ユーロな日々

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レアル レバンテに大勝 原因はシュスターの勘違い 〔リーガ13節〕

2004年11月29日 | 欧州2010-2003
臆病になっているレモンは、10位のレバンテを相手にセラディスを使ってきた。ジダンが出られないこともあるが、グティとの2ディボーテ。ベッカムを右にして、フィーゴを左に回した。結局5-0と大勝したが、実は、前半先制するまで良くはなかった。逆に危ない場面もあった。しかし今日のロナウドは違った。昨シーズンのときにのような、決定機を逃さない、本来の”怖い怖い”ロナウドだった。
PKを外したことを引きずっていたはずのフィーゴの2点目も効いた。スタジアムのサポータに見せたフィーゴの表情は、本当に嬉しそうだった。しかしレバークーゼン戦のPK失敗は、これでは埋まらないくらいのダメージを残しているのだ。
01-02のCL準々決勝で、ユベントスを相手にPKを外したシーンを思い出した。あの失敗は、味方にひどいダメージを与え、結局レアルは準決勝に進めなかった。ローマとの最終戦の結果、決勝Tに進めれば”危なかったなあ”という思い出話で済むが、キエフはもう進出を決めているので、レバークーゼンと本気で戦う必要はない。レアルは非常にまずい状況にあるのだ。万が一決勝Tに進めなかったら、誰もがあのPKシーンを思い浮かべるだろう。
おそらく契約延長したくないペレスにとって、見過ごすことのできない材料になるに違いにない。

レバンテのシュスター監督はレモン以上に臆病だった。普段の4-4-2ではなく、3-6-1の布陣でゲームに臨んだ。序盤で優勢だったことをもって、スポーツナビにはシュスターを評価する記事を書いているが賛成できない。
シュスターは勘違いをしている。もはやレアルは偉大なチームではないのだ。恐れる必要はなかった。本来のスタイルを貫き、精神力と運動量で負けなければ、レアルの面々はこんなにリラックスしてプレーはできなかったろう。負けてしまうのではないかと臆病風邪にふかれて、消極的なプレーを繰り返し、致命的なミスを犯したかもしれない。そういうシーンは想像できる。
それはともかく、レアルが勝ってよかった。バルサの独走ではつまらない。

【リーガ13節 レアルーレバンテ 5-0】