ユーロな日々

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レアル ビルバオに痛い敗北 [リーガ24節]

2005年02月21日 | 欧州2010-2003
痛い敗戦だ。何がまずかったのだろう? ルシェンブルゴは先発メンバーを大幅に変えた。しかしこの選択が間違っていたと、誰が言えるだろう。たぶんレモンや、或いはカルロス・ケイロスなら、いつものメンバーで臨んだのだろう。そうした結果、主力メンバーは疲れ果て、サブのメンバーはモチベーションを失っていったのではないか。ルシェンブルゴの選択は間違っていない。事実序盤からレアルはいいリズムだった。グティやソラリの能力の高さを改めて感じさせらた。
しかし残念なことに、得点できなかった。そして前半30分を過ぎる頃から、ビルバオにリズムがでてきた。
そしてドローのまま前半終了。
振り返ってみれば、この前半終了時点で、レアルの面々が危機感を覚えなかった、のが問題だったのではないか。すぐに先制できると、たぶん全員が思っていただろう。それが落とし穴だった。

後半12分。PAのすぐ外からビルバオのFK。いいクロスがゴール前に入って、なぜか後ろから入ってきたデル・オレノがフリーだったのだ。緊張感が失われていたとまではいえないが、もっともっと集中力が高かったら、フリーになる選手はでなかったはずだ。それとこうなってしまえば、エルゲラとサムエルのコンビに、どうしても批判の矛先を向けたくなってしまう。プジョルだったら、と。

レアルはここから一段と前がかりになり、後半25分、フィーゴが素晴らしい突破を見せた。が、GKのスーパーセーブで止められてしまう。痛い。そこでレアルは、ロナウド、ジダン、ラウルを入れる。
が、その5分後に、エスケーロとイラオラの二人だけにやられて、2点目を決められてしまうのだ。
ビルバオの底力を称えるしかないような素晴らしいプレーだった。あえていえば、ビルバオを甘く見すぎていた、ということになるのか。

レアルは諦めなかった。とくにジダンは必死の形相で動き回った。
が、ビルバオも守りに入らず、果敢に戦った。勝利にふさわしかったのは、やはりビルバオというべきだろう。
だいたいレアルは、火曜日にロナウドが結婚式を挙げた。主力メンバーを招待してパリにつれていった。リーガとCL両方の制覇を狙うにしては愚かな行為だったと言わざるをえない。
この一週間の、ロナウドの結婚をめぐる狂騒ぶりについて聞かれ、「はっきりいって腹立たしい」とルションブルゴは言ったらしい。確かに、最悪の時期だったことは間違いない。
その意味で、レアルは勝利に値しない。

これでバルサとの差はまた7に広がった。
もし水曜日のユベントス戦で勝てなかったとしたら、もう立ち直れないのではないか。

取り返しのつかない、痛い敗北だった。

【リーガ24節 レアルービルバオ 0-2】