四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その128)

2024年04月17日 05時50分11秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その128) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き初める ツツジ」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が
  沢山ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は
  源氏物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・
  単語や自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語
  巻名歌から3首提出しますのでご指導よろしくお願いします。
註)源氏物語巻名歌・13乙女(をとめ)
  歌の背景
  光源氏三十三歳。五節の日、参上した源氏は舞姫を見て、若い時に
  目にとめた舞姫の乙女の姿をお思い出し、文をお遣わしになる。
  一方、夕霧は惟光の娘の五節に歌を贈る。
〇少女子も 神さびぬらし 天つ袖 古き世の友 よはひ経ぬれば  光源氏
〇かけて言へば 今日のこととぞ思ほゆる 日蔭の霜の袖にとけしも 五節
〇日影にも しるかりけめや 少女子が 天の羽袖に かけし心は  夕霧
「返歌」
☆年月の 積もりを数え 懐かしさ 内に秘めたる 思い呼び覚ます
☆舞姫が 日陰の葛 かけて舞い 霜のようにと 溶ける思いも
☆舞をまう 天の羽衣 舞姫に 思いのほどが だれの目にも
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 今回の「乙女」は、かつて友であった光源氏と、頭中将の子供たちが繰り
 広げる「禁じられた恋」がテーマになっていますね。
 光源氏と葵上との息子「夕霧」と、内大臣(頭中将)の娘「雲居の雁」が
 無理矢理引き離される哀しい物語を背景にして詠われています。
 一首目の光源氏の歌は「かつてのうら若い舞姫も、今は神さびてしまわれた
 でしょうね。天つ袖を振って舞った、あの頃の古き友である私も年を取って
 しまったのですから」と意訳できます。従って作者の返歌は、懐かしさと
 未だ残る仄かな恋心を留めていて、佳い返歌と思います。
 二首目の「五節」の歌は、「五節のことに託しておっしゃるなら、日差しに
 当たった霜が袖のところで溶けるように、かつて舞姫として「日陰のかづら」
 をかけた私が貴方になびいたことも、今日のことのように思い出されます」と
 意訳できます。これらを踏まえて、こんな思いを吐露して詠んでみましたが…。
【ご参考】
 ★遥かな日 日陰の葛 かけて舞う 君になびきし 思い秘めつつ
 三首目の夕霧の歌は「日の光にもはっきり分ったでしょう、少女が舞った
 天の羽袖に私がかけた熱き恋心は」と意訳できますので、作者の返歌は
 「舞姫に 思いのほどが」と詠い、その想いを受け止めていると感じます。

【詞書】ブログを掲載したことを詠ませて頂きました。
  ブログは ⇒ https://ameblo.jp/p52de42cb7/entry-12846757318.html
☆4・2 亡き長男の誕生日 「子守神社」のブログを残す
  ブログは ⇒ https://ameblo.jp/p52de42cb7/entry-12846757318.html
【詞書】桜の撮影を詠ませて頂きました。
☆スッキリと晴れ渡らずも 雲の間に ねらう桜に照準合わす
【詞書】裏金問題で詠ませて頂きました。
☆裏金で ホントに望む処分とは 検察起訴と追徴課税
                         西BOOさん
【解説】
 一首目の歌、今は亡きご長男への追善の一環でしょうか、「子守神社」
 の調査と写真撮影等を行い、その結果をブログに掲載されていますね。
 ご長男への父としての想いは天国の御子息にも届いていることと思います。
 「4・2亡き長男の誕生日 13日に息を引き取る」の、作者がかつて
 詠まれた挽歌が心に沁みます。
 二首目の歌、曇り空の下での桜の撮影は中々難しいものと思いますが、
 作者の感性と、技をもってすれば「雲間の桜」もきっと素敵なアートに
 なったことと思います。そんな自負も滲む作者らしい歌と感じます。
 三首目の歌、裏金問題は実態解明もせずに政権内の力学のみを優先させて
 極めて中途半端な処分で幕引きにする。この事実に国民の皆さんの怒りは
 おさまらず、煮えたぎっていますね。この状況への有力な提案を詠って
 頂きました。司法の本来の果たすべき役割と、財務省の在り方も厳しく
  問われるべきとの想いが滲みます

