四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

「口語短歌・水曜サロンの会」(その107)第二部 ネット歌会

2023年11月01日 05時00分33秒 | 短歌

「口語短歌・水曜サロンの会」(その107)第二部 ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「薔薇 アイスバーグ」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆雨しずく一人ぼっちの寂しさに かなしみ溶かし傘から落ちる
                         浅間山明鏡止水さん
★プレゼントの黄色い日傘が見えますか あなたの眠る里はもうすぐ
                         夕庵さん

☆神棚の出雲大社に手を合わす 神在月で気合いがこもる
                         西BOOさん
★今日の無事感謝忘れず手をあわせ 明日の安らぎ祈る夕べに
                         夕庵さん
★毎朝のお水とお茶のお供えも 神とふれあい喜びとなり
                         西BOOさん
★水お茶を買うに慣れたる生活に山の湧き水喉ならし飲む
                         夕庵さん

☆コスモスは大和三山(やま)に抱かれ眠らんや 大地に絨毯敷き詰めながら
                         夕庵さん
★たたなはる大和三山たをやかに 薬師如来の美(は)しき眉根よ
                         みっちっちさん
★近江路の薬師如来の薬壺に湖(うみ)の真清水汲みて捧げん
                         夕庵さん
★浮舟の揺るる近江の水澄みて 流れ藻絡み 舟に近づく
                         みっちっちさん
★水郷の船頭まかせの手漕ぎ舟 鳥も鳴かない靄の葦原
                         夕庵さん
★鳥の名を問いつ調べつ 朝な夕な 幾日通ひし 糺の森よ
                         みっちっちさん
★熟睡の目覚めに聞きし鳥の声 みかんの食事催促するや
                         夕庵さん
★亡き母の好みし蜜柑 ていねいに 剥きて供へむ 甘きを共に
                         みっちっちさん
★干し上げたみかんの皮を湯に浮かべ皮も身体もほぐれゆくまで
                         夕庵さん
★ 我がために干し芋作りし母偲ぶ 甘くなあれと遠ひ記憶よ
                         みっちっちさん
★旅の夜にキコキコ剥かな干し柿に瀬戸の潮騒 蘇りくる
                         夕庵さん
★高校の卒業式終へ 仲間らと 海へのバスに飛び込みし日よ
                         みっちっちさん 
★同窓のマドンナたりしあの人は今も凛々しきやまとなでしこ
                         夕庵さん
★十七で討たれし若武者 須磨の海 見やる 凛々しき敦盛像よ
                         みっちっちさん
★絶景のサイクリングロードひた走るしまなみ街道海峡を裂く
                         夕庵さん

☆新緑の君と尋ねし上高地アツモリソウはひっそりと咲く
                         夕庵さん
★敦盛は母衣(ほろ)を背負ひし花となり熊谷草と海を見やるや
                         みっちっちさん
★源平の歴史を残す花ふたつ「アツモリソウ」と「クマガイソウ」と
                         夕庵さん

☆茶柱の太く立ちたる朝の卓 試合に臨む心新たに
                         みっちっちさん
★外国の女(ひと)も茶摘みの体験と腰に籠もち姉さん被りに
                         夕庵さん
★外国の少女らバスに乗り込みて 車内たちまち異国情緒よ
                         みっちっちさん

☆涙にも似たるしずくや外苑の 樹木を濡らす十月の雨
                         ポエット・M
★コムラサキの雨の雫は宝石の色に染まりつ糸ひきて落つ
                         夕庵さん
★コムラサキ濃い紫の艶を秘め 雨のしずくにさらに磨かれ
                         ポエット・M
★床の間の青磁の壺に手を触れて温みがさせば色艶ましぬ
                         夕庵さん
★灼熱の炎に焼かるる過去も秘め 青磁の壺は澄みし艶もつ
                         ポエット・M
窯元は砧青磁を膝に抱き撫でて擦すってうなずきており
                         夕庵さん

☆灼熱の炎に焼かるる過去も秘め 青磁の壺は澄みし艶もつ
                         ポエット・M
★灼熱の鳥取砂丘は哀しかり ともに語りし人も遙かに
                         夕庵さん
★夕映えの鳥取砂丘の風紋に 君と刻みし足跡はなく
                         ポエット・M
★歩みきし我が人生の足跡は危うきなれど悔いは残さず
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「薔薇 プリンス ドゥ モナコ」

