四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その135)ネット歌会

2024年06月05日 05時46分42秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その135)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「ガクアジサイ」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆卯の花の白き花びら風を呼び 古墳の丘は夏間近なり
                         夕庵さん
★自宅傍(そば) 古墳削りし跡があり 古人(いにしえびと)に言い訳できぬ
                         西BOOさん
★葺き石のカラト古墳はわが街に 躑躅が咲きて古人慰さむ
                         夕庵さん

☆日長し照りの厳しさ絶え切れず 布団とともに今日更衣
                         西BOOさん
★扇風機とガスストーブが同居して 気温の変化についていけない
                         夕庵さん
★春までに引き落とされた電気代 せめて今だけ節約節約
                         西BOOさん
★この夏も酷暑の予報あるからに クーラーの始動ギリギリまで待つ
                         夕庵さん

☆夏暁(なつあけ)の小鳥の声に目覚む丘 君と生きぬくために来し街
                         みっちっちさん
★この街もやっと基盤が整いて 病院 スーパー徒歩圏内に  
                         夕庵さん
★坂多き街に車は必須だが たまには鍛へるために歩かむ
                         みっちっちさん

☆坂道は膝に悪いと言われしも まだ大丈夫負荷と思いて
                         夕庵さん
【詞書】卓球を頑張ってるので右腕は左腕より太くなるばかりです
★負荷かけて筋トレすれば右腕が ますます太くドレス似合はぬ
                         みっちっちさん

     「紫陽花 薄紅」

☆三千のたましひ眠る異人墓地 白南風(しらはへ)の海はるか望みて
                         みっちっちさん
★比良 伊吹に 琵琶湖は抱かれ鎮もれる 「就航の歌」今に伝えて
                         夕庵さん
★六甲に抱(いだ)かるる街 見はるかす 須磨のさざなみ 関空はるか
                         みっちっちさん
★関空へ孫の一家を見送りぬ 白雲ながく点となるまで 
                         夕庵さん
★流れ雲 二本交差し朝練の 空に大きくVサイン見ゆ
                         みっちっちさん
★朝練の少年らが駆けてゆく シャツに汗して青き息吐く
                         夕庵さん

☆白米の千枚田にもボランティアの復興掛けた田植え始まる
                         夕庵さん
★倒壊の家屋の梁の黒々と 公費解体やうやう始まる
                         みっちっちさん
★解体の費用がかさむ親の家 想いで毀す決心つかず
                         夕庵さん
★近隣の解体の音 ばりばりと 時代の波に寂しさ募る
                         みっちっちさん
★シニア犬 仲間に入れてとドアを掻く 音バリバリと夜更けに響く
                         夕庵さん
★膝に来て 黒き瞳で我を見る 子犬可愛ひや ふはふは撫でる
                         みっちっちさん
★ふわふわのシュークリームのシューが好き 大きいという口コミの店へ
                         夕庵さん
★プール友と女子会 今日は 思ひ切り泳ぎし分の苺のケーキ
                         みっちっちさん
★ふつふつと 苺のジャムを煮てをりぬ 終日止まぬ雨の厨に
                         夕庵さん

☆ハマの灯は闇をつらぬき輝ようも 色それぞれに たつきも滲む
                         ポエット・M
★大阪を一望できる峠あり 映える夜景にたつきも眩し
                         西BOOさん
★峠より眺める街の遠あかり それぞれ愛し たつきの色よ
                         ポエット・M

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「アジサイ うす紅」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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紫陽花の詩

2024年06月02日 12時37分43秒 | 四季の花

   ゆるぎなく未来をみつめ
  しゃんと笑顔さえみせる
  しんの強い乙女のようで
  その花が好きだ
  小さな小さな花が
  たくさん肩をよせあい
  一生懸命咲くから・・・
     比留川美津子詩集「紫陽花」より

 遠い青春の日、紫陽花に寄せた友の詩を東京九段会館の
朗読会で聴いた記憶が蘇ります。
自らの誕生のドラマを、その父の戦死の報の中で演じなければ
ならなかった友。
私達の上の世代の、少なからぬ人々を襲ったであろう悲惨な
ドラマの一つでもありましたが・・・。「戦争さえなかったら」の
母の言葉を子守唄のように聞きながら育った友の、紫陽花に
寄せた思いを改めて思い返しています。

ガザで、さらにウクライナで依然として続く戦闘と惨状の中で、
死と隣り合わせの日々を強いられる人々。その存在を私たちは
決して忘れてはならないと思っています。そして、一日も早い
戦禍の終決に向けて「小さな声」でも上げ続けること。この
大切さを心に刻んでいきたいと思います。

 雨に打たれて萎れていく春の花々の中で、その雨をまとい
冴え冴えと咲く紫陽花。それは梅雨に閉ざされた人々の心に射す
一筋の光明にも似た輝きを放っています。

この「紫陽花の詩」は、かつて、このブログでも少し触れさせて
頂きましたが、この季節になると必ず思い出されます。
その紫陽花が、そこかしこに咲き初めていますが、そなん花の
幾つかをデジイチ・スケッチさせて頂きましたので掲載致します。

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