へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

認知症12年目・11〜12月

2023年06月20日 | 日記
《認知症12年目・87歳》

〈11月〉
巻き爪の手術。左足親指の腫れ、痛みの原因。局所麻酔で20〜30分。無事に終わり、病棟の看護師さんが
迎えに来るまで一緒にいる。「うまいもの食べに行くか」などと元気に話し、自分が掛けてもらった
ひざ掛けを私の肩に掛けてくれた。看護師さんに、母がいると病棟が明るくなると言われてほっとした。

グループホームと病院側で話し合い、病院側(私も)の見解で、巻き爪の術後の回復もまだかかるし、
認知症ももう少しゆっくり治療してからの方がということになり、入所は見送りに。

ティッシュを口に入れてしまい、スタッフがすぐに取り出した。飲み込んではおらず、医師にも診てもらい、
経過を見ている、本人は元気、今後気をつけますと連絡。家にいても異食はあった。
ぬいぐるみを噛みちぎろうとしたり。

リモート面会。お母さん、と声をかけると、「お母さんは死にました」

〈12月〉
リモート面会。親戚の話などすると、「うん」「ああそう」などと言うが、失語は進んだようだ。
歌い出すが、歌詞はあやふや。元気そう。

歩行等の動きは良い。会話あまりできず。音楽をかけると歌って踊って他の方も歌い出したり、拍手したり。
おおむね穏やかに過ごしているとのこと。

本来ならクリスマス会を家族参加でするのだが、コロナ禍なので、メッセージと家族写真をと、病院から
カードが届いた。それをクリスマスプレゼントにするとのこと。

リモート面会時に差し入れできるので、母の好きなもの、食べやすいお菓子など。兄が張り切って
買っている。


⭐︎入退院を繰り返した年が終わった。あんなにたくさんの書類にサイン、捺印したことはなかった。
 問題行動はあったが、認知症の病院なので当たり前に対応してもらえる事が本当に安心だった。
 直接の面会ができず、病室に入れない以上、信頼するしかなかったが、連絡を下さるみなさん
 ていねいで感じが良かった。相談員さんも頼れる方で、院内で見かけると、つい呼び止めてしまった。
 もう母が何を忘れてもいいと思った。無理に思い出さそうとしないで、穏やかに、何か楽しんで
 安全に過ごしてくれたらいいと。


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