【詞書】たんぽぽの短歌を三首、出詠いたします
☆街角のコンクリートの割れ目より たんぽぽひとつ咲き誇る黄よ
☆たんぽぽの隣に座り 生き継ぐる いのち重きを見る昼下がり
☆たんぽぽの絮(わた)吹き 心晴れやかに 見やる美空に浮雲ひとつ
                         みっちっちさん
【解説】
 都会の片隅で逞しく生きる「たんぽぽ」に注ぐ、作者の眼差しの温かさと
 確かさを、三首の歌から改めて感じました。
 一首目の歌は、都会の無機質なコンクリートの隙間から生命力あふれる
 たんぽぽが一輪、勇敢にも黄色く咲き誇っている様子を描写しています。 
 自然と人工物との対比が印象的で、黄色いたんぽぽの存在が都市の風景に
 一筋の希望や温もりをもたらしているように感じられます。
 また、「割れ目より」という表現は、たんぽぽが厳しい状況を乗り越えて
 生きる力強さを象徴しているとも言えます。これは、二首目の
 「生き継ぐる いのち重きを」に繋がる、帰化植物の持つ不屈の精神を
 讃える歌になっています(西洋タンポポを前提に記述しました)。
 三首目の歌の下の句の「美空に浮雲ひとつ」の表現もいいですね。

【詞書】先日尋ねた京都御所の桜です。
☆御所桜 しずかに咲きてゆくからに こころ静めてま向かいて見る
☆朧夜にさくら音なく散りゆくを 頬杖つきてひとり窓辺に
☆外国(とつくに)の人ら感嘆の声あげて 桜撮るのを譲りて待ちぬ
                         夕庵さん
【解説】
 京都御所の桜をテーマに、趣の異なる三首を詠んで頂きましたが、
 いずれも韻律が感じられ、完成度の高い歌と感じます。
 特に、二首目の歌は、 月がほのかにかすんで見える静かな夜に音もなく
 散っていく桜の花びらを、窓辺でひとり頬杖をつきながら
眺める作者の
 姿が浮かんできます。

 朧にかすむ淡い月光に照らされて散る桜の儚い美しさが、一層際立って
 見えます。そんな情景を眺めながら、静寂の中でひとときを過ごす。
 なんとも豊かな時のながれでしょう。
 詩的で、内省的なイメージもあり、季節の移ろいに感じる感傷をさり気なく
 表現した優れた歌と感じます。


     「咲き初める 姫りんご」

【詞書】YouTube短歌:私といふ存在は アルビノーニ:
   《弦楽とオルガンのためのアダージョ》 ト短調を聴きつつ
☆   私といふ存在は
     ほんの一瞬
     ここにいた
 確かなので歌ふ
                         自閑さん
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 今回は、アルビノーニ:《弦楽とオルガンのためのアダージョ》 
 ト短調を聴きつつ、宮沢賢治 春と修羅をイメージしたので、口語体では
 無いのですが、御容赦願います。
 よく、歴史を読んでいると、「○○は、他に記載がない事から存在が
 疑われる」と論じています。自分の存在は、他者に証明されないと無い
 のだろうか?と何時も思います。少なくとも歌や詩は残っています。
 我が曾祖父は、百年以上も前に若くして亡くなったが、佐佐木信綱撰の
 短歌集に投稿した歌が三首採用されたと兄から言われ、国立国会図書館で
 調べて見付け、兄に伝えました。それまで父も祖父も曾祖父について語る
 事は無く、全く知らなかったが、この三首で身近に感じました。今も遺影
 だけが飾られています。
 50年後、私の存在は人々の記憶から消えるだろう?でも歌だけも残れたらと
 思います。
 以下URLに、アルビノーニを貼付しておりますので、曲だけでもお聴き
 戴ければ幸いです。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/a8d8db7c60c81ace4c3881f5747d22d4
【解説】
 紹介頂いたアルビノーニ:《弦楽とオルガンのためのアダージョ》ト短調
 の曲を、YouTubeにて視聴させて頂きました。
 この曲は、雄大で勢いのある旋律と陰翳に富んだ和声法ゆえの親しみ易い
 印象があります。映像作品の伴奏音楽としてかなり利用されていたとの
 記述もありますので、かつて聞いて記憶に刻まれていた曲と感じました。
 また、2004年アテネオリンピック開会式に使用され、日本選手団の入場の
 際に流れていたとの記録もありますね。
 なお、「自分の存在は、他者に証明されないと無いのだろうか?」との
 問いは重いものがありますね。
 最近、記述資料が存在しないことを論拠に、「南京大虐殺はなかった」
 「『従軍慰安婦』の強制連行はなかった」、さらに「731部隊は存在
 しなかった」といった議論が展開されています。
 敗戦が濃厚になる中で、膨大な資料が国内外で焼却されたことを踏まえると、
 資料への記述は強力な存在証明になりつつも、「在ったことを無しにする」
 ことは出来ないと考えます。
 その意味で「ほんの一瞬 ここにいた 確かなので歌ふ」と、詠うことは
 大切な存在証明となりますね。歴史的事実の証言者として、歌に残す意味も
 確かにあると、教えて頂いた詠歌でもあります。

