今日をもって出張の精算報告も無事に終了し、鹿児島出張の件は 一件落着と相成りました。
さて・・・ 出張の事務的処理も一段落したので 今日の話題は鹿児島での出張裏話でも書いてみる事にします。
裏話・・・といっても悪い話ではなくて 「趣味的な話題」を取り上げるという事です・・・。
※ 別に出張先で悪事を働いた訳では無いのでご安心を・・・・「旅の恥はかき捨て」とは申せども そんな世間知らずな悪行は致しません・・・・本当に!
今回の鹿児島行きで 個人的に見ておきたいものが 幾つかありました。
まず第一に・・・・・鹿児島の路面電車・・・・
近年、地球温暖化防止等、環境問題が大きく取り上げられてきておりますが その一環として都市交通としての「路面電車の再生」という事が挙げられます。 ヨーロッパにおいてはこの路面電車の再生が実施されており、大気汚染の減少等、かなりの効果を挙げていると聞きます。
鹿児島の市電は「鹿児島市交通局」が運営する公営の路面電車ですが、数年前より ここに面白い電車が走り出しました・・・。 この電車・・・まさに21世紀の路面電車とも言うべく 全く新しい考え方によるものです。
公共交通機関として 低公害であり、老若男女 誰でもが安心して利用出来るような乗り物・・・・
ここ 鹿児島では「ユートラム」という やさしい名称が付けられました。
車両の設計・制作とも 全て純国産で賄われているこの電車・・・・ 今では鹿児島の他、愛媛県や高知県等、路面電車の残った様々な地方都市で活躍を始めています・・・。
出張レポートの本編にもありましたが、早朝からの鹿児島中央駅前での撮影は まさにこの「ユートラム」の撮影を目的にしたものです。
これがユートラム・・・・一見、普通の電車に見えますが この車両、3つの車体で構成されています・・・ちょうど両端の台車上に運転台の付いた箱が載っていて、中央の長手の箱部分が客室になっています・・・・この構造によって乗降時、路面との段差を小さくすることに成功しています。ただし・・・その構造上、従来車より定員が少なくなってしまったのがデメリットとか・・・・。
しばらく撮影していたら 従来型の電車と並びました。 右の600形は昭和30年代の車両・・・典型的な昭和の路面電車スタイルをしています。 ユートラムと並べてみると 日本の路面電車の未来を示しているようで・・・・何か明るい希望が見えてきそうです・・・・。 みなさんはどちらがお好みでしょうか?
そして・・・ついに真打登場! 初代ユートラム1000形の定員減を解消するために5車体の連接構造とした2000形ユートラムⅡ! いや~っ、これを見たときには本当に欧州の路面電車にも負けていないな!と思いましたよ・・・・毎日眺められたら良いのにな・・・!
これらの新型路面電車は 制御系も現代の最先端技術が使われているので 従来のゴロゴロ・・・とした走りではなく、極めて静かに走っていきます・・・・・ ああ、鹿児島市電・・・・ごちそうさまっ!
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第二に・・・・・JR九州の車両・・・・・
JR九州といえば カラフルで特異なデザインの特急車両を走らせている事でも有名ですが 、ここ鹿児島においても 様々な車両が出入りしており これらを眺める事も楽しみの一つでした・・・・。
まず始めに・・・・九州の485系を。 新型車に追われ遂に九州でも南のほうでしか見られなくなりました。 [RED EXPRESS]のロゴが格好良いでしょ!
