むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

月末なので・・・いろいろと大変だ。

2011-10-25 22:44:00 | 工場長の独り言

久しぶりに世間話でも書いておくことにします・・・・・。

早いもので 10月もすでに最終週・・・・、仕事のほうではレポート作成等々 色々と細かな業務が山積に・・・。本当なら順風満帆と行きたいところでしたが 試作・評価中の試験器の性能が当初の予想に反して あまり良い結果が得られませんでした・・・・。さらなる設計変更が必要となりますが まあ、これも仕方のない事なので気分一転・・・再度挑戦する事にします。 ただ・・・、試験結果の纏めというの・・・・・どうもあまり進まないんだな。パソコンに向かってみても なんか上手く纏められない・・・・・結果良好なら上機嫌で直ぐにでも纏められるのに・・・・。

それでも 開発業務ってのは こんな所が楽しいところでもあったりする・・・・今は「産みの苦しみ」というところでしょうか? 改良の余地は幾つもあるし、それを決めるのは自分なんだから。 とりあえずは前向きに取り組みたいところ。

もう少し 頭を使ってみましょうか・・・・・。


鹿児島の路面電車・・・・

2011-10-24 23:02:00 | 車掌@コラム

さて、今回は日本最南端を走る鹿児島の路面電車・・・・。鹿児島市交通局が運営する公営の鉄道です。 当地の路面電車は古くから営業成績が良好のようで 積極的な設備投資や路線延伸の話題が出てくるなど 活況に満ちています。 自分も当地を訪れた際、その活況を肌で感じました・・・・。交通局が運行する路線バスも含めた一日乗車券を利用すると鹿児島市内の観光が非常に便利でした! ラーメンを食べに行くのも良し・・・・、御当地焼酎の飲み比べに出掛けるも良いでしょう・・・・。

話は逸れましたが 車両のほうを御紹介・・・・・。

まず初めは600形 601号車・・・・・。1959年 日立製作所製。 南国の電車らしく冷房装置が取り付けられていますが これは 桜島の降灰によって窓が開けられない、といった鹿児島市の特殊事情によって 災害対策の一環として急ピッチで行った・・・というのが本当らしいです。

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同じ600形 613号車・・・・・。こちらは1962年 帝國車両製。 当地の路面電車といえば このカラーリングが頭に浮かびます・・・。南国らしいツートンの配色に白帯がキリッとしてて引き締めてくれている・・・・・ 車体前面広告電車が多くを占める中で 当地オリジナルのカラーリングに出逢うと 何故か嬉しくなってしまいました・・・・。

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以前も取り上げた事がある1000形電車・・・。2002年 アルナ工機製。 国産初の超低床式路面電車として登場・・・愛称は「ユートラム」。 3車体連接構造の車体ですが 車籍上はこれで1両。 アルナ工機製の超低床車は「リトルダンサー」シリーズとして以後 全国各地に普及していきました・・・・。 訪問時に乗車しいてみましたが 写真のとおり 運転席からの前方視界は格別ですが 反面 車内の旅客スペースは意外と狭く・・・・(実際、従来車両よりも定員が少ない・・・) 客用ドア配置からも判るように混雑時には結構大変?なようです・・・・。 

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2100形電車・・・・。1989年登場・・・・鹿児島市市制施行100周年、鹿児島市電開業60周年を記念して製作・・・、製造元はJR九州 鹿児島車両所・・・・JR製の路面電車というのも珍しい・・・・。

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2110形電車 2113号車・・・・・。1991年 JR九州鹿児島車両所製。 鹿児島市初のGTO-VVVFインバータ制御の近代車。 2110形は3両が製作されて それぞれ鹿児島市の姉妹都市の名前が付けられています。 この2113号車は 中国 長沙市となっていて・・・・まあ、車体塗装を見れば一目瞭然ですね?