【詞書】4月6日(土)のレース中の落馬事故で、意識が戻らないまま10日に
  亡くなった藤岡康太騎手が、調教を担当していたという、ジャスティン
  ミラノがレコードタイム(1分57秒1)で第84回皐月賞を勝利しました
  (4月14日)。ゴール直前、ジャスティンミラノの所属厩舎の友道康夫
  調教師は、「康太!康太!」と叫んだそうです。先を行くジャンタル
  マンタルを外から追い上げ、差し切ってのレコード勝ち…。きっと、
  藤岡康太騎手も喜んでいることでしょう…。4月15日に栗東
  トレーニングセンター内の会館で行われた葬儀には兄の藤岡佑介騎手、
  日本騎手クラブ会長の武豊騎手、同期の浜中俊騎手(彼らは皐月賞で
  騎乗していました)を始めとして、1000名ほどの弔問客が、藤岡康太騎手を
  悼んだそうです。当日、誰か実況の方だかが、「全人馬無事で…」と言った
  そうですが、どのレースであってもそうであってほしいものですね…。
  (今年は阪神競馬場が改修工事に入るため、宝塚記念は京都競馬場
  なんだとか…。そのをきいて余計にそう思う私は、TVでとは言え
  「95年の宝塚記念」をリアルタイムで見た一人です…)
☆亡き騎手に報いた走りの皐月賞
       ジャスティンミラノはレコード勝ちで
【詞書】月曜日(4/15)に、玄関脇のキンモウソウ(という種類の竹)のあたりを、
  やたら最近庭で見かけるスズメバチより若干小ぶりの黒いぴかぴかの蜂が
  何匹か飛んでいて、「えらいキンモウソウら辺にぎょーさん飛んどるなあ」と
  思ってたら、一匹が竹の表面にじっとして、よくよく見たら表面を舐めるか
  何かしてるようで、「竹に“樹液”みたいなんがあるとは思えんけど、
  何してるんやろ?」と思いつつ、ふと目線を上に移すと、竹の一番上部分に
  直径5~7ミリぐらいの丸い穴が…。もう1本にもそれぐらいの穴が開いて
  いました。「まさかこの蜂?!」と思ってスマホで調べると
  “タイワンタケクマバチ”という蜂でした。竹に穴を開けて中に卵を産み
  付けたりするそうで、生きた竹だけでなく、竹箒や余り使わないホースなど
  にも穴を開けるのだとか…。とにかく駆除や…と。宇治市の市役所からも
  京都府の環境部の方からも「特定外来生物ではない」との解答だったので
  (他の地域はよく知りませんが)、自力かよ~と嘆きつつ業者を検索した
  ものの、先日のトイレの件があったから余り費用を使うのは…と思い直し、
  両親にも説明したところ、「殺虫剤でどないかできへんの?」という返事
  だったので「コーナンで蜂用の殺虫剤買うて来るわ」…。気温の低い夜中に
  …と思ってましたが寝てしまい、今朝6時頃に目が覚めたので、急いで
  (陽が高くなって気温が上がる前に)殺虫剤を竹全体と穴の中へたっぷり
  噴射しました。…さて、数時間後に見に行くと、地面に一匹転がっていて
  (やはり竹の表面を舐めたのか)、周りに飛んでいる蜂も居ませんでした。
  後に飛んできた蜂もすぐにどこかに行きましたから、取りあえずは
  上手くいったみたいです。キンモウソウは母が気に入って植えて
  もらったらしいので、この先元気になったらいいんやけど…と、むしの
  いいことを考えております。🐝
☆いつからか穴穿たれたキンモウソウ
         タイワンタケクマバチが犯人!
【詞書】4月7日(日)からNHKEテレで、京都アニメーションのアニメ、
  「響け!ユーフォニアム3」が始まりました。(17:00~)1期から見ていましたし、
  2019年の事件があったから、しばらくは無理か、出来ると
してもかなり
  時間が空いてからになるだろうな…と思った時も
あっただけに、アニメでの
  続きが見られるのが嬉しくて、本当に
楽しみにしていたのに…初回の
  その時間に姉が来て、直後に
チャンネルを変えられてしまい、まるまる
  見逃してしまいました。

