きぼう屋

生きているから生きている

新しい時代の新しい年の新しい教会

2012年01月10日 | 「生きる」こと
今週の週報巻頭エッセイです。


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「新しい時代の新しい年の新しい教会」

まずはじめにお詫びを。
皆様からのお年賀を心より感謝いたします。
同時に、我が家の2010クリスマスカード&2011賀状によるご挨拶が、
例年通り大幅に遅れておりますことをお詫びいたします。
また、年始から我が家全員がインフルエンザとなり、
最初の祈祷会をはじめ活動できずご心配をおかけしたことを重ねてお詫びいたします。
風邪など流行っておりますので、皆様の心と体が整えられるようお祈りいたします。

さて、恐らくほぼ毎年「新しい時代」の到来が叫ばれているかと思われますが、
しかし、現在は本当に新しい時代の幕開けを迎えていると思います。

それは、地球規模において、
これまでの経済システムに依存した生活スタイルが破綻しており、
その代替システムは提案されていないという時代です。

大変な時代です。
しかし私は悪い時代とは考えません。

経済システムにおける生活は、実は必ず搾取される者を生み出してきました。
日本国内では、搾取されている者がほとんど見えない時代が続き、
みんなが利益を平等に得るために法や施策が整ってきました。
しかしその一方で、国内では在日外国人や日雇い労働者、
国外ではアジアやアフリカの多くの国の市民が、搾取され続け、酷い環境での労働を強いられています。
そして今、このシステム維持のためにもっと多くの人々から搾取せねばならず、
日本ではその搾取対象に若者たちが加わったわけです。

ということは、
現システムの恩恵を受けている現在の年齢の高い半分の人たちが死を迎えると同時に、
誰も恩恵を受けなくなることがわかっており、
となると、
年齢の低い半分の人たちは、
生きるために新しい世界を共に創るしか手がない時代を迎えたということです。

だから、
誰も搾取されず、いじめられず、共に分かち合いつつ生きる世界を、
そういう神の国というヴィジョンを既にいただいている教会、つまりキリストに感動している者たちは、
率先して具体的に創り出しつつ生きるよう召されてはいないでしょうか。

まずは、教会共同体を本当の意味でキリストの体として創りあげるのがこの時代のミッションです。
このミッションは案外単純です。
聖書のままに生きることです。
それは、キリストに愛され、支えられ、ささげられている者として、
キリストの体なる教会の交わりを愛し、支え、ささげつつ生き、
同時に、この世界でとりわけ苦難にある者を愛し、支え、その者にささげつつ生きるということです。

ここでは、
キリスト、教会、世界のみっつが切り離されて、ひとつひとつ別々に理解されることが絶対にゆるされず、
まとめて一気に認識され行動されることのみが求められます。

聖書に生きる時代を創る教会とされていきたいと願います。