Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

メールでの質問

2013-03-25 23:54:00 | CB400F/350F
このような質問を戴きました。

「お名前(ハンドルネーム、匿名不可):xxxxx
メールアドレス:xxxxxxxxxxxxxxxxx
車種:CB400F

こんばんは

メールで何度もすみません。
フォークが硬い:OHすべきか否か

症状の経緯は下記の通りになります。

Fフォークが硬い(トリップメーターの百の桁が跳ねるほど)

昨年夏にxxxxxxxxのところでフォークオイル交換

スポーツスプリングが入ってることが判明

オイルドレン(ハンドルをもちフォークを押して引いて上下させドレン)

x氏所有ノーマルスプリング(全長は474~475mmで同じ)を入れ
規定量内少な目のワコーズフォーク用#10オイルを入れ組み上げる。

以前より柔らかくなり少し快適に

近くのショップで以前から気になっていたハンドルの位置を直すため、
トリムで調整してもらう(ハンドルをまっすぐ持ったときにライトがきちんと真っ直
ぐ向くように)。
走行に従いサスペンションが硬くなる(4cmくらいしかストロークしなくなる)。

という感じです。


現在、エンジンOHしてもらっている店で、フォークを外して見てもらってます。
自分はOHをお願いしていますが、店主は「フォークオイルを抜いてスプリングも抜い

インナーチューブは限界点まで動くから、チューブは曲がってない。OHはしなくても
いいだろう。
オイルの番数を下げるしかないだろう。」と言います。

上記の中で問題のあるところがありましたら教えていただけないでしょうか。

例えば
OHしてアンダーシートパイプを洗浄しないと中でオイルがよく流れないとか。。

明日あさってお休みと思いますので
本日中に返信いただけるとありがたいです。

よろしくお願いします。。」


まず、いつも云ってることですが
「何か作業しておかしくなったら、その行った作業を再度確認しなさい」


文面を見ると
「近くのショップで以前から気になっていたハンドルの位置を直すため、
トリムで調整してもらう(ハンドルをまっすぐ持ったときにライトがきちんと真っ直
ぐ向くように)。
走行に従いサスペンションが硬くなる(4cmくらいしかストロークしなくなる)。」
とあります。

良くありがちな
ステムが曲がっていて真っ直ぐ走っていても
ハンドルが曲がった状態になること
これを安直に直そうと
フロント周りをすべて緩めて、逆方向にホイールを押したまま、再度締める。
こんなお茶の濁し方もあるのですが
結果、無理が掛かっているわけですから
どこかに負担が掛かります。
そのために動きが悪くなってしまっているのではないですか?
たとえば社外のフェンダーを付けて、キツイものを無理やり装着し
ボトムケースが外側に押され当たりが強くなってインナーチューブが傷&焼けが発生することもあります、もちろん動きも悪くなります。

もし、ショップでそのような作業をしているなら
一度、ジャッキを掛けてフロントをフリーにして
全緩め~全締め(変に力を掛けないように)して
またもとの状態にして走って
きちんと動くなら上記のような原因でしょう
(ステムの修正を具申します。)

このような文章も
「インナーチューブは限界点まで動くから、チューブは曲がってない。OHはしなくても
いいだろう。」
大概インナーチューブが曲がるのはステムの部分、摺動部は曲がらないものです。
本来、外して定盤の上でVブロックにのせダイヤルゲージで確認するのがセオリー
またはすべて緩めてトップボルトでフォークを回し、右のアクスルクランプ部分でボトムケースが振れないか確認すべきでしょう
「動くから…」はウチの流儀からするとちょっとちがう気がします。

オイルに関しても
昔はサービスマニュアルにも出ていますが
当時の指定はATF(オートマチック、トランスミッション、フルード)、
四輪のAT車用のミッションオイルなのですが、
これは現在みたいにフロントフォーク専用のオイルがメーカーで設定が無く
共用していたようなものですが
現在は各メーカー、社外メーカーからもフロントフォークオイルは多種多様に出ています。
もちろん専用オイルですからATFを使うよりはるかに良いのですが
メーカー、グレードによって使用感が違うということ
オイルのブランドを替えておかしくなったなら
元に戻すことも必要でしょう

それ以外の場合は診てみないと分かりかねます。

また、基本的に技術相談は
修理部門休止中ということも有り
手の空いたときの返答となります。
(タイピングが遅いのでやたら時間が掛かるのです。)
タイムリーな返答が出来ない場合がありますことを
ご了承くださいませ
現在は安静中のためデスクワークが多く、普段よりは返答がしやすいですが
常にPCを見ているわけではないので気が付くのが遅い場合があります。

内容によっては当ブログで返答する場合がございますが
この場合もタイムラグが出来る場合があります。

返答の時間はお約束できませんので
ご了承ください





○読者の皆様へ

メールを戴いて見るのは見ても、
「仕事終わってから返事しなくちゃ」
と思いながら
疲れて、PC開かずに終わってしまう、
夕食後睡魔に襲われ強制就寝なんて
ことも有り
埋もれさせることが少なくありません
中1~2日経っても返事が無ければ
遠慮なく催促くださいね

※匿名、ハンドルネームの場合はスルーしています。
パーツリスト、マニュアルを見れば安易に分かることにも
返答はしておりません

3/26更新
朝、早速返事が来ていた。

「ありがとうございました。

確かにステアリングトップを緩め、トップブリッジ、ステムを緩め
フェンダーも緩めたかな?
で、「ハンドル真っ直ぐにして持っていろ」と言われ持って、
蹴ったか押しながらかして締めなおしていたと思います。

要はトップブリッジとステムがずれているだろうから
整合してみなさいということですね。

フォークの精度確認もさることながらですが。

こんな簡易方法あったので、頑固親父が言うこと聞かないなら
自分でやってみようと思います。

1.フォークを外します
2.横にして床に起きます
3.ひもをインナーチューブに3周ほど巻き付けます
4.アウターチューブを足で踏んで押さえます
5.ひもの両端を持って片側ずつ引っ張る事でインナーチューブを回します
6.インナーチューブの先端の動きを見て、全く芯がずれなければOK、振っていれば
NGです」


定盤+Vブロック+ダイヤルゲージで測れないなら
外してそんな作業しなくても
(フォークを交互にしてインナーチューブを合わせて隙間が出来るか見る方法もあるが)
下記記事の方法なら簡単ですよ!
http://wind.ap.teacup.com/hondainlinefour/1080.html
http://wind.ap.teacup.com/hondainlinefour/1396.html