ときどりの鳴く 喫茶店

時や地を巡っての感想を、ひねもす庄次郎は考えつぶやく。歴史や車が好きで、古跡を尋ね、うつつを抜かす。茶店の店主は庄次郎。

菜の花

2015-03-14 06:47:22 | 草・木・花 風に吹かれて

菜の花

 

『朧月夜』(おぼろづきよ)
文部省唱歌。作詞高野辰之、作曲岡野貞一。
--------------------
1:
菜の花畠に、入日薄れ、
見わたす山の端(は)、霞ふかし。
春風そよふく、空を見れば、
夕月かかりて、にほひ淡し。
2:
里わの火影(ほかげ)も、森の色も、
田中の小路をたどる人も、
蛙(かはづ)のなくねも、かねの音も、
さながら霞める 朧月夜。
--------------------
懐かしい唱歌である。
「唱歌誕生」瀬直樹によれば、風景は‘北信濃’の春だそうである。
もっと特定すれば、北信濃・飯山の風景で、戦前飯山は菜種油の産地であったらしい。
二番の鐘の音は、作詞の高野辰之が一時下宿していた飯山の寺だという。
おぼろ月は、大陸からやって来た‘黄砂‘のせいだという。
季節は、今よりもっと後の満月の頃 ・・・

もう、既に春の景色であるが、北信濃の風景とはいかない。
朧月夜でもなければ、黄砂も飛んでいない。
菜の花の畑の規模も小さいのだろうし、凜とした山からの冷風も違うのだろう。
しかし、春の叙情は間違いなく感じる。
もうすぐに、桜も咲くのだろう ・・

in 近くの公園にて

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新郷若宮公園・新郷貝塚 | トップ | 寒緋桜、八分咲き ・・ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

草・木・花 風に吹かれて」カテゴリの最新記事