静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で4か年を比較したグラフです。
以下、開港5年目の4月目となる9月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
先月の実績に関しては、大本営(県担当課)発表を鵜呑みにした県民に誤解を与える報道がなされたところであるので、まず最初に今月の実績が過去最高なんていうレベルでないことを示したい。
過去5年間の9月実績のみで比較した順位と比率
札幌線7,654人 4位/過去5年(1位の平成21年12,796人に対して59.8%)
福岡線9,624人 2位/過去5年(1位の平成21年14,196人に対して67.8%)
鹿児島線1,176人 5位/過去5年(1位の平成23年2,756人に対して42.7%)
沖縄線5,416人 3位/過去5年(1位の平成22年5,784人に対して93.6%)
ソウル線6,562人 5位/過去5年(1位の平成22年14,736人に対して44.5%)
上海線2,110人 3位/過去4年(1位の平成22年3,226人に対して65.4%)
台湾線3,795人 1位/過去2年
以上、総利用者は36,339人で、対前年同月比は108.6%と、「8月の静岡空港 搭乗者4路線で過去最多」と大本営が発表した先月と同じ対前年同月比であるが、過去との比較を見れば一目、昨年から就航の台湾線を除き過去の壁を越えられない成長性の無さが見て取れる結果となった。
利用者数の少なさの反面で自慢だった搭乗率も59.9%と60%を割り込み、航空会社の採算性を税金で支え続け路線を維持する構図が顕著となっている。
さて、この9月実績から個別路線の状況を見てみよう。
国内線は、先月同様、鹿児島便を除いて前年同月を上回り、対前年同月比127.9%と国際線のマイナスを大きく補っている。
ただし、機材の大型化で先月まで過去最高を更新してきた沖縄便が、過去3位にとどまるなど勢いがなくなってきている反面、福岡線は対前年同月比157.0%(3,496人増)と大きく利用者数を伸ばし、搭乗率も69.2%と実績としては好調であった。
とはいえ、過去5年を見るに、沖縄線は過去のピーク年に比べても需要の取りこぼしは少なく安定しており、福岡線は過去のピークに比べて低迷した状況から回復基調にある、という見方の方が適切であろう。
国際線についてみると、全体として対前年同月比84.3%と先月よりも悪化し、低迷している。
ソウル線は月を追うごとに悪化し、対前年同月比62.2%(3,993人減)と9月としては過去最低を更新した。
一方、上海線は3年前に比べれば2/3ほどであるが、対前年同月比104.1%(84人増)とやや復調した。
また、台北線にあっては2年目というまだ目新しさもあって、前年同月比174.6%(1,622人増)と先月並みの水準を保った。
まだ5年目の実績を評価するには早いが、ここ4か月の推移を見るに、県の目標とする70万人は絶望的であり、震災で後半低迷した2年目の50万人台への回復さえも困難と推測される。
では、以下に今月の実績を記す。
<平成25年9月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H25.9/H24.9):搭乗率[H25.9;H24.9]
札幌線:118.5%(7,654人/6,461人):[58.8%;67.4]
福岡線:157.0%(9,624人/6,128人):[69.2%;69.5%]
沖縄線:112.6%(5,416人/4,811人):[52.2%;72.9%]
鹿児島線:93.2%(1,178人/1,264人):[63.5%;64.0%]
国内定期便計:127.9%(23,872人/18,664人):[61.0%;69.2%]
国内線チャーター便計:-%(0人/0人):[-%;-%]
国内線計:127.9%(23,872人/18,664人):[61.0%;69.2%]
ソウル線:62.2%(6,562人/10,555人):[51.0%;60.7%]
上海線:104.1%(2,110人/2,026人):[63.6%;38.1%]
台北線:174.6%(3,795人/2,173人):[70.6%;57.3]
国際線定期便計:84.5%(12,467人/14,754人):[57.8%;55.7%]
国際線チャーター便計:-%(0人/34人):[-%;25.8%]
国際線計:84.3%(12,467人/14,788人):[57.8%;55.6%]
全路線計:108.6%(36,339人/33,452人):[59.9%;62.4%)]
