わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

ライト兄弟を追って

2014-07-01 | Museumsとイベント
 昨日に引き続き、若息子と私はデイトン周辺の航空の歴史を探索しました。午前中に、日本に一時帰国する同僚をデイトン空港まで送ったので、そのままの勢いで高速を南下し、まずは二人乗りの、1911 Wright "B" Flyer(ライトBフライヤー)のレプリカを見に、ライトブラザーズ飛行場へ。小型飛行機用の小さな飛行場横の格納庫に、地元同士の手で設計、建築されたフライングマシンがあり、無料で見学できます。羽にはモスリンの代わりに軽量プラスティックを使用し、強度を増すために構造部には木ではなく金属が使われていますが、本当に飛ぶことが出来るのがミソ。実際にこれに乗って短い飛行を楽しむこともできるそうです。案内をしてくれたボランティアは多分、近辺大学の学生さんだと思うのですが、とても感じがよく、知識豊かな上に礼儀正しい青年で、感銘を受けました。田舎では、街では滅多に出会えない、素朴で実に礼儀正しく上品な紳士にひょっこり出会うことがあります。

 続いては、カリヨン歴史公園内にある、Wright Brothers Aviation Centerへ。ここでは、1905年にハフマン牧場で飛行実験が行われたライト・フライヤーIIIの、オービル・ライト自身の監修で、大部分は残っていた本物の部品を使って復元された貴重なレプリカを間近に見ることができます。ライト兄弟の自転車ショップのレプリカやライト兄弟が売っていた自転車、当時の写真も多く展示されており、小規模ながら、とても興味深い博物館です。カリヨン歴史公園は、昔の建物を集めたデイトンの明治村で、その名の通り巨大カリヨンがシンボル。8月には隣接してビール醸造所+レストランが開店するそうで、それは行かないかんわー、と、心に決める私。夏の夜にカリヨンの演奏を聞きながら新鮮なドイツビール… いいねぇ

   
格納庫内の二人乗りWright B Flyerと、Wright Flyer III

 こういった歴史公園は全米どこに行ってもあるようですが、アメリカは歴史が短いので、特にその短い歴史を振り返ることに価値を見出しているかに思えます。カリヨン歴史公園の白眉は、このライトフライヤーIIIと、屋内展示場内の地元産業の歴史を振り返る博物館。様々な産業の生誕地であった過去を振り返る興味深い展示です。

   

 昨日、周った4箇所に加え、これで6ヶ所分のスタンプを集めたので、締めにDayton Aviation Heritage National Historical Park(デイトン航空遺産国定公園)に行って、7つ目のスタンプ=飛行クマをゲット。ウィルバーとオーヴィルのライト兄弟にちなんで、ウィルベアとオーベアと命名。座高20cmほどの小さなテディーベアですが、ちゃんと飛行服を来てゴ-グルを付け、白いマフラーの小粋な熊たちです。ミッション・コンプリートで喜ぶわに母子。建物前でクマと一緒にセルフィーしたけど、残念ながら白飛びしていました…orz

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