視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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迎賓館見学

2005-08-01 03:52:40 | Weblog
東京四谷にある迎賓館(旧赤坂離宮)を見学にいってきました。
年1回何日間か一般公開があるということを新聞で知り、抽選に申し込んだら当たった次第です。まあこんな機会でもなけりゃ、入ることなんて出来ない場所ですから蒸し暑い中出かけていきました。
参観は西口から敷地内にはいります。チェックは厳しくて本人確認、手荷物検査、金属探知機検査等をうけて館内にはいれました。
25名1グループの人数で誘導していきますが、特にガイドがつくということはなく、見学出来る各部屋ではテープから説明が流れていました。
内部は撮影禁止なので様子は迎賓館写真集を視て下さい。
ベルサイユ宮殿までとは言わないまでもそれは豪華な装飾で溢れていました。
明治の末に完成したそうですが、「日清、日露戦争勝利により西欧列強の仲間入りを果たし、近代国家に雄飛せんとする近代日本の時代の空気の体現」と案内にありましたが、まさにその時代の雰囲気を感じさせる空間でした。
でも戦前はあまり使用されなかったようです。
上の写真は普段、四谷駅側から見慣れている迎賓館の門。
この奥ににもうひとつゲートがあってその奥が下の写真の正面(北面)外観です。
迎賓館の設計者片山東熊の同時期の作品である東京国立博物館の表慶館と様式的に多くの共通点があります。


左右の飾り屋根。
天球儀と霊鳥の装飾です。ネオ・バロック様式というか装飾過多の意匠です。


同じく正面(北面)外観です。あちらこちらで記念写真を撮っています。


反対側の南面外観です。庭に噴水があります。
2本1組のイオニア様式の列柱の奥の部屋は、現在迎賓館に滞在する賓客の随行員の部屋となっていて、外廊下から窓越しに覗くことができましたが、由緒ある高級ホテルのスイートルームといった雰囲気でした。


外廊下から噴水方向の写真です。普段はまず見られない光景だと思います。


迎賓館で行われている国賓接待の晩餐会の様子などの報道を思いだしながら見学していました。
インターネットによるコミュニケーションが一般的な現代でも、ある部分は中世ヨーロッパ以来の儀礼(プロトコル)で行われている"外交"というものの一側面を垣間見たような経験でした。
まだまだ西欧は強い・・・

コメント
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