会社の業績が思わしくない。
どうも社員に活気がない、元気がない、今一つ覇気ない。
日常の声掛け運動もやっている。
進められてコーチングの手法も取り入れた。
職場を明るくし、なんでも話し合えるような雰囲気づくりにも、随分と気を使っている。
いろいろやってみたが、想うように効果が出ない。
ここはひとつ、社員研修でもして、外部講師にカツ!をいれてもらうしかない。
社員一人ひとに責任感を植えつけ、厳しさを実感させてくれませんか。
こんなお申し出をいただきました。
お申し出自体はとてもありがたいのですが、これはとても難しいお申し出です。
そもそも会社の業績が低迷していて、社員にだけ成長せよというのは酷な話。
やはり会社が成長していかないと、人の成長は難しい。
とくに中小企業ではそれが顕著にあらわれる。
会社の事業が世の中の役に立ち、
社員が心底、そこで働くこと意義と誇りを感じ、
それを皆に自慢するようになれば、人は自然に育っていくもの
。
会社自体が成長することが、社員の心に火を灯し、
よし!自分もやらなければ、自分も更に成長しなければという、危機感が生まれてくる。
極端な意見かも知れないが、こうなれば、
放っておいても、社員は自から学び、経験をし、成長していく。
その意味で云えば、
人づくり戦略、人材育成戦略の前に、経営戦略、事業戦略が適切に機能しなければならない。