フルメンテナンスのCB400F
相変らず408タンク用のコックはガソリン止まらんな~
作業中タンクを外していてガソリン臭くなるのを避けるためホースを繋いでいるがあっという間にこの通り
エアクリーナーも結構きてます
5082km頑張りましたね
今回は腰上ガスケット交換、以前よりオイル漏れはあったが酷くなるまで我慢させていた。
距離を走るとどうしてもオイル漏れは避けられない車両、エンジンを開けるスパンを長く取りたいため
滲み程度だと「まだ早い!」と返してしまい、シリンダーに伝って「もう無理」状態でやっと作業
お店としては「ハイ」と「YES」でどんな状態でも作業しちゃえば利益にはなるのだが、
お客様の浪費を避けたい方が優先と考える
シリンダーヘッドガスケット面から出ているので腰上分解
セルモーターからも漏れを発見
オイルシールが終了していて内部にオイルが侵入しボルト部から外へ出てくる
ACジェネレーターハーネスのコネクター部に腐食発見
それではエンジンをばらしていきましょう
早速、ブローバイホースにクラック発見=交換しましょう
ちゃっちゃとばらしてシリンダーヘッドを外しヘッドガスケットをみると漏れていた場所は濡れているので良く分かる
右側が酷い
シリンダー側を見るとスタッド穴にオイルが溜まっている
シリンダーを外すとあふれ出しました
本来ここはオイルは入らないのですが何処からか入ってしまった様子
シリンダーガスケットが緑色の純正ということはどこかのタイミングで開けているということ
更にピストンリングを見ると(特にセカンドリング)ベタ当たりしていないので
車両購入時か?とすると約12000km?
その割にはシリンダーOリングは#4だけボロボロ
ここのOリングはフッ素ゴムのOリングでこんなにはならないはずだが.....不思議だ
後はピストンを外すだけ
足回りもすでにバラしていてこんな状態
Lカバー内部のオイル漏れもあり、確認
メインシャフト側はウチで面倒見る前からコーキングされていたもの
カウンターシャフトはウチでやったもの
これは一時的な応急処置と考え、年月で漏れ始めるので都度剥がして~塗っての繰り返し
再コーキングの為全部剥がすと.......
メインシャフトの側面はゴムが硬化割れている
指で押すとオイルが出てくる
割れてる部分からも出てくるので、この際だからクランクケースを割ることにした
パッカーん!!
O/Hではないので必要以上の分解、計測や徹底洗浄は行いません
単なるオイルシール交換です。
シフトスピンドル
オイルシールの当たり面に傷が多数
チェンジシャフトオイルシールをピックツールで横に引っこ抜いて交換する際に何も考えずに作業した結果
傷だらけにして、オイルシールのリップが傷の上にあればそこからオイル漏れしてしまう
みるとメインのリップの上だけでダストシール側には掛かっていないがダストシールは外からの侵入は防ぐが中からは出てしまうような向き
作業時はピックツールがシャフトに干渉しないよう細心の注意で行う必要がある
磨いて修正
組み立てます
(中略)
シリンダーまで組みました。
今回使用したのはハートコレクションさんのメタルガスケット
漏れ対策でビーディングだらけ、シリンダースタッドガスケットは使わない仕様
コーキングが無いのですっきりしていますね
次にステアリングステム&トップブリッジの交換
当初から歪みがありまっすぐ走っていてもハンドルが少し傾いた状態
新品のステムとトップブリッジがあることから交換作業することに
ここもタイラップ留めを正規の状態に戻しましょう
外したステムは定盤の上でチェック
反対側はビタッと接地させるとこちら側がこんなに隙間が出来ます、これだけ狂っているということ
これまでインターネットオークションで落札してもまともなものが来たためしがなく、修正しても戻ったりするので可能な限り新品を使うようにしている。
値段は高いが間違いはない
ついでにインナーチューブの曲がりも計測
これがデッドストック品のステアリングステムとトップブリッジ
ただ、難しいのがステムシャフトに長さの違いがある
(398のパーツリストを見ると共に車体番号で2種類部品があることが分かる)
同じ長さのもので交換できれば良いが、デッドストック品はあるものを使わないといけない
トップスレッドから見えてるねじ山が厄介の元、
今回はシャフトが長くなりトップブリッジを組んでもねじ山に引っ掛かりトップスレッドに当たらない
乗っているうちに緩んでくる為、スペーサーを入れて対処する
今回は大掛かりになってしまいました。