きぼう屋

生きているから生きている

祈り

2008年08月29日 | 「生きる」こと
オバマが大統領候補になったということで
演説しましたが
その演説内容からなにかを考える
というほどの演説ではなく
しかし
マケインとどちらがいいか
というなら
オバマということになりますが

なにはともあれ
あの集会における
といいますか
アメリカの
キリスト教の多くの大会もそうですが
あらゆる大会における
同じパターンの
人間集団の姿



悪しき宗教

だなあと
こわくなりました


もうひとつこわいのが

オバマの演説日が
キング牧師が「わたしには夢がある」
と語った演説日と同じということで

オバマとキング牧師とを重ねたり
オバマが大統領候補になったことが
キング牧師の願いがかなうこと
と言ったりされていることです

つまり
キング牧師という死者が利用されているのが
とてもこわいです

わたしがキング牧師のことを学んだ範囲だけでも
とりわけ
ベトナム戦争に反対した姿を知るだけでも

キング牧師は
たとえアフリカ系アメリカ人が候補になったとしても
あの悪しき宗教性がある中では

ハレルヤ

とは言わないだろうと想像します


むしろ

キング牧師が残したたくさんの文字と
キング牧師について書かれたたくさんの文字から
わたしが想像するのは

今の状況なら
アメリカの大統領候補より
アフガンで殺された伊藤さんに

キング牧師は
祈りをあわせるだろう
ということです


伊藤さんと出会うことがゆるされ
伊藤さんと別れる時を迎えた
伊藤さんのご家族
ペシャワール会の仲間たち
中村哲さん
アフガンの仲間たち
を覚えて祈ります

同時に
伊藤さんの死が
国家に利用されないことを祈ります


キング牧師という死者を利用する
アメリカの大会も
伊藤さんの死を
海外派兵継続のために利用する
日本の政府や政治家も

死者を利用するという
死者の国家や自分への同化
同時におこる
同化によるニセの歴史づくり



同化という
他者
他国
他地域
を消すという行為

つまり

戦争行為そのもの

をしていることを
捉えねばならないと思います

なにしろ
祈ります