2018-19 シーズン総括 選手寸評[4] FW編 そしていよいよ2019-2020!!

2019-08-18 22:56:09 | ほぼ週刊サンプ通信 '18-'19

さて、昨シーズン振り返りの最後は18-19シーズンFW陣。なんとか19‐20シーズンの公式戦始まる前に間に合った。ジャンパオロ監督は2トップ+トップ下(ラミレスもしくはサポナーラ)の形を1年中採用。基本的に得点王にもなった大黒柱、クアリアレッラの相棒をデフレルカプラーリが務める。カプラーリは怪我が多く出場機会を減らした。この2人は同時に起用されてどちらかがトップ下を務める変則3トップのような形もオプションとして有った。第4FWのコフナツキは冬に放出され、代わりに冬のメルカートでガッビアディーニと(サウ)が加入した。ガッビアディーニ・マークⅡは、ちょうどデフレルが調子を崩していた時期と言う事も有り何試合か2トップの相棒としてスタメン起用されたが、レギュラーにはなりきれず。最終的にはまたデフレルの方が勝っていた。

ジャンパオロのレギュラー、4-3-1-2

 クアリアレッラ  デフレル

  (カプラーリ)   (ガッビアディーニ)(コフナツキ) 

  (サウ)

      ラミレス

     (サポナーラ)(カプラーリ) 

 それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

 

 

 

FW 27 ファビオ・クアリアレッラ 8.5 

35歳にして驚きのキャリアハイを更新。これが去年のセリフ。そして36歳にしてさらにキャリアハイを更新、及びセリエA得点王を獲得!正直、間違いなく成績は絶対落ちると思っていたので、なんとお詫びしてよいのかわからない。レジーニが頼りなかった事も有り完璧にキャプテンとしても振舞うようになり、もはや名実共にミスターサンプと言っても過言では無いだろう。これでサンプに足かけ4年半いる事になり、クアリア自身にとっても最も在籍したクラブになる。

今季もPK9点が有ったとはいえ、26ゴールは立派過ぎる。ナポリ戦とキエーヴォ戦のスーパーヒールボレーは実にクアリアレッラらしいゴールだったし、それに加えてジャンパオロと共に身に付けた狡猾さ。これを存分に生かした武田・インザーギ系のゴールが加わっての得点王と言えよう。しかも前線からのプレスもいとわず、年齢を感じさせない動きとスタミナ。

「ただ、年齢的にもうこれ以上伸びしろが無いのが来季以降は厳しいかもしれない。サンプが強くなるには彼がスーパーサブにいる陣容にならなければ。」

と私は昨年書いて失敗しているが、監督が変わった来季は本当に勝負。この3トップのCFは間違いなく彼にとっては大変になる。マークも当然厳しくなるだろうし。代表レベルでもマンチョも年齢関係なく彼の活躍を評価してイタリア代表に再招集。しかもゴールまで決めてしまった。38歳までバリバリで点を取り続けたディナターレを超える働きを期待!イタリア代表(37試合37先発/26ゴール/8アシスト)

FW 92 グレゴワール・デフレル 6.5

ジャンパオロがサパタを切ってまで獲得したデフレル。開幕7試合で5得点と上々の滑り出し。一方のアタランタでのサパタが開幕7試合で無得点だったため、ジャンパオロの選択は当たったように見えた。しかしそこからデフレルは徐々に調子を落として、一方のサパタは大爆発して最終的にアタランタの奇跡のCL出場権=3位に大貢献。正直、比較すると明暗がはっきり分かれてしまった。もちろんデフレルは悪い選手ではなく、仕事をしなかったわけでは無い。DERBYでのゴールも有ったし、ドリアーニの評価も総じて可もなく不可もなくと言った感じ。決定力がやや足りない。左足のシュートが読まれやすい。ドリブルやシュートも中の上ではあるが、スーパーでは無い。そんな感じか。意外とオプションでトップ下でプレーした時はセンスのあるパスを出して、結構良い仕事をしていた。サンプの首脳陣も未だに買い取るか迷ってる節もあるが・・・ここも移籍金が微妙なところで、正直もう少し安ければ買い取っても良いと思うが1800万ユーロは高過ぎる。フランス人(36試合26先発/11ゴール/4アシスト)

 

FW 17 ジャンルカ・カプラーリ 6 

   怪我に泣かされたシーズンとなってしまった。クアリアレッラ、デフレルに次ぐFWの3番手スタート。ただ、彼はセコンダ・プンタ(第2FW)だけでなくトレクアルティスタ(トップ下)でもプレーできるし、前年より順調に出場機会は増えていた。そんな最中、12月に大きな怪我をしてしまう。戦力的にもかなり痛手で、このカプラーリの怪我のお陰でサンプはもう一人、第5のFWサウを獲得する事となった。ジャンパオロも言っていたが、サンプのFW陣の中では1番1対1で抜ける。機動力とドリブルを生かして敵をかき回した後、そこから決定的なパスも出せる。まだまだ決定力は課題だが、最終戦で直接FKを決めたように得点のバリエーションも増えており徐々に成長が見られる。怪我がちな選手にはならないで欲しい。監督が変わった来季はサイドのFWと言う新しいポジションに挑戦。レギュラー取って花開くか!?(21試合12先発/6ゴール/2アシスト)

FW 99 ダヴィド・コフナツキ 4 今季も第4FWと言う序列は変わらず。しかもクアリアレッラが絶好調だったり、デフレルやカプラーリもそこそこやっていたのでさらに出場機会が限られてしまった。W杯出場した事がマイナスに作用し、合流及びコンディション調整が遅れてしまった事も出場機会を減らす原因になっていたと思う。残念ながら若いコフナツキはそれに我慢できるタイプの選手ではなく。度々出場機会への不満をもらすようになり、冬のメルカートでブンデスリーガのフォルトゥナ・デュッセルドルフにレンタル移籍。そこではサンプ時代よりは出場していたが、まだブレイクしたとは言い難いが・・・「サンプでは不遇の時期を過ごした」と言うような事をインタビューでぶちまけ、完全移籍を要求。そのままフォルトゥナ・デュッセルドルフに完全移籍となった。ポテンシャル的には残念な選手だが、サンプ愛の無いやつは要らん!また個人的にはセリエAよりはブンデスとかの方が輝ける可能性があると思う。ポーランド代表。(13試合0先発/2ゴール/1アシスト)

FW 40 オグニェン・スティエポヴィッチ(Ognjen Stijepović) ND 前年18歳にして早くもセリエAデビューを果たし、キャンプでのトップチームに招集。もしかしたら一気にブレイクを果たすかもと思われたが、結果は逆だった。分厚い選手層と自身の怪我に阻まれて出場したのは練習試合止まり。そのまま行方不明になってしまった。普通ならレンタルで武者修行に出されるところだが、怪我しているのかな?モンテネグロU-21代表。(0試合0先発/0ゴール/0アシスト)

FW 23 マノーロ・ガッビアディーニ 5.5 冬のメルカートでプレミアのサウザンプトンから4年半ぶりにサンプに帰還。1200万ユーロとサンプにしてはちゃんと期待しての投資となったが、ガッビアディーニMark Ⅱはここまでの所そこまでの成果は得られていない。特に初代がガッビアディーニを知っている人にとっては物足りなくなってしまうだろう。何というか歳のせいなのか躍動感が無くなった気がする。左足は偏重はもちろん変わらないが、まだ爆発的なFKとかは観ていない。連係の影響も有るかもしれないが球離れの遅さも少し目立った。ただ久しぶりとは言えまだ27歳と全然老け込む歳ではないし、左足と言う絶対的な武器を持っているのだからもう一度サンプで花咲かせてほしい。ジャンPからディフラに監督が変わった事によってポジションも得意の右ウィングに変わる。これがプラスに作用される可能性は高い。元イタリア代表(18試合8先発/4ゴール/3アシスト)

FW 20 マリコ・サウ ND かつてのカリアリのエースストライカーがひょんな事からサンプのユニに袖を通す事となった。もともと4人体制のFW。冬のメルカートでコフナツキが放出されて代わりにガッビアディーニを獲得。それでプラマイ0のはずだったが、カプラーリが全治2,3ヶ月の重傷を負った影響で急遽FWを獲得することなった。しかしコパイタリアも敗退してしまったサンプは、そこまで出場機会が無かったのと、カプラーリも予想以上に順調に帰ってきたのでなかなか出番が貰えず。元々速さとドリブルが特徴のFWだったが、さすがに歳による衰えは否めず。出場すればスーパーサブとして可能性は少し感じさせたが。残念ながら来季はセリエBのベネヴェントに旅立った。元イタリア代表(5試合0先発/0ゴール/1アシスト)

↓↓↓↓↓↓

FW陣はまだ一番流動的なセクション。去年からシステムが変わっている事も有りレギュラーもだいぶ変わるしまだ補強が必要。

残留 = クアリアレッラ、ガッビアディーニ、カプラーリ、ラミレス(MFから)、バーロウリ(ユースから昇格)

新加入 = マローニ、ボナッツォーリ

放出 = デフレル、コフナツキ、サウ

今までの2トップから3トップに変わったので大きな変化が。まずカプラーリガッビアディーニ、そしてMFだったラミレスが左右のウィングに。新加入のマローニも元々はトップ下専門の選手なので、この左右のウィングは未知数。ユースから昇格したバーロウリにしてもどちらかと言えばトップ下タイプの選手だ。カプラーリやガッビアディーニあたりは、逆にこのポジションの方が生きる可能性は有るので楽しみ。ただ、生粋の本職ウィングは現在のメンツにいないので、ここの補強が必要となる。様々な名前が挙がっては消えを繰り返しているが、現在も一番可能性がありそうなのがボルドーのカマノとレンヌのベンアルファ。その他だとナポリのヴェルディとゼニトのリゴーニだが、この2人に関してはずっと前から名前が挙がってて決まらないので、正直殆ど可能性が無い気がする。逆にいままで全く名前が出てこなかった選手に突然決まる気もするが。いずれにせよ、オスティDSも言っていたし、このポジションは最低1人は獲得するだろう。すでにチームにフィットする時間はかなり失っているので、もう逆に焦らずにお茶を濁すような選手ではなくしっかりした大物を獲って欲しい。1人で良いから。ちなみにそうなった場合には放出の可能性も有る。特にラミレス

 CFは得点王のクアリアレッラが当然いるが、やはりこの歳であまり経験のない1トップ気味のCFと言うのは結構キツイと思う。控えにはレンタルバックのボナッツォーリがキャンプでディフラの信頼を勝ち取って残りそう。ただこのポジションにもフィオレンティーナのシメオネ獲得の噂が挙がっている

ディフランチェスコ監督 3FW ’19-’20

     クアリアレッラ(ボナッツォーリ)

 カプラーリ(マローニ)  ガッビアディーニ(ラミレス)(バーロウリ) 


 

 フォワード新加入選手

1.