  14日の2話はちゃんと見られたんですが、改めて「ああ、この話は2017年…
  少し前の風景やねんな…」って思いがよぎりました。

  (3年生になり吹奏楽部の部長になった)主人公が帰りに京阪宇治駅を出た
  ところのコンビニの前で、吹奏楽部の仲間と話をしていた
シーンの
  コンビニ(リアルではコンビニ“アンスリー”)や、
ユニチカの2本の煙突
  (今は1本)、宇治橋と平行で走るJRはまだ
単線、宇治橋の近くの踏み切り
  (今は閉鎖されて別の場所から
宇治川沿いの道へ行くようになって
  います)や、その向こうの
市民会館(今は有りません)…。主人公が良く座る
  ベンチの周辺…。
ざっとあげただけでもあの頃とはこれだけ風景が
  変わっています。
…2018年頃でしたか…台風で宇治川沿いから見る山の
  様子が一変
しましたし…。(出勤途中に見て「何じゃありゃあ?!」…思わず
  自転車止めてまじまじと見てしまった…)でも、アニメの中の画面では
  ありますが、美しく描かれた風景も楽しみの一つとして、
主人公の3年間
  (作品の中では)の締めくくりまで見届けようと思い
ます。さすが京アニ!
  という画面の美しさ、演出の細やかさもですが、
勿論この作品は音楽も
  楽しみの一つです。まだ序盤ですが、待って
いた甲斐がありました…。
☆少しだけ昔の風景 懐かしむ
       「ユーフォニアム」のテレビ3期に
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回も「皐月賞」「キンモウソウ竹」「京アニメ ユーフォニアム」と
 今日的なテーマで三首詠んで頂き、最新の情報に触れることができました。
 一首目、レース中の落馬事故で亡くなった藤岡康太騎手が、調教を担当して
 いたジャスティンミラノが、「弔い合戦」とも言える第84回皐月賞で
 勝利しましたね。友道康夫調教師の叫びと共に、劇的な勝利であったと
 思います。そんな状況を踏まえた「亡き騎手に報いた走り」との詠歌は
 作者の想いそのままが表現されていると考えます。
 二首目は、「タイワンタケクマバチ」を、市販の蜂用の殺虫剤で自力で
 駆除されたことを詠って頂きました。行政では「特定外来生物ではない」
 との線引きで、結構冷たい対応ですね。でも、とりあえず対応できた故
 良かったですね。ただ、蜂の反撃もあり駆除は慎重にされることを…。
 三首目は、京都アニメーションのアニメ「響け!ユーフォニアム3」が
 始ったことの感動を詠み、かつての景色との相違も楽しんでいる
 作者の姿が浮かんできます。
 京アニメの「画面の美しさ、演出の細やかさ、音楽の素晴らしさ」に
 再び触れることのできる楽しさが、歌からも滲んできます。

☆死を招くサプリメントの闇深く かの宰相のゴーサインから
                         ポエット・M
【解説】
 小林製薬の紅麹原料を含む機能性表示食品を摂取した方に健康被害が
 確認され、さらに亡くなった方も出て波紋を広げています。
 ドラッグストアや通販等で、気軽に購入できる身近なサプリメントで
 あったこともあり、改めてこの制度の再検証をとの声も上がっています。
 本制度は、2015年4月から始められましたが、この制度を推進した
 安倍政権の時代から、懸念されてきたものでもあります。
 「トクホ」と異なり、消費者庁に届け出をして受理されれば、60日後に
 販売できるという、かなり緩い制度となっています。
 どのような経緯でこの制度が始められたのかのも含めて、これらを扱う
 業者と国の関り、さらに健康被害の状況と保障等々の検証が必要との
 想いを込めて、ささやかですが、社会詠の一つとして詠んでみました。 


