「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

惨敗 厚生労働省

2007-08-01 23:59:24 | 日記
厚生労働省、またも敗訴。
今朝の新聞各紙で報じられた薬害C型肝炎訴訟のことである。
大阪、福岡、東京地裁に次ぐ名古屋地裁の判決であるが、「患者の安全確保を図る厚生行政の基本的責務に反した」と付言されるほどの手厳しい判決だ。
出産や手術時の止血剤として投与された薬剤が原因のため、服用薬と違って患者は薬害とは気づきにくい。
製薬会社の推計では1万人以上が感染したと推計されているが、発症した上、薬害と気づいている人は少ない。
多くのの都道府県でC型肝炎の無料検査を実施し、早期治療のための発見に務めているのはこのためだ。
静岡県も昨年から重い腰を上げて無料検査としているが、真の当事者である厚生労働省は係争を繰り返し責任回避し、実質、地方に責任転嫁である。

「被害を受けた患者の数だけ、苦しみや悲しみがある。この裁判には私たちの命がかかっているんです」(毎日新聞掲載の原告の声)

「国の主張が一部認められず、厳しい判決。今後の対応は、判決内容を十分検討・・・」などと杓子定規なコメントしか出せない厚生労働省にはこの声は届かないのだろう。社会保険庁でも明らかになった「天下り」や「渡り」のような私利しか関心がないのが今の官僚だ。

そんな中、自民・公明の天下り斡旋法案に対抗して、民主党は天下り根絶法案を参議院に提出するという。
与野党問わず、行政改革の試金石と言っても良い。
単なるパフォーマンスで終われば必ずしっぺ返しが来るだけでなく、さらなる犠牲が国民に降りかかるだろう。
注視すべきである。



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