホームは5勝1敗1分

・チーム全体で掴んだ勝利

・バッレートは去年無得点だったが、今年はすでに2点目。

・この”パラグアイのガットゥーゾ”の再発見はでかい

・シックもわずか5分の出場で結果を残す!コパ含めてここ2試合で3ゴール!

 さて、この試合はトリノの110周年の誕生日だったみたいだが、祝い酒をあげたのはサンプ。インテル戦以来、今季3度目のクリーンシート。やはり無失点は気持ちが良い。開幕前にCBのレギュラー候補だった新加入のカスタンにジャンパオロは失格の烙印を押して、彼はトリノへ。この試合でカスタンが活躍して逆に無失点とかだったら、ジャンパオロの立場も無くなってしまうので相当のプレッシャーだっただろう。カスタン抜きのサンプ若手DF陣が無失点、カスタン入りそして強奪したデ・シルヴェストリをサブに追いやっているトリノが2失点。これは相当気分が良い。

 やっと6勝5敗と白星も先行して9位。まずはこの順位、イタリアで言うところの”順位表の左側”(=1位~10位)を不動の物にしたい。そして残留の心配を無くして、余裕をもってEL・CLを狙う展開になれば。次節は連続してホームで、相手はローマDERBYに負けたラツィオ。気落ちしている相手にトドメを刺すしかない。

Foooooooorza Saaaaaaaamp!!

次節:セリエA 第16節 2016年 12/10(土) 対ラツィオ@ジェノヴァ 現地20:45Kick Off(日本時間4:45)

’16-’17 SERIE A

15試合 6勝4分5敗 勝点22 得点19 失点20 得失点差-1 現在9位

今日のカッサーノのアフォリズム(格言) 

numero110:

Quando ero piccolo,se un portiere faceva una <cappella>

lo mandavo affanculo,anche se eravamo 5 a 0 per noi.

Adesso sono maturato,I tifosi devono capire che,se uno e' in difficolta',va aiutato.Sempre.

格言110:

俺がまだガキだったころ、もし相手GKが決定的な”ヘマ”をしたら、もし俺たちが5対0で勝っていてもトドメを刺してやった。

でも、今俺は大人になった。ティフォージ達も理解しなければいけない。

もし一人の男が困難に陥っていたとしたら、そいつは常に助けられなければいけない。常に


2016-17 TIM CUP4回戦 SAMPDORIA 3-0 Cagliari Best16進出!!

2016-12-03 14:49:42 | ほぼ週刊サンプ通信 '16-'17

TIM CUP 4回戦 11/30(水) 21:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:ファブリ氏(Ravenna出身)

サンプドリア 3-0 カリアリ(前半1-0)

  • (前半13分)サンプ[1] リッキー・アルヴァレス
  • (後半26分)サンプ[2] シック
  • (後半46分)サンプ[3] シック

 サンプB対カリアリBはサンプの圧勝!これまで出場機会の少なかった選手達も、存在価値を示した。コパイタリア制覇まであと4試合

 

 

↑↑©lapresse.itより この日2得点のシック

[試合前情報]

 セリエAの試合から中2日おいてのコパイタリア4回戦。ここからセリエA同士も当たるようになる。3回戦ではヴィルトゥス・バッサーノを3-0で蹴散らした。今回の相手は第6節ですでに一度対戦して、ヴィヴィアーノの信じられない空振りで負けたカリアリ。主審は8月のコパイタリア3回戦の時と同じファブリ氏。

 さてサンプはターンオーバーを敷く。DF陣ではシルヴェストレ、シュクリニアール、ペレイラがお休み。MF陣はバッレート、トレイラ、FWは2トップのムリエル、クアリアレッラを2人とも休ませた。目立った点では、我らがバンディエラ”パロンボ”がキャプテンマークを巻いてセンターバックで起用される。現キャプテンのレジーニもいつもの左SBでは無くCBでの起用となり、CBは新旧キャプテンコンビ。右SBは本職はMFのエラモ。左SBはジャンパオロに干されてるドド。中盤はリネッティとリッキーはリーグ戦から続けての出場となり、トレイラの代わりはチガリーニ、バッレートの代わりはジュリチッチがそれぞれ入った。2トップは同じくターンオーバーを敷いたユーヴェ戦と同じく、シック&ブディミルのコンビ。元カリアリ勢には、今年というか8月31日までカリアリにいたDFクラインツがいる。ベンチにはプリマヴェーラのFWヴリオーニが雰囲気体験で入った

