わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

セトウツミ

2017-03-04 | 映画・ドラマ・本
 高校二年生の男子、瀬戸と内海が、川沿いでだべって関西弁で無駄話をしているだけ。興味は湧くけど、イマイチ飛びつきにくい映画ですが、私の好みをヘタすりゃ私以上に知っている、お友達のKちゃんオススメなので見てみました。クールな内海、アホの子の瀬戸が、本当に、ただ、ただ、学校帰りに川べりの階段に腰掛けて時間を潰してるだけの二時間強。これが、むやみと面白い!

 オープニングと各話の間に挟まれるタンゴと、大阪の普通の高校生男子には、全く何も関連性ないんだけど、これが妙に合ってるんだな。ノリは軽いけど、実は色々と真剣に、しかし傍から見ればアホなことを一所懸命考えてるセトが愛おしい。動物や植物にも優しく、サッカーも上手いらしい、バレンタインデーにチョコレートを12個貰えるだけのことはある!でも、本命の女の子からは貰えないトコが如何にも。

 猫を巡って離婚の危機にあるはずの両親も、「もうダメだ」が口癖の父、大阪のおばちゃ~ん!な母、憎めない人々です。そして、素晴らしいタイミングで現れる徘徊老人の祖父!入院中のおばあちゃんを探して徘徊しているというのが切ない。

 そして、うっとしい髪形のウツミは、無愛想で対人スキル低そうなんだけど、ウクライナ人(だっけ?)の大道芸人と仲良くなって、セトのお誕生日に突拍子もない風船ハットと眼鏡をプレゼントしたり、「花火」のエピソードで、夜に怪談を語る時には、しっかりライトを顎下に当てる(懐中電灯じゃなくてケータイ使ってるとこが今時)とか、結構おちゃめな。実は見た目や言動が、うちの若息子にそっくり(lol)

 セトくんの憧れの女の子で、変人ウツミが好きな美少女。お寺の子の樫村一期嬢は、きっとメンドクサイ子だと思う。上息子のガールフレンドが、大抵このタイプなので判る。妹に一会ちゃんがいるそうで、もし映画の続編が出来れば、絡んでくるのかな?

 「あ、ー判る、判る」、「あるよねー」が一杯で、うん、うん、頷きながら見てました。漫画は6巻まで出ているそうで、機会があれば読んでみたいと思っています。



 深夜枠で15分番組にして、平日に毎晩放送すればよいのに!くすっと、笑って幸せに眠りにつけそう。