SERIE A 第38節 5/28(日) 18:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:バンティ氏(Livorno出身)
サンプドリア 2 - 4 ナポリ(前半0-2)
・前半(36分)ナポリ[1] メルテンス、(42分)ナポリ[2] インシーニェ
・後半(4分)ナポリ[3] ハムシク、(5分)サンプ[1] クアリアレッラ、(20分)ナポリ[4] カジェホン、(45分)サンプ[2] アルヴァレス
↑↑©sampnews24より
これが最後の雄姿となってしまうのか・・・・パロンボ
今季最終戦。2位を狙うナポリの攻撃力の前に完敗。しかし他のライバルも敗れた為に、10位は死守。順位表の左側フィニッシュ
[試合前情報]
ここ7試合勝ちが無いサンプ。またホームでのナポリ戦は通算22勝16敗20分けだが、直近5試合で勝点わずかに1。最後に勝ったのは同じくシーズン最終戦だった2009-10。パッツィーニのゴールで1-0で勝利し、CL出場権を勝ち取った思い出深い試合だ。ナポリはローマと熾烈な2位争いを繰り広げている。2位だとCLに予備予選無しで出場できるので大きい。必死に来るだろう。前回の対戦では、アウェーで1-2の負け。GKレイナのオスカー賞ものの引き分け
⇒http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/0fcf693912e60fbb89645f5ffceea67a
さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。ムリエルとサーラが出場停止で、一足早くシーズンを終えている。ヴィヴィアーノは結局シーズン内には戻ってこられずにGKプッジョーニ。DFはパヴロヴィッチも怪我で不在の為、レジーニが左SBに戻ってきてキャプテン。来季はいない事を祈る。右はベレシンスキ。CBコンビは今季の立役者の2人。MFは今季スタメンが一番多かった、いわゆるレギュラーの4人。トレイラ、リネッティ、バッレート、そしてブルーノ。FWはムリエル不在の為にシックと古巣対戦のクアリアレッラ。だいぶ招集できるメンバーが少なく、プリマヴェーラからGKフットバグナーとクラピカスの2人がベンチ入り。元ナポリ勢はクアリアレッラ、去年一瞬だけ所属したレジーニ。
一方のナポリはサッリ監督の4-3-3。GKは憎きレイナ。DFはクリバリと、来季に向けてサンプも狙ってるルーマニア代表のキリケッシュ。右はヒサイ、左はグラン。MF&FWは右にサッリの秘蔵っ子ジエリンスキ。アンカーにジョルジーニョ。それプラス10ゴール以上の驚異のカルテット。キャプテンのハムシクにカジェホン、インシーニェの高速ウィング、さらに偽のCFながら得点王争いで1ゴール差で2位の27ゴールをあげているメルテンス。ナポリの今年の強さは間違いなくこの4人によるものだ。ガッビアディーニが移籍した今、元サンプ勢は控えになってしまったがマッジョだけか
↑↑©soccerstyle24より
★日曜日18時00分、半分ナイターで行われた試合。初めての試みで、この試合では来季(2017-18シーズン)のユニが使用された。試合後から即売り出すらしい。来季は襟付きだ。サンプもだいぶ商業主義になってきたもんだ。GKユニの緑-緑-緑はなかなか良さそうだ
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
シック クアリアレッラ
フェルナンデス(53分プラート)
リネッティ バッレート(77分アルヴァレス)
トレイラ(66分パロンボ)
レジーニ(Cap) ベレシンスキ
シュクリニアール シルヴェストレ
プッジョーニ
ベンチ:GKクラピカス、フットバグナー DFシミッチ、ドド
MFチガリーニ、ジュリチッチ FWブディミル
ーーーーーーーーーーーーーー
Napoli(4-3-3) 監督:マウリツィオ・サッリ
メルテンス
インシーニェ カジェホン
ハムシク(84分ジャッケリーニ) ジエリンスキ(67分ログ)
ジョルジーニョ(71分ディアワラ)
グラム ヒサイ
クリバリ キリケッシュ
レイナ
ベンチ:Rafael, Sepe, Strinic, Maggio, Leandrinho, Zerbin, Albiol, Tonelli, Milik.
