ユーロな日々

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ただ一度の過ち *決勝 ギリシャ対ポルトガル 1-0

2004年07月05日 | Euro 2004
チェコと同じだった。
ポルトガルは一度だけ過ちを犯した。それを、ギリシャは見逃しはしなかった。
チャリステアスに決められたわけたが、そもそもCKに対 し、ゴール前で競る人間が少なかったのが問題だ。チェコ戦のビデオを見なかったのだろうか。確かに、リカルドのポジションは悪かったのだが。
 反対に、ギリシャのディフェンスは、今日も95分間、集中力を欠くことがなかった。
決定的なピンチは、クリスチャンロナウドに裏を取られたあの一回だけ だ。飛び込んできたニコポリディスが目に入り、あてまいとして外してしまった。
ゲームが終わって、クリスチャンロナウドが流した涙は、あれさえ自分が決め ていればという思いからだろう。
 ギリシャは終始ディフェンシブだったわけではない。 前半には、かなり人数をかけて攻めあがるシーンが何度かあった。だが先制してからは、しだいに固くなり、ポルトガルにはスペースがなくなった。 そうなる前に、ポルトガルは先制したかったところだ。
 だが攻めてはいたが、凄みはなかった。クリスチャンロナウドはスローダウンさせられ、鋭くえぐることができなかったし、フィーゴも時間とともに運動量が落 ちていった。
 ミゲルが負傷で、今日のフェリペには、2枚のカードしかなかった。 後半15分、ボランチのコスチーニャを下げてルイコスタを入れた。そして残り15分でパウレタをヌーノゴメスにかえた。
 しかしあまりにも妥当な、穏当な、交替劇だ。 だから奇跡を起こせなかったのではないか。 ギャンブルしていたら、どうなったろう。 フィーゴを下げるとか、3バックにするとか、パウレタとヌーノゴメスを2トップで残すとか。
 追いつけたかもしれないし、2点目をとられたかもしれない。
 だがそういうシーンを見たかった。
 オットーレーハーゲルが思ってもみなかったような戦術。 彼のシュミレーションにはなかったようなシーン。 そういうものが必要だった。
 だが、今日のフェリペはありきたりのことしかやらず、勝利の女神を振り向かせることができなかった。