クルマの広告―大人のための絵本 (ロング新書)西尾 忠久ロングセラーズこのアイテムの詳細を見る |
コピーライターの西尾忠久氏が1963年に美術出版社から出した「フォルクスワーゲンの広告キャンペーン 」の復刊本(?)である。
1950年代後半、初代ビートルをアメリカ合衆国で販売するにあたって、広告を担当したDDB社がグラフ雑誌「ライフ」や「ニューヨーカー」に掲載した広告を集めたもの。
小生も中学高校生の「ひとりぼっちの自動車マニア」時代、古本屋で、自動車のイラストが多く使われた(その当時は写真でなくイラストによる自動車の紹介が多かった)1950年代のライフ等のグラフ雑誌を買ってスクラップしていたことがある。
そしてこの「フォルクスワーゲンの広告キャンペーン」もいまだに書庫の片隅に入っているハズ?
いまさら40年前の広告ではないだろうと思ってパラパラと読んでみたが、「広告」というものが、いつの時代も、その広告が使われた時代を正確に現していることを再確認した次第。
この「クルマの広告」の帯に書かれたコピー、表は
60秒、
どのページでも
立ち読みしてみよう
(書店さん、ごめんなさい)
裏は
大人の
ための
絵本
このコピーが2009年春の「今」を現しているのだろうか?
ビートルの広告は西尾忠久氏のブログ「創造と編集」に紹介されている。
拙著をご紹介いただき、ありがとうございます。
さて、帯のコピーですが、
「書店員がすすめる本」とか、「書店員によるベスト10」とかが売りになっている奇妙な時代にあわせたわけです。
もう一案は、活字は離れば進みつつある時代とみて、絵の部分かにライトをあててみたほけです。
「クルマの広告―大人のための絵本」の著者ご自身から小生のブログにコメントをいただき、まことに光栄です。
今回再販(?)されたご著書、広告史としても高い価値があると思いますが、「大人のための絵本」として"BEST BUY"といより"MUST BUY"だと思いました。