↑©telenordより

Gonzalo Maroni  20ゴンサロ・マローニ

  • ポジション:FW
  • 1999年3月18日生まれ(20歳)
  • アルゼンチン Cordoba出身
  • 170cm 66kg
  • 昨季:タジェレス(アルゼンチン1部)17試合2得点
 ボカ・ジュニアーズからU-20アルゼンチン代表のマローニを買い取りオプション付きの1年間のレンタル移籍で獲得。なお、マローニはサンプドリアと2024年6月30日までの5年契約にサインしており、前述のオプションは買い取り義務に近いものであるようだ。2015年に生まれ故郷コルドバのクラブ、インスティトゥートで16歳でのプロデビューを果たしたマローニ。YouTubeなどで映像を見る感じだと、リケルメのパスセンスとアイマールのスピードとドリブルを兼ね備えたようなトップ下みたいだ。2016年に名門ボカ・ジュニアーズに引き抜かれると、同年5月には17歳でトップチームデビューを飾った。しかし、その後は思うように出場機会を得られず、昨夏にタジェレスにレンタル移籍すると、ここまで2ゴール1アシストの数字を残していた。また、FIFA U-20ワールドカップではU-20アルゼンチン代表の背番号10を背負い2試合に出場。
 正直、昨季までだったら手放しで喜べた。ジャンパオロのシステムのトップ下にはまさにうってつけの選手だからだ。しかしディフラのシステムに今のところトップ下は無いので、サイドFW(今のところ左)を試されている。人生の大半をトップ下で過ごしてきたまだ20歳の彼にとって、セリエAに慣れるのだけでも大変だが、それを新たなポジションでと言う事になると並大抵な事ではないだろう。せっかく金の卵を獲得したのだから、間違えて踏みつぶさないように大事に孵化させて欲しい。1997年にマンチョの後釜として獲った10番のアルゼンチン陣、モラレスのようにならないように・・・

2.

↑↑©SerieBnews.comより

Federico Bonazzoli  9 フェデリコ・ボナッツォーリ

  • ポジション:FW
  • 1997年5月21日生まれ(22歳)
  • イタリア Manerbio出身
  • 182cm 79kg
  • 昨季:パドヴァ(セリエB) 35試合8得点
  • イタリアU-21代表 9試合2得点

 インテルから17歳の時にサンプが引き抜いた彼。ここ2年はSPAL、そしてパドヴァと武者修行に出されていたが遂に帰還。夏のキャンプでディフランチェスコ監督を今のところ納得させて、クアリアレッラの控えFWとしてサンプに残れそうになっている。ただこのポジションは先程も述べてシメオネなどの補強の可能性もまだ有り、余談は許されない。とにかく彼は結果を出すしかない。タイプとしては左利きのクラシカルなCF。シュートもヘディングもドリブルもそこそこだが、爆発的な特徴はまだ無い。昨季調子が良かったので、イタリアU-21代表には最近も選ばれている


 *これまでのメルカート情報のまとめ、は前号と特に変わらず

プラートの売却が済んだことにより、フェレーロ政権になってからの高額売却イレブンの総額が、ボーナス等を入れると約2億5000万ユーロにも上る。以下が私が選抜したフェレーロ・ドリームマネーチーム。まぁタラレバを言ってもしょうがないが、この中の4人でも留めておける財力があればCL争いの常連になっている可能性は高い。そしてその肝心のサンプの売却に関してはかれこれ1ヶ月ぐらいずっと紙面を賑わせてはいるが、実質の進展が全くない。ティフォージの反フェレーロ態勢はよっぽどの事が無い限り、翻すのは難しい状況だ。いずれにせよこの夏のメルカートが閉まるあたりで1度は結論を出してほしい物だ。

 


やっとぎりぎり2019-20シーズンの公式戦が始まる5時間前に、昨季の総括が終わった

オフシーズンは本当にセリエA好きな他チームのサポと交流を持つ機会が増え、座談会などの色々な企画に参加させてもらった。

私が本当にセリエA、そしてサンプにはまった1990年代に比べると確かにセリエAは下火かもしれない。しかしいまだにコアで根強いファンはたくさんいる事が再確認出来たし、20年前と違って情報の入手しやすさもかなり違う。そんな中、今後も変わらずサンプやイタリアカルチョを盛り立てていければと思う今日この頃。まぁ自分のBLOGに関しては更新が大変になってきたのと、皆さんが情報を得られる環境が増えてきているので、よりマニアックに知られていない情報だけを配信して、後は手抜きしようかなぁと思っている・・・

そんなこんなで以下が座談会の様子↓↓

http://asromasokuhou.com/【ゆるふわ座談会】セリエa通信簿-2018-2019%e3%80%80第1節

【ゆるふわ座談会】セリエA通信簿 2018-2019 第1節

セリエA激動の2018-19シーズンが終わった。クリスティアーノ・ロナウドの参戦に始まり、ピョンテク、ザニオーロ、モイーズ・キーンといったニ...

ASローマ速報〜ROMANISMO

 

そしてここに登場してる人たちは皆さん素晴らしいBlogをやられてます。何気にリンクを最近貼りました。敵チームの動向を知りたい方はどうぞ(笑)

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 さて、いよいよ5時間後にTIM CUP3回戦、クロトーネ戦がキックオフ。

クロトーネとのクロトーネでの対戦成績は3分け2敗。決して旅行気分で行けるアウェイ戦では無いのだ。

当然現時点でのガチ面子で臨むサンプ。しかし補強も完結しておらず、怪我人もいる。エクダルは間に合いそうだが、カプラーリガッビアディーニは微妙と言う事でおそらく左FWはヤンクトが務め、右MFに株急上昇中のヴィエイラを起用すると言うのが現地の情報を基にした私の予想。

SAMPDORIA<4-3-3> 監督エウゼビオ・ディフランチェスコ

    クアリアレッラ(cap)

ヤンクト(カプラーリ) ラミレス(ガッビアディーニ)

リネッティ     ヴィエイラ 

      エクダル

ムッルー      ベレシンスキ

   コリー  ムリージョ

      アウデーロ

Foooooooorza Saaaaaaamp!! 

 次節:TIM CUP3回戦 2019年 8/18(日) 対クロトーネ@クロトーネ 現地21:00Kick Off(日本時間深夜4:00) 


2018-19 シーズン総括 選手寸評[3] MF編 + 練習試合結果!!

2019-08-16 23:29:42 | ほぼ週刊サンプ通信 '18-'19

続いては18-19シーズンのMF陣。

4-3-1-2のレギュラーは

        ラミレス

       (サポナーラ)(カプラーリ)

 リネッティ  エクダル   プラート

 (ヤンクト) (ヴィエイラ) (バッレート)

MF陣はジャンパオロ政権でこの3年間一番強みだったセクション。ついにジャンパオロサッカーの肝とも言えるトレイラを獲られてしまい今季開幕前は不安要素が多かった。しかし開幕直前に加入したエクダルが、タイプはだいぶ違ったが見事にその穴を埋める。一発で得点につながるロングフィードやドリブル&シュートはトレイラの方が上だったが、抜群のバランス能力とフィルターとしての役割。1対1も強くてショートパスのちらしは的確で、エクダルは十分トレイラの穴を埋めた。そのおかげで私が期待していた若手のヴィエイラの出番がほとんど無かったぐらいだ。その他の3人は前シーズンと変わらず。右はプラートが10番を背負ってがっちりレギュラーを確保。左は期待された新加入のヤンクトの挑戦を受けながらも、リネッティが基本的にはスタメンを務めた。トップ下は2年目のラミレスが基本だったが、怪我や不調時もあり新加入のサポナーラが時折代役を務める。両者ともに輝きを放つ時は有ったが、継続性が課題。この2人で試合中交代する事も多く、2人で1つのポジションを年間全うした感じだ。稀にFWのカプラーリがアクセントとして起用される事もあったが、彼は怪我に泣いた。珍しく冬のメルカートでは全く入れ替わりが無く、年間通してこの8人でMF陣は戦った。

繰り広げられたサッカーは相変わらずショートパス主体のテクニカルなポゼッションサッカー。プラート、リネッティ、エクダルの3人は運動量豊富に守備でも機能し、ボールを奪ったらショートパス中心にポゼッションを高める。3人ともテクニックも十分。そこにトップ下のラミレスorサポナーラも調子が良いとかなり魅力的な中盤となるが、トップ下を封じられると弱くなる。ヤンクトは攻撃では片りんを見せたが、このジャンパオロのシステムの左MFではやはり守備も要求されるので、なかなか思うようにはいかなかった。

それでは1人1人の総括を見ていこう↓↓ 

レジスタ 6 アルビン・エクダル 7.5 当初「小さな巨人」のトレイラの穴を埋めるのはなかなか難しいと思っていた。しかしエクダルはトレイラと違う形でサンプの中盤を守った。さすがW杯にも出場している現役スウェーデン代表。トレイラとはもちろん体格が違うが、1対1にも強くフィルターとしての役割は抜群。トレイラほどのロングフィードやドリブルからのシュートなどは無いが、正確なショートパスでの散らしでジャンパオロサッカーを体現した。欲を言えばもう少しゴールに絡む働きをして欲しいが。シーズン最後の方は積極性も増して、ポストに当たる惜しいミドルシュートや、上がて行ってのヘディング等ゴールの匂いを感じさせた。同ポジションにはポテンシャル溢れるヴィエイラが成長してきているが、今季はまだその座を守れるか?関係ないけど奥さんは美人。スウェーデン代表。(32試合30先発/0ゴール/0アシスト)

左右&トップ下 10 デニス・プラート 7 3シーズン目となった今季、ついに背番号は10番に昇格した。セリエAにも完全に慣れて、前シーズンと変わらぬ活躍。クアリアレッラ不在時にはキャプテンマークを巻くまでになってきた。抜群のテクニックと運動量を誇り、中盤を駆け回る現代型MF。前から言い続けているが、ジャンPのこのポジションでは無くてもう少しゴールに近ければもっとゴールに絡めると思う。と言うかもう少しゴールに絡んで欲しい。今やサンプでは一番お金になる宝石で、この夏の放出は濃厚。現在のところレスターとジャンパオロのミランあたりの名前が新聞をにぎあわしているが・・・ミランで対戦するのは絶対嫌だし、レスターは彼の格に合わないし金額も安そう。もちろん留まって欲しいが、どうせ行くならバイエルンとかチェルシーとかそういう所に行って欲しい・・・・・・・・・・・って書いていたら結局2100万ユーロでレスターに決まった。安過ぎるなぁ。ベルギー代表。(34試合33先発/2ゴール/3アシスト)

