そろそろ2015-16シーズンの移籍市場が正式に解禁になる。それまでに昨シーズンの総括が間に合うか・・・
さて続いては14-15シーズンのMF陣。シニサは4-3-3と4-3-1-2の2種類のフーメーションを使い分けたので、MF陣のフォーメーションも主に2種類。前年のクルスティチッチからレギュラーを取り返したオビアング、ミハイロビッチの信頼が絶大だった主将のパロンボの2人はほぼ不動。そしてもう1人のレギュラー”ソリアーノ”が、4-3-1-2の時はトップ下、4-3-3の時は右サイドのMFに入る。MFが4人の時、4人目のMF(右サイド)は前半戦はリッツォ、後半戦は冬に加入したアクアーが主にスタメンを務めた。そしてスーパーサブとして、レギュラー陣とほぼ実力差が無かったダンカンが誰かが欠場の際に穴を埋めた。
3人の時のレギュラーは
オビアング - パロンボ - ソリアーノ
(ダンカン) (マルキオンニ) (リッツォ)
4-3-1-2の時はこう
ソリアーノ
(コレア)
オビアング パロンボ アクアー
(ダンカン) (マルキオンニ) (リッツォ)
パロンボが疲れてきた後半戦は、オビアングをアンカーの位置に置き、ダンカンとアクアーと黒人3人トリオも見られた。
来季はオビアングがウエストハムに、アクアーがトリノに移籍。リッツォもボローニャ濃厚。そしてパレルモからバレットの加入が既に決まっている。DF陣同様、大幅な刷新となるだろう。来シーズンの補強候補は、フェルナンド(シャクタール・ドネツク)、エクダル、ホイビュルグ(バイエルン)などの名前が挙がっているが、どうなる事やら!?
それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓
MF 17 アンジェロ・パロンボ 6 若手が揃うMF陣の中で最多出場を果たしたのは、結局我らが”バンディエラ”パロンボ。ミハイロビッチ監督の信頼はものすごくあつかった。我々素人目にはわかりにくい、ポジショニングとか攻守のバランスの取り方などが評価されているのだと思う。ただ、特にバテてきたシーズン終盤には、1対1で完敗したり、取られてはいけない所でボールを取られたりが目立ち、ティフォージの眼も懐疑的に・・・彼を使い続け、ダンカンやアクアーをベンチに座らせておくのはどうか?と。34歳となる来季、サンプで14年目となる我らがキャプテンはどうなっていくのだろう・・・(36試合/1ゴール/3アシスト) MF 14 ペドロ・オビアング 7 一昨年は怪我の影響も有り、クルスティチッチにレギュラーを奪われる形に。しかし昨シーズンは体調も万全で、レギュラーを取り返した。長いリーチを生かしたボール奪取。そして柔軟なテクニック。ロングパスに関しても成長を感じさせた。後の課題は決定力。難しいシュートは決めたが、簡単な1対1やゴール前の合わせが出来るようになれば、ヴィエラクラスになれると思う。来季は推定600万ユーロでウェストハム(プレミア)への移籍が決定。サンプユース生え抜きとして、頑張って欲しい。スペインU-23代表。(34試合/3ゴール/1アシスト) MF 21 ロベルト・ソリアーノ 6.5 ミハイロビッチの元でブレイクした一昨シーズン。昨年も引き続き成長を続け、ついにアズーリフル代表デビュー。トップ下での起用も増えたので、ラストパスが上手くなった。ただ強豪相手のトップ下起用だと、たまに試合から消えてしまう試合も有り、そこら辺が課題か?イニエスタやポグバの様なオールラウンダーを目指して欲しい。オビアング、アクアーを放出した今、彼だけは手放してはいけない。イタリア代表。(33試合/4ゴール/4アシスト) 左MF 6 ジョセフ・アルフレッド・ダンカン 6 リヴォルノから加入した昨季。インテル期待の若手で、ずっとレンタル生活で経験を積んでいたが、サンプでも活躍を果たし冬にサンプへの完全移籍を果たす。豊富な運動量と、左足の強烈なキック、さらにドリブルも結構上手い。細かいミスを無くし、守備と戦術理解度を高めればもう来季にもレギュラーを取れるかもしれない。終盤ウディネーゼ戦では、嬉しいセリエA初ゴール。ガーナ代表。(26試合/1ゴール/1アシスト) ***** 右MF 22 ルカ・リッツォ 6 昨季一番のサプライズだったかもしれない。モデナからレンタルバックした、地元ジェノヴァ出身のリッツォ。当初はまたすぐレンタルに出されるかと思っていたが、開幕からベンチ入りを果たすと、フィオレンティーナ戦ではテクニカルなゴールも記録。右サイドが本職で、スピードを生かしたドリブルが特徴の、若き日のマルキオンニみたいな存在。ただ冬に怪我で3カ月棒に振ってしまったのが悔やまれる。それが無ければ、昨季の内にもう少しブレイクしていただろう。来季はボローニャが600万ユーロで狙っているという噂が・・・(15試合/1ゴール) 右MF 30 アフリーエ・アクアー 6.5 冬に破産したパルマから加入したガーナ代表。強靭なフィジカルと、運動量を生かして、すぐにファンの心を掴む。RitornoのDERBYは彼がMVPだった。1対1はまず負けない。