【読者からのコメント】前週に続き掲載させて頂きます。
☆fumiel-shimaさんからのコメントです。
 皆さんの詠われる短歌の光景や情景を頭に浮かべ、三十一文字にまとめられた
 その始まりから終わり迄の物語の中に・・或いは一部を切り取って私もその
 場にいるかのような妄想と共に思いを馳せてみました。
 その画像が遠くかすむように・・またその思いが拡大され、何秒か後に残像を
 残したままフェードアウトしていくような優しい想いを感じました。
 そして短歌の詠めない私も豊かな気持に・・・

★ポエット・Ḿの返礼コメントです。
 いつも、「水曜サロン」を温かく見守って頂き、また、心を込めたコメントを
 頂きありがとうございます。
 短歌はご存知のように、31音の短い詩ですが、それゆえに読む方の想像力に
 よって宏大な世界を思い描く力を持っていると考えます。また、そのような
 喚起力を備えた歌こそ優れた歌なのだと思っています。
 その意味では、fumiel-shimaさんに「その場にいるかのような妄想」を促した
 歌こそ、優れた歌のひとつと考えます。
 fumiel-shimaさんは「短歌は詠めない」と謙遜されますが、多くのコメントは、
 そのまま詩であり、散文詩となっています。水曜サロンに集う少なからぬ
 方々が、fumiel-shimaさんをお慕いしているのも頷けます。
 これからも、水曜サロンの「伴走者」として、諸々アドバイスと感想等を
 お寄せ頂ければ嬉しい限りです。

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了


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27 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ポエットMさんへの返歌です (夕庵)
2023-11-02 14:59:08
こんにちは。
☆秋の夜の一灯仄かに灯るもと すだく虫の音大地に満ちる     ポエットMさん

★虫すだく秋の夜長を冬支度まだ捨てきれぬこの服だけは      夕庵

よろしくお願いします。  
返信する
西BOOさんへの返歌です (夕庵)
2023-11-02 15:06:12
こんにちは。

☆秋に咲く桜は期待外れるも葉は日に日にと紅に染む     西BOOさん

★雪被る柿捥ぎくれし君が居た 短い秋のあの一日を     夕庵

よろしくお願いします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-11-02 20:27:45
夕庵さんへの返歌です。

⭐️名物の亀パンはやくも完売で ご縁なきままコスモス迷路へ
夕庵さん

★ 食べたきは奈良の亀パン 我が街に 人気パン屋はあまたあれども
みっちっち

よろしくお願いいたします。
返信する
みっちっちさんへの返歌です (夕庵)
2023-11-03 08:51:27
おはようございます。

☆夕焼けの牧場に憩ふ親子馬 子馬の背へと赤とんぼ すい      みっちっちさん

★アルプスの山並み遙か遠く見てハイジが丘から駆けて来そうな   夕庵

よろしくお願いします。
返信する
みっちっちさんへの返歌です (夕庵)
2023-11-03 09:02:03
おはようございます。

☆青空の濃くなほ広く赤とんぼ すいと飛びきて女児の帽子へ     みっちっちさん
     
★赤とんぼ透き通る羽根たたみおり ひとりぼっちで寂しくないか   夕庵

よろしくお願いします。
          
返信する
みっちっちさんへの返歌です (夕庵)
2023-11-03 15:02:29
こんにちは。

☆食べたきは奈良の亀パン我が町に 人気のパン屋はあまたあれども     みっちっちさん

★行列を作りしパン屋もいっときで波が引くように静かな街に        夕庵

よろしくお願いします。
返信する
西BOOさんへの返歌です (夕庵)
2023-11-03 15:08:36
こんにちは。

☆鳥が突き食べ残す柿照らす星 輝く今宵彼の秋夜かな      西BOOさん

★木守柿最後のひとつは果樹園の主の感謝を鳥もついばむ     夕庵
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-11-03 19:53:43
夕庵さんへの返歌です。

⭐️アルプスの山並み遥か遠く見てハイジが丘から駆けて来そうな
夕庵さん

★ 日曜の朝には君とハイキング 六甲山の紅葉狩りへと
みっちっち

よろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-11-03 19:56:05
夕庵さんへの返歌です。

⭐️赤とんぼ透き通る羽根たたみおり ひとりぼっちで寂しくないか
夕庵さん

★喧嘩してひとりぼっちのクリスマス 言い訳もせず星を見し夜
みっちっち

よろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-11-03 20:08:02
夕庵さんへの返歌です。

⭐️行列を作りしパン屋もいっときで 波が引くように静かな街に
夕庵さん

★突然に売価貼らるる家ありて 街も古りたり 人も古りたり
みっちっち

よろしくお願いいたします。
返信する

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