左MF 16 カロル・リネッティ 7.5 プラートらと共に3年目を迎えたリネッティ。2年目はややトーンダウンして、またヤンクトが高額で移籍してきた事もありちょっと心配だったが復活してレギュラーの座を渡さなかった。相変わらず精力的かつ献身的に動き、プラートよりむしろリネッティの方が得点嗅覚は増した気がする。彼が不在の試合で負ける可能性が高くなるのは偶然ではないと思う。入団時から一番好きな選手なので、彼にあまり移籍の噂が出ないのは不思議ではあるが嬉しい。ポーランド代表。(32試合30先発/3ゴール/3アシスト)

トップ下 11 ガストン・ラミレス 5.5 背番号が90から11に変わったが、1年目から比べるとトーンダウン。良い時と悪い時の差が激しすぎる。プラス怪我で不在も多かった。FKは頼りになるし、良い時はスルーパスやドリブルもキレるが悪い時には全く画面に映らなくなる。あと、短気でポジションの割にはカード数がやたら多い。ディフランチェスコに監督が代わってトップ下が無くなったので、放出は確定かと思われていたが意外と残りそうになっている。逆足のウィング好きなディフラは、彼を右ウィングで試していてそこそこフィットしているようだが、ウィングっぽいスピードが無いのが致命的だとは思うが。ウルグアイ代表にはたまに選ばれたりするが、だんだん厳しくなってきている。隣村の出身で仲が良いトレイラと会うチャンスはそこしかないのだが。(27試合19先発/4ゴール/5アシスト)

右MF 8 エドガー・バッレート 5 さすがに寄る歳の波には逆らえず、怪我が全然治らなかった。出場すれば変わらずの南米版ガットゥーゾっぷりだったが、サンプに移籍して以来最も少ない12試合の出場にとどまる。ついに35歳となるが、それでも早々にサンプが契約更新したところを見ると、よっぽどピッチ内だけでなくてピッチ外の貢献が評価されているのだと思う。南米勢を中心に若手の指南役とMF陣のまとめ役としての働きは素晴らしい。南米の選手の力はいつの時代も絶対にサンプに必要なので、引退後もサンプに留まって欲しい選手だ。元パラグアイ代表キャプテン。(12試合9先発/0ゴール/2アシスト)

左MF 14 ヤコブ・ヤンクト 5.5 昨季一番の投資をした選手。結果から言うとやや期待外れに終わった。理由の一つとしては、ジャンパオロの戦術に彼に合ったポジションが無かった事。4-3-1-2の左MFは今までより守備への負担が大きく、彼の持ち味である縦への突破や攻撃力が生かせなかった。結果プラートとリネッティに次ぐ3番手のサイドMFとなってしまった。今回の監督交代を機に一番変わる可能性があるのが彼で有り、まだ若いしディフラの下で羽ばたいてくれるよう期待しよう。チェコ代表には継続して選出されており、先日のEURO2020予選のモンテネグロ戦ではゴールも決めている。(25試合7先発/0ゴール/1アシスト)

トップ下 5 リカルド・サポナーラ 5 一番の見せ場はアウェイでのラツィオ戦でロスタイムに同点ゴールを決めて、アウェイクルヴァに歓喜のダイブ。そこでティフォージにパンツを下ろされてお尻が丸見えになった写真か。ユーヴェ戦では闇の権力で潰されてしまったが、一時同点となるゴールを決めたり話題には事欠かなかった。天才肌の彼はたまに素晴らしいプレーを見せるが、継続性が無いのと怪我がち。要はラミレスとあまり変わらなかったのだが、強烈な左足と言う武器を持っているラミレスにやや後塵を拝してしまった。めちゃくちゃ悪くは無かったがオプション行使して買取は厳しいかなぁと思っていたが、更新しなかったのは良いとして何とその後〇ェノアに移籍。もう2度と彼の話をする事は無いだろう。さようなら(22試合11先発/2ゴール/5アシスト)

レジスタ 4 ロナウド・ヴィエイラ 5.5 ロナウドとヴィエイラと言う2人のサッカースター選手の名前を併せ持つ彼。CR7を模したド派手な入団紹介PVが作られたが、そこまでのブレイクは出来なかった。トレイラの代わりとして期待されたが、同じく新加入のエクダルが予想以上に物凄く良かった為に出場機会が限られてしまう。しかしポテンシャルの一部は見せており、ヴィエイラも今後はかなり期待できる。ディフラ新監督はレジスタだけでなくてサイドMFとしても彼を試用。まだ若いし個人的には一番楽しみな存在。ちょっと風貌も似てるし、エッシェンみたいな選手になってくれれば。ちなみに彼の双子の弟の名前はロマーリオ・ヴィエイラ。つまり彼の親父はかつてのブラジル代表の2トップの名前を双子2人につけたのだ。イングランドU-21代表。(14試合6先発/0ゴール/0アシスト)

 

 

 

ここ数日でMF陣はかなり動きがあった。そしてもうすでにかなり移籍が進んでいる。ここももうほぼ完成しているかもしれない。

残留 = エクダル、リネッティ、ヤンクト、バッレート、ヴィエイラ、ラミレス(FW)、(カペッツィ)

新加入 = トルスビー、レリス(FW?)

放出 = プラート、ヴェッレ、サポナーラ

ずっと粘っていたが、プレミアリーグの移籍期限ギリギリでプラートはレスターに移籍。さすがに4年目のプラートを見ると言う夢は叶わなかった。獲られるのは覚悟していたからしょうがない。でも安過ぎる。正直ジャンパオロの呪縛から解き放たれて、彼はここからさらに活躍すると思う。レスターは良い買い物をしたな。まぁもう関係無い。とりあえずセリエAで対戦する事が無くて良かった。

 それ以外はMFは継続路線だが、まずトップ下が無くなってポジションも3人に減るっちゃー減るのですでにこれで手一杯なのかな。ヴェッレは残念ながら放出され、カペッツィは一応まだいるがプレシーズンもほとんど起用されていないし背番号も唯一決まっていない。放出濃厚だろう。ラミレスはFW扱いになり、プラート放出後の新加入選手レリス。キエーヴォから獲得した彼はまだFW(ウィング)をやるか右MFやるかわからない。キエーヴォマスターにお伺いしたところ、後でもう一度触れるが適性は(イン)サイドハーフとの事でやはりMFで勝負か。プラートに匹敵する選手は誰も獲れていないのが寂しいが、悪くないメンツはいる。サイドアタッカー獲得の方がプライオリティーは高いので、しょうがないか。その変わりしっかり強いFWを獲ってください。

ディフランチェスコ監督 3MF ’19-’20

     

ヤンクト(トルスビー) リネッティ(バッレート)(レリス)

     エクダル(ヴィエイラ)(カペッツィ?) 


 

 ミッドフィルダー新加入選手

1.

↑↑©nos.jpgより

Morten Thorsby  18モルテン・トルスビー

  • ポジション:MF
  • 1996年5月5日生まれ(23歳)
  • ノルウェー オスロ出身
  • 186cm 72kg
  • 昨季:ヘーレンフェン(オランダリーグ)20試合5得点
  • ノルウェー代表 1試合0得点 

 1月11日にすでに移籍が決定。しかしシーズン終了後にフリートランスファーになるために、そこまで待っての移籍となった。その為に残りのシーズンは干されるような形になってしまい、彼もその点は後悔していた。しかし7月1日から晴れてサンプの一員となり、心機一転アピールを始めている。ただMF陣は層が厚く、加入して早々に放出の噂が出るなど簡単ではなさそうだが。プラートもいなくなったので、一日も早くセリエAに慣れるようにサブから淡々とレギュラーを狙う。ちなみに18番はそのプラートの出世番号

2.

↑↑©il secolo XIXより

Mehdi Léris  26 メーディ・レリス

  • ポジション:MF
  • 1998年5月23日生まれ(21歳)
  • フランス Mont-de-Marsan出身
  • 186cm 78kg
  • 昨季:キエーヴォ 23試合0得点2アシスト

 先のキエーヴォマスターに聞いた情報によると、レリスはキエーヴォでは3センターの一角としてプレーすることが多かったが、適正としては(イン)サイドハーフ。スピードはさほど無いが、ボールコントロールと剥がしには定評がある。両足使えてクロスも普通に良い。どこに置いても安定したポジショニングと連携を見せるポリバレントな選手。去年のキエーヴォの試合を観ていて「ああ、うまいなあ」って感嘆する時は大抵Lerisだった。「巧い」タイプなので周りの環境が良くなればまだまだ伸びるとの事。期待してみよう!

 今考えると、昨季のサンプvsキエーヴォ戦でVARで取り消されたゴールを決めていたのがこのLerisだった!まぁその頃から縁があったのかもしれない。サンプもそうだし、セリエAでは昔から自チームとの対戦で活躍した選手を獲得するというパターンがスゴく多い気がする。

さて、ここでこれまでのメルカート情報のまとめ

  前号から主なところでは、ついにプラートの売却が決定。ミランで対戦することが無くて良かったが、安過ぎると思う。さらに驚きは第2GKラファエルのレディング(イングランド2部)移籍。本人的には出場機会を求めてと言う事で、サンプと双方合意の上でフリーでの移籍。これによってGKを1人探さなければいけなくなった。あとはずっと噂されていたヴェッレは同盟国のエラス・ヴェローナにレンタルで移籍。一方で決定した加入は先に紹介したレリスだけ。

※       塗りつぶしが新たに決まった移籍

IN(金額は全て推定) 

  • GKウラディミーロ・ファルコーネ(24)⇒ルッケーゼ(セリエC)からレンタルバック。
  • GKロレンツォ・アヴォガドリ(18)⇒アタランタからレンタルで加入。
  • DFエラスモ・ミュレ(20)⇒トラパニ(セリエB)から45万ユーロで完全移籍
  • DFジュリアン・チャボット(21)⇒グローニンゲン(オランダ)から370万ユーロで完全移籍。ドイツ人 
  • DFファビオ・デパオリ(22)⇒キエーヴォ(セリエB)から450万ユーロで完全移籍
  • DFジェイソン・ムリージョ(27)⇒ヴァレンシア(スペイン1部)から200万ユーロでレンタル。1,300万ユーロの買い取り義務オプション付き。コロンビア代表
  • DFトンマーゾ・アウジェッロ(24)⇒スペッツィア(セリエB)からレンタル。400万ユーロの買い取り義務オプション付き
  • DFヴァスコ・レジーニ(28)⇒SPALからレンタルバック
  • MFレオナルド・カペッツィ(24)⇒エンポリからレンタルバック
  • MFモルテン・トルスビー(23)⇒ヘーレンフェン(オランダ)よりフリートランスファーで完全移籍。ノルウェー代表
  • MFメディ・レリス(21)⇒キエーヴォ(セリエB)から250万ユーロ+ボーナスで完全移籍。フランス人
  • FWフェデリコ・ボナッツォーリ(22)⇒パドヴァ(セリエB)からレンタルバック。イタリアU-21代表 
  • FWゴンサロ・マローニ(20)⇒ボカ・ジュニオールズ(アルゼンチン)から100万ユーロでレンタル。買い取りオプション1500万ユーロ。アルゼンチン人 

