3月14日、東京で桜・染井吉野は観測史上、最早タイで開花し、今年の桜前線は
スタートしました。
当地では、それより一日早く開花を確認しましたが、気象庁によると平年より
早いところが多く、記録的に最早のところも多いとのことです。
この時期になると「桜と月の歌人」西行法師の桜にちなむ歌があまた思い
浮かびます。
次の歌は、ブログ友でもあります自閑さんに紹介頂いた西行法師の歌ですが…。
いまさらに春をわするる花もあらじやすく待ちつつけふもくらさん(山家集)
桜は春を忘れずに咲くことは分かっていても、咲く日を待ち遠しく今日も暮らして
います。との解釈を寄せて頂きました。
西行法師の生きた時代から900年近い時を経ても、桜の開花に寄せる人々の
待ち遠しい思いは同様であったと知ると、なぜかホッとします。
そんな想いを抱きつつ咲き初める桜を眺めていると、やはり
「あと何回この花を眺めることが出来るのだろう」との感慨が湧いてきます。
人生100年時代と言われながらも残された余命を考えると、その実感はいよいよ
深くなっていると思わざるを得ません。
それでも、今日この日を充実しつつ歩まねばと、自らに言い聞かせている昨今です。
今回は、私の住む地域に咲き初める桜のデジイチスケッチを中心に掲載致しました。
どの花にもそれぞれ特有の美しさを感じることがありますが、桜には優しさ、温かさ、気高さ、気品、強さ、潔さなど格別な美しさと日本人の心のようなものを感じますね。
歴史上語られてきたことから汲み取るものもそうですが、その佇まいからもまさに「矜持」を・・そして「信念」なども・・・
いつも心温まるコメントを頂きありがとうございます。
おっしゃる通りですね。桜は咲く佇まいとともに「気高さ、気品、強さ、潔さ」を
兼ね備えた花でもありますね。
また、令和の元号の基となった梅と共に、古来より桜ほど私たちのDNAに深く
刻まれてきた花は無いと思っています。
平年より早く咲いた桜を、じっくり眺めつつ愛でるひと時を楽しみたいと思います。
これからもよろしくお願いします。