 一方のカリアリもラステッリ監督の4-3-1-2。状況はサンプより酷く元から怪我人も多かったので、この試合が完全にトップチームデビューのプリマヴェーラの選手を3人起用してきた。MFのルイ・アントニーニとDFのブリウコフ、マスティーノ。本来MFの元サンプのデッセーナがキャプテンマークを巻いて右SB。これはサンプ時代にもやっていた事だが。そのデッセーナ以外にCBサラモンとMFムナーリも元サンプだ。(この日はいなかったがGKストラーリとFWボリエッロも)。トップ下はレギュラーをつかみつつある19歳のバレッラ。2トップはリーグ戦のサンプ戦でゴールも決めたメルキオッリとジャンネッティ。

★水曜日21時00分に行われた、ミッドウィークのナイトゲーム 

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ 

  シック   ブディミル

    アルヴァレス(57分フェルナンデス)

リネッティ    ジュリチッチ(73分プラート)

     チガリーニ

ドド           エラモ

  レジーニ パロンボ(Cap)  

(78分クラインツ)

      プッジョーニ

ベンチ:GKクラピカス、トッツォ DFアムジー、ペレイラ、シュクリニアール

MFバッレート、トレイラ FWムリエル、ヴリオーニ

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Cragliari(4-3-1-2) 監督:ラステッリ

  メルキオッリ  ジャンネッティ

       バレッラ

ムナーリ       アントニーニ

     ディ・ジェンナーロ  

マスティーノ(50分オリヴェーラ) デッセーナ

  ブリウコフ  サラモン

  (76分ビアンク)

       ラファエル

ベンチ:Crosta, Colombo, Arras, Pennington, Volteggi.

備考:警告:前半27分レジーニ、後半11分チガリーニ、42分メルキオッリ;有料入場者数4.479人(48.133 euro);芝状態良好

<あらすじ>

前半8分 ドドが左からクロス。シックが中でヘッドで合わせるがわずかに外れる

前半13分 アルヴァレスGoooooL:1-0 

→チガリーニの中盤からの長いスルーパス。リッキーがペナ内でこのボールを受け、フェイントで1人DFをかわして左足で豪快に蹴りこむ。先制!!

↑↑©goal.comより

  17分 リネッティが中盤でボールを奪い、すぐさまシックへ。シックのシュートはわずかに右に外れる

  26分 ジャンネッティのクロス⇒メルキオッリのヘッドはわずかに外れる

  32分 カウンターからブディミルのシュートはバーを叩くが、どちらにせよオフサイド

  41分 ジュリチッチがドリブルで2人かわしてブディミルにラストパス。しかしブディミルはこのチャンスを外す…

ロスタイム0分。そのまま終了

前半は1-0。さすがに攻守ともにサンプが圧倒。特にジュリチッチが積極的に走り回り、効果的なドリブルも繰り広げ目立っていた。ブディミルにもう少し決定力が有ればさらに点は入っていただろう。左サイドのドドは、やはりドリブルは非凡なものを見せており攻めでは効果的だった。ただ、タッチライン際で何度もジャンパオロに呼ばれて主にポジションニングについて注意されていた。ここら辺が全く起用されない理由だろう。

↓↓左サイドのドド&リネッティ。個人的には好きな2人だが

↑↑©calciomercatoweb.itより

後半5分 左サイドのリッキーからのクロス⇒直前に右手の指を痛めたブディミルのヘッド。GKラファエルが正面でパンチング

   5分 マスティーノに代わってオリベーラ投入

  11分 カウンターに入るのをファールで止めたチガリーニにイエロー

  11分 ピンチ!オフサイドラインぎりぎりを抜け出したジャンネッティ。GKプッジョーニが飛び出してきた鼻先をファーポストにループっぽいシュート。わずかに枠を右にそれ、詰めてきたメルキオッリも間に合わず