  総額1415万ユーロ+3200万ユーロ(買い取りオプション全て) 

OUT (金額は全て推定)

  • GKヴィド・ベレッツ(29)⇒アポエル(ギリシャ)に買取義務オプション付きレンタルで移籍。スロヴェニア代表
  • GKアンドレア・トッツォ(26)⇒テルナーナ(セリエC)に10万ユーロで完全移籍
  • GKラファエル・カブラウ(29)⇒レディング(イングランド・チャンピオンシップリー)にフリートランスファーで移籍。元ブラジル代表
  • DFロレンツォ・トネッリ(29)⇒ナポリにレンタルバック。
  • DFエラスモ・ミュレ(20)⇒ユヴェントスに500万ユーロで完全移籍
  • DFヨアキム・アンデルセン(23)⇒リヨン(フランス・リーグアン)に2400万ユーロ+600万ユーロボーナスで完全移籍。デンマーク代表
  • DFマクシム・レヴェルベ(22)⇒キエーヴォ(セリエB)にフリートランスファーで移籍。フランス人
  • MFリッカルド・サポナーラ(27)⇒フィオレンティーナにレンタルバック。
  • MFダヴィド・イヴァン(24)⇒キエーヴォ(セリエB)に移籍。スロヴァキア人
  • MFアントニオ・パルンボ(22)⇒テルナーナ(セリエC)にレンタル移籍
  • MFデニス・プラート(25)⇒レスター(プレミア)に2100万ユーロで完全移籍。ベルギー代表 
  • MFヴァレリオ・ヴェッレ(25)⇒エラス・ヴェローナにレンタル移籍。元イタリアU-21代表
  • FWグレゴワール・デフレル(28)⇒ローマにレンタルバック。フランス人
  • FWマルコ・サウ(31)⇒ベネヴェント(セリエB)にフリートランスファーで移籍
  • FWダヴィド・コフナツキ(22)⇒フォルトゥナ・デュッセルドルフに800万ユーロで完全移籍。早くいなくなれ!  

    総額5810万ユーロ+600万ユーロ(ボーナス)

***********************

そして練習試合の結果 

8/7(水) 20:30@アルベルト・ピッコ(ラ・スペッツィア)  主審:ゲルシーニ氏(Genova出身)

 サンプドリア 5-3 スペッツィア  

得点者:前半13分ボナッツォーリ,16分Gudjohnsen, 28分マローニ

    後半2分ラミレス,5分 Pinto, 9分トルスビー,24分クアリアレッラ, 43分 Gyasi.

SAMPDORIA<4-3-3> 監督エウゼビオ・ディフランチェスコ

     ボナッツォーリ(68分クアリアレッラ)

マローニ(68分レジーニ) ラミレス(58分バーロウリ)

リネッティ(cap)(58分ヤンクト) トルスビー(71分ポンペッティ) 

       ヴィエイラ(58分バッレート)

ムッルー(46分アウジェッロ)(79分ダミーコ)デパオリ(68分ベレシンスキ)

   コリー(46分ムリージョ) フェラーリ(68分チャボット)

       アウデーロ(46分ファルコーネ)

ベンチ:FWアヴォガドリ

※この試合は、4日前のモナコ戦で出場機会が少なかった選手中心のスタメン。同じリグリア州のセリエBのクラブ、スペッツィアとの試合。

敵のGKにはサンプと選手枠の問題が巧くいかず、結果的に飼い殺しの後に放出のような形になってしまったクラピカスがいる。

ディフェンスは軽率なミスからの失点も多くて課題だらけ、とディフラが言っていたけど正直物凄く不安だ。攻撃はまだまだ発展途上ではある物の、様々な攻撃の形から、様々な選手が得点を取れている。ボナッツォーリが良い働きを見せて残留にアピールを続けている。マローニ&トルスビーもまだまだ成長途上ではあるがゴールを決めた。そして練習試合とはいえここまでノーゴールだったクアリアレッラに点が生まれた事で一安心。

ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=xkA8Ih2bNLM 

そしてもう1試合の結果

8/10(土) 20:30@エンニオ・タルディーニ(パルマ)  主審:ガリリオ氏(Pinerolo出身)

サンプドリア 1-2 パルマ  

得点者:前半6分ラミレス,22分Inglese,後半35分Sprocati

SAMPDORIA<4-3-3> 監督エウゼビオ・ディフランチェスコ

    クアリアレッラ(cap)(76分ボナッツォーリ)

マローニ(70分バーロウリ) ラミレス(88分ダミーコ)

ヤンクト(75分トルスビー) リネッティ(68分バッレート)

      ヴィエイラ(88分ポンペッティ)

ムッルー(75分アウジェッロ) ベレシンスキ(75分デパオリ)

   コリー(75分チャボット) ムリージョ(75分フェラーリ)

       アウデーロ(87分ファルコーネ)

ベンチ: -

※レギュラー候補ではエクダル、ガッビアディーニ、カプラーリが怪我で不在だった。プラート、ヴェッレ、ラファエルもいなくなり、放出濃厚なカペッツィとサーラもベンチから外れて急に選手が少なくなった印象だ。その影響もあり急遽プリマヴェーラからポンペッティとダミーコが招集された。左FWとアンカーはわからないが、それ以外はこれが来週のコパイタリアの試合、そして開幕戦のスタメンになる可能性はかなり高い。

 ディフェンスはCB2人の1対1、特に対スピードのある選手がものすごく不安だ。右SBは期待のデパオリもいるが、ベレが貫録で今のところレギュラーを守ってるっぽい。そしてこの日はヴィエイラが物凄くよかった。エクダルは怪我だったが、このままレギュラー奪取、もしくはサイドMFでスタメンを担う可能性も期待したい。

 FWではラミレスは得点は良かったが他のチャンスを外しすぎ、元々このポジションもやっていたから感覚を取り戻せばさらによくなるはず。マローニはずっとトップ下ばかりやってきて、さらに初めてのセリエAでこのポジションに挑戦するのは大変だろう。ただポテンシャルは有る。とディフラが言っていた。

ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?v=a9p07jc-n4M

 

 さて練習試合も全て終わって、次の日曜日からいよいよ公式戦が始まる。TIM CUP3回戦、クロトーネ戦。例年サンプはホームのこのコパの試合で開幕するが、今年はルイジ・フェラリスの改装が間に合わずにアウェイでの試合となる。まさにイタリアっぽい決定。

 ちなみにサンプは南部の街(カンパーニャ州より下+サルデーニャ州)での公式試合、ここ12年1回も勝っていない。どうなるか?ちなみに昨季セリエBで12位だったクロトーネ、一昨年はAにもいたし全然楽な相手では無い。サンプゆかりの選手だとFWのムスタッキオ(サンプユース出身)がいる。また個人的に好きな198cmのナイジェリア人のFW、シミーがエースなのだろう。とりあえず、コパイタリアは獲りたいタイトルだし、こんなところで負けるわけにはいかない!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

 次節:TIM CUP3回戦 2019年 8/18(日) 対クロトーネ@クロトーネ 現地15:00Kick Off(日本時間深夜23:00) 


2018-19 シーズン総括 選手寸評[2] DF編  + フィリップ・プレイン杯結果!

2019-08-05 02:03:00 | ほぼ週刊サンプ通信 '18-'19

さてシーズン総括、次はディフェンダー編。メルカートの動きを含め、各選手の去就にも注目しながら今シーズンのディフェンス陣を振り返っていきたいと思う。

 

 

 

 

 DF陣は2018-19シーズンに比べると60失点から51失点と、数字を見れば改良。しかも前半戦だけなら23失点、さらに言えば9節まではわずか4失点でリーグ最少失点を誇っていた。10-12節のミラン、トリノ、ローマとの3試合で3,4,4の合計11失点と一気に崩れてしまったのが残念な限り。まぁとにかく前年よりは守備は向上したと言えよう。

GKと両CBが変わるシーズン前はやや心配だったが、アンデルセンが首脳陣の期待通りにしっかり成長を見せてレギュラーどころかDFの中心となる。そしてその相棒は前半戦は主にトネッリ、後半戦は主にコリーの共に新加入勢が務めた。両SBは前年からほぼ変わらなかったが、2年目のムッルーが驚くべき成長を遂げて、一気に信頼できる左SBとなった。

 3年目も変わらず4バック、そして一貫して4-3-1-2を使用。基本的にはラインを高く保って裏へのボールはオフサイドを狙いにいく戦術が浸透。後半失点が増えたのは、個々の選手のパフォーマンスの悪化が主たる原因であろう。ジャンパオロ政権の悪しき慣習となってしまったが、シーズン終盤に息切れするのはハードワークを課すサッカーで肉体的、そして精神的な疲れが後半戦に出てしまっていたのか・・・?あとはDF陣全員での得点がトネッリでの1点だけというのは寂しい。流れから得点に絡むようなシーンはほぼ無かったし、セットプレーも相対的に見れば強くない。前シーズンよりは少しマシになったが、CKからの失点も多かった気がする。両SBがそんなにヘッドが強くないのはまぁしょうがないとして、CBはやはりCKから2点ずつぐらい取って欲しい物だ。

ジャンパオロ監督4バック

 ムッルー(タヴァレス) ベレシンスキ(サーラ)

    コリー アンデルセン

 (トネッリ) (フェラーリ)

※右SBはベレシンスキが安泰かと思いきや、後半戦は怪我や自身の移籍の噂などで調子を崩した。意外と?ジャンPの信頼が厚かったサーラがまずまずの出来を見せて、意外とベレシンスキが本調子でもスタメンを譲らなかった試合も見られた。CBはコリーの時はコリー、右アンデルセン。トネッリの時は左アンデルセン、右トネッリ。いずれにせよアンデルセンが軸。終盤には全然出番が無かったフェラーリにもチャンスが与えられて、来季に期待を持たせる働きを見せた。左はムッルーがシーズン通して安定した活躍を見せ、タヴァレスは残念ながら化けずにドドの悪いコピーとなってしまった。ロランド、レヴェルベ、レジーニの3人は夏には放出できなかったが、結局出番は無く冬のメルカートで揃ってレンタルで放出された。

  さて、DF陣ひとりひとりを振り返ってみる。

右SB 24 バルトシュ・ベレシンスキ 6 前シーズンの活躍から、ビッグクラブへのステップアップの為にがっちりレギュラーを確保するかと思われたが、意外と伸び悩んだ。怪我もあったがやや物足りない成績に。また、シーズン中に将来はビッグクラブに移籍したと言うインタビューの発言もティフォージの反感を買った。結果、逆にビッグクラブが遠のいた印象。攻守ともにかなり精力的に動き回るが、抜群のスピードやテクニックがあるわけではない。ディフランチェスコ政権の今季、おそらくより攻撃的なスキルが求められると思う。現状で右SBが3人いるので、良いオファーが来たら放出されるだろう。ポーランド代表には継続して選ばれているが、左もやったり完璧なレギュラーではない。(27試合24先発/0ゴール/2アシスト)