     「咲き継ぐ 椿」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(35)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め、小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。に
     
16.「短歌の章」 武州の栗木神社(2)

   信州高遠の石工 ここにも来りけり       
           春去り春来り残れる墓処
            
   栗木村御岳神社の参り路の
           木漏れ陽に咲く一人静の花

   常夜灯苔むし崩おれかたむきて
           享和元年酉年とあり

  
【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 fumiel-shimaさんからのコメントです。
 「皆さんの気持に少しでも近づけるよう・・・」
 皆さんお一人お一人が描かれたイメージに少しでも近づけるように…と、
 何度も繰り返し読ませていただきました。

 過ぎし日の…あるいは今やはるか遠い日のあの思い出…皆さんのいつまでも
 心に残るような大切な気持とその光景が
朧気ながら春風に乗って私にも
 緩やかに伝わってくるようです。

 そして皆さんそれぞれが持つ大きなものへの想像力と目の前の小さな事象
 への細やかな神経、気配り…それらが映像となって
私の胸の中でも膨らんで
 いくようです。
皆さんがものを見た瞬間に言葉が浮かぶその時の様子と
 表情を
想像するだけで感動します。

ポエット・Mの返答コメント
 いつも「水曜サロ」ンへ、励ましと温かな、お心の篭もったコメントを
 頂き私はもとより、各々のメンバーも励まされております。改めて、
 御礼申し上げます。

 「短歌を詠む者は現実の表現者であり、半歩先の預言者であれ」と、かつて、
 私の短歌の師より教えられたことがあります。

 fumiel-shimaさんもおっしゃる様に、目の前で起こっている事象に真っ向
 から対応し、その洞察と表現を行い、さらに詩人としての
感性を磨き
 半歩先を予見し、時には警鐘を鳴らすべく詠えと…
解釈して参りました。
 未だ、成し得ていない自分を反省している所ですが、心したい教えと
 思っています。

 fumiel-shimaさんのコメントをエールとして受け止めさせて頂き、これからも
 「水曜サロン」を見守って頂ければ幸いです。

     「咲き初める シャガ」

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字程度にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了


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16 コメント

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ポエット・Mさんへ (西BOO)
2024-04-17 06:11:19
おはようございます。
『再び「あなたは虹」の曲を』のコメントに、今週の出詠を二首させていただいております。
よろしくお願い致します。
返信する
短歌投稿 (knsw0805)
2024-04-17 06:31:45
おはようございます。
24年4月17日分を「あなたは虹」に午前3時54分に投稿させて頂きました。よろしくお願いします。
返信する
Unknown (みっちっち)
2024-04-17 06:37:34
おはようございます

春のお餅二首と、春の少年への応援歌一首、出詠いたします

⭐️草餅の甘みふくらむ一杯の緑茶ゆるりと昼下がり春

⭐️ひんやりとうぐいす餅の透き通り この頃とみに亡き母のこと

⭐️村を捨て車窓に涙す少年へ 散る花やさし想ひ出いとし

よろしくお願いいたします
返信する
Unknown (risukurumi48は)
2024-04-17 07:35:41
リコです
おはようございます

白内障の手術は準備、術後の検診が一日置きに有り、眼科に行くと散瞳(瞳孔が開く目薬)で帰宅してからも半日、目が眩しく、見えにくいので、家でも出来る事がほとんどありません。
出来ることは、少ないけど、感じることは出来るとふと、気付きました。

裸眼は眼鏡を掛けて見るのとは
広がり、色彩が違いますね。
散歩路の花々、鳥達、5m下の川の魚達の姿もはっきりと見えますよ。
鳳凰の桐の樹も沢山の紫の花を掲げています。

見え方が違えば心に届くものも違うでしょうね。
改めて、短歌の心で受け止めたいと思っています。
返信する
ポエット・Mさんへ (西BOO)
2024-04-17 11:52:50
こんにちは。
追加で、一首詠ませて頂きたいと思います。

ドジャースの大谷選手で詠ませて頂きました。

一時期は 賭博の疑念もたれるも 新チームでの努力にエール

よろしくお願い致します。
返信する
今週の詠草です。 (夕庵)
2024-04-17 19:52:04
こんばんは。
詞書
桜の季節も終わります。
桜を忍んでの3首です。