  12分 リッキーに代わってブルーノ・フェルナンデス投入。リーグ戦おなじみの交代

  17分 シックのペナ外からの浮き球ラストパス。ブディミルがヘッドで合わせるがGKラファエルのファインセーブ

  20分 チャンス!右からのブルーノのCK。ニアでジュリチッチがヘッドで合わせる⇒GK何とかセーブ⇒こぼれ球をシックがヒールで狙うがムナーリがライン上でクリア

  21分 シックのラストスルーパス。ブディミルがスルーして、その後ろでフリーになったジュリチッチがシュートを放つが宇宙開発

後半26分 シックGoooooL:2-0 

→センターサークルからブルーノの絶妙なラストパス。オフサイドラインを抜け出したシックがGKと1対1になる。シックは落ち着いて左足でゴールに蹴りこみ追加点!!

  28分 ジュリチッチに代わってプラート投入。この日のジュリチッチは良く走り、良くボールにからみ、ドリブルも効果的で存在感を示した。惜しむらくは最後のシュートに正確性を欠いたところか

↑↑©ilsecoloXIXより

  33分 レジーニお疲れ様で元カリアリのDFクラインツ投入。クラインツにとってサンプの公式戦デビュー戦

  34分 ディジェンナーロに代わって19歳のセッラ投入

  36分 左からのCK。ファーポスト付近でデッセーナがドンピシャでヘッド。しかしGK正面

  42分 チガリーニを倒したメルキオッリにイエロー

後半46分 シックGoooooL:3-0

→カットインからシックが縦方向にスルーパス⇒ペナ内でブルーノが中にグラウンダーで折り返し⇒中央でブディミルとDFが潰れる⇒そこに走りこんで来たシックが豪快に蹴りこみ3点目!!!

ロスタイム3分

  46分 ブディミルが抜け出しペナ内でシュート⇒GKセーブ⇒このボールにプラートが突っ込んできて狙うがこれも外れる

そのまま終了。3-0

(ポイント)

・相手は弱かったのでさすがに快勝

・ブディミルに少なくとも5本ぐらいチャンスがあった

・彼の決定力の無さで試合を決められず、後半追いつかれる可能性も有った

・前半は左サイド、後半は右サイドからの攻めが目立つ

・株を上げたのはシックジュリチッチ

・セリエAに戻って次のトリノ戦は中3日

・スタメンは休ませた7人+ブルーノ、プラート、レジーニか?

・リネッティはこの日もフル出場したので休ませていよいよプラート先発の噂

 とりあえず、勝つ事は良い事だ。コパイタリアが無くなると、本当に控え選手の出場機会が無くなってしまうし。TIM CUPは次からベスト16。次はローマなのでここからは本気モード。TIMカップはマッツァーリ監督時代に決勝まで行って、PK戦の末にカッサーノが外して準優勝。あれが近年では最高成績。そろそろタイトルでもみたいもんだが

 そしてセリエAに戻ると次はトリノ。ミハイロビッチがマラッシに帰ってくる。その他にもデ・シルヴェストリやマクシ・ロペス、パデッリやアクアー等サンプゆかりの選手は多い。FWベロッティがブレイク中で、メンツ的にも今のトリノは手ごわいが勝てない相手では全く無い。クアリアレッラの古巣に対する相性の良さに期待して・・・”TORO MERDA”の精神を忘れずに全力でつぶしたい!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!!

次節:セリエA 第15節 2016年 12/4(日) 対トリノ@ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)

’16-’17 SERIE A

14試合 5勝4分5敗 勝点19 得点17 失点20 得失点差-3 現在10位

今日のカッサーノのアフォリズム(格言) 

numero109:

Viste le 50 telecamere che ci sono in campo,

se stai per dire una cazzata

almeno metti la mano davanti alla bocca.

格言109:

ピッチ上には50台ものテレビカメラに見られている。

ちょっとでもふざけた事を言う時は、少なくとも口の前に手を当てなければならない