CB 3 ヨアキム・アンデルセン 7 今季のサンプ守備陣の柱。首脳陣の期待通りの成長を見せてがっちりレギュラーを確保して守備陣を統率。恵まれた身体を活かした守備だけでなく、ジャンパオロの求めるDFラインからのパスでのしっかりした組み立てでも光っていた。弱点は足がそんなに速くない事か。ムスタフィ⇒シュクリニアール⇒と来たサンプが育てた若くて優秀な外国人センターバックの系譜を継いだ彼は、同じく移籍の道を辿る。フランスリーグのリヨンに2400万€+600万€ボーナスで完全移籍。今季一番の放出となるか。まぁ毎年誰かしら犠牲にしないといけないので、これはしょうがないと思う。正直シュクリニアールよりは下だと思うし、セリエAで対戦しなくてすむし。デンマーク代表で活躍したら応援してあげよう(32試合32先発/0ゴール/1アシスト)

CB 15 オマール・コリー 6 ガンビア代表のキャプテン、クリバリ2世になれるのではと勝手に思っていた私の期待よりは下回ったが、ギリギリ及第点か。アンデルセンの相棒をトネッリと争った。前半戦はトネッリに分があったが、セリエAに慣れてきた後半戦は徐々にスタメンを奪う回数が増える。身体能力を生かした守備は徐々に強さを見せてきたが、たまにポカがあった。体調不良を抱えていたらしいが、私が生で観たラツィオ戦では失点に直結するミスを犯して戦犯になってしまった。またファール及びカードをもらう回数も多く、ここら辺が課題か。まだまだ伸びる要素はあると思うので、2年目の今季に期待したい。(21試合21先発/0ゴール/0アシスト)

左SB 29 ニコラ・ムッルー 7 開幕前は左SB補強無いと厳しいなーと思っていたし、レギュラー候補を獲得して彼は控えだろうと思っていた。しかし驚くべき成長を遂げて、レギュラーとして1年間左SBを守り通した。もともと攻撃はセンスあったが、守備面でのひ弱さが消えて顔つきにも自信がついてきた。アシスト5個は調べてないけど、ほぼ間違いなく全て左サイドからのクロスだろう。左SBと言うのは慢性的にサンプの弱点ポジションと私は思っており、ここに左利きの美しいクロスがあげられる生粋のイタリア人がレギュラーで出てくるのは私は嬉しい。過去にはミケーレ・セレーナ、トネッリ、ベッタリーニ(ちょっと違うか?)、ピサーロあたりか。ここら辺の選手は越えて行って欲しい(35試合34先発/0ゴール/5アシスト)

左SB 22 ジュニオール・タヴァレス 4 元々ばくち的に獲った選手なのかもしれないが、結果的にはドドの二の舞となってしまった。記憶に残ったのはタトゥーの数の凄さぐらいか。まぁわずか3試合の出場機会はそこそこ頑張っていたが、ムッルーが予想以上の成長を見せたので、出番はほぼ無かった。やはりブラジルのSBは諸刃の剣なのかなぁ(3試合2先発/0ゴール/0アシスト)

右SB 7 ヤコポ・サーラ 6 右SBのレギュラーを奪われて、ティフォージの評判もあまり良くなかったが意外とジャンパオロの信頼は厚かった。その期待に応えて、ベレシンスキが調子を崩した時にはまずまずの働きを見せた。そのかいあって、終盤戦はベレがいる時にもスタメンで使われたりした。元々サイドハーフやウィングもやっていた選手で、若くしてチェルシーに青田買いされたように攻撃面では何らかの片鱗は残っている。ディフランチェスコ監督になって、練習試合で3トップの右ウィングで使われたりもしてビックリ。守備はやはり全幅の信頼は置けないが。ベレのところでも言ったが、彼かベレのどちらかは放出されるだろう。(21試合16先発/0ゴール/1アシスト)

CB 26 ロレンツォ・トネッリ 5.5 移籍期限ギリギリで獲得されたが、エンポリ時代にジャンPの薫陶を受けていた事もありすんなりチームに溶け込む。層の厚いナポリでは出場機会は阻まれたが、攻撃力のあるセンターバックとして序盤戦は順調にレギュラーを掴んだ・・・・かに見えた。9節までリーグ最少失点を記録していたのはアンデルセンとトネッリの2人とも調子が良かったのが大きかった。ハイライトはアタランタ戦で彼のゴールで1-0で勝った試合。しかし、徐々に調子を落として守備面で脆さが目立つようになってくる。それと同時にコリーもセリエAに慣れてきて、年をまたぐと立場が逆転した。また、出場試合が20試合を超えると買取義務オプションが発生するという契約でもあり(それが結構高かった)、おそらくフロントの圧力からジャンパオロもトネッリの出場機会を制限するようになる。ここら辺はシビアだなぁと思った。最終的に図られたように19試合の出場。残念ながら更新されずにトネッリは1年でサンプを去る事ににある。変な風貌と言い好きなタイプの選手だったので、3年前ぐらいにナポリに行く前にサンプに来て欲しかった。ボリアスコでサインの出待ちをしていた時に守衛に聞いたところ、トネッリが一番神対応するらしい。実際ものすごく良いヤツで、色々質問にも答えてくれた。(19試合17先発/1ゴール/0アシスト)

CB 25 アレックス・フェラーリ 5.5 前シーズンのジャンマルコ・フェラーリが去って、新たにアレックス・フェラーリが加入。同じCBだが利き足も違うし、タイプは全然違う。前半戦は全く出番はなかったが、徐々に成長してシーズン最後はアンデルセンの怪我やコリーの出場停止、トネッリを19試合以上出さないという事で連続してスタメンで使われた。ディフェンスは機動力もそこそこあるし、結構しっかりしている。今季もレギュラーは厳しいとは思うが、貴重なバックアップとしては存在意義はあると思うし、まだ若いから更なる成長を見せて欲しい。(6試合6先発/0ゴール/0アシスト)

***途中放出選手*** 

左SB/CB 19 ヴァスコ・レジーニ ND ついにサンプのレジェンドも一度放出される。昨夏に重症を負ったために、夏のメルカートでは売れず。しかし10月頃に復帰するもののサンプでは全く出番が無く。冬のメルカートでスパルにレンタル移籍。レンタルだったために夏のキャンプはサンプで参加しているが、かつてキャプテンマークを巻いた男も本当の正念場だ。ユースも含めてサンプドリアでの在籍期間だけは今や現役トップだろう。(0試合0先発/0ゴール/0アシスト)

右SB 95 ガブリエレ・ロランド ND 右SBの3番手という事で、夏のメルカートでは売れずに残ったが結局全く出番が無かった。冬のメルカートでセリエBのカプリにレンタル移籍。帰ってはきたが、この夏にレヴェルベとセットでセリエBに落ちたキエーヴォに完全移籍で放出された。デパオリをくれた代わりと言う意味合いもあるのだろう。残念ながらサンプでは活躍できなかったがBではある程度やれるのではないか?(0試合0先発/0ゴール/0アシスト)

CB 18 マクシム・レヴェルベ ND CBの5番手(レジーニ入れると6番手か?)という事でこちらも夏は売れなかったが全く出番はなかった。冬のメルカートでカリアリにレンタル移籍。しかしそこでも全く出番は無かった。上で述べた通りロランドとセットでキエーヴォに完全移籍。いよいよ彼のサッカー人生も正念場になってくる。ロランドより厳しいのは彼がフランス人だから、いつまでもイタリアにいられるかもわからないし…(0試合0先発/0ゴール/0アシスト)

 

 

  DF陣はもうすでにかなり移籍が進んでいる。と言うかもうほぼ完成しているかもしれない。現在のところ

残留 = ベレシンスキ、サーラ、フェラーリ、コリー、ムッルー、レジーニ

新加入 = デパオリ、ムリージョ、チャボット、アウジェッロ、(ミュレ)

放出 = アンデルセン、トネッリ、タヴァレス、ロランド、レヴェルベ

ミュレを括弧にしたのは、獲得したもののキャンプに召集されておらず基本的にはどこかにレンタルで出される予定。ただ、ここに来てユーヴェが獲得を狙っていると言う噂も出てきている。

⇒って書いていたら本当にユーヴェに獲られてしまった。500万€だって。まぁ残念だけど1月に45万€で獲得して、何もしなくて500万€になった。1月の時点で獲得合戦に負けて逃したと思えばお金が入ってくる分良いか。これも金の亡者フェレーロマジックなのか…まだどこの馬の骨ともわからんし。ユーヴェではU-23に放り込まれるみたいだが、その後レンタルに出されてユーヴェに戻れずにどっか中堅クラブに買い取られる流れが濃厚なのかな?まぁ日本語表記も「ミュレ」にするか「ムレ」にするか「ミュール」とか書いているとこも有ったし迷っていたから、別にいらないか(笑)

そして右SBのベレサーラのどちらかとレジーニは放出候補であろう。ベレはCB試されたりもしていたが。ベレを売ればある程度のお金にはなる、ただ戦力としてはサーラよりベレが上。特にサーラとデパオリは似たようなタイプになってしまうから・・・と言ったところ。2人売ったとしたらそれで8人。まぁバランスは取れているが、ムリージョも諸刃の剣的なところはあるので、獲るとしたらもう1人CBか。

ディフランチェスコ監督4バック ’19-’20

ムッルー(アウジェッロ)  デパオリ(ベレシンスキ/サーラ)

     コリー  ムリージョ

   (チャボット)(フェラーリ)

   (レジーニ) 

 

 ディフェンダー新加入選手

1.

↑↑©revista semanaより

Jeison Murillo  21 ジェイソン・ムリージョ

  • ポジション:DF
  • 1992年5月27日生まれ(27歳)
  • コロンビア カリ出身
  • 182cm 78kg
  • 昨季:ヴァレンシア 1試合0得点/バルセロナ 2試合0得点
  • コロンビア代表 28試合1得点 

 一番の目玉はこのムリージョの獲2015-16シーズンからインテルのレギュラーCBを張ったバリバリのコロンビア代表。その後ヴァレンシアに移籍するが、そこで怪我をしてしまってややトーンダウン。昨季は怪我は治って冬にバルセロナにレンタルで移籍したが、さすがにほとんど出番は無かった。レンタル元のヴァレンシアから200万ユーロ+買い取り義務オプション1200万ユーロで獲得。南米のCBらしくテクニックも有れば、セリエAのディフェンス経験も十分ある。怪我さえ治ってれば期待大だが、今は大丈夫でもまた故障しそうだしちょっと怖い面もある。シルヴェストレ+@のようになってくれる事を祈る。個人的には12月まで彼が怪我しないで活躍すれば、今年のユニは彼で買うと決めている

2.

