先月はずっと夏休みが始まって正規の先生が日本に帰ってしまった日本人補習校で代行教師をしていましたが、私は昨日が最後のクラスでした。終業式は来週なのですが、来週末は上息子の高校の卒業式なので、木曜から日曜日までLAに返るのです。補習校では、高校1年生の「なんちゃって」英語指導員もしたのですが、いまどきの教科書で物凄~くっ!気になったことが一つありました。 現地アメリカの高校生でもあるバイリンガルな生徒さんに指摘されて気がついたのですが、この頃の英語教科書では、文中の区切りとしてのコンマや、省略を表すピリオドが使われていないのです。「Mr」は「Mister」の略語であるからして、Mr.と、ピリオドを付けるべきである、と、私の世代は教わったし、アメリカ生活に馴染んでいる高校生が「気になって仕方がない」というほど、未だアメリカでは略語の後ろにはピリオドを付けるべしというルールが根強いと思うのですが…
会社の名前の後ろの「Co., Ltd.(Limited Liability Company:有限会社)」、そして「Inc.(incorporated:株式会社)」なんかも、今どきは日本ではピリオドを省く傾向にあるのかしら?
授業中に謎を解くべく、ネットで少し調べてみたけど、ピリオドを省く根拠となるべき情報は何も出てこない。家に帰ってからじっくり調べても、やっぱり何も助けになるような情報を得ることはできませんでした。ジャパニーズ・イングリッシュ? 更に気になるのは「,」カンマの存在。文章をつなげる時は「and」の前にカンマ、分詞構文が文頭に来る時は、文章をカンマで区切る、そして文章の後ろに副詞がくっつく時は、その前にカンマ… じゃないの!?日本語の文章を書きながら、ここに句点を入れるべきかどうか、と、結構いつも迷うのですが、日本語における句読点と同じで、文章をわかりやすくするために、英語の句点であるカンマも重要だと思うのですが、文末の副詞の前につくカンマは厳密には文法的にどういう立場なのでしょうか?副詞節が後ろに来る場合には、接続詞の前にカンマは不要と私たちは習いました。
ってな感じですね。で、オマケな単語が文の後ろにくっつき時もカンマが要るって教わったのね。
みたいな。そういや、~年代の「s」の前にも、「70's」ってアポストロフィーsを付けましょう、って習ったような?言葉は生き物、変わっていくので、ルールも年代とともにどんどん変化していく例の一つでしょう。今の時代は、ラップみたいに言葉がどんどん繋がって、どこが区切りか解らない文章の歌詞にもb馴染んでしまって、カンマの規則なんて過去の産物になりつつあるのかもしれません(でも、ラップ音楽の歌詞って、ちゃんと韻を踏んでるんだよね)。一度、気になってしまうと、目につくもので、新聞やネットのニュース記事でもカンマの存在が気になるのですが、確かにカンマ使用は減ったような気がする。 でもなー、やっぱり、略語の後ろのピリオド省略は変だと思うの。勝手な日本ルールって気がするの。日本の教科書編成委員会の皆様のご意見を拝聴したいもんです。