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こちらは2120形電車 2121号車・・・。同じく1991年JR九州鹿児島車両所製造。 上の2110形とは運転台の構造が異なる(2110形はワンハンドルマスコン、2120形では通常のツーハンドルマスコンに変化・・・)のみで 車体外観や車両性能は ほぼ同じ。 2121号は珍しく鹿児島市の標準色塗装を纏って活躍しておりました・・・・。

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標準色塗装車の並び・・・・。時代と共に変化してきた車両デザインに興味を引かれる一瞬。

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こちらも以前登場した7000形電車。前掲の1000形電車をさらに拡大・・・・5車体連接構造となりました。 車両全長は18メートルに達し、アルナ工機の「リトルダンサー」シリーズでも最大の車両です。欧州の路面電車のように 流線形状の前面デザインが特徴的な車両・・・・。

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9500形電車・・・・。1995年から登場・・・、従来車の主要機器を流用して製造された 現在の鹿児島市の主力電車・・・・・。 都電7000形電車と顔が似ていますが 側面デザインは大きく異なりますね・・・。

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9508号車は 鹿児島市標準色に塗られていました・・・・。

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最後に登場するのは9700形電車・・・・。1998年に2両製作・・・、抵抗式制御ではあるものの カルダン駆動、電気指令式電磁直通ブレーキ装備の高性能車両・・・・。

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と・・・・、鹿児島市電の手持ち画像もここまで・・・・。

北から順に紹介してきた路面電車カタログも 本日を以て とりあえず終了となります。 未だに撮影に行っていない大阪の阪堺電車や富山・高岡・・・、さらには地元関東を走る東京都電や世田谷線など・・・まだまだたくさんあるのです・・・・。これらについては また機会がある時にでも取り上げてみようと思います・・・・。


熊本の路面電車・・・・

2011-10-23 16:09:00 | 車掌@コラム

さて・・・、本日取り上げるのは熊本の路面電車。 ここは熊本市交通局が運営する公営の路面電車です。近年になっても路線の延伸計画が持ち上がったりして 活気ある路線といえるでしょう・・・・。

ここを走る車両から まず初めに取り上げるのはレトロ調デザインの車体を持った101号。 車籍上の形式は8800形電車の一員との事で 1993年に登場・・・・。デザインとは裏腹に冷房装置を搭載しVVVF制御の近代的な電車となっています。

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1090形 1092号車・・・・。1955年 東洋工機製・・・・。南国の電車らしく こちらも全車冷房装置を搭載しています。直並列抵抗式の制御装置をもった1台車1モーター方式の車両・・・・。

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1200形 1203号車・・・・・。1958年製造とのこと。

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こちらは1350形 1351号車・・・・・。 1960年 東洋工機にて製造。 熊本国体開催に合わせて増備された車両との事です。 熊本市交通局では その後 1982年に至るまで 新製車両の導入はありませんでした。 

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1985年に登場した8500形電車・・・・。 車体は新製、足回りは従来車からの転用ということで 直並列抵抗制御となっています・・・。 8502号車はチキンラーメンの全面広告車・・・・。このデザインは他の地域の電車にもあったような・・・・。

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一方、8504号車はまるでポスターのような色使いが印象的。 塗装というよりラッピング電車といったところでしょうか? この車体を模型化するとなると ちょっと頭を抱えてしまいますね・・・・。デジカメ&パソコンによるデジタルモデリングの教材に持って来い?なのかな・・・・・。

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最後は9700形電車・・・・。 1997年の製造で 「日本初の超低床式路面電車」として有名な車両です。 ドイツ アドトランツ社製の部品を用い、新潟鐵工所(現:新潟トランシス)にて艤装をしたものです。 2車体連接構造の車両ですが 連接部分に車輪はありません。 車輪は各車体下に左右独立したものが4輪ついています。ゆえに車軸が無くなるので 車内の超低床化が可能となったもの・・・・。以後、各地に登場する超低床車両の礎とも言うべき電車なのです・・・・。

大きなパンタグラフは欧風譲り・・・・。 ド~ンと車両だけ見てしまえば 日本の路面電車とは思えませんでした。

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増備車では車両の細部が異なっています・・・・。当初は電装部品を中心に輸入に頼っていましたが 近年では純日本製部品のみで作られた超低床車両も続々と開発されてきています・・・・・。

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その後、0800形電車などが登場してくるのですが 訪問当時はこの9700形が最新型でした。 こんな欧風の電車が走っているのを見ていると 誠に感慨深いものですね・・・・。

以上、今日は熊本の路面電車を紹介しました・・・・。


広島の路面電車・・・・・(ほんの一部だけれど)

2011-10-22 13:06:00 | 車掌@コラム

さて・・・、本日登場するのは広島の路面電車・・・・。 御存知のとおり ここ広島は 今や全国最大規模の路線網が張り巡らされている路面電車天国なのです。 先日の岡山電軌同様、広島の路面電車も広島電鉄という私鉄が運営しているものです。