↑↑©chievoveronaより

Fabio Depaoli  12 ファビオ・デパオリ

  • ポジション:DF
  • 1997年4月24日生まれ(22歳)
  • イタリア Riva del Garda出身
  • 178cm 71kg
  • 昨季:キエーヴォ 33試合0得点4アシスト

 昨季の冬のメルカートから噂になっていたデパオリ。キエーヴォがB落ちして早々、かなり早い段階で移籍が決まった。450万ユーロで完全移籍。若いし良い獲得だと思うが、サンプがこんなにあっさり完全移籍で獲得を決めるのは珍しい。期待の表れか?元々MFだったが、昨季に右SBにコンバートされた。どっかで聞いた経歴だとお気づきの方もいると思うが・・・・そう、同僚となったサーラだ。タイプ的にも彼にすごく似ていると思う。昨季のキエーヴォのno.1のアシスト数を誇る通り、縦への突破を得意としてそこからのクロスが十八番。ディフェンスをこれから経験積んでいく必要有ると思うが。バランス型のベレシンスキとのレギュラー争いは面白い。

3.

↑↑©augello twitterより

Tommaso Augello  3 トンマーゾ・アウジェッロ

  • ポジション:DF
  • 1994年8月30日生まれ(24歳)
  • イタリア Milano出身
  • 180cm 70kg
  • 昨季:スペッツィア(セリエB) 32試合1得点5アシスト

 ちょっとしたシンデレラストーリーを描いているアウジェッロ。ミラノ郊外のCimianoと言う、ミランがたまに有望な選手を買っていくスクール出身。ちなみにデシーリオもそこの出身だ。しかしフィジカルが弱いという事でミランの下部組織のお眼鏡にかなわず、その後主戦場はセリエDになった。ポンティソーラと言うクラブで3年間プレー。その後セリエCのGiana Erminioと言う出来たばっかりの新興クラブで3年、2017年にやっとセリエBにたどり着く。同じリグーリア州のサンプのご近所さんSpeziaに加入。そこではなかなかの活躍を見せて、昨季は躍進したスペッツィアの年間MVPとも呼べる活躍をした。400万ユーロで買い取りオプション付きのレンタルで加入。堅実な守備と縦への推進力、ピュアな左利きからの良質なクロスで昨季は5アシストを記録。とりあえず、ムッルーとタイプは似ているが脅かせる存在になるか?

4.

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Julian Chabot  ? ジュリアン・チャボット

  • ポジション:DF
  • 1998年2月12日生まれ(21歳)
  • ドイツ Hanau出身
  • 195cm 85kg
  • 昨季:グローニンゲン(オランダ) 29試合1得点

 彼もサンプは早くから手を付けて、5月には獲得が決まっていた。エールディヴィジ(オランダ1部)のグローニンゲンから370万ユーロで完全移籍。ムスタフィ、シュクリニアール、アンデルセンと続いたサンプが育てて高く売ったCBの系譜を彼に継がせようとしている。195㎝の恵まれた体格を生かした強い守備が当然予想される特徴。サンプの巨人と言えば、モリス・カロッツィエリを思い出す。彼もほぼ同じ体格だった。まだ20歳ぐらいの時にサンプでデビューしたのであまりサンプでは活躍できなかったが、その後アタランタやパレルモなどでそこそこ活躍した。やはりこの体格は真似したくても真似できない長所であり、あとはセリエAの緻密な守備をいかに早く学べるか。「タイプは違うが、同胞のムスタフィの歴史を繰り返したい」って言っていたが、活躍するのは良いけど別に出て行くところまで絶対真似しないんで良いんだよ(笑)。キャンプで軽い怪我をして、まだあまり試合でプレーする姿見ていないのが少し不安だが。彼が良ければCB陣は安泰になるだろう


さて、ここでこれまでのメルカート情報のまとめ

 前号から主なところではアンデルセンの売却が決定。まぁセリエAで対戦しなくて済むという事と、2400+600万ユーロはまぁ悪くは無いのでしょうがないんじゃないかな?代わりはムリージョとなった。その他では、昨季までサンプのプリマヴェーラ監督だったシモーネ・パヴァンがサンプの提携クラブVIS PESAROの監督となった。今季も今のところプリマヴェーラから4人VIS PESAROに行くことが決まっており、ますます関係は強固となる

IN(金額は全て推定)

 

  • GKロレンツォ・アヴォガドリ(18)⇒アタランタからレンタルで加入。
  • DFエラスモ・ミュレ(20)⇒トラパニ(セリエB)から45万ユーロで完全移籍
  • DFジュリアン・チャボット(21)⇒グローニンゲン(オランダ)から370万ユーロで完全移籍。ドイツ人 
  • DFファビオ・デパオリ(22)⇒キエーヴォ(セリエB)から450万ユーロで完全移籍
  • DFジェイソン・ムリージョ(27)⇒ヴァレンシア(スペイン1部)から200万ユーロでレンタル。1,300万ユーロの買い取り義務オプション付き。コロンビア代表
  • DFトンマーゾ・アウジェッロ(24)⇒スペッツィア(セリエB)からレンタル。400万ユーロの買い取り義務オプション付き
  • MFモルテン・トルスビー(23)⇒ヘーレンフェン(オランダ)よりフリートランスファーで完全移籍。ノルウェー代表
  • FWゴンサロ・マローニ(20)⇒ボカ・ジュニオールズ(アルゼンチン)から100万ユーロでレンタル。買い取りオプション1500万ユーロ。アルゼンチン人

 

  総額1165万ユーロ+3200万ユーロ(買い取りオプション全て) 

 

OUT (金額は全て推定)

 

  • GKヴィド・ベレッツ(29)⇒アポエル(ギリシャ)に買取義務オプション付きレンタルで移籍。スロヴェニア代表
  • GKアンドレア・トッツォ(26)⇒テルナーナ(セリエC)に10万ユーロで完全移籍
  • DFロレンツォ・トネッリ(29)⇒ナポリにレンタルバック。
  • DFエラスモ・ミュレ(20)⇒ユヴェントスに500万ユーロで完全移籍
  • DFヨアキム・アンデルセン(23)⇒リヨン(フランス・リーグアン)に2400万ユーロ+600万ユーロボーナスで完全移籍。デンマーク代表
  • DFマクシム・レヴェルベ(22)⇒キエーヴォ(セリエB)にフリートランスファーで移籍。フランス人
  • MFリッカルド・サポナーラ(27)⇒フィオレンティーナにレンタルバック。
  • MFダヴィド・イヴァン(24)⇒キエーヴォ(セリエB)に移籍。スロヴァキア人
  • MFアントニオ・パルンボ(22)⇒テルナーナ(セリエC)にレンタル移籍
  • FWグレゴワール・デフレル(28)⇒ローマにレンタルバック。フランス人
  • FWマルコ・サウ(31)⇒ベネヴェント(セリエB)にフリートランスファーで移籍
  • FWダヴィド・コフナツキ(22)⇒フォルトゥナ・デュッセルドルフに800万ユーロで完全移籍。早くいなくなれ!  

     

    総額3710万ユーロ+600万ユーロ(ボーナス)

     ウィングの補強がなかなか決まらない。様々な名前が出てくるが噂で終わってしまってる感があり。まだ可能性があるところで

  • ヴェルディ(ナポリ)

  • リゴーニ(ゼニト)

  • ベン・アルファ(レンヌ)

早く決めないと、チームに馴染めないで開幕と言う事になってしまう。もう大分遅いけど・・・

そして練習試合の結果

フィリップ・プレイン杯 8/3(土) 19:30@ルイ2世スタジアム(モナコ)  主審:ハメル氏(フランス出身)

サンプドリア 0-1 モナコ  

得点者:後半5分ファルカオ

SAMPDORIA<4-3-3> 監督エウゼビオ・ディフランチェスコ

    クアリアレッラ(cap)(69分ボナッツォーリ)

ヤンクト(69分トルスビー) ラミレス(69分バーロウリ)

 リネッティ(46分マローニ) プラート(79分バッレート)

       エクダル(46分ヴィエイラ)

アウジェッロ(69分ムッルー) ベレシンスキ(79分デパオリ)

   コリー(79分レジーニ) ムリージョ(69分フェラーリ)

       アウデーロ(79分ファルコーネ)

ベンチ:FWガッビアディーニ

※よくよく見たら先発はアウジェッロとムリージョ以外は去年からいたメンツ。アウジェッロのとこも本来レギュラーは去年からいるムッルーの可能性が高い。でも監督変わってポジション変わって、サッカーはこうも変わるのか。やはり縦に早い攻めが目立つ。そしてジャンP時代よりは大味。ディフェンスで押し込まれてる時は、ウィング2人もかなり下がってディフェンスしており、その場合4-5-1のような形になっていた。1人残ってポストやったりCFの働きも大変になると思われ、サパタならともかくクアリアレッラにこの働きをしながら昨季並みのゴールをと言うのはかなりきついと思う。補強を含めて早めに3トップを整備したい。また、ディフラも獲られるまではプラートをちゃんと戦力で考えてるようだ

来週開幕のモナコとコンディションの差は否めない。またフランス人主審に無さそうだったオフサイドでゴール取り消されたから結果は別に良いけど…でも不安の残る試合だった。ムリージョも期待よりは全然ダメ。今季は点は取れるけど失点も増えそう。格下には強いが強豪には弱そう。新戦力でアウジェッロ、デパオリ、トルスビーはなかなか面白いと思われる。

ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?time_continue=8&v=OTj_-lTBTmA


今後の日程 

  • 8月7日(水)20:30 Sampdoria vs Spezia (stadio “Picco”, Spezia)
  • 8月10日(土)20:30 Sampdoria vs Parma (stadio “Tardini”, Parma)

あっという間に練習試合もあと2試合。次はアウジェッロの古巣、スペッツィアとのリグーリアDERBY。あと14日後にはコパイタリア、そしてその翌週は早くも開幕戦とあっという間だ。ちなみにサンプの開幕戦はラツィオ戦。25日(日)の20:45からのナイターになったようだ

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

 


2018-19 シーズン総括 選手寸評[1] GK&監督編 + 新加入選手情報!!