*
備考:警告:後半8分シュクリニアール;年間チケット保有者数16.789人(1試合平均164.806 euro),有料入場者数2.358人(46.760 euro);芝状態良好
<あらすじ>
前半5分 チャンス!シックがペナ内左側で頑張り、クロス⇒ファーでフリーのバッレートが空振り・・
11分 オフサイドラインぎりぎりで抜け出したインシーニェ、後ろからのロビングをダイレクトボレー・非常に難しいシュートを上手く合わせたが、GKプッジョーニがセーブ
14分52秒 スタンドに応援に来ていたモデルのシック姉の姿がTVで抜かれる
30分 インシーニェ⇒左のメルテンス⇒早いクロス、カジェホンにわずかに合わず
前半36分 メルテンスGoal:0-1
→スルーパスをレジーニがクリアミス⇒このボールをメルテンスがダイレクトでゴールに。GKプッジョーニはスルーパスのカバーで飛び出していた為、戻れず
前半42分 インシーニェGoal:0-2
→ハムシクのセンターサークル付近からのスルーパスで抜け出したインシーニェ。左サイドでスピードに乗りながらインシーニェが右足インフロントで絶妙なシュート。追加点・・
↑↑©tuttosport.comより
43分 ハーフライン手前からハムシクの超ロングシュート。結構危ないシュートだった
ロスタイム1分。そのまま終了
前半は0-2。ポゼッションはサンプ7分50秒:ナポリ15分29秒。強力なカルテットを中心に繰り広げられるナポリの攻撃を、サンプモよく耐えて守っていたがレジーニのミスで先制を許すとそこから堤防の穴が決壊。圧力に屈して2失点。実力+モチベーションの差はかなりあった
後半4分 ハムシクGoal:0-3
→クリバリの強烈なスライからハムシクのスルーパス。メルテンスがGKの前でボールをかっさらい、カジェホンにパス。カジェホンがさらに折り返してハムシクがヘッドで叩き込む
後半5分 クアリアレッラGoooL:1-3
→右サイドからバッレートのクロス。シックがヘッドで後ろにすらして、クアリアレッラがこれを押し込む。クアリアレッラは古巣相手、そして焼石の水的なこのゴールに全く喜ばず
7分 カジェホン倒したシュクリニアールにイエロー■
8分 ブルーノに代わってプラート投入
後半20分 カジェホンGoal:1-4
→ハムシクからインシーニェ。そしてファーにクロス⇒これをカジェホンがボレーで叩き込む。ダメ押し
21分 トレイラに代わってパロンボ投入。”バンディエラ”もついにサンプラストゲームとなるのか?
27分 パロンボのパスからリネッティの左足ミドル⇒枠の上に外れる。リネッティはあとは決定力が上がればスゴい選手になるだろうなぁ
32分 バッレートに代わってリッキー・アルヴァレス投入
42分 リネッティのミドル⇒DFリフレクション⇒GKレイナが何とかセーブ
後半45分 アルヴァレスGoooL:2-4
→リッキーがペナ内でシックとワンツーから左足を一閃。レイナのニアサイド、脇の下を抜いてゴール。色々な意味で意地のゴール
↑↑©calciomercato.comより
この日も2得点に絡んだシック。移籍の噂が絶えない彼も、この試合がサンプラストゲームとなってしまうのだろうか?
ロスタイム3分。そのまま終了。2-4
(ポイント)
・ポゼッションはサンプ15分37秒:ナポリ28分29秒
・シュート数はサンプ9本(枠内4本):ナポリ15本(枠内8本)
・完敗
・実力で劣るナポリ相手に、モチベの差も有っては勝てない
・サンプは負けたが10位を死守、一方ナポリは勝ったがローマも勝って2位にはなれなかった
残留確定、EL圏もほぼ不可能になってから、シーズン終盤の8試合勝ち星無し。この最終戦もそんな状況を象徴する試合となってしまった。正直、今年のメンツやサッカーの内容を見ると10位は物足りない。序盤に取りこぼした勝点を減らせればシーズン終盤までより高いモチベーションで戦えて、6位あたりは狙えたと思うので残念だ。
そしてアンジェロ・パロンボ。まだ彼が現役続行を希望するのかははっきりしていないが、温情的なこの試合の使われ方を見ても、サンプではこれがラストゲームである事はほぼ間違いないだろう。実力、背景から彼をトッティやマルディーニと同列のバンディエラと呼ぶ事は出来ないかもしれない。しかし2002年、当時セリエBのサンプにやってきてから早15年。14年半をサンプで過ごし、ヨーロッパ戦やカップ戦を含めるとサンプだけで458試合15ゴール。イタリア代表で22試合1得点。そして2011年にB降格した時に、ティフォージへ見せた涙の謝罪。これは決して忘れる事は出来ない。偉大な功労者だ。初めて練習場で彼を見た時は、角刈りのまだあどけなさが残る若者だったなー。多分セリエBとかならまだやれる実力は有ると思うが、ゆくゆくはサンプのフロントに入って欲しいものだ。
↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより
Grazie Angelo!!
16-’17 SERIE A
38試合 12勝12分14敗 勝点48 得点49 失点55 得失点差-6 現在10位
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます