ユーロな日々

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レアル 再生の夜 チャンピオンズリーグ グループB レアルーローマ 

2004年09月29日 | 欧州2010-2003
再生、という表現がふさわしい夜だった。ともに初戦を大差で敗退し、負けられない状況での二戦目。しかしチームはともに最悪な状態にある。立ち上がりは、アウェーのローマの気迫が勝っていた。押し込んで得たコーナーキック。もつれてデラスの前に落ちたボールの近くに、レアルはエルゲラ、ジダン、ベッカムと3人の選手がいたが、誰もつめない。デラスはディフェンスラインの頭越しにループボールを上げ、デ・ロッシが飛び出してカシージャスと1対1に。さすがのカシージャスも止めることはできなかった。まだ前半3分のできごとだった。
さらにローマは、前半21分、トッティ、ペッロッタ、カッサーノのコンビネーションで2点目を入れる。レアルはやはり、中盤での守備が効いていない。選手たちの表情が歪む。
これで、ついに、レアルも終わりなのか。
ほんとにか。いや、そんなことは信じたくない。
私は、とっさに、心から、レアルを応援していた。私だけではないだろう。世界中の人々が、今日は、レアルの敗北を見たくなかったはずだ。
そして、その願いはかなえられる。
今日のレアルは、レアルだった。
前半40分、ラウルの放ったシュートが、デラスの足に当たたものの、ゴールを割った。まさに起死回生の一発。
後半レアルのすさまじい反撃が幕を開ける。
まず7分、ローマのディフェンダーがゴール前でラウルを押し、PKを与えてしまう。フィーゴは、GKに方向をよまれていたが、絶対に届かない左隅に叩き込んだ。ものすごい形相だった。
さらに後半21分、フィーゴがするどいシュート性のボールをゴール前に放ち、ラウルが反応して2点目を押し込んだ。さらに後半35分には、ロべカルが右隅に4点目を叩き込んだ。
ジダンも、フィーゴも、ベッカムも素晴らしかったが、何より彼らは団結していた。そして主役はラウルだった。ラウルの復活が、レアルを再生させた。

【チャンピオンズリーグ グループB レアルーローマ 4-2】