完璧な守備的MFかと思っていたが、意外とドリブルの突破力もある。たまに熱くなりすぎるきらいがあるのと、攻撃センスをもう少し磨けばさらに良くなるだろう。35節のウディネーゼ戦では、ガーナ代表で同僚のダンカンと共に仲良くサンプ初ゴール。ちなみにガーナではアクアーがレギュラー、ダンカンがサブ。来季に向けて買い取る事が出来ずに、トリノに行ってしまうのが非常に残念。(10試合/1ゴール) センターMF 32 マルコ・マルキオンニ ND パロンボの控えとして獲られたベテラン。そのパロンボがほとんど出ずっぱりだったので、殆ど出番が与えられずにコパ・イタリア要因に・・・年齢からみても来季に居場所は無いか。(1試合/0ゴール) 攻撃的MF 8 ホアキン・コレア 5.5 ヴェロンの推薦もあってエストゥディアンテスから1000万ドルもの大金で先行投資した選手。シニサも言ってた通り、セリエAに慣れるには最低半年はかかるだろうと・・・その通りだったが、シーズン終盤戦には少し出場して、片鱗を見せ始めた。来季は非常に楽しみである半面、この金額の選手なのでさすがに少しはやってもらわなくては困る。タイプ的には、カカみたいな選手になれればよいと思う。(6試合/0ゴール) センターMF 4 アレッサンドロ・デ・ヴィティス ND カルピからレンタルバックしたボランチ。夏のキャンプで大怪我して丸々1シーズン棒に振る。彼のハイライトは、リハビリ中の彼が、エトオがメディカルチェックにサンプの医療施設に訪れた事をツィッターでスクープした事か。(0試合/0ゴール) MF 10 ネナド・クルスティチッチ 5 復活したオビアングにレギュラーを奪われて、冬のメルカートでBのボローニャに移籍。期待を込められた背番号10や、”未来のキャプテン”の名。そんな物があっても、簡単に永久に成功するわけでは無いのがプロサッカー選手の厳しさか。彼のFacebookを見ると、奥さんにメロメロで、かなりプロ意識的に甘い気がする。ただ、ボローニャも買い取らない可能性が有り、もしかしたら一旦サンプに帰ってくる可能性も・・・(12試合/0ゴール/1アシスト)
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サンプトピックス
ここで、ここまで決まった移籍情報を少しだけ。
1.
まず、懸案だったGKでグッドニュース。パレルモとの交渉は難航したが、無事にヴィヴィアーノの買い取りに成功。220~230万ユーロで、買取オプション付きの3年間レンタル。これでGKはとりあえず安泰だ。
ちなみに2ndロメロ、3rdフリゾンも共にいなくなる予定。代わりに2ndにユーヴェがパスを持つブリニョーリ(昨季はテルナーナ<B>の正GK)。3rdにサンプ愛抜群で、前にも当blogで紹介したプッジョーニ(前キエーヴォ)の加入がほぼ濃厚となっている。
2.今年で廃止になるイタリアの選手共同保有制度。6/25(木)の夜19:00で締め切られ、全ての共同保有選手の決着がつけられる事になった。サンプは昨シーズンの夏・冬で有る程度カタをつけていたので残っていたのは3選手。
ロレンツォ・デ・シルヴェストリ(DF)=フィオレンティーナと共同保有
フランチェスコ・フェダート(FW)=カターニャと共同保有
ヴィンチェンツォ・フィオリッロ(GK)=ユーヴェと共同保有
結果は、デ・シルヴェストリとフェダートはサンプが買取、フィオリッロはユーヴェが買い取る事になった。ロロの買取りは一安心。後はリハビリをして、12月ぐらいにはパワーアップして戻ってきて欲しい。フェダートは、もう一度レンタルにどこかに出される可能性が高い。”オレジーナの鷲”フィオリッロは、ついに地元サンプで輝く事無く旅立ってしまった。来季もユーヴェでは無いだろうから、おそらく今年プレーしたペスカラにそのままレンタルか?
3.
そして一つ残念なニュースが。今シーズン途中に加入して活躍したアフリエー・アクアーのトリノ移籍が決まった。加入するやいなや献身的な働きでサンプティフォージの心を掴んだが、破産したパルマからもらいうけたが、元々ホッフェンハイムからのレンタル。金額が少し高すぎたが・・・ダンカンとのガーナ代表コンビをしばらく観たかったが。
In Bocca Al Lupo AFRIYIE!!
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さて、ヨーロパリーグ予備予選を7/30に控えるサンプ。すでに7/1から他チームより一足先にキャプインする。7/1~7/11はブレッシャ郊外のPonte di Legnoで行われ、ゼンガ新監督はすでにその間に4試合の練習試合の予定を組んだ。コパ・アメリカで先日敗退したばかりのムリエル(コロンビア代表)とかは可哀そうだが、さすがに遅れて合流か?実際移籍は期限ぎりぎりまで有るだろうから、チームが出来上がるのは8月末。EL予備予選は放出してしまう選手の力を借りても良いから、何とか結果だけ残したい。
Fooooooooorza Saaaaaaaaaaamp!!