きぼう屋

生きているから生きている

音の中身

2008年10月21日 | 「生きる」こと
音楽も音も好きです


オーディオってもので
音楽や音を楽しみます

ただ
オーディオの音は
自分で詰めないと
実はとんでもない音になります

こういうことは
そういう専門家のHPなどで
知っていただくとして・・・

音を詰める時に
ピアノやバイオリンやギターなどなどなど
あらゆる楽器の
生の音を想起しつつ
そのような音が出るように

機械の内部や
接続ケーブルや
機械設置方法を
細かくいじりつつ
調整します

しかし
楽器というのは
同じ楽器でも
個々それぞれけっこう異なる音を出しているので
それで調整しても
CDによっては
なんだかおかしいということもあります

しかし
この間
大変ありがたいCDがありまして

それはホームレス支援のために製作された
「ゴーイング・ホーム」という
友人の谷本仰氏を中心につくられたCDでして

そこには谷本氏の歌声とバイオリン
さらには
友人の奥田知志氏の声が入っていまして

彼らの声
谷やんのバイオリンは
何度も生で聞いていますし

声なんてものは
体が覚えているので
たいへん細かいところまで想起できます

つまり
すでにわたしの心に住んでいる二人でもあるので
その声を聞いたときに
体がどう反応するかというのが
精密にわかります

だから
CDから出てくる声を聞いて
耳だけでは
こんなもんだなあ
と思っても
体がいわばトキッとするような反応がなければ
オーディオをさらにいじります


体が反応したところで
音の詰めは終了

すると
あらゆる楽器も実に生々しく聞こえるようになりました

ポピュラーな歌い手の声も
実はこういう声だったんだあ
と再発見したりします

テレビからの声とはぜんぜん違ったりします

というわけで


といいますか
声の表情というのは

きわめてすぐれて精密に
記憶しているし
それこそ
他者認識であり
他者との出会いである

と確認するわけです

同じく
顔の表情や色
体のしぐさなども
精密に記憶しているし
それを生々しく再現することが



なのでありましょう


つまり
音の中身もまた



なわけです