広島の路面電車・・・・・その規模、車両数から本気で撮り鉄するには丸一日あっても足りない事でしょう。 当方が撮影したのは広島駅前で ちょっとだけ時間潰しのためにスナップしたものがあるだけなので 紹介するほどのものではありませんが 一応、特徴的な電車ばかりなのでここにアップしておきます。

700形電車 702号車・・・・。1982年に製造された広島電鉄23年ぶりの新造車。 とはいうものの足回りは従来車の部品を用いた車体更新車ともいうべき車両でしたが 路面電車の復権を目指して新造された姿勢には大きな感銘を受けたものです・・・。当時の路線バス同様、冷房完備の四角ばった車体デザインは路面電車の未来を感じさせてくれるものでした・・・。

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こちらは800形電車 802号車・・・・。800形からは足回りも新しくなり 電機子チョッパ制御の高性能車へと変貌を遂げました。 現在でも市内線を中心に活躍中のようです。

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800形は長期に渡って製造されたので 車体外観にも少しづつ変化が見られます。 隣りに並んでいるのは後述の連接車5000型電車・・・。

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広島といえば 全国各地で活躍していた車両を集めて運用していた事でも有名です。 この1900形電車は 旧京都市電からやって来た電車。 当地で冷房装置を搭載の上、塗装も京都市電当時のカラーリングを纏って活躍していました。

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広島の路面電車のもうひとつの特徴は 大型連接車の多いこと。 広島駅前から観光地 宮島へ向かう宮島線は立派な?鉄道路線ですが 市内線と直通運転をするために 路面電車タイプの連接車が運用されています。

この3800形電車はVVVFインバータ制御を搭載した近代車。なにより3車体連接構造の電車が市内線を走っていく姿は ここ広島ならではの光景・・・・。 

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こちらは3900形電車・・・。3800形電車より さらにモーター出力をアップして加速・減速性能を向上させ スムーズな運転が出来るとのこと・・・。「ぐりーん らいなー」という愛称をもち、こちらも市内線~宮島線直通運用を中心に活躍中・・・。 なお 余談ではありますが 宮島から広島駅前まで この電車に乗車した事があるのです・・・。運転席後ろに陣取って 前面展望を楽しもう!と思っていましたが いざ宮島口を出発すると ここは鉄道線区間という事もあって結構なスピードが出る・・・。運転席のスピードメーターを眺めていたら 60キロを指示・・・・、通常の電車より床が低いので体感速度はそれ以上に感じられます・・・。反面、宮島線の軌道が悪いせいか 60キロ運転時には座席の上でお尻がポンポンと跳ねるような乗り心地・・・・。前面展望どころか 手摺をしっかり掴んでいないと座席から転げ落ちてしまいそうな感じだった事を憶えています・・・。でも あの乗り心地はちょっと癖になりそうな・・・・。

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こちらは3950形電車・・・。

「ぐりーんらいなー」シリーズの最後を飾るにふさわしい スマートな外観の電車です。 この記事を書くに当たり 色々と調べていたら やはり宮島線内での乗り心地に難があったようで 一時期、市内線へ転用されていたようでした。 乗り心地については 台車の改良により改善され 現在では再び宮島線直通運用に充当されているようです。 まあ、そりゃそうだよね・・・・、あの乗り心地は ちょっとした絶叫マシーンと呼んでも良いぐらいの強烈なものでしたから・・・・。反面、台車改良により改善!ということは 再訪しても もはや あの乗り心地は体感出来なくなってしまったのでしょうか? 

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今日の最後を飾るのは5000形電車。アルミニウム製の車体を持つ、5車体6軸の関節式連節車・・・。ドイツ シーメンス社製の100%低床電車で 計12編成が導入されました。 最初の1編成は現地ドイツで組み立てを行ったうえ、巨大輸送機 アントノフ An-124 で広島空港まで空輸・・・・当時の全国ニュースでも取り上げられたものです。

この5000形・・・・・愛称は「GREEN MOVER」、純欧風の路面電車として注目されたものでしたが 車両コストや部品納期、さらには風土的な適応性など さまざまな問題が発生・・・、以後の増備は 再び国内メーカー共同開発による5100形電車に引き継がれたようです。 訪問時は この5000形が最新車両・・・、しかも話題のドイツ製車両という事で 目新しく映ったものですが 乗車機会に恵まれず・・・。いずれこの車両にも乗車「してみたいと思っています。 今度 広島に出掛けるのはいつになるのかな・・・・? 