同じ鹿児島の485系でもこちらは唯一グリーン車体のDk-9編成!今回、まさか出遭えるとは思ってもいなかっただけに超ラッキー!でした。
狙って撮ろうにも 結構苦労するんだけどね。まさに偶然の妙・・・・。
九州の485系一族も 九州新幹線 博多延伸開業と共に御役御免となること間違いなし・・・これが彼らとの最後の対面になるかと思うと少々寂しい気持ちにもなりました。
一方こちらは 指宿枕崎線の快速列車「なのはな」号・・・・黄色いキハ200/220が使用されています。この黄色いキハ200シリーズもご当地ならではのもの・・・・。
最後に・・・・今回の目玉とも言うべき ここ薩摩路の観光列車「はやとの風」号・・・・キハ147形の改造車で運行されています。 この列車は撮るよりも 是非乗りたい列車の一つでした。既にホームではお弁当片手の観光客が結構おりました・・・・。 このまま自分も・・・・とも思いましたが・・・・そうだ、今日は仕事だったんだ! ということで泣く泣く断念・・・・。
こんな調子で新幹線の発車時間ギリギリまで鹿児島中央駅構内を ぶら~り散策・・・・。
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第三に・・・・・九州新幹線 つばめ・・・・・
九州新幹線に乗車する事そのものが目的になっているかもしれません。
乗車時の印象としては 出張レポート本編にあるとおり 乗車時間が40分のみ・・・・鹿児島中央を出て、あっという間に新八代に到着してしまいますから 何とも言いようがありません。
800系電車・・・・・全て普通車、モノクラスの6両編成・・・・さらに運転時間が40分という事で 車内販売も無し!という状況でしたが、これはやっぱり博多伸延開業するまでは本領を発揮できないんでしょうね。実際に乗車していても、九州新幹線特有の急勾配・急曲線を感じる区間があったりで・・・それはそれで楽しめた、という次第。
個人的には 新八代から乗車した「リレーつばめ」号 787系電車のほうが印象に残ったようです。
在来線区間でも「リレーつばめ」は快走して行きます・・・・レールのジョイント音が刻むリズムが 列車のスピードを物語っているようです・・・・。
こんな時・・・・ふと思いました・・・・本当に九州新幹線なんて要るのか?・・・と。
それでも 新八代から博多までの全区間に渡って 新幹線用の高架線が隣接しており 新幹線開業間近という事を再認識させてくれました・・・・「リレーつばめ」号も その時が終焉となりますし・・・・良いタイミングで乗車出来たのではなかろうか?・・・・と思います。
九州新幹線「つばめ」 に使用されている800系。 さすがに駅構内での撮影は難しくて、こんなのしか撮れなかった・・・(泣)。 新水俣駅だったら 駅構内でも 編成写真が撮れるとの情報を得ていましたが、新水俣駅なんて・・・・さすがに途中下車出来ませんよ・・・・。
でも・・・・やっぱり きちんと撮りたいですね! 必ずリベンジしてやるからな!
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そして最後は・・・・博多⇒東京 の新幹線での帰京・・・
正直・・・まさか本当に新幹線で帰京する事になるとは思ってもみませんでしたが、今回、初めて 博多⇒東京間の全区間を一気に走破する事になりました。 乗車時間5時間半・・・・途中下車無しで東京まで来ると、さすがに「乗ったな~っ!」という感じでいっぱいです。 それでも意外と飽きなかったのは何故なんでしょうか?
出張レポート本編にもありますが 5時間半の長旅となるので 自分は当初、N700系運用の「のぞみ」を希望しておりました。N700系には喫煙車の連結が無い代わりに編成の数か所に「喫煙スペース」というものがあって、愛煙家でも 指定席が確保出来ていれば そんなに苦にはならないようになっています。ただ・・・満員の自由席だと、そのようには行きませんが・・・・。 それとN700系の場合、窓側座席が確保出来れば コンセントを使う事が出来るのです・・・・。携帯電話や音楽プレーヤー等、新幹線車内に居ながらにして充電が可能なのです。
しかしながら・・・今回 博多から乗車したのは700系電車・・・・それでも喫煙車両となる3号車自由席の窓側に座席を確保出来たのは良かったと思っています。
博多を定時に出発し・・・・小倉・・・新山口・・・と停車して行きます。 途中、岡山に到着する辺りで車窓は夜の暗闇に突入・・・・それから先は終点東京まで車窓を楽しむ事な出来ません。
その日の朝、充電ておいた携帯電話でしたが・・・・ゲームをやったり ラジオを聴いたり(新幹線車内で流れているFMラジオ・・・・当然ながら私の携帯電話・・・・このFMチャンネル、ちゃんとメモリーしてあります)しているうちに バッテリー表示が徐々に怪しくなってきましたが・・・ 電池残量に細心の注意を払いながら 遂には充電警告が出る間際まで使ってやりました。
ようやく終点 東京に到着・・・・降り立ったホーム上で 改めて思いました・・・・新幹線ってのは やはり凄いな!
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鹿児島出張の裏話は・・・・・とりあえずこんなところです。