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で4か年を比較したグラフです。
以下、開港5年目の4月目となる9月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
先月の実績に関しては、大本営(県担当課)発表を鵜呑みにした県民に誤解を与える報道がなされたところであるので、まず最初に今月の実績が過去最高なんていうレベルでないことを示したい。
過去5年間の9月実績のみで比較した順位と比率
札幌線7,654人 4位/過去5年(1位の平成21年12,796人に対して59.8%)
福岡線9,624人 2位/過去5年(1位の平成21年14,196人に対して67.8%)
鹿児島線1,176人 5位/過去5年(1位の平成23年2,756人に対して42.7%)
沖縄線5,416人 3位/過去5年(1位の平成22年5,784人に対して93.6%)
ソウル線6,562人 5位/過去5年(1位の平成22年14,736人に対して44.5%)
上海線2,110人 3位/過去4年(1位の平成22年3,226人に対して65.4%)
台湾線3,795人 1位/過去2年
以上、総利用者は36,339人で、対前年同月比は108.6%と、「8月の静岡空港 搭乗者4路線で過去最多」と大本営が発表した先月と同じ対前年同月比であるが、過去との比較を見れば一目、昨年から就航の台湾線を除き過去の壁を越えられない成長性の無さが見て取れる結果となった。
利用者数の少なさの反面で自慢だった搭乗率も59.9%と60%を割り込み、航空会社の採算性を税金で支え続け路線を維持する構図が顕著となっている。
さて、この9月実績から個別路線の状況を見てみよう。
国内線は、先月同様、鹿児島便を除いて前年同月を上回り、対前年同月比127.9%と国際線のマイナスを大きく補っている。
ただし、機材の大型化で先月まで過去最高を更新してきた沖縄便が、過去3位にとどまるなど勢いがなくなってきている反面、福岡線は対前年同月比157.0%(3,496人増)と大きく利用者数を伸ばし、搭乗率も69.2%と実績としては好調であった。
とはいえ、過去5年を見るに、沖縄線は過去のピーク年に比べても需要の取りこぼしは少なく安定しており、福岡線は過去のピークに比べて低迷した状況から回復基調にある、という見方の方が適切であろう。
国際線についてみると、全体として対前年同月比84.3%と先月よりも悪化し、低迷している。
ソウル線は月を追うごとに悪化し、対前年同月比62.2%(3,993人減)と9月としては過去最低を更新した。
一方、上海線は3年前に比べれば2/3ほどであるが、対前年同月比104.1%(84人増)とやや復調した。
また、台北線にあっては2年目というまだ目新しさもあって、前年同月比174.6%(1,622人増)と先月並みの水準を保った。
まだ5年目の実績を評価するには早いが、ここ4か月の推移を見るに、県の目標とする70万人は絶望的であり、震災で後半低迷した2年目の50万人台への回復さえも困難と推測される。
では、以下に今月の実績を記す。
<平成25年9月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H25.9/H24.9):搭乗率[H25.9;H24.9]
札幌線:118.5%(7,654人/6,461人):[58.8%;67.4]
福岡線:157.0%(9,624人/6,128人):[69.2%;69.5%]
沖縄線:112.6%(5,416人/4,811人):[52.2%;72.9%]
鹿児島線:93.2%(1,178人/1,264人):[63.5%;64.0%]
国内定期便計:127.9%(23,872人/18,664人):[61.0%;69.2%]
国内線チャーター便計:-%(0人/0人):[-%;-%]
国内線計:127.9%(23,872人/18,664人):[61.0%;69.2%]
ソウル線:62.2%(6,562人/10,555人):[51.0%;60.7%]
上海線:104.1%(2,110人/2,026人):[63.6%;38.1%]
台北線:174.6%(3,795人/2,173人):[70.6%;57.3]
国際線定期便計:84.5%(12,467人/14,754人):[57.8%;55.7%]
国際線チャーター便計:-%(0人/34人):[-%;25.8%]
国際線計:84.3%(12,467人/14,788人):[57.8%;55.6%]
全路線計:108.6%(36,339人/33,452人):[59.9%;62.4%)]