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ということで 本日は広島の路面電車を取り上げてみました・・・・。


岡山の路面電車・・・・・

2011-10-21 23:15:00 | 車掌@コラム

今日の特集は岡山の路面電車・・・・。かつて 全国に路面電車が走っていた頃は その事業主は公営のものが多かったものですが 大都市圏を中心に地下鉄へ変貌をとげてしまったり、バス路線に変更されてしまったりしたものです。 そんな中、当地の路面電車は公営路線では無く、岡山電気軌道という私鉄が運行しているのが特徴です・・・。 また 早くから車両への冷房装置搭載等、路面電車の近代化に取り組んでいる頼もしい鉄道線なのです・・・・。

そんな岡山の路面電車を紹介してみましょう・・・・。 出張時の「ついで撮り?」なので 所属全形式の網羅とはいきませんでしたが 岡山の路面電車はこんな感じ・・・・というのが伝えられればそれで十分。

7100形・・・・従来車の足回り部品を利用して1981年に製造。写真の7101号車は岡山電軌の子会社となった 和歌山電鉄 貴志川駅の駅長 猫の「たま」を模したイラストが描かれた「たま」電車となっています・・・。本家の和歌山鉄道にも このイラストが描かれた「たま」電車が走っております・・・。 何より猫好きにはたまらない電車ではないでしょうか?

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こちらは7200形 7202号車・・・・。こちらも足回り流用の準新車というところでしょうか?流用元の車両形式の違いにより形式が分けられているようです・・・・。 訪問時、この車両は地元放送局の全面広告が施されていて「たま」電車同様に愛らしいデザインが施されていました・・・・。

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次は7400形電車 7401号車。 これも足回り流用の車体更新車・・・。 車体デザインは先の車両達とほぼ同じのようです・・・・。岡山電軌の電車は 運賃収集の都合からか 車体側面にある乗降ドアが両端に寄った2か所のみ。 この車体デザインも岡山ならでは?なのかもしれません・・・・。車体両端に寄ったドア配置は古い路面電車に良く見られたものですが これは昔の2人乗務(運転手&車掌)時代の名残なのでしょうが ワンマン運転が一般となった現在では 混雑時の乗降に時間が掛ってしまうデメリットもあるようです。 近年ではドア位置を前後でずらしたデザインが多く普及しています・・・。

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こちらは7500形電車 7501号車。 訪問当時は全面広告がなされていませんでした。広告主が付くまでの仮の姿なのでしょうか? まるでサーフェイサーを吹いた下塗りのまま走っているようで ちょっと珍しく思えたものです。カメラを向けながら 「なんだか高野豆腐が走ってる・・・・!」って呟いたような気がします・・・・。

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7600形 7601号車・・・。7000番台のシリーズもここにきてデザインを一部変更、前照灯の配置や側窓などに変化が見られます・・・・。側窓上部のスイング式開閉ドアも この頃流行ったデザインでした。 窓ガラスが暗く見えるのは 熱線吸収ガラスの採用によるもののようです・・・・。

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7700形電車 7701号・・・・。 前面部分のデザインに 更なる変化がみられます。

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7900形電車 8101号車・・・。 「えっ? 8100形じゃないの?」って思っていたら 車籍上は7900形電車のグループに属する、という事を後日(というより 今回初めて・・・・)知りました・・・・。

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これも同じく7900形電車の8301号車・・・・。当地の路面電車の特徴としては屋上部分のパンタグラフがあげられます。 やぐらに載った小型のパンタグラフはここだけで見られるものです・・・・。

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最後に登場するのは最新鋭の路面電車9200形電車・・・・。愛称は「MOMO」・・・。御当地 岡山といえば桃太郎・・・・いや、良いネーミングだと思いました。 外国製LRVの技術を導入した新潟トランシス製の意欲作・・・。2車体連接構造の大型車となりましたが 全体的に丸みを帯びた欧風スタイルの車体は非常にスマートで眺めているだけでもホント格好良い!。 この電車、外装だけでなく内装もまた凝ったものが採用されているようです。 何よりバリヤフリー化を目指した超低床式電車が いまこうして現実のものとなった訳で、 同様の車両が富山ライトレールや万葉線にも導入されており 何れも路面電車の未来を考える上でも この電車の存在は相当大きいものです。 

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今月の鉄道誌面を眺めていたら 近日中に この「MOMO」の増備車が入線するとの事。 次回はいつになるかは判らないけれど 是非再訪してみたいと思っています・・・・。 

以上、本日は岡山の路面電車を紹介してみました・・・・。