ユーロな日々

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アトレティコの偉大な勝利 これでバルサの独走は止まった 〔リーガ22節〕

2005年02月08日 | 欧州2010-2003
ゲーム開始から1分。中盤でアトレティコの誰かがボールを奪い、イバガサにパス。左に動き出すF・トーレスの姿を視覚にとらえたイバガサは、ヒールパスのようないびつな姿勢でダイレクトにボールを出した。その瞬間、すでにプジョルは抜き去られていた。プジョルの手前にオレゲールともう1人、都合3人のディフェンダーがいたが、あっという間にゴールに迫ってビットルバルデスと1対1になったったF・トーレスは、無失点記録を続けるバルデスをかわして右隅に蹴りこんだ。
時計はまだ2分を回っていない。
あっという間の出来事。
2年前のマドリードダービーだったか、ゲーム開始直後にシメオネが突進して先制したゲームを思い出した。
しかし真に驚くべきは、その後90分にわたって、アトレティコがバルサを封じ込めたことだ。中盤から、すばやい、厳しい、激しいプレスを、アトレティコが90分間かけつづけた。それが勝因だ。
昨年末にバレンシアがほとんど勝利を手にしかけていたゲームもそうだった。セビリアがバルサを破ったときも同じだ。中盤から激しくプレスをかけ、デコやシャビに仕事をさせない。それをずっと続けること。バルサを破るにはこれしかないのだ。

後半開始からバルサはマルケスを下げて、アルベルティーニを出した。カードを1枚無駄にしたようでもあり、マルケスを下げたことで得点の可能性を下げてしまったようでもあった。
後半18分にいれたイニエスタは効いた。
彼は本当に素晴らしい。あっという間にロナウジーニョとのコンビネーションで決定的な場面をつくった。しかし今日は決められなかった。  

しかし、今日もまた、バルサはホームアドバンテージを得る。
ビデオで見れば、確かにペーニャはエトーの踵を引っ掛けていた。レフリーはPKを与えた。しかし間違いなく、PAのわずかに外だった。またか、と思った
時間は後半18分。
これでまた逆転劇を見せられるのだろうか。
しかしロナウジーニョの表情は硬かった。いつになく緊張して見えた。
大きく左に外したこのPK失敗は、味方にダメージを与えなかっただろうか。
いや、それ以上に、アトレティコのモチベーションを高めた。それは間違いない。厳しいディフェンスが集中を失うことはなかった。
そしてロスタイム。
F・トーレスがまたもや抜け出してバルデスと1対1に。飛び込んだバルデスの手は間違いなくボールにいっていた。F・トーレスにあたって倒したのではない。不当なPK判定だったかもしれないが、そういうならエトーのPK判定も不当だったというべきだろう。
見ごたえのあるゲームだった。
リーガは本当に素晴らしい。

【リーガ22節 バルサーアトレティコ 0-2】