2019-07-28 02:27:29 | ほぼ週刊サンプ通信 '18-'19

今日サンプはPonte di Legnoのキャンプを打ち上げた。毎年、いつかはサンプのこの夏のキャンプを観に行ってみたいと思っているのだが、今年も結局その夢はかなわなかった。確か5年目なるこのPonte di Legnoでのキャンプ。ハーフジップのトレーニングを着ている選手もいるぐらいだから、この真夏ながらある程度涼しい高原地なのだろう。ここなら家族のバカンスと言う事で喜ばせ、イタリアのザ・ど田舎を体験させながら選手のサインを貰いまくれる。ずっとそうは思っているのだが、なんせ東京から10000㎞のところに行くのはそう簡単ではない。

こんなタイミングで昨季の総括をするなんて我ながら頭がおかしいんじゃないかとは思うが、なかなか更新をサボっていたからしょうがない。ただ今まさに佳境になりつつある今年の補強を見る上でも昨季との対比は重要。仮に1年後にこの記事を読み返す事があれば、この遅さは大した問題にならないと思うので今更昨季を振り返りつつメルカートをリアルタイムに見ていきたいと思う。ちなみに7月29日(月)にセリエAの日程が発表されるが、開幕戦は8月24,25日の土日のところ。そしてサンプの公式戦デビューはその前の週の日曜に、ここ数年通りTIM CUPでスタートする事が決まっている。夏のメルカートの期限は9月2日(月)夜20:00(もちろんイタリア時間)まで。一方冬のメルカートは1月2日~1月31日までと発表されている。

さて、まずは2018-19シーズン総括 監督&GK

 

監督 マルコ・ジャンパオロ 6.5 3年目となる昨シーズン。結局前半戦は良くて後半戦失速するというサンプでのジャンパオロ政権を完結するシーズンとなってしまった。前半戦、18節が終わった時点では5位。2018年最終戦の逆賊ユーヴェ戦でVAR粗探し名人の努力の結晶とも言えるゴール取り消しにより悔しい負け方をしたが、全然まだまだEL、下手すればCLまで狙える位置で前半戦を終えた。前年より得点は増加、失点は減少。さらに課題のアウェイも少しは勝てるようになった。しかし激変は無かった。もちろん私個人的にはジャンパオロのサッカーは大好きで、現在のサンプの補強でジャンパオロが指揮を取った時の限界なのだとは思う。もっと良いスカッドを与えれば更なる結果を出す監督だとは思う。退任も決まった事だし、3年間のトータルで良い点と悪い点を振り返る。

良い点

・強豪相手にもブレずに細かくショートパスを繋ぐポゼッションサッカーを貫く

・掛川西校ばりの細かいフラッシュパスが決まった時の美しい流れの中からの得点

・ゾーンをコンパクトに保ち、4バックが連動して組織で守る守備

・DERBY6戦で4勝2分け、負け無しと言う素晴らしい結果

・若手の積極的な登用・育成

悪い点

・格下に引いて守られた時、ボールは持てるが無意味なパス回しで終わるケースが多い

・そうなった時の効果的な打開策が乏しい

・トップ下を潰される、もしくは調子が悪いと攻め手が激減

・これは個人的にだが、GKからの細かい繋ぎはハラハラするだけで、あまり効果的だった事が無い気がする

・サパタを放出した事

2017-18シーズンが間違いなくキャリアハイだと思っていたクアリアレッラが更なる進化を遂げて得点を量産し続けて得点王までになる。これは間違いなくジャンパオロの功績だろう。18-19シーズンはまさに彼の為にあったシーズンで、彼が失速すると勝てなくなった。その相棒に、ジャンパオロは自分のサッカーに合わないという事でサパタを切ってデフレルを取った。大反対だったがデフレルも序盤は活躍して、私はジャンパオロに「やっぱりごめんなさい」と言おうと思った。しかし最終的にはサパタが爆発してアタランタがCLに行った。この点に関しては私はジャンPの責任が4割、フロントの責任が6割だったと思う。ジャンパオロがサパタを使いこなせなかったのはまぁしょうがないにしろ、直接のライバルのアタランタにしかも大した金額でなく売ったのは最大の失敗だ。今シーズンのアタランタの躍進はサンプの責任が大きい。

 さて、ジャンパオロは残念ながらミランに行ってしまって代わりにディフランチェスコが来る事になった。個人的には様々な候補が上がっていた中では一番良い選択をしてくれたとは思っている。ただ、キャンプが始まるとかなり不安な面も出てきた。ディフラのコメントを聞いてると、やたらウィングやサイドハーフに「とにかくピッチをワイドに使えと言ってる」と言う発言が多い。4バック、攻撃的なサッカー、若手を上手く起用するなどの類似点が多いと思っていたが、ジャンPとディフラでは実は真逆な点も有ったのだ。中盤の4人をコンパクトにして、細かいパス回しで中央から攻めるジャンパオロ。それに対してディフランチェスコは4‐3‐3で、中盤もFWもワイドにピッチを使って、そこからクロスなりカットインや対角線のラストパスで攻めていく。中央に密集するのに慣れていた選手がディフラに言われるのは当然だろう。

仮にジャンパオロが4年目も続投していたら、メルカートの結果である程度順位は予想できたんだと思う。ただ今年は、今後のメルカートでどういう選手が取れるかもかなり影響するし、ディフラのサッカーがフィットするかしないかもわからない。だから両極端の可能性がある。久々にドキドキのシーズンとも言えよう。最近でいうと、デルネーリがサンプを率いたシーズンのようになれば良いなぁと思っている。

さてウィングは誰になるのでしょうか??

 


 GK編

GK 1 エミル・アウデーロ 7.5 この若きイタリアU-21代表GKに賭けたサンプは正解だった。まず、面構えが良い。22歳とは思えないほど、ベテランとかにミスしたら怒る。負けん気も強いだろうし、若さなりの素晴らしい反射神経で幾度もピンチを救った。珍しくやらかした試合が33節のボローニャ戦ぐらいかな?あとはシーズン通して安定していた。ユーヴェから2000万ユーロ(その内400万は個人的に期待していたプリマヴェーラのピータースを譲渡)で買い取りと言う英断をサンプがしたのは称えたい。正直まさかGKにこの金額、しかもやや先行投資的にユーヴェにこの金額を払ってアウデーロを買ってくれるとは思わなかった。いざ買ってくれちゃうと、ちょっと高過ぎるなじゃないか?とか思ってしまうが、素直に喜ばないとバチが当たる。これで引き抜かれるまではGKは安泰だろう。

課題は、足元の技術が少し不安。ジャンパオロにものすごく細かいパス回しをやらされていたが、シーズン中いつかは失点につながるやらかしをするんじゃないかと思っていたが、意外と乗り切った。あとPKを少し止めてくれれば。前任のヴィヴィアーノがPKストッパーとして最後神がかっていたから余計そう思ってしまうのだろうが。イタリアアンダー代表でもナポリのメレトとのレギュラー争いに現時点では負けているので、まだまだ成長していって欲しい(36試合/51失点)

GK 33 ラファエル・カブラウ 6 ナポリから加入したが、アウデーロとの争いに敗れて第2GKとしての役割を全う。シーズン最後の2試合とTIM CUPで出場機会をもらったが、やはりアウデーロと比べると見劣りした。ただその2試合で結果無失点なのと、性格が良くて第2GK向きなのを含めて6点をあげよう。ブラジル代表経験があったり、何気に経験値はアウデーロより有るのだから良い兄貴分的に今後もサポートしてくれれば。(2試合/0失点)

GK 72 ヴィド・ベレッツND 17-18シーズン、プッジョーニとトレードで第2GKとして冬のメルカートでベネヴェントから加入。2シーズン目となったが、第2から第3GKに格下げとなって全く出番はなかった。一応スロヴェニア代表ではあるが、そちらでも第3GKを務める。さすがに移籍が決まって、来季はギリシャリーグのアポエルでプレーする。サンプ魂を胸に、頑張って!(0試合/0失点)

*さて、ここでGKのメルカート情報を少し。

2019-20シーズンのGK陣はもう陣容が固まってこれ以上動かないだろう。第3GKのベレッツが移籍して、レンタルバックのファルコーネが第3に。そして期待の17歳のロレンツォ・アヴォガドリをアタランタからレンタルで獲得。とりあえずプリマヴェーラの正GKか?化けそうなら買い取り交渉するのかな?そしてずっと第3務めたり、レンタル出されたりを繰り返していたトッツォはついにサンプから完全移籍で出て行く事が決まった。同盟国のテルナーナへ、3年契約で移籍。彼の年齢を考えるとラストチャンスだろうし、悪くないだろう。ちなみにFBで友達になっているが、めちゃくちゃ良いやつで奥さんがカワイイ。

In Bocca al Lupo ANDREA!!

 

IN

  • GKウラディミーロ・ファルコーネ(24) Wladimiro Falcone
   1995年4月12日 ローマ生まれ
   195㎝85㎏
   セリエCのルッケーゼからレンタルバック。ずっとサンプからレンタル生活が続くが、年齢的にもそろそろ正念場だ
  • GKロレンツォ・アヴォガドリ(17) Lorenzo Avogadri
   2001年8月21日 ベルガモ生まれ
   190㎝80㎏ 
   アタランタからレンタルで加入。まず名前が非常に覚えにくい。私事で恐縮だが、今仕事でギリシャのカラスミを売ろうとしていて、カラスミをギリシャ語でアヴゴタラホと言う。それと混ざってしまうのだ(関係ないか(;^_^))。サンプファン的にはこの年で話題になっているGKと言うと、”オレジーナの鷲”と言う異名で期待されていたヴィンチェンツォ・フィオリッロを思い出してしまうが、彼は結局サンプでは大成しなかった。そうならない事を祈る。


 
夏の練習試合
さて、最後にここまでの練習試合の結果とこれからの日程を少し。フォーメーションだけ載せておくので、現時点でのチーム状況を想像して楽しんでください。ちなみにここまでのディフラは一貫して4-3-3です。
  • 7月17(水) Sampdoria 15-0 Sellero Novelle 
前半 7′ 24′ 29′ 39′ Verre, 8′ Gabbiadini, 30′ Caprari, 38′ Murillo
後半 8′ Maroni, 10′ 27′ 40′ Bonazzoli, 38′ 39′ Sala, 43′ 44′ Thorsby.

<前半>    

カプラーリ  ヴェッレ ガッビアディーニ

ヤンクト          プラート(CAP)

       ヴィエイラ

アウジェッロ      ベレシンスキ

    コリー  ムリージョ 

      ラファエル

 ※ヴェッレが偽の9番!

 

<後半>    

 

マローニ ボナッツォーリ サーラ

リネッティ       トルスビー

     バッレート(CAP)

 

ムッルー        デパオリ

  チャボット フェラーリ

      ファルコーネ

※サーラが右のウィング!

去年も同じ相手で練習試合をスタートさせたが、去年は17-0だった

  • 7月20日(土)Sampdoria A 3-0 Real Vicenza A 30分ハーフ
後半16′ 30′ (pk) Ramirez, 20′ Praet.

カプラーリ クアリアレッラ(CAP) ラミレル

     (後半17分バーロウリ)

リネッティ(後半21分カペッツィ) プラート

       エクダル

ヤンクト           サーラ

   ムリージョ フェラーリ 

      ラファエル

 ※クアリア合流。プリマヴェーラからバーロウリが昇格・デビュー

  • 7月20日(土)Sampdoria A 8-2 Real Vicenza B 30分ハーフ

前半 4′ Bonazzoli, 14′ 19′ Verre, 18′ Vieira, 26′ Kyriakidis, 28′ Gabbiadini

後半 2′ (PK) Gabbiadini, 8′(PK) Konstantinidis, 20′ Vieira, 23′ Bahlouli.