☆四百年桜大樹は咲き継ぎて 平家の里を今も護りぬ

☆夕されば襤褸を纏いし落ち武者が 髪振り乱し橋渡り来や

☆桜苗 訪米土産に250本 岸田首相の危うき笑顔

よろしくお願いします。
返信する
Kenさんへ (ポエット・M)
2024-04-18 21:21:26
Kenさん こんばんは。
いつも早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

「源氏物語巻名歌・玉鬘」「紫式部集・14」から、それぞれ一首ずつを選んで返歌頂きました。

玉鬘十帖は、それ以前の物語から趣をかなり変え、王朝貴公子たちにかなり
厳しい視線を浴びせつつ展開されていますね。
紫式部が、彼らの素顔や、実態を現実に知る中で批判を深めた記述が、随所に見え隠れ
するようになります。それらを踏まえて光源氏の歌も解釈していきたいと思います。

今回の光源氏の「恋ひわたる・・・」の歌は、「今も昔と変わらず、亡き夕顔を
恋い続ける私だが、この子はいったいどんな縁で、実の親でもない
私のもとを訪ねてきたのだろうか」と意訳できますが、結果的に自分の
養女にしてしまいますね。そんな物語を踏まえ、Kenさんの詠んだ下の句を
「深いえにしに 罪の想いも」と添削させて頂きましたがいかがでしょうか。
★夕顔の 忘れがたみ 玉かづら 深いえにしに 罪の想いも

二首目の紫式部の歌は、髪もない法師が紙の冠をつけて陰陽博士のように
している姿を批判して詠まれていますが、kenさんの返歌は、まさにそのもの
ずばりと詠われていますね。このような返歌もありと考えます。

これからもよろしくお願い致します。
返信する
みっちっちさんへ (ポエット・M)
2024-04-18 21:31:23
みっちっちさん こんばんは。

早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
いずれも物語性のある風情の感じられる詠歌と思います。

とりわけ、二首目の歌は涼しげな「うぐいす餅」の透明感と、亡き母への
思いを織り交ぜて、感傷的でありながらも、美しさと静寂を感じさせます。
さらに、「この頃とみに」と表現することにより、平板でない奥行きを
感じさせる歌になっていると考えます。

三首目の歌は、能登の震災で村を離れざるを得なくなった少年を詠った
ものでしょうか。そのような背景でなくても、「村を捨て」旅立つ少年の
決意と、哀しみの涙を、散る花が優しく見守る情景が浮かんで来ます。
このようなシーンに接し、優しい眼差しで見つめ詠うみっちっちさんの
感性に拍手を送りたいと思います。
これからもよろしくお願い致します。
返信する
リコさんへ (ポエット・M)
2024-04-18 21:32:18
リコさん こんばんは。
コメント頂きありがとうございます。

白内障の手術後の経緯は順調のようで、良かったですね。
寛解するまではしばらく不自由もあるでしょうが、おっしゃる様に
クリアな裸眼の良さは格別と思います。私の友人たちも皆、手術を
早くやればよかったと一様に言っています。私は自身にメスを一切
入れていませんが、目も今のところなんとか見えていますので
このまま行きたいと思っています。
「感じることは出来る」は、新たな発見でもありますね。

なお、鳳凰の止まり木、桐の木にも濃紫の花が咲き満ちているとのこと。
今年は、桜の開花は遅れましたが、桐や八重桜、藤などは比較的早い
開花で驚かされます。

クリアな視界で、短歌の心を全開にして、歩んで参りましょう。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
返信する
夕庵さんへ (ポエット・M)
2024-04-18 21:33:46
夕庵さん こんばんは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

桜にまつわる三首の歌、それぞれシーンは異なりますが、桜に
寄せる想いと、物語に満ちていますね。

一首目の歌、樹齢四百年の桜と言いますと、染井吉野ではなく、
江戸彼岸桜、山桜、枝垂れ桜等でしょうか。その桜が咲き継ぎ、
平家の里を今も護っているという美しくも頼もしいイメージが
表現されています。そして、自然と歴史、人々の絆と里人の
確かな結びつきが歌から感じられます。

桜大樹は、400年もの歳月を生き続け、その美しい花を咲かせて
きましたが、それは、里人の祈りの対象であり、心のふる里とも
言える存在であることを静かに語る歌となっています。

三首目の歌の、「危うき笑顔」の表現の深さを是としたいと思います。
これからもよろしくお願い致します。
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