マローニ ボナッツォーリ ガッビアディーニ

     (後半3分バーロウリ)

ヴェッレ(後半13分カペッツィ) トルスビー

     ヴィエイラ

アウジェッロ        デパオリ

  コリー ベレシンスキ(cap)

    ファルコーネ(後半17分アヴォガドリ)

※ベレのCBテスト、そしてキャプテン!

後半、バーロウリの胸トラ2回からオーバーヘッドのスーパーゴール。やはり只者ではない・・・

↓↓これがそのバーロウリ。私期待no.1の若手だ

© foto www.imagephotoagency.itより

  • 7月24日(水)Sampdoria 4-0 Pro Patria
前半 22′ Bonazzoli, 25′ Gabbiadini, 45′ Jankto
後半 45′ Bahlouli.

<前半>    

カプラーリ ボナッツォーリ ガッビアディーニ

ヤンクト        プラート(CAP)

      エクダル

サーラ         ベレシンスキ

    コリー  ムリージョ 

      ラファエル

 ※左SBが怪我で2人とも不在!

<後半>    

マローニ クアリアレッラ(cap) ラミレス

(25分バーロウリ)

リネッティ       トルスビー

     ヴィエイラ

ヤンクト(14分バッレート)   デパオリ

  コリー(14分レジーニ) フェラーリ

     アウデーロ

※イタリアU-21代表のEUROで合流が遅れたアウデーロ。この日が実戦デビュー

ヤンクトの左SB!

今後の日程
  • 8月3日(土)19:30 Sampdoria vs Monaco (stadio “Louis II”, Principato di Monaco)
  • 8月7日(水)20:30 Sampdoria vs Spezia (stadio “Picco”, Spezia)
  • 8月10日(土)20:30 Sampdoria vs Parma (stadio “Tardini”, Parma)

あっという間にキャンプも終わって、練習試合もあと3試合。その翌週はコパイタリア、そしてさらに翌々週は早くも開幕戦とあっという間だ。ちなみに練習試合は全てアウェイだが、ルイジ・フェラリスでは今、芝の張替え作業が行われている。イタリアの工事あるあるで、開幕に間に合うか微妙・・・少なくともコパ・イタリアはほぼ間に合わないのが確定のようで、他のところで3回戦を戦うハメになるようだ。


メルカートは前回の更新からはCBにコロンビア代表のムリージョ、そして左SBにアウジェッロを補強していてDF・MFはある程度整備されてきているが、とにかくディフランチェスコの肝とも言えるウィンガーの補強がなかなか決まらない。一番候補のナポリのヴェルディは、サンプは8月のセールを待っているとか。 

というわけで次回までに補強が進んでいる事を祈る!

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 


2018-19 SERIE A 第27節 SAMPDORIA 1-2 Atalanta 手痛い敗戦…

2019-03-10 17:01:00 | ほぼ週刊サンプ通信 '18-'19
全然更新しなかった間にいつの間にかシーズン終わってしまった。まぁせっかくネタは有るので備忘録として。
みなさんも3月に一旦戻ってください(笑)
18-19シーズンを振り返る意味でも駆け足で一応見ていきましょうかねー
ハイライト見れば結構懐かしくて楽しめるかも!?
SERIE A 第27節 3/10(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)  主審:ファブリ氏(Ravenna出身)

サンプドリア 1-2 アタランタ  

得点者:後半4分サパタ、22分クアリアレッラ(PK)⑳、32分ゴセンス

↑↑©telenordより

EL圏内を争う直接対決は、ホームで惜敗。勝ったのは今回もSUDだけ

左はSampierdarenese、右はAndrea Doriaのユニフォーム。この2チームが合併してSAMPDORIAができた

[試合前情報] 

 この時点ではアタランタ勝点41に対してサンプ勝点39とまだまだCLやELを争っていた。順位が近い直接対決、裏切り者のイリチッチやジャンPに見放されてしまったサパタと言うサンプにいてもおかしくなかった選手との対決、さらにユニはJOMA同士での対決でもあった。サンプは前身の片割れサンピエルダレネーゼの120周年という事で、SAMPIERDARENESEの復刻記念ユニで登場した。ちなみにこの重要な試合の前にAWAYっぽい白のユニにして、アタランタにホームユニを着させてしまうのはなんか嫌だなと思った記憶がある。

 今季のアンダータのアタランタとの対決ではアウェイながら実は1-0で勝っている。トネッリのヘッド。トネッリが点を取れるDFとして、これでレギュラーを確固たるものにしていくのかなと思った試合だ。この時期のアタランタは最悪の状態で、この8節を終わった時点でまさかアタランタがCL出場権を獲得するなんて、70年間アタランタ一筋の熱狂的なベルガマスコでも思わなかったはずだ。

https://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/65c6ad8b07908ab37412acdd97b05e41


さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。出場停止は無し、トネッリラミレスが怪我から回復してベンチには入ってきた。この直前のインテビューで、ベレシンスキがいつかはサンプから移籍したいと答えた。それでややティフォージから冷たい目を向けられ始めた。そのお灸を据える意味もあるのか、この試合はサーラが先発。元アタランタ勢はバッレート

SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ

クアリアレッラ(cap)ガッビアディーニ

    サポナーラ(46分ラミレス)

リネッティ(84分デフレル)プラート

     エクダル

ムッルー     サーラ(59分ベレシンスキ)

   コリー アンデルセン

      アウデーロ

ベンチ:GKラファエル、ベレッツ DFタヴァレス、フェラーリ、トネッリ MFヴィエイラ、ヤンクト FWサウ

ーーーーーーーーーーーーーー

一方のアタランタはガスペリーニ監督の3-4-1-2。相変わらずの3バック。元サンプのCFサパタと裏切り者のイリチッチがその下を動き回る2トップ。そしてトップ下にキャプテンのパプ”ゴメス。中盤は昨季&今季対戦した時と変わらずフロイラーデ・ローンがダブルボランチを務める。右WBはハテブール。左WBはゴセンスでござんす。DF陣は真ん中にジムシティ。そして左にマシエッロと右にマンチーニの3バック。元サンプ勢はサパタサパタの放出、デフレルの獲得に関しては前回対戦時はデフレルが勝っていたが、ここにきて逆転してしまってる感じだ

Atalanta(3-4-1-2) 監督:ジャンピエロ・ガスペリーニ

  サパタ イリチッチ(87分カスターニェ)

   A・ゴメス(cap)(73分パサリッチ)

ゴセンス(93分パロミーノ)ハテブール

 フロイラー デ・ローン

 マシエッロ マンチーニ

     ジムシティ

    ゴリーニ

ベンチ:GKベリシャ、F・ロッシ;レカ、ペッシーナ、イバニェス、コルパーニ、バロウ

備考:年間チケット保有者数17.057(1試合平均170.851euro),有料入場者数3.839(86.780euro);芝状態そこそこ

★日曜の15:00、定時スタートのゲーム。サンプは白-黒-黒のサンピエルダレネーゼ記念ユニ。

何気にアタランタもJOMAなので、珍しいJOMAユニ同士の対戦。

↑↑©telenordより

ULTRAS TITOのコールリーダーがもう一つのサンプの前身クラブ、”アンドレア・ドリア”のユニを着てリードを取っていたのが個人的には熱かった。

アタランタウルトラの声がかなり大きく、中継で目立っていた。やはり今のクラブの勢いにティフォージもやる気がみなぎっているのか


 

<あらすじ>

 

ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?v=r6oyQhImdmU

前半8分、相変わらずのGK含めた後ろでのパス回しでアウデーロがクリアミス。いつか失点につながる致命的なミスを1回はやりそう

 

26分 エクダルの惜しいミドル。最近少しエクダルに攻めっ気が出てきた気がする。

 

41分 サーラの抜け出しからリネッティ決定的!得点以外でこの日1番のチャンスだった気がする。

 

45分にはサポナーラが怪我ってラミレス投入

 

そんなこんなでロスタイム1分。そのまま0-0で終了。得意のポゼッションでもアタランタの方がやや上だったか?と思ったらやはりサンプ12分41秒:アタランタ15分36秒。ただ一番の決定機はサンプのリネッティのやつ。主審

 

のファブリが全然ファール取らなくてお互い苦労していた。

 

後半はすぐにアタランタが立て続けに2つのチャンスを作る。そして3個目は外さなかった

 

後半4分 サパタGoal0-1

 

イリチッチからサパタへつけパス。サパタがDF引き連れながらゴリゴリドリブル→ゴリゴリ押しこみ

 

 

↑↑©atalantacalcionews24より

 

59分 サーラが怪我してベレシンスキ投入

 

65分 ラミレスがパプに倒されPK獲得

 

この判定に怒ったガスペリーニが審判に文句言いまくって退席。そして退場する際にサンプの職員にパンチ

 

 

↑↑©ilromanistaより

 

後半22分 クアリアレッラ(PK)GoooooL1-1

 

 

 

↑↑©U.C.Sampdoria Officialより

 

その後はアタランタの怒涛の攻め

 

21分パサリッチのヘッドをアウデーロがスーパーセーブ。しかし耐え切れずに

 

後半32分 ゴセンスGoal1-2

 

39分にはリネッティに変えてデフレルを投入して3トップへ。最後の反撃を試みる

 

43分にはムッルーの左からのクロスにエクダルがドンピシャヘッド→しかしGKゴッリーニのスーパーセーブ。これで万事休す

 

ロスタイム6分もあったが、サンプもスタミナ切れ。そのまま1-2で終了・・・ 

 

(ポイント )

・ポゼッションはサンプ25分57秒:アタランタ25分44秒

 

・シュート数はサンプ11本(枠内6本):アタランタ13本(枠内6本)

 

・まぁやはりユニが良くない

 

・アタランタの実力は本物だった。ただ、アンダータは勝ってるし、そこまで差は無い。結局サパタを直接のライバルに放出したサンプが馬鹿だった。

 

  後から振り返ると、この敗戦が分岐点でELへの道が無くなった。なんと言うかこの試合の前までは全然現実的な目標だったヨーロッパが、試合内容でもホームであるにもかかわらずアタランタに差を見せつけられてしまった事により、不穏な空気が立ち込めてしまった。この時点では負けてもまだアタランタと勝点差5だったのだが、ここからずるずる差が広がっていく

 

Foooooooorza Saaaaaaaamp!! 

次節:セリエA 第28節 2019年 3/16(土) 対サッスオーロ@サッスオーロ 現地15:00Kick Off(日本時間深夜23:00) 

’18-’19 SERIE A  

27試合 11勝6分10敗 勝点39 得点44 失点35 得失点差+9 現在 9位